フレームやストックが組み上がってきて、少しずつM4(M4A1)の形が見えてきていました。残すのはフロント周辺(特にハンドガード)のみとなりました。
今回はM4A1にレイルハンドガード(RAS)を組み込みます。
この記事では
- 使用する「G&P M4 RAS ハンドガードキット」の紹介
- レールハンドガード(RAS)の組み込み方法の解説
についてまとめました。
↓今までのカスタム内容は以下から読むことが出来ます。
レールハンドガードは「M4 RAS ハンドガードキット Bタイプ」を使用
さて、M4A1(M4)のハンドガードですが、今回はG&P M4 RAS ハンドガードキット Bタイプを使用します。
まずはざっくりと、このM4 RASハンドガードキット(Bタイプ)の内容や特徴についてざっくりとレビューをします。
BタイプとAタイプの違い
先述の通り、今回購入したレールハンドガード(RAS)はG&PのM4 RAS ハンドガードキットBタイプです。
“B”があるなら”A”もあるわけで、この2つがどう違うのかと言うと、単純に付属するパーツの違いとなります。
Aタイプの場合
まず、M4 RAS ハンドガードキットのAタイプ(GP675A)の付属パーツの内容は以下の通り。
- レールハンドガード(RAS)本体
- レールカバー(3枚)
- バーティカル・フォアグリップ
Bタイプの場合
これに対してBタイプ(GP675B)は上述のAタイプの内容に加え、以下のパーツが追加されます。
- ガスチューブ
- デルタリング(デルタリング・バレルロック・スプリング・ロックリング)
- ハンドガードキャップ
早い話、Aタイプに本体への固定に必要なパーツとガスチューブが追加されたものがBタイプとなり、既にそういったパーツを入手している人は、Aタイプを選んだ方が3,860円ほど安く済ませられます。
逆にバレルやフロントサイトを除き、RAS本体及び固定に必要なアイテムを一通り揃えたい人はBタイプを選ぶと良いと思います。
一式揃ったフルコンバージョンキットも
余談ですが、G&Pには「M4 RASフロントキット(GP372)」という、M4のフロントが一式セットになったフロントコンバージョンキットもあります。
こちらは更にフロントサイトやアウターバレルまで付属するのでフロントを丸々ごっそり交換できるキットです。フロントパーツを一切持ってない人はこれが一番手っ取り早い。
最初はこのフロントキットにしようかなとも思いましたが、キット付属のアウターバレルが正ネジだったので、今回は候補外としました。
セット内容
こちらが「M4 RAS ハンドガードキット(Bタイプ)。
先程もセット内容について触れましたが、もう一度内容を確認してみます。入っていたものは以下の通り。
- レールハンドガード(RAS)本体
- レールカバー(3枚)
- バーティカル・フォアグリップ
- デルタリング
- ハンドガードキャップ
- ガスチューブ
なお、アマゾンなどのWebショップの写真ではデルタリングはバラバラになっていましたが、現物はバレルナットや板バネなどが全部組み込まれた状態でした。こりゃ助かります。
ではハンドガード(RAS)を中心に詳しく見ていきます。
レールハンドガード(RAS)のディテール
こちらはレールハンドガード(RAS)の上下とハンドガードキャップ。
ハンドガードに関しては、最初は非分割式のフリーフロートRASも候補に入ってましたが、M203グレネードランチャーを搭載したかったので、M4本来の2分割タイプのレールハンドガードにしました。
ロアハンドガードの放熱板
こちらはロアハンドガード。内側には放熱板がついています。
実銃ではハンドガードの熱を吸収し、火傷を防ぐためにありますが、エアガンでは専らお飾り。それでもあると無いとではあったほうが断然リアル。
なお放熱板には「FORWARD」と入っており、矢印の先がフロントサイト側に来るように装着します。
アッパーハンドガードの仕様
こちらはアッパーハンドガードのフロントサイト側。
先端にはハンドガードキャップに噛ませるための板バネがついており、この板バネによるテンションによって、ハンドガードキャップにRASをより密着できるようになっています。
その下には回転防止用のガスチューブガイド(灰色の部分)があります。
こちらはアッパーハンドガードのフレーム側。
ハンドガード内側には二股のフォークのような「爪」があり、この部分をデルタリング内側に嚙ませ、ハンドガード上部に付いている六角ネジを締めることでガッチリと固定出来ます。
レールハンドガード(RAS)の組み込み手順
それではM4A1のフレームにRAS一式を取り付けていきます。
