どうもこんにちは。
自動車と同じようにロードバイク(もとい自転車)にもヘッドライト(前照灯)やテールライト(反射板)といったものが必要で、私もロードバイクを購入した際に合わせて購入しました。
ところが、そのヘッドライトも4年ほど使っているため、徐々にバッテリーの持ちが悪くなってきています。そういったことから今回ライトを新しく購入してみました。
この記事では
- TaoTronics製のUSB充電式ヘッドライトおよびテールライト(TT-HP007)のレビュー
- セットアップおよびロードバイクへの装着方法
についてご紹介します。
TaoTronicsのUSB充電式ヘッドライトのレビュー
今回選んだのは、TaoTronics(タオトロニクス)というメーカーのUSB充電式のヘッドライト&テールライトのセット(品番:TT-HP007)。
ロードバイク用ライトには「CAT EYE」など有名なメーカーがあり、最初は私もそちらを検討していましたが、ヘッドライト(前照灯)だけでなく、テールライト(反射板)もセットになっているので選択。
実を言うとテールライト(反射板)もここ最近調子が悪かったので交換したかったので、一石二鳥でした。
セット内容は上の写真の左から
- ヘッドライト(前照灯)
- テールライト(反射板)
- 自転車用マウント&ヘルメット用マウント
- ストラップ
- マイクロUSB充電ケーブル
- ヘルメットマウント用マジックテープバンド
- 取扱説明書(多言語対応)
といったものが入っています。以下これらを詳しく見ていきます。
ヘッドライト(前照灯)
まずこちらがヘッドライト本体。
ライトの光源として米CREE社のXM-L2 U2というLEDチップが搭載されています。
中央のパワーボタンを押すとライトが点灯されます。点灯は以下の3パターンで、ボタンを押すことでモードを変更できます。
- 明るいモード
- 弱いモード
- 点滅
なお、消灯時から点灯させる際は1秒ほどボタンの上に指を乗せたままにします。若干ラグを設けることで不意の誤作動を防ぐ目的があるのかもしれません。
ライトを点灯させるとこんな感じ。…室内で使ってもあまり意味はありませんが、明るさは700~800ルーメンとのことです。
充電はUSBケーブルで行う
ライト本体後端には充電用のUSBポートがあり、ここに付属のUSBケーブルを差し込み、PCやタブレット端末用の充電器などと繋ぐことで充電が行われます。
端子はマイクロUSBなので、付属のケーブル以外でも対応しているものならば代用が可能ですが、ケーブル(端子)によってはマイクロUSB端子がライト後端のフレームに干渉して正しく接続されない場合もあるので注意。
実際にマイクロUSBポートのフレームを図ってみたところ、おおよそ6.5mmほど。
参考までにスマホの充電器やモバイルチャージャーなどの端子は大丈夫でしたが、「Xperia Tablet Z」付属の充電器では端子部分が太いので接続できませんでした。
なお、ゴム製のフタ(防水プラグ)がついているので、充電時以外は水や異物の混入を防ぐためにフタをしておきましょう。
充電中はパワーインジケーターが赤色に点灯します。
ちなみに箱から出したばかりでは満充電ではないので、装着前やサイクリングに出かける前には必ず充電しておきましょう。
満充電で大体2.5~3時間(明るいモード)あるいは5~6時間(弱いモード)で、バッテリーは500回充電できるとのことです。
ちなみにパワーインジケーター(充電中に光るランプ)の上には「バッテリーインジケーター」があり、バッテリー残量が少なくなると点灯して知らせてくれます。こちらが点灯したら充電しましょう。
充電が終わると上の写真のようにインジケーターが緑色に点灯します。このあたりはスマホやタブレット端末と同じなので感覚的に分かる人も多いはず。
なお、スポーツ用サイクルのライトの電源としては、このようなUSBあるいは家庭用電源を用いた充電式か、単三電池を数本使用する乾電池式のものが主流となっております。
以前使っていたライトも外付けバッテリー充電式のものだったので今回もバッテリー式(内蔵型)を選んでみました。充電式なので電池がなくなったらコンセントやパソコンに繋げば何回も使えるという点でランニングコストが安いと思ったから。
とはいえ、乾電池式は使えないというものではありません。
乾電池式はバッテリー(電池)の予備を用意できるという点はもとより、万が一サイクリング中に電池が切れたらコンビニで買って継続使用できるという、緊急時に助かるメリットがあります。
また、その乾電池も充電出来るものを選べば充電式のライトと同等の効果が期待できます。
今回はそこまで頭が回らなかったのでUSB充電式のものを選びましたが、もしも次回ライトを新調するときは乾電池式のものを選んでみようかと思います。
