不定期的にカスタムパーツやアクセサリを購入しては電動ガンに組み込んで一人ホクホクしております。
今回は最初の電動ガンを購入して以来、ずーっと買おう買おうと思いつつ、(他のパーツばっか買って)なかなか購入しなかったAN/PEQ-15を入手しました。
米軍兵士が持ってるM4やM16の写真を見るとだいたいこのAN/PEQ-15が装着されており、電動ガンにおいてもAN/PEQ-15はド定番のアクセサリーと言っても過言ではありません。
さて、この記事では
- 購入したFMA製 AN/PEQ-15レーザーサイトのレビュー
- 電動ガンのM4A1、M16A4へのAN/PEQ-15装着例
などを紹介します。購入を検討している方は是非とも参考にして頂けると幸いです。
AN/PEQ-15とは?
まずはじめに「AN/PEQ-15」ついて説明します。
AN/PEQ-15は、L3ハリス社が製造するレーザー照準モジュール(LAM)で、肉眼で見ることが可能なレーザーおよび、肉眼では見えない赤外線のレーザーとライト(IRレーザー / IRイルミネーター)を照射する光学機器です。
AN/PEQ-15は「PEQ-2」後継機として2003年に開発され、米軍を始めとする世界各国の軍隊・特殊部隊等で幅広く採用され、開発されてから20年以上経過した現在でも世界中の軍隊で標準装備されているLAMです。

レーザー照射機能に加え、肉眼では見えないIRレーザー / IRイルミネーターの照射も可能なので、「暗視装置」と併用することで、夜間戦闘時に隠密性を確保したまま素早く照準合わせが可能となります。
このPEQ-15にもいくつかモデルがあり、
- LA-5 / PEQ:特殊部隊向けの高出力モデル。IRイルミネーター調整ダイアルが大型化されている。
- LA-5 / PEQ UHP:同じく特殊部隊向けでLA-5 / PEQを更に高出力にしたモデル。本体上面のプッシュスイッチに「UHP」というテキストが入っている。
- ATPIAL-C:民間向けに出力が下げられたモデル。
エアガンにおける「AN/PEQ-15」
もちろんエアガン用としてAN/PEQ-15のレプリカも様々なメーカーから販売されています。
ただ、実銃用ではなくエアガン用なので、IRレーザー / IRイルミネーター機能が無いものが多く、また、安全面を考慮してレーザー機能はあるけどあえて配線を外した状態で出荷したり、レーザーではなく「フラッシュライト」として販売している場合もあります。
また、中が空洞になっていて対応した形状のバッテリーを収納できる「バッテリーケース」タイプもあります。
こちらはレーザーやライトの機能はありませんが、電動ガンの外観を崩さずにバッテリーを搭載できるという利点があります。
様々なタイプがあるので、購入前に必ず仕様を確認しておきましょう。
今回購入したFMA製AN/PEQ-15はLED照射機能に加え、レーザーポインターとしての機能もありますが、国内向け製品はレーザーの配線が外された状態となっています。
FMA製AN/PEQ-15を買ってみた

こちらが今回購入したFMAのAN/PEQ-15でございます。
ヤフオクの「ジーリーストア」というショップが出品していたものを落札し、送料とか含めて7,288円でした。楽天にも同じものがあったけど、そちらより1,000円ほど安く入手出来ました。
メーカーのFMAについて

さて、今回購入したAN/PEQ-15は「FMA」という中国広東省にあるメーカーのものです。
エアソフトガン用パーツやサバイバルゲーム用品(ヘルメット、ゴーグル、ポーチなど)に特化しており、他にもヘルメットやiPhoneケースなどの装備品まで作っているようです(…MAGPULのパチモンっぽいものも散見します)。
パッケージ

さて、それではもう少しパッケージの表記について詳しく見てみます。
上の写真はパッケージ正面のステッカー右上部分。製品名とCAUTION:FOR AIRSOFT GUN USE ONLY(=エアガン用)という注意文が記載されています。