ちなみにこの時点でのM4A1は上の写真の状態となっております。フレームおよびストックに関してはほぼ完成しており、あとはフロントを作れば完成といった段階。
また上の写真ではフレームにアウターバレルがぶっ刺さってますが、当然デルタリングを装着していないので引っ張れば抜けます。
なのでアウターバレルを固定するべく1秒でも早くフロントを組み込みたかったのですが、アウターバレル周辺の次は何をトチ狂ったか真逆のストックに着手したという意味不明な行為をしております。
…前置きが長くなりましたが、上の写真の状態から組み込みをスタートします。
デルタリングを取り付ける
まずはキット付属のデルタリングをアウターバレルの上から通して、内側にあるバレルナット(ギザギザの筒)を回してアウターバレルをフレームに固定します。
その後ガスチューブを上の写真のように貫通させます。
注意点としては、
- バレルナットを回す最中にデルタリング内部にある薄い板バネが隙間から出ないよう抑えながら回すこと
- ガスチューブを通すための穴(スペース)はデルタリング、フレーム共に一直線になるように設定すること。
- なるべくキツめに締める
もう少し詳しく解説します。
デルタリング内部の板バネが出てこないようにする
バレルナットを締める最中に中にある「C」字の板バネも一緒に動くことがあります。
その時、ガスチューブを通すための隙間から板バネの先がヒョロっと出てくることがあるので、隙間に手を当てといてコースアウトしないようにします。
ガスチューブを通すための穴は一直線にする
デルタリング、バレルナット、リング内側に組み込まれる板バネ、板バネを保持するスナップリング(両端に丸い穴の空いたCリング)には、それぞれガスチューブを通すための穴やスペースがあります。
そのため、これらが同じ位置(=一直線)になるように調整しないとデルタリング内でガスチューブが止まってしまい、フレームの穴に通らなくなってしまいます。
板バネやスナップリングはマイナスドライバーなどの硬い工具でスライドさせることができるので、変な位置に来ていたら適正位置まで動かしてやりましょう。
ガスチューブが最後まで通らないというのはもちろん、ハンドガードとフレームのレイルが一直線にならない原因がコレ。M4・M16系ハンドガードを組むときにだいたい当てはまる。
何回バレルナット回しても丁度いい位置に来ない場合はバレルシムを入れて微調整します。
バレルナットはキツく締める
ネジやナット全般に言える事ですが、締め付けが中途半端だとハンドガードがグラつきます。しっかり締めましょう。
なお、今回バレルナットを締める時にG&Pのバレルロックキーを使用しました。
下手なもので代用すると不要なキズをつけたり、ちゃんと最後まで締まらなかったりするので、やっぱり専用の工具はあったほうが良いです。
ハンドガードキャップ・フロントサイトの組み込み
次にハンドガードキャップをアウターバレルとガスチューブに通します。
これは本当に「通す」だけなので特にこれと言った注意点はありません。
ハンドガードキャップの穴をアウターバレルとガスチューブに通します。
上の写真の段階ではまだハンドガードキャップはグラグラ動きます。フロントサイトを取り付けることでハンドガードを固定するための土台が出来上がります。
フロントサイトも組み込みます。
なおフロントサイトはみんな大好き「三角形」タイプにする予定ですが、この時点で三角形のフロントサイトがまだ届いていなかったので、過去に使ってたPRIタイプのフリップアップフロントサイトを代用。
従来のフロントサイトはアウターバレルにピンを通して固定しますが、このPRIタイプサイトは六角ネジを通して固定します。手軽にガッチリ固定できます。
なお、三角形のフロントサイトを装着するとき、側面のピンだけでなく底面のイモネジも忘れずに固定します。
…まあ、取り付け時は大丈夫ですが、問題は取り外すときにこのイモネジの存在を忘れバレルを傷つけることがよくあるので外れないと思ったら無理せずサイトをよく観察しましょう。
ハンドガードを取り付ける
ハンドガードを組み込むための土台が出来上がったので、いよいよハンドガードを装着します。まずはアッパーハンドガードから。
手順としては
- アッパーハンドガード先端の板バネをハンドガードキャップの中に入れる
- デルタリングを引きながらアッパーハンドガード後端を入れる
- アッパーハンドガード上部の六角ネジを締める
- ロアハンドガードをはめ込む
と言った感じに、従来のM4やM16系ハンドガードと似たような感じで取り付けていきます。
ハンドガードがうまくはまらない!?