なお、USB充電式なので、スマホ用のモバイルバッテリーを使えば充電しながら使用することはできます。ただしその時は点灯は「弱」を選択しろとのこと。
テールライト(反射板)
TaoTronicsのUSB充電式ライトはヘッドライト本体に加え、テールライトもセットになっています。
正直な話、TapTronicsを選んだ理由は、このテールライトがセットになってたからというのもあります。
一応テールライトは以前から使っていたものがありますが、基盤の調子が悪く、ボタンを押しても発光しないので、そろそろ換え時だなと思っていただけに丁度いい。
ロードバイクへの取り付けは、ライト後部のシリコンストラップを取り付けたい場所に巻きつけて、ストラップの穴にホックをかけて固定します。
取り付け位置としてはシートポストやフレーム(シートステー)などが挙げられますが、私のロードバイクはシートポストにはサドルバッグが付いているため、シートステーに取り付けます。
…ただ、シートステーは細いのでちゃんと取り付けられるかちと心配。
テールライトはコイン形リチウム電池のCR2032を2つ使用します。CR2032は付属しているので箱出しの状態でも使用することができます。
ただ、初期状態では誤作動防止のため、コインや端子の間に仕切りが入っているので、使用する前に取り除いておきます。
電池を交換するためにはテールライトの先端部分を回すと取り外せるようになっており、あとは電池の向きに気をつけて2つ挿入して元に戻せば使用可能になります。
テールライトはライトの部分を押すことで発光します。
発光は点灯モードと2種類の点滅モードの3パターンがあり、ヘッドライト同様にボタンを押す事で切り替えることができます。
なお新品の電池を使った状態でのバッテリー寿命は
- 点灯モード:約35時間
- 点滅モード:約150時間
となっているため、点滅モードのほうが4倍長持ちします。
また、テールライトの重量を量ってみたところ28gでした。
自転車用マウント&ヘルメットマウント
こちらはヘッドライトを自転車(写真右)またはヘルメット(写真左)に装着するためのマウントパーツ。
今回はロードバイクに取り付けるため、自転車用マウントのセットアップについて解説します。
マウントはライト底部にあるレールに合わせてスライドさせることで装着できます。
上の写真のようにライトの後部(USBポートがある側)にマウントを合わせ、スライドさせていきます。装着には若干ながら力がいるので、指を挟まないように注意。
正しくセットされると最後にカチッという音(手応え)があります。
マウントからライトを外す場合は上の写真のようにクランプリフトバーを下に押し下げ、セット時とは反対側にスライドさせます。
ライトは充電時だけでなく、サイクリング時におけるトラブルなどでも外す機会はあるので、着脱方法はしっかり覚えましょう。
なお、ヘッドライトと重量を測定したところ132gでした。
以前使ってたライトが合計280g(ライトおよびバッテリー)だったので100g以上軽くなっています。
取扱説明書(多言語対応)
こちらが取扱説明書。なんだかタブレット端末についてきそうなシンプルなデザインです。
多言語対応となっており、英語や中国語、ドイツ語を始め、各ヨーロッパ圏の言語に対応しています。日本語もあるので安心。
多言語対応なので説明書自体は分厚いですが、日本語の部分だけだと10ページ程度で、内容としては
- 製品の特徴
- セット内容
- ライトの仕様
- ヘッドライト・テールライトのセットアップ方法
- 各種マウントへの装着方法
- ライトの充電方法
…といった内容が記載されており、説明書をざっくり読めば扱い方は大体わかります。
ヘッドライト・テールライトのスペック
TaoTronicsのヘッドライトおよびテールライトのスペックは以下の通り。
型番 | TT-HP007 | |
部位名 | ヘッドライト | テールライト |
光源 | CREE XML2 U2 | Φ5mm 赤LED |
電力 | 10W | 0.04W |
素材 | アルミニウム合金 | アルミニウム合金+PC |
バッテリー | 2000mAh(523450 ポリマーバッテリー) | 2 x CR2032 200mAh |
ライトモード | 明るい、弱い、点滅 | 点灯、早い点滅、ゆっくり点滅 |
IP 保護等級 | IP65 | IP65 |
バッテリー寿命 | 明るいモード:2.5~3時間 弱いモード:5~6時間 | 点灯モード:約35時間 点滅モード:約150時間 |
明るさ | 700 – 800ルーメン | |
色温度 | 6500 – 7000K | |
充電電圧 | 5V 500mA | |
光到達範囲 | 50m / 164ft |
