【超初心者向け】戦車プラモデルで使用した道具と使い方まとめ

【超初心者向け】戦車プラモデルで使用した道具と使い方まとめ

戦車模型制作で使うツール

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静岡のホビーショップで1/48スケールの戦車のキットを購入してからプラモデル戦車(AFV)作りにドハマリしており、次から次へとドイツの戦車や対空戦車を作っています。

そんな私が初めてのプラモデル戦車のキットを手にした日から今日までに使用してきたツールや塗料、道具などを紹介しようと思います。

この記事では

  • アニメやゲームがきっかけで戦車のプラモデルが作りたくなった
  • でも、戦車プラモを作るにはどんな道具が必要なのか分からない
  • また、道具にはどんな使い方があるか・注意することも知っておきたい

といった、初めてプラモデルの箱を手にしたガチの初心者を対象に、戦車プラモデルを作るときに使った道具について紹介していきます。内容としては初心者~中級者向け。

模型製作に興味を抱いたけれど「何をどうすれば良いかわからない…」という「初めまして」の人に少しでも参考になりましたら幸いです。

なお、私はドイツ戦車を作ってるので「戦車模型」で使う道具を紹介しますが、ここで紹介する道具類は戦車に限定せず、様々なジャンルのプラモデルでも使えるものがほとんどです。

なので作る模型のジャンルを問わず、単純にプラモ作りで必要な道具の使い方を知りたいという人も参考になるかと思います。

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道具・アイテムを紹介する前に

戦車のプラモデルを作るための道具・アイテムの紹介をする前に、いくつか「おことわり」を記載します。

全部揃える必要はありません

ここに紹介するアイテムは、当時の私が個人的に必要だと思って購入したものであって、全部が必要というものではありません。

当時はじめてプラモデル戦車を購入して右も左もわからなかった故に色々買い揃えてしまいましたが、組み立てに関してはニッパー、カッターナイフ、接着剤、紙やすり等があれば作れます。

プラモデル初心者にとって本当に必要なのはアレコレ考えずに「とりあえずやってみる」という思い切りの良さです。道具選びではなく、プラモ作りを楽しむことに時間をかけてください。

不定期的に加筆修正します

この記事を最初に投稿したのは2016年1月6日ですが、ただ単に組み立てるだけでなく、動画や書籍を参考に徐々に新しいことに挑戦しています。

そうなるとアイテムやツールも新たに入手することもありますし、道具を本来の用途とは異なる使い方をする場合もあります。そういった新たに入手した道具や使用方法に出会ったらその都度情報を追加していきます。

使う使わないかはさておき、「そんな道具(の使い方)があるんだ」と思っていただければ幸いです。

…でも先述の通り、本当にプラモ初心者の方は、あれこれ難しく考えず、まずは「組み立て」を楽しむことから始めてください。

当記事の構成

この記事では私が実際に模型を制作する際に

  1. 組み立て
  2. 塗装
  3. ウェザリング

といった順番で行っている(中には例外もあります)ため、記事で紹介するツール・アイテムも上記の順番で紹介しています。

具体的には以下の構成となっています。

  1. プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール
  2. あると便利なアイテム
  3. 塗装で使うツール・アイテム
  4. ウェザリングで使用したツール・アイテム
  5. その他のツール

戦車模型制作で使うツール

詳しい内容は各見出しの項目を参照すればわかりますが、本当の初心者はまず1のプラモデルの「組み立て」で最低限必要なツールを揃えるところから始めてください。

それだけあれば『組み立て』が可能なので、焦らずじっくり模型の組み立てを楽しむ事ができます。組み立てが終わったら次の『塗装』や『ウェザリング』に関するアイテムの購入を検討して下さい。

また、この記事で紹介する各種アイテム・ツールは簡単な説明だけでなく、使用例や注意点も記載しています。「こんなの何に使うんだ?」となった時は参考にしてみてください。

中には「え、そんな使い方もあるの!?」というような使い方もあり、まさに「モノは使いよう」といえるのが模型制作における各種ツール・アイテムの使い方です。

さて、前置きが長くなりましたが、早速紹介していきます。

プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール

まずは戦車模型に限らず、様々なジャンルのプラモデルを「組み立てる」のに必要なアイテム・ツールをご紹介していきます。

先にも書きましたが、本当の初心者はまずこの項目で紹介したアイテムだけ揃えれば「組み立て」は大丈夫です。

ニッパー

パーツランナー(枠)からパーツをパチンと切り離すために使う工具です。

一言にニッパーと言えど様々な種類があるので、迷ったらタミヤやMr.ホビーなどのプラモデル用を選べば大丈夫。もっと言えばパーツとランナーの隙間に刃が入りやすい「薄刃タイプ」を選ぶとパーツを切り離すのが楽です。

パーツの切り離しは基本的にこのニッパーを使いますが、模型の種類やメーカーによっては薄い金属製の「エッチングパーツ」が入っている場合があります。

このエッチングパーツを切断する際はニッパーではなく、カッターナイフやデザインナイフを使用します。ホビー用の薄刃ニッパーを使うと刃こぼれするどころか最悪ニッパーが割れるので注意。