…ところがここでトラブル発生。どういうわけかアッパーハンドガードの後端(フレーム側)が浮いて正しく装着できず、上の写真のようにハンドガード後端がポッコリ浮いた状態に…
布を間に挟んでハンマーで叩いてみたり(非推奨)、ハンドガード内側の削れてる部分を更に削ってみたり、アウターの長さを調整したり試行錯誤するものの、それでも解決せず完全に手詰まりの状態。
救世主・香港マニアさん
正直ラチがが明かないし、過去記事ぜんぶ消してM4A1作る企画なんて無かった事にしようかなとか悪魔のささやきが聞こえる中、藁をつかむ思いで解決策を検索していたら、香港マニアさんのブログがヒットしました。
香港マニアさんのブログはM4系の電動ガンの組込みレビュー等を投稿しており、なかなか面白い&参考になるので仕事の休憩時に暇つぶしにス見てたりします。
そんな香港マニアさんのブログにて意味深な文章が…
デルタリングのギザギザ部分に乗る感じでは組めませんので、
■次世代M4の再改造作戦・其の2「アッパーフレームを少しリアル化」~後編~■ – 香港マニア OFFICIAL BLOG
しっかりと内側に爪が行くようにして下さい。
改めてアッパーハンドガードを注視してみると、確かにデルタリング(バレルナット)の上に「爪」が乗っかかっています。
私としては十分すぎるくらい「爪」を開いたと思っていたのですが、どうやらまだまだ足りないみたいです。
アッパーハンドガードの「爪」
こちらが私が勝手にこれが限界と勘違いしていた爪の位置。
こちらが実際に展開できるツメの位置。ハンドガード上部にあるネジ穴から棒状のものを使ってコンコンと叩けば下がってきます。
しかしここまで下がるなんて知らなかった…
おかげさまで無事にアッパーが組めました
アッパーハンドガードの「ツメ」をガバー!っと押し下げ、再度組み込んでみた結果、見事にハンドガードがデルタリングにはまり、正しく装着できました。
30分以上苦戦を繰り広げていたアッパーハンドガードは無事デルタリングにカチンと収まりました。
なんというか…もうね、香港マニアさん愛してる!
ロアハンドガードの取り付け
アッパーハンドガードが無事に組み込めて有頂天になっていてロアハンドガードの説明をスッカリ忘れていたので慌てて追記しています。
ロアはアッパーほどではありませんが、若干ながらコツがいるのでなるべく詳しく解説します。
ハンドガードキャップに先端を差し込む
ロアハンドガードはフロントサイト側から取り付けます。上の写真のようにハンドガードの先っちょをハンドガードキャップに差し込むように装着します。
なお、放熱板がアッパーの内側に引っかかる場合がありますが、放熱板は簡単に曲がります。アッパーハンドガード内に干渉しない程度に曲げましょう。
ロアハンドガード先端を拡大するとこんな感じ。しっかりハンドガードキャップに差し込んでやりましょう。
デルタリングを引いてハンドガードを差し込む
フロントサイト側に上手く差し込めたら今度はフレーム側にも差し込みます。
デルタリングを引いて、ハンドガード後端をリング内側に収めるように取り付けます。正しく取り付けられると「パチン!」という小気味いい音が聞こえます。
これでロアハンドガードも装着が完了し、RASの装着が無事に終了しました。
まとめ 無事にハンドガードが組めました
ハンドガード(RAS)の組み込みが終わり、一気にM4A1の形が出来上がりました。
RASを組み込んだ感想ですが、ハンドガードを握っても全くガタつきがありませんでした。マルイのM4やM16といえばフロントが弱く、握っていると不安になるくらいグラついたりキシキシ音がします。
…キシキシ音は金属製のレールハンドガードに変えれば解消されますが、それでもまだ「M4・M16のフロントはグラつくもの」という先入観があった私を安心させるほど、今回のM4A1のフロントはガッチリしています。
製品の質が向上したのか私の技術が向上したのかわかりませんが、兎にも角にもガッチリしており不安は一切なし。
使用することであちこちガタが出て来ることはあるかもしれませんが、その時はその時にまた補強してやればいいと思います。
今はそんなことより無事組み込めたことによる達成感でいっぱいです。
でも、まだこれで100%完成というわけではなく、先述のようにフロントサイトを交換しないといけないし、アウターバレル先端にはネジがあれども何も無い。
…ということでこの辺りも色々いじっていきたいと思います。もうちっとだけ続くんじゃ。
次はフラッシュハイダーおよびサプレッサーを紹介します。