今までM4・M16系の電動ガンの外装カスタムをやってきて思ったのは、「外装をガラリと変えたは良いが、そこに取り付けるアクセサリーが乏しい」という点。
要は本体が完成したらそれで満足しちゃって、ハンドガードに取り付ける系のアクセサリー(フラッシュライトとか)まで購入していないという。
しかし、せっかくハンドガードを20mmレイル(=RAS)やM-LOK仕様にしたのに、取り付けるアクセサリーが無いのは寂しい…。
そう思ったので、今回はハンドガードに取り付けるためのアクセサリーの1つとして、SUREFIR M600Cタイプのスカウトライトを買ってみたので紹介します。
WADSN製「SUREFIRE M600Cタイプ スカウトライト&デュアルスイッチセット」を買ってみた
今回購入したのがこちら。
WADSN製 SUREFIRE M600Cタイプ スカウトライト&デュアルスイッチセット。日本国内では「良品武品」という販売店が輸入・販売をしている。
セット内容は製品名にあるように、M600Cスカウトライト(レプリカ)本体と、デュアルスイッチが付属。電池は付属しないので別で用意する必要がある。
スペック
WADSN製 SUREFIRE M600Cタイプ スカウトライトのスペックは以下の通り。
- 使用電池:3Vまたは3.7Vリチウム電池x2(別売)
- 光源:ホワイトLED
- LED光量:約330ルーメン
- 本体重量:94g (電池無し、ライト単体)
- リモートスイッチ重量:28g
- 全長:135mm
- 全幅:40mm
- レイルからの高さ:約31mm
- コードの長さ:約175mm
- 材質:アルミ合金
- カラー:BK(ブラック)
Amazon 製品ページより。
ライト本体・付属品のディテール
それではSUREFIRE M600Cタイプ スカウトライトの各部を詳しく見ていきます。
以下、特に断りがない場合、今回購入したWADSN製 SUREFIRE M600Cタイプ スカウトライトを「M600C」と表記します。
ライト本体
ライト本体。
SUREFIRE(以下:SF社)のM600C(M601C)スカウトライトのレプリカだが、高光量LEDと特殊形状バルブによって約330ルーメンと高い光量を実現。
本体はつや消しのブラックのアルミ製で、中心部分には実物SUREFIREと同様のロゴマークが入っており、リアルな外観となっている。
さらに本来なら別売となっていることが多い「リモートスイッチ(デュアルスイッチ)」も付属するというなかなか豪華なラインナップ。
今回の私のように「SUREFIRE高いけど、ソレっぽいものを取り付けたい…」という人にうってつけのフラッシュライトといえる。
本体中央部のSUREFIREのロゴマーク。
実物SUREFIREを手にしたことは無いが、SUREFIREウェブサイトの製品の写真と見比べるとロゴマークは同じように見える。
M600C本体の裏側はマウントがついているので、別途でライトマウントを買わなくてもそのまま20mmレイルに装着することができる。
試しに家にあった電動ガンの20mmレイルに一通り装着してみたが、いずれもしっかり取り付けることが出来た。
もしも個体差などでグラ付くときは、マウント内側のレイルと噛み合う部分にカットしたダクトテープを貼り付けて厚みを出すと解消する(これはあらゆるマウントパーツに共通)。
マウントスクリューは大型のものが使われているので、手で回すことができる。
このマウント部分は2本の六角ネジで固定されており、マウント部分を取り外せば別売のRM45タイプオフセットマウントを取り付けることが出来る。
テイルキャップ部分。ここに付属のリモートスイッチを接続する。
リモートスイッチをスイッチを接続しない時はゴム製のキャップをつけることで異物混入防止になる。
今回のM600Cのテイルキャップは実物でいう「UE」に相当するタイプで、リモートスイッチを取り付ける端子がついたバージョン。他にもプッシュボタンタイプの「Z68」や、プッシュボタンとリモートスイッチ端子の2つがついた「DS00」がある。
ちなみにSUREFIREのスカウトライトシリーズは、テイルキャップやボディ、ベゼルなどのバリエーションの違いで「M600C」、「M302B」といったような命名規則がある(詳細は後述)。
こちらはライトの先端となる「ベゼル」部分。
写真ではわかりづらいが、先端は半円の切り欠きが5箇所に入っており、王冠のような形状になっている。
これも実物SUREFIREでいう「KE1-H」タイプとなっており、命名規則によるとM600Cの「C」に当たる
ベゼル先端のシルクプリント。
記載されている「KX2C」は、実物SUREFIRE M600C スカウトライト等に対応した、LEDヘッドアセンブリーの製品名。
…ただ、ここにKX2Cと記載されると、「M600″C”」の「KE1-H」ではなくなる気がするが、その辺りSUREFIRE命名規則との整合性はどうなのだろう??