また、太いランナーを切断する場合もホビー用ではなく、業務用の頑丈なニッパーを使いましょう。

Mr.ベーシックニッパー

上の写真は私が初めての戦車模型キットと一緒に静岡のホビーショップで買ったもの。あの時は瞬間接着剤とニッパーだけ買って戦車作りに挑もうとしていました。

今あの時を振り返ってもプラモ初心者のクセにずいぶん無謀なマネをしたものです。

当時はまだ初心者だったので「無謀なマネ」ですが、何作か模型を手がけてからだと「ニッパーと接着剤だけでも組めることは組める」という認識です。

ただし、「組める」ものの、それだけではパーツの整形等は出来ないので「ハイクオリティな作品にする」のは無理。やっぱり工具は揃えたほうが良いかと思います。

接着剤

パーツ同士を貼り合わせたり取り付けたりするのに必要なアイテムです。

接着方法は、接着剤を塗った部分のプラスチックを溶かして硬化することで張り合わせたパーツ同士が引っ付くといったもの。なので塗りすぎるとパーツの表面が溶けて荒れるし、塗装した場所に接着剤を使うと塗料が溶けるので注意。

この接着剤も用途や材質に合わせて幾つか種類があるので、順番に紹介していきます。

プラモ用接着剤

タミヤセメント

メーカーに寄って呼び方は様々ですが、「タミヤセメント」や「Mr.セメント」あたりが有名です。特に前者は「プラモデルの接着剤ならコレでしょ!」ってくらいベーシックで、おそらく大半のモデラーがこれを最初に使っていると思います。

「プラモ用接着剤」と記載しましたが、正確には「スチロール樹脂系接着剤」というもので、大半のプラモデルで使われる材質である「スチロール樹脂(=ポリエチレン)」を接着するための接着剤。

キャップの先端にハケがついているので、ビンのフチで接着剤の量を調整してパーツに塗るといった手順で使用します。

先述の通り、プラスチックを溶かすので、つけ過ぎるとパーツの表面が溶けてザラザラになったり変形するので注意。

…ところが、その「溶かす」という特性を逆に利用して、パーツを溶かしたり表面をザラザラにすることで、

  • パーツの上に塗るパテの吸着を良くする
  • 実物戦車に見られる装甲板の「荒れ」を再現する
  • 装甲板の溶接痕の再現をする

という使い方も出来ます。ちょっとコツがいりますが、本来の目的とは違った使い方をしてディテールアップが出来るのです。まさに「モノは使いよう」ですね。

以下にも様々な種類の接着剤を紹介しますが、まずはこの通常のタミヤセメントを使いこなしてから次の接着剤の入手を検討するのを推奨します。

瞬間接着剤

タミヤ 瞬間接着剤

金属パーツを接着する時はこちらの「瞬間接着剤」を使います。

キットによっては、エッチングパーツ(金属のパーツ)が付属していたり、車体がダイカストパーツ(タミヤの1/48モデルなど)の場合もあり、そういったパーツを接着するときに使用します。

瞬間接着剤はゼリータイプから、流動性のある流し込みタイプもあります。

なお、上の写真のタミヤの瞬間接着剤は一番最初に使ったものですが、以降はホームセンターやドンキホーテなどで売ってる耐衝撃の瞬間接着剤や、アロンアルファの金属用接着剤を使ってます。

流しこみ接着剤

タミヤ 流し込み接着剤

通常のプラモ用接着剤にはパーツ同士を強固に接着するため「樹脂」が含まれていてドローッとしていますが、流し込みタイプはサラサラの液状で、毛細管現象を利用して名前通りパーツの隙間にスーッと浸透していく接着剤です。

主にパーツ同士を貼り合わせるときや、片手でパーツを抑えてもう片方で接着といった作業時に重宝します。

乾燥するのも早く、非常に使い勝手のいい接着剤で、流しこみタイプを購入してからは戦車の上下車体の貼り合わせ、砲塔の組み立てなどで、通常の接着剤と合わせて使うようになりました。

ただし、通常のタミヤセメントと比べるとやや接着力が弱いので、しっかり接着したい場合は通常のタミヤセメントを選ぶなど、臨機応変な使い方が求められます。

また、パーツの接着だけでなく、こちらもプラスチックパーツを溶かすという接着剤のデメリットを逆に利用して、

  • 戦車の装甲の溶接跡を再現する
  • 装甲の被弾痕(=バトルダメージ)を再現する

といったディテールアップを施すときに使ったりもします。

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リモネン系接着剤

タミヤ リモネンセメント

通常の接着剤、流し込み接着剤に続く第三の接着剤です(たぶん)。

柑橘類から抽出される「リモネン」という成分によってプラスチックを溶かし接着するタイプで、柑橘系の香りがするのが特徴。通常の接着剤のニオイが嫌いな人にオススメ。

…ただ、「それだけなら普通の接着剤を選べばいいじゃん」と思うのですが、この接着剤の特徴としては、香り以外に

  • 硬化(乾燥)するまでに時間がかかる
  • 硬化すると非常に強固に接着される

という2つの特徴があります。

なので通常のパーツの組み立てでは不向きですが、1コマ1コマ接着する「連結式履帯」を組み立てる時に非常に重宝します。

何故かと言うと、「連結式履帯」は90~100点ほどある履帯(履板)を1つ1つ接着するため非常に時間がかかり、接着後は半乾きの履帯をゆっくり曲げて車体に取り付け、「たるみ」などの表現を加えます。