FMAのPEQ-15は本体の色(BK / DE)やレーザーの色(レッド / グリーン)の違いによって、合計4つのバリエーションがあります。
私が購入したのは本体色がDE(デザートアース)、レーザーが赤色のTB67。装着するM4やM16A4がほぼほぼ黒一色なので、DEにした方がアクセントになりそうです。
調べてみるともう2種類あるようで、こちらは本体色がDEで電池のキャップやLEDライトのネックの部分がブラックになっているもので、レーザーの色の違いで2種類あるみたいです。
セット内容

ということでケースを開けてみるとAN/PEQ-15がドッシリと構えられています。

中身を取り出して何が入っているかを確認。
- AN/PEQ-15本体
- リモートスイッチ
- 取扱説明書(英語表記)
- ステッカー
- 乾燥剤
などが同梱されていました。
ただ、LEDやレーザーの点灯に必要な電池は付属しないのであらかじめ用意しておきましょう。
それでは付属品について詳しく見ていきます。
説明書

こちらは取り扱い説明書。
英語表記ですが、写真による解説が多くテキストも機械翻訳でも十分わかるレベルでした。
使用上の注意

最初のページ。P1には注意書き、P2には各部品の名称について記載。
注意書きには、
- レーザーやLEDライトを見続けてはいけない
- 人や動物の目に向けて照射しない
- 動いてる車両に向かって照射しない
- レーザーの使い方を誤ると目に損傷が発生する場合がある
という旨の内容が記載されています。
もちろんエアソフトガン用ということもあり、法規制をクリアするためレーザーやLEDの出力は抑えられてます。
また、日本に輸入しているモデルは予めレーザーが使えないように加工(配線を外してある)が施されているとのこと。分解して組み直すことも可能ですが、面倒なので省略します。
ぶっちゃけ「AN/PEQ-15っぽいアクセサリーが付いてたら良いや」と思っているので、機能面をそこまで深く追求するつもりはないのでOK(もっと安価いバッテリーケースを選ぶべきだった…?)。
バッテリー(電池)について

はい次のページ。
P3にはバッテリー(電池)の挿入方法、P4には照射するためのスイッチについて記載されています。
バッテリー(電池)はCR123A 3Vを2つ使用しますが、電池は付属していないので別途で購入する必要があります。CR123Aの電池はホームセンターやそこらのスーパーで手に入ります。
…が、せっかくなのでSUREFIRE(シュアファイア)の電池を買おうと思います。フラッシュライトにも流用できるしね。
各種モードについて

その次のページ。
P5にはAN/PEQ-15のセレクターごとの照射パターン、P6にはレーザー・LEDの照準の調整について記載。
まずレーザー及びLEDの照射モードですが、こちらはAN/PEQ-15本体右下にあるセレクターを移動させることでモードを切り替える事ができます。
ただし説明書の記載と実際の照射パターンに違いがあったので、相違点を以下にまとめました。
モード | 説明書の記載 | 実際の照射パターン |
---|---|---|
AL | ボタンを押すとレーザーを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる | ボタンを押している間のみLEDライトが照射。 |
O | 電源を切る | ボタンを押すとLEDライトを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる |
P | ボタンを押すとLEDライトを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる | ボタンを押すとレーザーを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる |
AL | 上記と同じ | 上記と同じ |
DL | ボタンを押すとLEDライトとレーザーを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる | ボタンを押すとLEDライトとレーザーを照射した状態となり、 再度ボタンを押すと切れる |
AH | 記載なし | ボタンを押すとLEDライトが点滅し、再度ボタンを押すと切れる |
また、レーザーは本体上面と右側面にあるネジを回すことで上下左右に調整することが出来ます。
ステッカーの種類と貼る場所

裏表紙には付属のステッカーについて記載されています。これで説明書についてはおしまい。
…という具合に大まかな仕様を理解した(?)ところで、つぎは本体や付属品を見ていこうと思います。
リモートスイッチ