反対側には「CAUTION: HOT SURFACE!(=表面が熱くなってるから注意)」というシルクプリントが入っている。
付属のデュアルスイッチ
こちらは付属のSR07タイプのデュアルスイッチ(リモートスイッチ)。
実物はスイッチの両サイドに「SUREFIRE」の凸刻印があるが、こちらには刻印は入っていない。
先ほど紹介したライトのテイルキャップに接続して使用するタイプのスイッチで、「デュアル」とあるように、スイッチを押している間だけ点灯 / 常時点灯の2パターンの操作ができる。
ケーブルの長さは約175mmなので、M16A4のようなフルサイズのRASの先端にM600Cを取り付けてもケーブルの長さは十分足りる。
スイッチ部分。
写真手前側の丸いボタンは常時点灯ボタンで、1回押すとライトが点灯したままになる(消す場合はもう1度押す)。
その後ろにある細長いボタンは押している間だけ点灯する。
スイッチの裏側は20mmレイルに取り付けられるマウントとなっているので、バンド等を使わずにハンドガードに固定できる。
従来の4面レイルがついてるRASなら任意の場所に装着できるが、M-LOKやKeyMod等の場合はレイルプレートを追加しない場合、トップレイルに取り付けることになる。
端子部分。
他の光学機器と同様に端子部分にはそれぞれ規格があり、対応したものでないと接続が出来ないので、他のリモートスイッチと交換する時は要確認。
一応、WADSNからスペアのリモートスイッチが出ているので、故障などで交換する時はそちらを選ぶと無難。
点灯してみた
M600Cスカウトライトを実際に使うまでの手順について解説します。…といっても、ベゼルを外して電池を入れるだけなのでとても簡単。
まずはベゼル部分を反時計回りに回して外す。
そしてCR123A電池を2本用意。
SUREFIREなので同社の「SF123A」電池を入れたいところだが、生憎持っていなかったので、PanasonicのCR123Aを使うことにした。
電池はマイナス端子が奥(テイルキャップ側)になるように2個続けて入れる。向きに注意。
そしてファイヤー!と点灯。
330ルーメン(メーカー測定値)とあるだけに、非常に明るいので、ナイトゲームやインドアゲームでも十分使える。
SUREFIREの命名規則について
SUREFIRE製のフラッシュライトの製品名(今回でいうM600C)には命名規則があります。
SUREFIREのスカウトライトは
- ボディ
- マウント
- テイルキャップ
- ベゼル
という4つのセクションで構成されており、各セクションに割り振られた数字・アルファベットを組み合わせたものが製品名となる。
ただ、今回購入したWADSNのレプリカは製品名が「M600C」となっており、テイルキャップが「0」だとプッシュボタンタイプとなるため、上記の命名規則に従うと「M601C」になると思われる。
M600Cを電動ガンに取り付けてみた
M600Cの紹介をしたので、次はこれを電動ガンに装着してみる。
SR-15への装着例
まずは現在制作中の「SR-15」に取り付けてみた。
今回M600Cを買ったのは、このSR-15のフロントに取り付けるアクセサリーが欲しかったためであり、リモートスイッチ付きで安価のSFタイプのライトを探していた時にWADSN製のM600Cを見つけた。
ハンドガードは「M-LOK」になっているため、M600Cを取り付ける場合は別途でM-LOK用の20mmレイルパネルかオフセットマウントが必要となる。
この時点ではMAGPULのオフセットライトマウント(後述)を介して取り付けているが、後にPTSの20mmレイルパネル(5スロット)に変更した。