そのため、通常の接着剤では接着面が硬化してしまい曲げづらくなってしまうのです。なので硬化までに時間のかかるリモネン接着剤が役に立つのです。

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あとは、戦車の装甲(均質圧延鋼装甲)の”荒れ”を再現する時にも、このリモネン系接着剤を使って装甲板の表面を溶かしてました。

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タミヤ・リモネンセメントのハケ

ちなみにリモネン系にも「通常タイプ」「流し込みタイプ」があります。

私が使っているのは通常タイプですが、この通常タイプですら流し込みに匹敵するくらいサラサラしています。なので、「乾燥に時間がかかる流し込み接着剤」として使えそうです。

…ただ、粘度の低い液状であるにもかかわらず、キャップについているのは「ハケ」なので、普通のタミヤセメント感覚で使うとドバッとなるので注意。相当絞ってやる必要があります。

そのため現在ではカラになった流し込みタイプのフタ(細筆)を流用しています。

ピンセット

ピンセット

小さいパーツをつまんで取り付けるときに使用するツール。

ピンセットにもいくつかタイプがあり、先が曲がっているものや、握るとパーツを離すタイプなど様々ですが、私が最初に使ったのは後者の「つまむとパーツを離す」タイプ。

…が、私はピンセットを使わなくてもある程度パーツの取り付けは出来ていたので、上の写真のようなごく普通のピンセットを買ったのは、何作か模型を手掛けてからでした。

しかし、いざこれを使ってみると、戦車のハッチの取っ手や極薄極小なエッチングパーツなど、小さくて細いパーツを取り付ける時に重宝するということに気付きました(それが本来の目的です)。

パーツに対して「指」は大きいので、細かいパーツの位置決めに手間取ることもあり、そういう場合はピンセットに頼るようにしています。

ただ、小さいパーツを摘むときに力の入れ具合を誤るとパーツが吹っ飛んで紛失の原因になります。そういったパーツにはまず指を押し付けて、指の腹に乗せてから摘むと吹っ飛ぶリスクを軽減できます。

カッターナイフ(デザインナイフ)

カッターナイフ

紙などをカットする「カッターナイフ」もプラモデルを作るときに使用します。用途としては主に

  • ランナーからパーツを切り離す
  • パーツを切り離した際に出来るランナーの残り(=ゲート)の除去
  • パーツに入っているスジ(=パーティングライン)の除去

本来、ランナー(枠)からパーツを切り離す時は「ニッパー」を使います。

…が、細くて折れやすいパーツはニッパーで切り離そうとするとパーツも一緒に折れる恐れがあります。また、パーツを切り離したあとのゲートの処理もデリケートな細いパーツだと一苦労。

そこでニッパーに代わり、カッターナイフ(デザインナイフ)でスパンと切断することで、パーツの切り離しとゲートの処理が一度に行う事ができます。

ただし、慣れないうちはパーツごとズドンとやってしまいがちなので、いずれにせよパーツに負荷がかからないよう注意しながら行います。

ティーガーI 転輪の整形

ティーガーIの転輪のゲートとパーティングライン

また、パーツには工場で製造する際に成形の関係で出来てしまうスジである「パーティングライン」や、パーツをランナーから切り離した際にできる切り残しである「ゲート」が出来ることがあります

ゲートもパーティングラインも“実物には無いけど模型にはある余計なもの”で、残すと作品のクオリティが下がってしまいます。これらを除去する際にカッターナイフや後述の紙ヤスリを使用します。

デザインナイフ

なお、プラモデルにおける「ナイフ」は普段からお世話になってるカッターナイフだけでなく、「デザインナイフ(クラフトナイフ)」があります。

デザインナイフはカッターナイフと違い、刃がしっかり固定されているためフニャフニャしなることがなく、また刃そのものも様々な形状のものがあるので、用途に応じて交換できるといった利点があります。

紙やすり

紙やすり

柔らかい素材を削って表面を滑らかにしたり、あるいは逆に傷だらけにしてザラザラにするアイテム。目(粒子)の粗さによって分けられており、数字が大きくなるほどヤスリの粒子が細かくなります。

私は400番をメインで使っていますが、180番、400番、1000番と目の粗さ別に3種類ほど用意しておくと良いでしょう。

用途はカッターナイフと同様に、ゲートやパーティングラインの除去が主ですが、目の粗い紙ヤスリを使いパーツの表面を粗くすることでパーツ同士の接着力やパテの食いつきを強化するという使い方も出来ます。

慣れないうちはパーツの整形は紙ヤスリで行うことを推奨。

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たったこれだけで戦車プラモデルは組み立てが出来る!

  • ニッパー
  • 接着剤
  • ピンセット
  • カッターナイフ
  • 紙やすり

例外はあれど、戦車のプラモデルはたったこれだけの道具・ツールで組み立ることが出来ます。多い?少ない?

