静岡市では観光客により市内の観光を楽しんでもらうために、自転車をレンタルできるサービス「レンタサイクル」を実施しています。
このサービスは、静岡市内にある特定の施設(主にビジネスホテル)にて、ミニベロタイプの自転車を有料で借りることができるというもので、電車などで静岡に来た人の「足」となります。
私も実際に静岡市に立ち寄った際にこのレンタサイクルを何回か利用しており、賑やかな静岡駅から少し離れ、山々に囲まれ落ち着いた雰囲気の「静岡」を堪能しています。
ということでこの記事では
- 静岡市の「レンタサイクル」についての紹介
- 実際にレンタサイクルを利用して静岡市内をサイクリング
といった内容についてご紹介します。
サイクリング中にも写真をたくさん撮影したので、第二の故郷になりつつある静岡の旅日記をまた綴っていきます。
静岡市ではレンタサイクルを行っている施設がある
私は静岡に旅行へ行く場合は電車を使います。そのため、駅周辺の施設であれば徒歩で回れますが、より広範囲を散策するとなると徒歩では限界があります。
そのため、静岡市観光自転車ネットワーク協議会は、自転車を貸し出すサービス「レンタサイクル」を実施しています。これによってホテルのチェックインまでの空き時間などを有効活用でき、静岡市の散策をより楽しむことができます。
また、市のHPにもあるように
- サイクリングに適した平坦な土地
- 温暖な気候
- 山々に囲まれたのどかな風景
- 魅力ある商店
などなど、静岡市はサイクリングに最適な環境に恵まれています。
「けいきさん」のロゴマークが目印
レンタサイクルは主に静岡駅(葵区、駿河区)や清水駅(清水区)の周辺にあるビジネスホテル等が実施しています。
自転車の貸し出しを行っている施設には上記のようなロゴマークが掲載されています。
このロゴマークに描かれているキャラクターは「けいきさん」と呼ばれており、これは徳川第15代将軍の徳川慶喜公をモデルにしているとのこと。
静岡といえば駿府城公園や久能山東照宮といった「徳川家」に関する観光名所がありますが、この徳川慶喜は駿府に在住していた頃はロクに政治に関与せず、趣味に没頭していたようです。
そんな徳川慶喜の趣味の中に「自転車」があり、彼が街中をサイクリングしていたということで、静岡と自転車が結び付けられたというお話。
「レンタサイクル」を利用する方法
先述の通り、「レンタサイクル」は静岡駅や清水駅(具体的には葵区、駿河区、清水区)の周辺にあるビジネスホテルをはじめとした施設でサービスが提供されています。
ともなれば、(ビジネスホテルの場合)そのホテルを予約しチェックインまでの時間つぶしとして利用するのが理想ですが、(宿泊など)その施設を利用しなくてもレンタサイクルだけを利用することはできます。
ただ、各施設で保有する自転車の数が限られている(大体が1~2台)ので、既にレンタルされている場合は使用できないという点だけ注意してください。
必要なもの
レンタサイクルを利用する上で必要なものは以下の2つです。
- 身分証(免許証、保険証、パスポート、マイナンバーカードなど)
- レンタル料
レンタサイクルを行っている施設に来店したらまず受付で「レンタサイクルを利用したい」という旨を説明します。
するとスタッフから書類を渡されるので同時にこちらも身分証を提示します。
書類には主に氏名や住所、レンタルするおおよその時間などを記入するだけで、5分もかかりません。
また、自転車を借りるにはレンタル料(500円)が必要です(静岡市の場合)。
貸し出しする自転車は「ミニベロ」
また貸してもらえる自転車のタイプは「ミニベロ」です。
上の写真が「ミニベロ」というタイプの自転車で、街中を歩いているとたまにオシャレな大学生や女の子が乗ってます。タイヤが小さくてオサレなデザインです。
ミニベロはストップ&ゴーが多い街中で乗りやすくシティサイクルに適した自転車です。
最初貸し出されるのはママチャリかなと思ってた私の不安は綺麗に払拭されました。
レンタサイクルを利用して静岡市を散策してみた
ということでレンタサイクルを実際に利用して静岡の町を走ってみます。
朝10時頃ホテルに到着し、荷物を預けると同時にフロントの受付のお姉さんに自転車の貸し出しについて聞いてみる。これで「いえ、ウチはやってないです」とか、「1台しかありません」といった返事が帰ってきたらどうしよう。
…という私の不安を解消するかのように自転車を2台用意して下さった。写真を見る限りなかなかオシャレな自転車です。これなら快適なサイクリングを楽しめそう。