上から見るとこんな感じ。
リモートスイッチはハンドガード上部のレイルに取り付けている。
ハンドガードを握った時、上の写真のように親指がデュアルスイッチの常時点灯ボタンに来るような位置関係となっている。
スイッチ部分はレイルカバーくらいの薄さで、細いハンドガードの握りやすさを損なわない。
なお、先述の通り、M-LOK仕様のハンドガードの場合、ハンドガード上部の20mmレイルに取り付けるか、M-LOK対応の20mmレイルパネルを追加してそこに取り付けるかの2択となる。
さすがにハンドガード上部にフラッシュライトは不格好(というより光学機器の視界に入る)ため、レイルパネルを追加し、そちらに取り付けることにした。
それで今回はMAGPULのオフセットライトマウントを用意した。
このオフセットライトマウントは、スカウトライト側のスクリューマウントを外して2本のネジでライトとマウントを固定する。
しかし、SUREFIREの実物スカウトライトとWADSNのM600Cとでは寸法が違うのか、オフセットライトマウント付属のネジが合わず、固定ができなかった。
とはいえ、オフセットライトマウント側にはM300・M600シリーズの装着を想定した20mmレイルが1スロットあるため、そちらにM600Cをマウントすれば問題なく使える。
M16A4への装着例
FN M16A4に取り付けるとこんな感じ。
SR-15と違い、フルサイズのRASなので、ボトムにもサイドにも取り付けられる。
取り付け場所に迷うのはデュアルスイッチで、SR-15と同じようにトップレイルにつけるべきか、それとも左右にすべきか、あるいはボトム…という感じに色々迷い、とりあえずトップレイルに取り付けた。
フロント部分の拡大。
実際のM16A4にフラッシュライトを装着した写真を見ると、フォアグリップにリモートスイッチをバンドや両面テープなどで固定している場合が多いが、このM600Cのスイッチはレイルに固定するタイプなのでそれが出来ない。
やるとしたらスイッチ部分が細長いタイプのものと交換する必要がある。
また、ミリタリーモデルであるM16A4やM4A1だとフラッシュライトの代わりに「AN/PEQ-15」や「AN/PEQ-16」を装着している場合が多い。フラッシュライトは可視光なので、夜戦時に使うと敵に居場所がバレてしまう恐れがあるため、夜間の隠密行動時には不向きである。
逆にAN/PEQ-15(16)は暗視装置と併用して不可視のレーザーやイルミネーター(暗視装置を使わないと見えないライトのようなもの)を照射するので、敵にバレずに照準合わせや周囲を照らすことが出来るし、AN/PEQ-16にはフラッシュライト機能も追加されているとのこと。
『AN/PEQの方が多機能だからフラッシュライトは要らん』という理由なのかもしれない…。
「安価だけどソレっぽいフラッシュライトが欲しい」という人にオススメ!
ということで、今回はWADSN製のSFタイプ M600Cスカウトライトについてレビューしてみました。
レプリカでありながら、ライトとしての光量は十分だし、外観のリアルさや付属品のデュアルスイッチ、どれをとっても価格以上であり、ゲーム用・鑑賞用問わずエアガンにマッチするので、「安価だけどソレっぽいフラッシュライトが欲しい」という人にオススメ。
冒頭に書いた通り、これまでエアガンの外装カスタムをやって来た中で、ハンドガードに取り付けるアクセサリー(特にフラッシュライト)をほとんど持ってなかったので、安価だけど性能とリアリティのバランスが取れたフラッシュライトが欲しかった。
そんな私のニーズを満たしてくれたのがWADSNのSFタイプM600Cスカウトライトでした。