もっと言えば、「ピンセットなんていらない」って人もいるかもしれないし、パーツ整形はカッターナイフではなく紙やすりだけで事足りるという人もいるかもしれません。

そうなると組み立てに必要な道具・アイテムは3つに絞れます。もしもカッターナイフやピンセットが必要となったら、その都度追加で入手すればいいだけの事です。

まずはここまで紹介した道具を揃えて、記念すべき最初の戦車模型を組み立てを楽しんで下さい。

あると便利なアイテム

前項では「組み立て」で必須となる道具・アイテムを紹介しました。

それらがあれば戦車プラモの組み立ては可能ですが、その他にも使うと効率的にプラモ作りが出来る便利なアイテム・ツールもあります。

以下は、そういった作業効率をアップさせるアイテムについて紹介します。

カッティングマット

カッティングマット

「カッティングマット」とありますが、要は作業用のボードのことです。この上でカッターナイフを使ったり塗装を行えば机を傷つけたり汚さずに作業ができます。

カッティングマットはホビーショップを始め、文房具屋さんやデパートでも手に入りますが、私はダイソーで300円で入手しました。

単純に机の上を傷つけない・汚さないといった目的で使うものなので極端な話、代用が効くなら木の板でもプラ板でもOKかと思います。

よく見かけるカッティングマットはツヤのない深緑色なのでパーツを紛失しにくく、また(私の場合)ブログ用にパーツの撮影をしているため、撮影時に光が乱反射しないといった副次的な効果もありました。

ラッカーパテ

タミヤパテ ベーシックタイプ

中に入っているシンナーが揮発することによって硬化するラッカーパテ。パテなので主に補修やパーツの穴埋めとして使いますが、プラモデルにおいては他にも、以下のような用途が挙げられます。

  • パーツ同士を組み合わせた時に出来てしまった「隙間」を埋める
  • (戦車の砲身など)パーツ同士を貼り合わせた時に出来る「合せ目」を消す
  • パーツにある押し出しピンの跡を消す
  • 立体感のあるモールドをつくる

パーツの整形したい場所にラッカーパテを塗って乾燥させた後に紙やすりで整えることで、「合せ目」や「押し出しピン跡」といった“実物には無いけど模型にはある余計なもの”を消したり修正出来ます。

ディテールアップに

ラッカーパテ「使い方

このラッカーパテは単体でも使えますが、後述のラッカー溶剤を混ぜて粘度を落としてトロトロになった「溶きパテ」の方がパーツに塗布しやすいです。

上の写真は、パーツに施されている「ツィメリット・コーティング」をよりリアルにするために、パーツ同士の境目に溶きパテを塗って、コーティング剤を塗った質感を再現。

同時にパーツ同士の「隙間」も埋めることができました。

クーゲルブリッツ 溶きパテ盛り2

また、先述の「立体感のあるモールドをつくる」が文章だけではわかりにくいかもしれませんが、要は上の写真のように、パーツ表面に溶きパテを叩きつけるように塗ることで、デコボコ感を出すことが出来るのです。

これによって、跳ね返った泥が固まった立体的な質感を車体に与えることができ、ウェザリングの汚しにより説得力を持たすことができます。

合せ目を消すときに

ラッカーパテ 砲身の合せ目消し

戦車にとって重要である「砲身」のパーツを貼り合わせた時に出来る合わせ目を消すのにもラッカーパテ(溶きパテ)を使います。

ただし、溶きパテはラッカー溶剤を多く入れてシャビシャビにすると、そのぶん溶剤の揮発によるヒケ(収縮)も大きくなります。

なので、特に押し出しピンの跡や合せ目、パーツ同士の隙間を消すときに使用する場合は、ラッカー溶剤はほんの数滴垂らす程度にしておきます。

兎にも角にもアイディア次第で非常に幅広い用途に期待できるアイテムのひとつです。

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マスキングテープ

マスキングテープ

普段使うセロテープより厚みがある一方で粘着力が弱い(=剥がした後にベタベタが残りにくい)ので、気軽に貼って剥がせるテープ。

用途としては、

  • パーツの仮組み・仮止め
  • 塗料やパテがはみ出ないようにする
  • 小さいパーツの保持

などが挙げられます。

戦車の組み立てにおいては、車体上下のパーツを結合させる際に隙間をなくすために使用しました。ややキツ目にマスキングテープを貼り隙間を最小限にして、テープの間から流し込み接着剤を塗るといった手順で車体を結合。

また、塗料やパテを使用するときは、塗らない場所に塗料(パテ)が付着しないようにマスキングテープを貼ることで、ハミ出しを防止します。特にコントロールが難しい缶スプレー塗装においては必須。

同じく塗装にて、小さいパーツはエアブラシや缶スプレーを吹きかけると吹っ飛んでしまうので、マスキングテープに貼り付けて塗装します。

これら以外でも様々な用途で使え、マスキングテープ自体もサイズや色の違いなど種類が豊富なので、作りたい模型にあわせて用意しておくと良いですよ。

思ったより使う道具は少ない。

以上が必須ではないけど、あると便利なアイテムです。

「あれ? 少なくね?」と思った方もいるかもしれませんが、私が現時点で「組み立て」で使っているのは前ページの必須アイテムと合わせてたったこれだけです。…他にあったかな?