…と思ったら前カゴに看板が引っ付いてた。
なんというか、すごく…目立ちます。公開処刑レベル。外そうにも四隅をバンドでガッチリ固定するのでどうにもならん。静岡総合観光案内所さん、コレはさすがにドギツイです……。
かといって、この程度で楽しみにしていたサイクリングを断念するつもりはないので、「ここが妥協点だろう」と思いながらコヤツにまたがって静岡の街へ走ります。
恥ずかしいから早く人通りの少ないところまで行きたい…(笑)
市街地を抜けて「長尾川」へ
人が多い静岡駅から自転車を走らせて20分、ごった返してた駅周辺とは打って変わって山に囲まれた静かな街に出ました。
この「都会」と「田舎」の中間くらいに位置する、不便でもなくゴチャゴチャでもない落ち着いた雰囲気は居住するのに最適な環境だろう。…と、自転車を走らせながらボンヤリ考えてました。
こういった雰囲気を堪能するには
- 徒歩じゃ遠すぎる
- 車やバイクだとよそ見運転になる
- バスを利用すると細かいところまで探索できない
……といった諸々の理由から、やっぱり観光するなら自転車が最適だと実感しました。
橋の反対側。
川ですが水が干上がっているので犬の散歩するおっちゃんが歩いてました。流石にこの砂利道を走るにはミニベロじゃ無理。マウンテンバイクが必要。
橋にはこのような切迫した表情の子供の像が置いてありました。
あまりに切迫した表情なので思わず「うわっ…ボクの年収、低すぎ…?」というテキストを挿入したくなる。
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↑こんな風に写真をジェネレーターでイジって300×250ピクセルにして画像を中央寄せにすれば全く違和感なし。
さて、橋の上から撮影したのは良いですが、「この橋は何と呼ぶのだろう?」と思いながら、自転車と相方放置して橋の名前が書いて有りそうなところを探る。
するとどうやらこの橋は「長尾川橋」と呼ぶようで、調べてみると静岡県静岡市の清水区・葵区を流れる「巴川水系」の二級河川である「長尾川」に架かる橋とのこと。
そのまま長尾川の河川敷を伝っていくように走ります。
自分一人だけの時は勿論、相方と二人でサイクリングする今回のような場合は特に安全面も考慮して車の少ない場所を走りたいところ。
そういう意味で車の通りが少ない河川敷はサイクリングに適した場所の一つであります。……なんですが、前方に見える橋ゲタ、低すぎるように見えるのは私だけ?
「哲麺緑」にて昼食
そんな感じでサイクリングを楽しんでいるうちにお昼になったので、道中で見つけたラーメン屋で昼食。
このラーメン屋は「哲麺緑」という東京発祥の豚骨ラーメン専門店。東京都昭島市にある店が初代で、今回利用した「沓谷店(静岡県静岡市葵区)」は58代目とのこと。オープンしたのも2015年12月28日ということで出来たてホヤホヤ。
そんな哲麺緑で「豚骨醤油全部入り(900円)」というトッピング乗りまくったラーメンを注文。さらに野菜を追加でトッピングして「おたくジロリアンですか?」と言われそうなラーメンに。
細い麺がクリーミーな豚骨スープとしっかり絡んでウマウマ。
まとめ 静岡でもサイクリングが楽しめる!
その後もホテルのチェックイン時刻である13時まで自転車を走らせて、のんびりと静岡市の町並みを観光しました。
大体のホテルが15時チェックインに対し、今回宿泊するホテルは13時なので、適度な時間つぶしになりました。まぁ、自転車があれば15時でも余裕で潰せますよ。
今回は相方もいるので、長距離サイクリングは出来ませんでしたが、私の生息地である名古屋と違って静岡は全く知らない土地なので、たとえ走行距離が短くても目に映るもの全てが新鮮に感じました。
また走ってみた感じは、(名古屋と違って)車は少ないし、道は平坦で、気候もおだやかでとても快適でした。
静岡市のHPに書いてあった宣伝文句は本当で、自転車乗りにとって静岡は天国です。
自転車に関しては、「これでもか!」言わんばかりの自己主張の強い看板にはド肝を抜かされましたが、いざ乗ってみるとなかなか快適な滑り出し。穏やかな気候や緩やかな地形も相まってストレスなく走れました。
もちろんロードバイクに比べると性能は劣りますが、通勤・通学や観光といった用途ならガチなものを選ばずとも、こういったミニベロタイプの自転車でも十分です。
…ただ、今回は長尾川周辺の写真くらいしか撮影していなかったので、次回静岡に行くときはもっと色んな所を走ってサイクリング日記らしい内容にしようと思います。