「4号駆逐戦車 ラング(V)」製作開始! まずは車体下部から組み立てよう

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) サスペンションダンパーの取り付け3 4号駆逐戦車

どうもこんにちは。

今回からタミヤの4号駆逐戦車 ラング(V)を組み立てに入ります。まずは車体下部の組み立てからスタートします。

これまで何度も”4号戦車”系の車体は作ってきましたが、このラングは比較的新しい(?)キットということもあり、従来のキットとは異なる仕様が色々ありました。

そういったキットの仕様や組み立ての注意点とかも解説しながら作っていきます。

4号駆逐戦車 ラング(V)の製作日記は上記リンクにまとめました。

ラングの車体下部をじっくり組み立てよう

それでは製作を開始します。

車体下部は「転輪」を中心にパーツ点数が多いセクションなので作業ゲーになりがちです。

今ではすっかり慣れましたが、戦車プラモを始めたばかりの頃は車体下部の組み立ては2~3日くらいかけてじっくり作ってました。まぁ序盤ですからね、ゆっくり作りましょう。

リアパネルの組み立て

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) リアパネルの組み立て

今まで戦車プラモの組み立ては数の多い「転輪」から始まることが多かったですが、今回のラングは「リアパネル」の組み立てからスタートでした。

今までの経験だとドラゴンとかの海外キットだと転輪スタートが多く、タミヤは転輪以外から始まる場合が多かったです。

まぁド初っ端から転輪地獄はしんどいですもんね。最初はゆる~くやりましょう(後から地獄を見るパターン)。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) リアパネルの組み立て2

説明書の指示に従いあれこれパーツを取り付けたリアパネルがこちら。

このリアパネルのパーツには付属の「ポリキャップ」をインサートするようになっており、そのおかげで上下車体パーツは接着せずに結合することができるというのが今回のラングの特徴の一つ。

組み立て完了後でも車体を分離することができるので、車内や奥まった部分の塗装や履帯の取り付けが楽になります。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 上部支持転輪の組み立て

合わせてリターンローラ(上部支持転輪)も作ります。こちらは2つのパーツを組み合わせるだけ。

タミヤのラングの上部支持転輪は片側3個なので合計6つ用意します。今まで作ってきた4号系列車輌は全て片側4つのタイプだったので、片側3個は今回が初です。

また、上部支持転輪もいくつかバリエーションがありますが、今回は転輪の”皿”部分に折り返しがあり、中央のハブキャップを3本のボルトで固定するタイプでした。

サスペンションダンパーの取り付け

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) サスペンションダンパーの取り付け

続いては車体下部シャーシにサスペンションダンパーや、先に作った上部支持転輪とリアパネルを取り付けていきます。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) サスペンションダンパーの取り付け2

その前に車体底部にある脱出用ハッチのランナーとゲートを切除します。

ゲートが肉厚なのでニッパーで切断した時にパーツが割れないか心配でしたが、問題なくカット出来たので一安心。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) サスペンションダンパーの取り付け3

車体下部に起動輪基部、サスペンションダンパー、上部支持転輪、リアパネルを取り付けました。

合わせて次の項で指示のあったリーフ式サスペンションや遊動輪の軸も一緒に追加しました。

転輪地獄

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 各種転輪の組み立て

お待たせしました。序盤の地獄です。

遊動輪、起動輪、そして16個ある転輪をひったすら作っていく物語です。

各種転輪には「ポリキャップ」を内蔵するようになっていて、転輪も着脱できるようになっています。車体下部は塗装しにくいので転輪が外せるのは嬉しい。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 各種転輪の組み立て2

ということで一通り作りました(起動輪は車体に取り付けてます)。

4号駆逐戦車 ラング(V)は車体構造上フロントヘビーとなっており、そのせいで転輪のゴムの消耗が激しいため、前2つの転輪を「鋼製転輪」に変えています。

ということで、よく見かける4号戦車の転輪に加え、鋼製転輪を4つ用意します。

転輪は必要数より多くありますが、ポリキャップは予備がないので数を間違えないように注意。ポリキャップ(中)は転輪だけでなく砲架でも2つ使用します。

万が一、紛失や予備転輪に使ったりしてポリキャップが足りなくなった場合、タミヤカスタマーサービスで取り寄せることができます(有料)。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 車体下部に転輪を取り付ける

そんでもって車体に転輪を取り付けます。

本来なら後々の塗装を考慮して転輪は後から~みたいになるところですが、今回のラング君は転輪が外せるから気軽に取り付けられるのが嬉しい。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 車体底面に脱出用ハッチ取り付け

また、車体の底面には脱出用ハッチのパネルも忘れず取りつけておきます。これで4号駆逐戦車 ラング(V)がひっくり返っても大丈夫。

車体後部へのパーツ取り付け

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 車体後部にパーツを取り付ける

お次は車体後部にマフラーやジャッキ台をはじめ細かいパーツを取り付けていきます。

転輪地獄と比べたらパーツ数は少ないですが、細かいパーツがあるので神経を使う作業になります。紛失注意。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 車体後部にパーツを取り付ける2

一通りパーツを取り付けるとこんな感じ。 

“駆逐戦車”なので「4号戦車 H型」まであった砲塔旋回用エンジンのマフラーは無く、代わりにその位置にジャッキ台が設置されています。

またマフラーも横置き型ではなく簡素な2本の排気管になっています。

その他、下の方にある「牽引装置」は中央のシャフトはモールドがあるものの、その上に本来なら平ぺったい持ち手がありますが、パーツ化されていないようなので後ほど脱落防止チェーンと合わせて追加加工します。

スポンサーリンク

これで車体下部が完成!

車体下部の組み立てはここまで。

4号駆逐戦車でもそのベース車両である4号戦車でも車体下部に様々な改善点があります。

  • 鋼製転輪の有無
  • 最終減速機カバーの形状
  • 上部支持転輪の数・形状
  • 遊動輪の形状
  • 後部のマフラー
  • 牽引装置の形状

などなど、これらのパーツを見ることで、どの時期に生産された車輌なのかがある程度絞ることが出来ます(もちろん車体上部の変更点も加味する必要があります)。

タミヤ 4号駆逐戦車 ラング(V) 車体下部の完成

今回の4号駆逐戦車 ラング(V)では、

  • 前2つの転輪が鋼製転輪に変更(1944年9月~10月)
  • 上部支持転輪が3つに減る(1944年10月)
  • 後部のマフラーが2本の縦型排気管に変更(1944年9月)

といった点を鑑みると、今回のタミヤのキットでは1944年9月~10月ごろに生産された車輌を再現しているのではないかと思われます。

もちろん、現時点での車体下部だけの判断なので、車体上部の状態を見て事情が変わるかもしれませんし、実際の製造現場では部品のストックの関係で”後期型だけど初期の特徴も持っている”というキメラな車輌もあるかもしれません。

煮詰めるとキリがありませんが、「プラモデルの組み立て」以外の時代考証といった部分も考えながら作っていくと楽しいです。

そんな感じで、次回は車体上部を作っていきます。

タイトルとURLをコピーしました