ここで紹介したもの以外にも便利なアイテムはたくさんありますが、今のところそういったツールが無くても組み立てに支障はありません。

雑誌に掲載するような相当凝った作品にしようと思わない限り、そうアレコレ揃える必要はありません。作っていくうちに必要性を感じたら買えばいいのです。

さて、ここまでは「組み立てに関連したアイテム」について解説をしました。次からは「塗装」で使ったアイテムについて紹介していきます。

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塗装で使うツール・アイテム

前項までは「組み立て」で使う道具を紹介しましたが、この項目では「塗装」に関連したアイテム・ツールを紹介します。

戦車模型ということで(もちろん戦車以外の模型でも)、車体の塗装をします。

「塗装なんていらん。組み立てるだけでええんや」って人にとっては不要ですが、戦車にせよそれ以外のプラモデルにせよ、塗装したほうが断然カッコいいですよね。

この項目では戦車模型に限らず、プラモデル全般で使用するであろう塗料の紹介や、塗装に関連したツール、塗装前の下地処理で使用するアイテムについて紹介。

ラッカー系塗料

合成樹脂塗料のうち、希釈に有機溶剤のみを使う塗料のことを「溶剤系アクリル樹脂塗料」または「ラッカー系塗料」と呼びます。

ラッカー系塗料には

  • 乾燥が早い
  • 塗膜が強い
  • 発色が良い

…といった特徴があり、「エアブラシ」で塗装するときに使われ、戦車模型では車体の基本塗装や迷彩塗装で使用する場合が多いです。

ニオイが強烈な上に有毒なので、必ずマスクを着用(室内・屋外問わず)し、十分換気した状態で使用してください。

室内で使用する場合は、出来るだけ専用の塗装ブースを使うことが望ましいですが、無い場合マスクして十分換気して使ってください。

Mr.カラーシリーズ / Mr.ホビー(GSIクレオス)

Mr.カラー ラッカー塗料

Mr.ホビー(GSIクレオス)のMr.カラーシリーズ。ラッカー系塗料の代表的なシリーズ。

写真はドイツ戦車の迷彩塗装をするために車体色のダークイエロー、そして迷彩色であるダークグリーン、レッドブラウンの3色を用意しました。

後に履帯を塗装するためにジャーマングレーやフラットブラック、車体の下地処理として「シャドー吹き」のためにマホガニーなどを追加で使っています。

専らエアブラシ用に揃えた塗料で、筆塗りで使うことは滅多にありません。

制作中のティーガーIをエアブラシで塗装します。今回は車体塗装の下地処理として、サーフェイサー塗装と、影の色として『マホガニー』塗装、ハイライト塗装を行いました。

タミヤカラー ラッカースプレー

タミヤ ラッカースプレー

こちらはスプレータイプの塗料です。

スプレーなので広範囲に散布できますが、その反面細かい模様を描いたりするのは不向き。なので基本色や下地色のような広範囲を単色で塗装する時に使います。

缶スプレーの塗料はタミヤの他にもMr.ホビー(GSIクレオス)などがありますが、いずれも瓶入りの塗料と比べると値段は高め。

余談ですが、何も知らなかった当初は、「ラッカー塗料」と聞いて缶スプレーがまず先に脳裏に浮かびました。ラッカー系塗料=缶スプレー塗料と思い込んでおり、Mr.カラーのようなビン入り塗料が存在することに驚いたほどでした。

ガイアカラーシリーズ / ガイアノーツ

ガイアカラー ラッカー塗料

こちらは「ガイアカラー(ガイアノーツ)」のラッカー塗料。戦車砲弾の薬莢部分に使いました。

これもラッカー系塗料ですが、「メタリック系」という金属の質感を再現するために微細な金属粒子が入っている塗料です(後述のアクリル系・エナメル系塗料にもメタリック塗料はあります)。

プラモ初心者だとまずは無難に「タミヤ」を使い、その次に「GSIクレオス」のMR.カラーを使い、慣れてきたら他のメーカーにも手を出してみたり、自分で調色して理想の色を作っていく流れになるかと思います。

このあたりはいくつか模型を手がけていくうちに身についてくる技術なので、色々試してみましょう。

ガイアカラー ドイツ戦車 3色迷彩セット2

また最近では、エアブラシ塗装用としてもガイアカラーのラッカー塗料を使うようになりました。上の写真は「ドイツ戦車3色迷彩セット」の塗料。

「超重戦車 マウス」制作日記の続きです。今回は車体の迷彩塗装を行いました。普段はMr.カラーを使ってますが、今回はガイアカラーの「ドイツ戦車 3色迷彩セット」を試しに使ってみました。