続いて、AN/PEQ-15本体に接続し、気軽にスイッチのON/OFFを切り替えられる「リモートスイッチ」について見ていきます。

リモートスイッチのコードの長さは約15cmで、よほど装着する場所が悪くない限りフルサイズのライフルでも手が届く長さでした。

リモートスイッチは本体後部にあるジャック(メス端子)に挿入します。
ただ端子の固定が甘くしばらく使っているとユルユルになってしまいます。端子のストッパーが原因なのかな?何かしら対策をした方がいいかも。
ステッカーを貼ってカッコ良くしよう
次は付属のステッカーを貼っていきます。

取扱説明書の裏表紙にて、どのシールをどこ貼ればいいか記載されているので、それに従ってペタペタしていきます。
なお、一番大きいAのシールは3種類ありますが、本体やレーザーの色に合わせてお好みの物を選んでください。私は真ん中の黄色いやつをチョイスしました。
また、Dのシールも2種類ありますが、片方の「FMA」って記載されてるのはメーカーの宣伝用なので、警告文が記載されてる方を選べばいいと思います。ごめんねFMA。
でもこういうメーカーのステッカーは取っておいてガンケースとかに貼り付けるとカッコいいですよ。
ステッカーを貼るとこうなる

で、ステッカーを貼るとこんな感じに。
何もなかった時と比較するとリアルでカッコ良くなりました。
AN/PEQ-15本体のマウント部分

こちらはAN/PEQ-15本体裏側のライフルへ取り付けるマウント部分。
マイナスネジを緩めたあとに本体の20mmレールに合わせて装着し、再度ネジを締めて固定します。
マウント部分もプラスチックで出来ているので、キツく締めようとするとパキッと破損する可能性があります。締めすぎ注意。
装着してみた感じ、それほどキツキツに締める必要はありませんでした。

マウントに固定するネジには締めすぎ&緩めすぎを防ぐための出っ張りがあります。これはいいアイディア。
電動ガンへのAN/PEQ-15装着例
ということでAN/PEQ-15についてざっくり紹介しました。
このPEQ-15を銃(電動ガン)に取り付けたらどんな風に映えるのか、愛銃たちに取り付けてチェックします。
ここでは私が所有する電動ガンである「M4」や「FN M16A4」への装着例を紹介しますが、AN/PEQ-15は20mmレール対応なので、これら以外にもピカティニーレールがついている機種に搭載が可能です。
M4に装着

まずは「M4カスタム日記」で製作しているM4に装着します。
オールブラックな本体にDEカラーのPEQ-15がいい感じに映えてます。

フロント部分のアップ。
レールの位置がハンドガード先端にあるため、PEQ-15も先端に取り付けます。ちょっと遠いんじゃないかと思いましたが、リモートスイッチがあるおかげで問題なく点灯&消灯が行えました。

リモートスイッチはハンドガード上部に置くことでAFG2を握ったままスイッチが押せます。
本当ならスイッチの裏側に両面テープをつけたり、リモートスイッチ用のレールカバーを使って固定すると良いのですが、撮影用ということで手っ取り早くガムテープで固定するというお粗末っぷり。

一人称視点だとだいたいこんな感じ。
いい感じに視界にPEQ-15が映ってゲームの視点のようにってます。

今度はトップレールに乗っけてみます。
左右のレールと違って真上に乗せるので重量バランスが偏らないし、両サイドに別のアクセサリーを装着したいときなどに有効。

トップレールに装着する場合はリモートスイッチ無しでグリップを握ったまま直接本体のスイッチを押せます。

ただ、トップレールに装着する場合、ドットサイトやスコープのマウントによってはPEQ-15が視界に入る場合もあり。
写真は半分くらいまでPEQ-15が見えていますが、しっかりストックに頬をつけてサイティングすると、ほぼ視界に入りませんでした。
M16A4にも搭載