ここで注目しておきたいのが、ライトの明るさとバッテリーの種類やその寿命などといった、使用に関する情報。以下でもう少し詳しく解説します。
ライトの明るさ
自転車用のライトですから、どれくらい明るいかというのが選択のポイントとなります。
今回のTT-HP007のヘッドライトの明るさは上の表の通り、700~800ルーメンとあります。しかし、この700~800ルーメンという数値が一体どれほどなのかが次の疑問となります。
ググってみたところ、様々な意見が出ており、
- 最低100ルーメンはほしい
- 「道路交通法施行細則」の条件を満たす明るさは300ルーメン
- 200~400ルーメンあれば都心の幹線道路
- 山奥の道や河川敷沿いといった真っ暗な場所は1,000ルーメン以上欲しい
走る場所によっても求められるルーメンの数値が変わってくるので、住んでる地域やサイクリングする場所、自転車の用途に応じて判断したいところ。
少なくとも今回のTT-HP007は700~800ルーメンということで、よほど真っ暗な山道や河川敷でも走らないない限り大丈夫な数値と思われます。
USBケーブルについないで充電
先にも述べましたが、このTaoTronicsのヘッドライト(TT-HP007)はマイクロUSB充電ケーブルをPCなどに繋いで充電します。
そのため、USBが接続できる機器、たとえばパソコンやスマホ用の充電器などからも電力を供給できるので、帰宅したらライトを外してパソコンやスマホの充電器に接続という具合に、気軽に充電できます。
一方でこういった充電式のライトのデメリットとしては、
- サイクリング中にバッテリーが切れると対処できない
といった難点があります。
スマホ用のモバイルバッテリーがあればそれを繋ぐことで凌げますが、そうでない場合はサイクリング前にかならず満充電するなどして道中でバッテリー切れにならないようにします。
バッテリー寿命は2.5~6時間
上述したスペック表のバッテリー寿命の項目を見ていただけるとわかりますが、このヘッドライトは強弱の2種類の明るさがあり、それぞれのバッテリー寿命は以下のようになってます。
- 明るいモード:2.5~3時間
- 弱いモード:5~6時間
これらの数値を鑑みると、明かりの無い河川敷や山道でない限り、基本的に弱いモードを使用して、使用可能時間を稼いで行く使い方となります。
後述しますが、実際にテストしてみたところ、明かりの全くない河川敷でも「弱いモード」で十分行けるレベルでした。
ロードバイクにライトを装着する方法
それではヘッドライトおよびテールライトをロードバイクへ装着していきます。ヘッドライトはハンドル中央よりに、テールライトはシートステーにそれぞれ取り付けます。
取り付け方法に関しては付属の説明書に書いてあるので、予めよく読んでおきましょう。
ヘッドライトの装着手順
まずはヘッドライトの取り付けからスタートします。
厳密に言うとヘッドライトを固定するマウントをロードバイクに取り付けるわけで、取り付け場所はハンドルの中央部分にします。
上の写真ではヘッドライトライトを持ってますが、ここで用意するのは自転車用マウント一式だけです。ライトは先に取り付けると作業がしんどいのでマウントを装着してから取り付けましょう。
また、自転車用マウントにはラバークリップという、いわゆる「スペーサー」がついているので、ハンドルの太さに合わせて使用します。
マウントの取り付け手順は以下の通り。
- マウントのネジを外す
- ハンドルの任意の場所にマウントを取り付ける(必要に応じてスペーサーを噛ます)
- ネジを回して固定する
- ヘッドライトをマウントに取り付ける
先述の通り、取り付ける自転車や位置によって(ハンドルやフレーム)直径は異なるので、必要に応じてスペーサーを噛まして調整します。
今回は上の写真のようにハンドルの中央寄りに装着しましたが、この部分だとスペーサーは不要でした。
また、マウント部分がプラで出来ているのでネジを極端に締めすぎるとパキッと行くので注意。私はドライバーなどは使わずに手で限界まで回してやりました。
極端なことを言うと、走行中の振動で左右はもちろん上下にブレない程度の締め付けで十分です。一方でライトは状況に応じて下に向けることもあるので、手で動かせる程度にしておきました。
テールライトの取り付け手順
続いてテールライト(反射板)も取り付けていきます。
テールライトはマウントの類は無く、本体と一体となったバンドを取り付けたい場所に巻きつけ、白いフックを穴に引っ掛けて固定するもので、ロードバイクの場合は主にシートポストやシートステーなどに装着します。
ただ、私のロードバイクはシートポスト部分にはサドルバッグが装着されているため、上の写真のようにシートステー(右側)に取り付けることにしました。