ラッカー溶剤

Mr.カラー シンナー

ラッカー塗料に対応した溶剤(薄め液)です。

塗料はドロッとしており、そのまま使うと厚塗りになったり色が濃すぎたりするので、塗料は溶剤で薄めて使うのが基本です。

ラッカー系塗料にはラッカー溶剤を使います。私の場合最初は「Mr.カラーうすめ液」を使用しました。

余談ですが、この溶剤は当初の目的はラッカー塗料を薄めるのではなく、先述のラッカーパテで溶きパテを作るために購入しました。

ガイアカラー薄め液

また、溶剤は対応した塗料を希釈(薄める)だけでなく、筆や塗装ツール(特にエアブラシ塗装で使用するハンドピース)の洗浄にも使います。

後に私もエアブラシを使用することで、希釈の他に洗浄でも溶剤を使うようになって消費が増えたので、大容量のガイアカラーの薄め液(500ml)を新たに購入しました。

エアブラシユーザーにとってラッカー系塗料は使用頻度が高いので、溶剤も多めに用意しておいたほうが良いかと思います。

参考記事 GSIクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5 エアブラシセットを買ってみた

なお、上の写真を見てもわかるように、(溶剤の種類問わず)基本的に溶剤のボトルには「注ぎ口」のようなものがありません。そのため直接注ごうとするとドバッと出ます。

なので、100均で売ってるスポイトを使ってカップや塗料皿などに移すことを推奨します。

つや消しトップコート

Mr.スーパークリアー

ラッカー塗料で塗装した後に薄く散布(厚塗り厳禁)することで光沢を抑え、表面を保護するトップコートです。塗装後にうすく塗ってあげてください。

私が使っているのは上の写真にある「Mr.スーパークリアー」ですが、これは同社の「Mr.ホビー」をベースにしているラッカー塗料ベースのトップコートです。

なのでアクリル塗料やエナメル塗料の上から塗ると侵食するのでNG。ラッカー塗料の後に塗ります。また、スライドマークの上に塗るのもやめといた方がいいとのことです。私は気にせず塗ってますが。

アクリル塗料やエナメル塗料を塗ったあとならば、同社の「水性トップコート」を使うと良いようです。

アクリル塗料

アクリル塗料

合成樹脂塗料のうち、希釈に水をメインに使用する塗料のことを「水溶性アクリル樹脂塗料」または「アクリル塗料」と呼びます。

主にタミヤの「アクリル塗料」やGSIクレオスの「水性ホビーカラー」がよく使われます。筆塗りといったら大体がこのアクリル塗料か後述のエナメル塗料を指します。

ラッカー系塗料と比較すると毒性は弱くニオイも控えめなので、室内でも使用できる塗料です(ただし換気は必要)。

また、水で希釈することができるので、塗装時の希釈はもちろん、使用後の筆や各種ツールを水洗い出来る(但し硬化前のみ)という手軽さが利点。ただ、私は塗料の食いつきなどを考慮して、念のため水ではなく専用の溶剤を使ってます。

また、ラッカー塗料との使い分けとしては、まずラッカー塗料で車体塗装・迷彩塗装をして、続いてアクリル塗料で細かいところを塗り分ける。といった使い方をしています。

アクリル溶剤

タミヤ アクリル塗料

アクリル塗料に対応した溶剤(上の写真はタミヤ)。溶剤は各種塗料に対応したものを選びます。

用途次第ではありますが、アクリル塗料は筆塗りで使うことが多いので、ラッカー溶剤と比べるとそこまで消費は激しくなく、私は250ml一本で今のところ事足りています。今のところは。

後に足りなくなったので46mlのアクリル溶剤を追加購入しました。ウソ言ってゴメンナサイ。

エナメル塗料

タミヤ エナメル塗料

タミヤが出しているエナメル塗料。

溶剤が揮発することによって塗膜が形成されるラッカー系塗料やアクリル塗料と違い、エナメル塗料は空気と化学反応をして塗膜を形成するのが特徴です。

そのため、ラッカー系・アクリル塗料と比べると乾燥に時間がかかり、乾いたと思って触ると指紋が付いてしまうことも…。

その反面、溶剤で薄めても発色や塗料のノビが良いので、雨ジミやサビ、砂ぼこり・泥汚れといった車体に使用感を出す「ウェザリング」をする時に使われることが多い塗料です。

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タミヤ エナメル溶剤

もちろんエナメル塗料にも溶剤があります。

何度も言いますが、塗料を購入する場合は、その塗料に対応した溶剤をセットで買っておいてください。

また先述の通り、塗料は種類によっては重ね塗りが出来るものや出来無いものがあります。たとえばラッカー塗料の上にアクリル・エナメル塗料は重ね塗り可能ですが、その逆はNGといった具合に。

同じ種類の塗料を重ねるか、ラッカー→アクリル→エナメルの順番で重ね塗りしていくのが一般的です。

なお、エナメル溶剤はプラスチックを脆くすると言われており、ウェザリング(特にウォッシング)でビチャビチャと塗りたくると接着したパーツがポロッと取れる場合があります。

なので、そういったのを嫌う人は油絵の具と対応した溶剤を使っているそうです。私もいつか使ってみようかと検討中。

このプラスチックを脆くするという性質を逆に利用して、間違えて接着したパーツを剥がすといった使い方もあります。ただし、一度接着したものを強引に剥がすので非推奨。あくまでどうにもならないという時の最後の手段です。

筆

塗料を塗るための筆です。

一口に筆といえど筆毛の太さや幅、毛の材質などは様々で、どれを買おうか迷ったのですが、「セットモン買っときゃ大丈夫だろう」ってことで、最初は一式セットになったのを購入しました。

戦車模型における筆は、汚し塗装で使うような広範囲を塗れる「平筆」と、工具類やフィギュアなどの細かい部分を塗る「面相筆」、それらの中間に位置する「丸筆」の3種類あれば良いかなぁと思いました。