今度はFN M16A4に装着してみる。
やはりオールブラックな本体に対してDEのAN/PEQ-15が良いアクセントになっています。

フロント部分をアップ。

リモートスイッチはグリップの右側面あたりに固定するとグリップを握ると同時にスイッチを押せます。

トップレールにも搭載してみる。
M16A4に搭載しているのはACOG TA31タイプの固定倍率スコープで、そこそこハイマウントだしスコープだから大丈夫かなぁと思っていました。
んが、いざ覗いてみると下のほうが少しボヤけてたので、PEQ-15が若干視界に入ってしまっているみたいです(ゲームで使う分には問題ないと思いますが…)。

せっかくなのでM203グレネードランチャーも一緒に搭載してみる。
M203、ACOG、PEQ-15とアクセサリーが一通り揃い、メディアで見かけるM16A4らしくなりました。
実際はM203を使う時はトップレールにリーフサイト(M203用の照準器)を装着するのでPEQ-15は側面に装着します。

リモートスイッチの位置はだいたい写真のあたりに。スイッチを固定できるレールカバーが恋しくなる。
ちゃんと点灯するかテストしてみた

光学機器のレビューなのに「電池がないから」と照射テストをサボるのはどうかと思ったので、ホームセンターでCR123A電池を買ってきました。

さっそくPEQ-15に電池を搭載して動作確認。太陽のようにピカァァァァァっと光ってます。
LEDライトの点灯パターンはセレクターの位置によって異なりますが、先述の説明書の表記とは異なり、
- スイッチを押している間点灯、手を離すと消える
- スイッチを押すと点灯し、もう一回押すと消える
- スイッチを押すとライトがパカパカと点滅し、もう一回押すと消える
…の3種類を確認。
なお、レーザーについてですが、やはり内部で何かしらの加工が施されているみたいで、現時点では作動せず。
先述のように、開いて配線を繋ぎ直せば作動するとは思いますが、ライトはともかくレーザーをサバゲー使うことはまず無いので省略。

真っ暗な階段をピカーっと照らしてみる。うん明るい。相当広範囲を照らせると思います。
レーザーを照射できるようにする方法
先述の通り、FMAのAN/PEQ-15はレーザー照射機能はあるものの、日本向けモデルは安全面を考慮して配線が外された状態とのことです。
なのでレーザー使えるようにするためには、一度分解して内部の配線をつなぐ必要があります。

手順としては、
- 本体正面にある六角ネジ3本を外し、カバーをゆっくり引き出す
- 外れてる「白いコネクタ」を繋ぐ
- 電池を入れてレーザーが照射されるかを確認
- 問題がなければカバーを被せて六角ネジを締めます。

配線を繋いで元に戻してレーザーの照射テストをしたところ、無事に赤いレーザーポインターが照射されました。
無事に動作することがわかったので、使う時が来るまで誤作動防止のため電池は抜いておきます。
まとめ
念願のAN/PEQ-15買って嬉しさのあまりM16A4やM4に取り付けて一人ホクホクしておりました。
AN/PEQ-15はFMA以外にも色んなメーカーが販売してますが、今回は「安かった」という理由でFMAを選びました。
しかし安価なのにLEDライトとレーザーが照射される仕様となっており、薄暗いインドアフィールドやナイトゲームなどでも十分使えるスペックと言えます。
…ただ、ライトはともかくレーザーはレギュレーションで禁止されている場合もありますし、そうでなくても何か事故が起きたら嫌なので極力使わないようにしています。
それよりも銃のドレスアップパーツとして取り付けることで、何も無かったフロントを着飾ってくれます。ドレスアップが目的だったのでレーザーとかライトは二の次。
↑もう一つのAN/PEQ-15こと「AN/PEQ-15A DBAL-A2」も購入してみました。
↑こちらは「WADSN」というブランドから販売されているAN/PEQ-15。
AN/PEQ-15本体はもちろん、M600Bタイプ フラッシュライトやデュアルスイッチもセットで「手っ取り早くハンドガードをアクセサリーで満たしたい」という人にオススメ。