しかし、シートステーに取り付ける場合、シートステーそのものが細すぎるため、上の写真のように一番キツい場所に通してもユルユルです。
また、もっとも絞った状態にあるため、上の写真のようにバンドの余剰部分が出てしまっており、これがホイールのスポーク部分に干渉する恐れがあります。
なので、上の写真のようにバンド部分を折り曲げて取り付けてみることにしました。
こうすることで単純にバンドが短くなるので、グイッと引っ張ってフックを固定するというのと、折り曲げた部分がスペーサーの役割を果たします。
さすがにシートステーは細すぎるため、この状態でも完璧というわけではありませんが、テスト走行をしてみた感じ、特にブレたり動いたりはしなかったので、これでOKということにします。
照らしてみた
買ったものがライトですから、どれくらい明るいかという点にも触れておきたいと思います。
ということで、私がよくサイクリングで走る場所である河川敷。ご覧の通り、街灯が一切なく真っ暗です。一人で撮影すんのすんげー怖かった。
わざわざこんな所に行かなくても良かっただろうにとも思いましたが、街中でライトパカパカ照らしてテストしたら大迷惑ですし、何より街中は街灯や車のライトなどで明るいくらいなのでライトの性能がイマイチわかりづらいのです。
そういった事情を鑑みるに、やはり見晴らしが良くて明かりの少ない(というか無い)河川敷でテストするのが良いだろうということで、ここに来ました。
で、ポチッとスイッチを入れてみるとこのようになりました。
体感としては、以前使っていたライトに比べると光がやや弱い気がしますが、それでも前方を十分照らしてくれるので、こういった河川敷をロードバイクで走る場合でも大丈夫なレベル。
…よほどスピードを出さない限りは。
もちろん明るさも上を見ればキリがありませんが、真っ暗な河川敷でも視界が確保できるほどの明るさなので、街灯が少ない住宅地などでも問題なく使えるでしょう。
ただし、バッテリーの寿命は明るいモードが2.5~3時間と極端に短いので、普段は「弱いモード」を使用します。ピンボケだけど上の写真が弱いモード使用時。
先ほどの明るいモードと比べると明るさは劣りますが、これでも「まぁこれでも(河川敷は)大丈夫っしょ」という程度の明るさ。市街地や住宅街ならこれで十分。明るすぎると怒られます。
ちなみに弱いモードは持続時間が5~6時間なので、明るいモードと比べると長いですが、こまめに充電はしておきましょう。
なお、余談ですが、テールライトも点灯してテストしたところ、50メートルほど離れた場所からも「あ、何かいる」程度に確認することができました。
実際は車にしろ自転車にしろライトを点灯していると思うので、もっと視認性は高いと思います。なので夜間を走るときはヘッドライトだけでなく、テールライトも忘れずに点滅させておきます。
遠方を照らすというより、広範囲を照らすタイプ
その後も何度かライトを実際に使ってみたのですが、印象としては見出しにあるように「遠方より広範囲を照らすのに特化したタイプ」といった感じでした(それでも50m先を照らすので十分です)。
もちろん先述の通り、河川敷など明かりがない場所で使っても問題ないレベルなので、そこまで神経質になる必要はありません。
ただ、レーサーの方とかで30~40km/hという(自転車では)かなり速いスピードで走る方もいて、そういう人はより遠方を照らすタイプの方が良いかもしれません。
逆に私のような通勤(通学)で使ったり、趣味のサイクリングをするといった程度(=極端にスピードを出さない)ならばこのライトで十分です。
ひとまず、現時点で私は問題なく使っています。
安価で前後のライトを入手できた
ということで、ヘッドライトを新潮すると同時に、テールライトも新しいのに変えました。
ロードバイク用のライトもコレが良いアレが良いと、様々な種類がありますが、私の場合だと、
- 市街地や住宅街を走ることが多い
- 河川敷なども走ることは走るが、夜間に走ることは滅多にない
といったサイクリングスタイルなので、そこまで強力なやつでなくても最低限視界が確保できれば良いかなと思いました(それでも700~800ルーメンは十分すぎますけどね)。
また、ヘッドライトが欲しかったのはもちろんですが、TaoTronicsだとテールライトもセットになっていて、テールライトも不調だった私にとってはお得感満載でした。
なお、街灯が一切ない山道や河川敷、ローカルな場所をメインに走る場合は話が別なので、スタイルに合わせてライトも相応のものを選びましょう。
また、ライトの性能ばかりに目が行きがちですが、怖いのは「バッテリー切れ」なので、予備のバッテリーやライト、あるいはチャージャーを携帯しておきたいところ。
というわけで今回はライトについてまとめてみました。