これらが満たせるのであれば、百均の安い筆でも良いかと思います(面相筆は百均で手に入るかなぁ…)。

超絶オススメ!! 「牛乳パック」

牛乳パックをカットしたもの

普段私達が飲んでいる「牛乳パック」を適度な大きさにカットしたものです。

何の変哲もない牛乳パックのカットですが、プラモデル作りにおいて非常に重宝します。何故なら以下のような、「塗料皿」(後述)では出来ないメリットがたくさんあるからです。

  • 塗料、瞬間接着剤、パテ…ありとあらゆるものに使える
  • 複数の塗料を混ぜたり、塗料を少しずつ薄める「パレット」として使える
  • 「牛乳パック」なので安価で簡単に入手でき、すぐに量産出来る
  • 使い捨てなので掃除が不要

…という具合に、

  • 汎用性が高い
  • 安価でたくさん作れる
  • メンテナンス不要

の三拍子揃ったスグレモノ。まるでアサルトライフルの「AK-47」みたいなヤツです。とにかく使い勝手が良いので初心者は絶対オススメ。

牛乳パックを使ったパレット

上の写真のようにパレットとして、少しずつ塗料の色の変化を確認しながら調色することもできます。これを面積の狭い塗料皿でやろうとすると難しいかも。

塗料皿

その名の通り塗料を入れる皿です。

このお皿に塗料と溶剤を入れて調色したり、筆についた塗料を落とすツールクリーナー(後述)を使うときにも使用します。

私は下の写真の「万年塗料皿」というのを使ってます。10枚入りで300円程度。

塗料皿

…が、最近では塗装皿をいちいち洗浄するのが面倒になってきたので、先述の牛乳パックをカットしたものを使うことが多くなりました。

便利すぎる牛乳パックの台頭で肩身が狭くなった塗料皿はどう差別化すべきかというと、主に以下の用途で分けます。

  • 薄めたり筆を洗うための溶剤を入れるとき
  • エアブラシで使う希釈率の高い塗料を使うとき

…などなど、“フチ”が無いとこぼれちゃう!ってなるような、いわゆる「液体」を使うときは塗料皿を選びましょう(筆塗りなら断然牛乳パックをおすすめします)。

調色皿

クーゲルブリッツ 車体色塗装

どちらかと言うと「皿」というより「カップ」と呼んだほうが良いような「調色皿」です。こちらはエアブラシ塗装用で使っているので、先述の牛乳パックや塗装皿とは根本的に異なります。

というのも、エアブラシを使う場合は、

  • 筆塗りの時より塗料を薄めて使う
  • 複数の色を混ぜて使う

といったケースが多く、そのため容量の多い「カップ」が必要になってくるのです。

…塗料皿でも出来ないことはありませんが、注ぎ口がついていなかったり、底が浅かったりといった理由で使いづらいです。

ちなみに写真はMr.ホビー(GSIクレオス)の「Mr.注ぎ口計量カップ」。注ぎ口の両サイドにある突起部分に塗料がこびりつくので掃除が面倒でした。ここは要改善ですぞ!

調色スティック

タミヤ 調色スティック

塗料をビンから皿へ移植したり、他の塗料や溶剤を混ぜ合わせるときに使う撹拌(かくはん)棒。

サジになってる方を使ってビンから塗料を取って塗料を皿に移植し、平ぺったい方を使って塗料皿の底にこびりついた塗料をかき出すように混ぜることでしっかり調色できます。

ちなみに調色スティックを入手する前は割り箸やアイスの棒を使ってました。

ツールクリーナー

Mr.ツールクリーナー

こちらは筆や塗料皿などを洗浄する際につかう「ツールクリーナー」です。

これ1本あれば塗料の種類問わず、筆だろうが塗料皿だろうがエアブラシだろうが綺麗に洗浄できます。

…が、最近は筆や塗料皿といったツールは各塗料の溶剤で洗浄するので、使い切ってからは追加購入はしませんでした。

なお、塗料に混ぜたりプラモデルにつけると再起不能になるので注意。

サーフェイサー

サーフェイサーとは、ラッカーパテのようなものを更に流動的にしたもので、塗装前の下地処理として使用します。

サーフェイサーを使用する主な利点(目的)は、

  • 全体の色を統一する
  • 細かいキズを埋める
  • 大きい傷を目立たせる
  • 塗料の食いつきを良くする
  • パーツの”透け”をなくす

といったものが挙げられます。

Mr.ホビー(GSIクレオス)「Mr.サーフェイサー」シリーズ

Mr.サーフェイサー1000

まずこちらはMr.ホビー(GSIクレオス)のサーフェイサー。散布するとねずみ色になります。

このシリーズは500とか1000とかありますが、違いは粒子の大きさで、数値が大きくなるほど粒子が細かくなります。私は1000番を選びました。

基本的に塗装前に全体に塗って下処理をするときに使っていますが、エアブラシ購入に伴い、後述の「サーフェイサーEVO」を使用するようになり、使わなくなりました。

超重戦車マウス 砲身の整形5

…が、最近になって、戦車の砲身を貼り合わせた際にできるスジ(合せ目)を消す作業において、しっかり合わせ目が消えているか確認するという用途で、再びスプレータイプのサーフェイサーを使うようになりました。

戦車の醍醐味である「砲身」は非常に目立つ部分です。ここに合せ目が残っていたら他が問題なくても台無しになってしまうほど。

ガイアカラー「サーフェイサーEVO」シリーズ

ガイアカラー サーフェイサーEVO オキサイドレッド

こちらはガイアカラー(ガイアノーツ)の「サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)」。主にエアブラシを使う人向け。

サーフェイサーの色は何種類かありますが、ドイツ戦車を作るならば実物戦車の錆止めプライマーの色を模したオキサイドレッドがオススメです。実物とプラモデル2つの下地処理を1度に行えます。

このサーフェイサーEVOも原液のままだとドロドロ濃すぎなので、ラッカー溶剤で希釈して使用します。

クーゲルブリッツ 車体 サーフェイサー塗装

塗るとこんな感じの赤茶色になります。

先程も書きましたが、オキサイドレッドのサーフェイサーは

  • プラモデルにおける下処理(サーフェイサー本来の用途)
  • 実際のドイツ戦車における錆止めプライマーの再現

これらが一度の塗装で出来るので、作業時間の短縮につながります。

なお、エアブラシ持ってない人向けに缶スプレータイプもあります。興味があったら探してみてください。

関連記事 【マウス】オキサイドレッドのサーフェイサーで下地塗装をする理由

関連記事 【ティーガーI】戦車模型は塗装前に「下地塗装」をすると良いですよ

Mr.シリコーンバリアー(離型剤)

Mr.シリコーンバリアー

本来はレジンなどを使用してパーツを複製する際に、型からパーツを剥がれやすくするために塗る離型剤ですが、前述のサーフェイサーEVOと併用して使用しています。

一見、「塗装と関係ないやろ!」と思われがちな離型剤ですが、サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)を塗装した後に、塗装が剥がれやすそうな場所に塗ります。

ティーガーI 塗装の剥がれ4

本塗装をしたあと、離型剤を塗った場所を爪楊枝などで軽く擦ることで、上の写真のように塗装の剥がれを簡単に再現できます。

この手の塗装の剥がれを再現するには、スポンジなどにエナメル塗料を染み込ませてポンポンと模型に当てる「チッピング」という技法があります。

…が、チッピングと違ってこちらは本当に塗装を剥がすので、立体的な剥がれを再現することができます。ここにチッピングも加えれば完璧。

メタルプライマー

Mr.メタルプライマー

メタルプライマーは金属パーツの塗料の食いつきを良くする下地塗料です。

キットによっては金属製のパーツ(=エッチングパーツやアルミ砲身)が入ってる場合がありますが、金属パーツはプラパーツに比べると塗装の乗りが悪く剥がれやすいのです。

なので、プラモデルの箱を開けて金属パーツが入ってたら、メタルプライマーの購入を検討しますが、サーフェイサーにプライマー成分が含まれたタイプもあるので、そちらを使った方が楽です。

残念なことに「Mr.メタルプライマー」は蓋にハケがついていないので、筆で塗るか、エアブラシで吹き付けて使用します。

マークセッター

Mr.マークセッター

こちらはデカールをしっかり貼るために塗るものです。

デカールとはプラモデルに貼り付けるステッカーのようなもので、各国の国籍マーク、部隊のマーク、砲塔番号などが用意されています(キットによって内容は異なります)。

デカールは平らな面だけでなく、モールドなどでデコボコした場所に貼る場合もあり、何もないとズレてしまう場合があります。

使い方としては、デカールを貼る場所にまず塗り、貼った後も必要に応じて塗ることでデカールしっかりパーツの表面に貼ることができるのです。

デカールは塗装の後に貼ります。

マークソフター

Mr.マークソフター

前項のマークセッターはデカールをしっかり接着させるために使う液剤ですが、こちらの「マークソフター」は、デカールをフニャッと軟化させる効果があります。

用途としては、デカールを貼ったあとにその上からマークソフターを塗ることで、凹凸に馴染むようになります。

ティーガーI デカール貼り 貼り付け直後の状態

たとえば有名なドイツ戦車である「ティーガーI」の車体や砲塔には上の写真のように「ツィンメリット・コーティング」というドイツ戦車特有のコーティングが施されており、表面がデコボコしています。

このようなデコボコな面に普通にデカールを貼れば上の写真のように、浮いたような感じになってしまいます。いかにも「貼り付けた感」満載です。

ティーガーI デカール貼り 軟化剤で立体感を出したあと

そこでデカールの上からマークソフターを塗り、上から綿棒などでトントンと叩いてやると上の写真のようにデカールがコーティングのデコボコに馴染んでいき、より立体感や質感がアップします。

ただ、元はスライドマークを「軟化させる」のが目的なので、使うとスライドマークが溶けたり破れやすくなるということもお忘れなく。慎重に扱ってあげましょう。

関連記事 【ティーガーI】戦車模型にデカールを貼り付ける方法

塗装は組み立ての次に楽しい作業なのです

塗装のあとに行う「デカール貼り」で使うアイテムも一緒に紹介しましたが、戦車模型における「塗装」で使うアイテムはざっとこんな感じです。

アメリカやソ連、イギリスなどの戦車は単色である場合が多く、塗装はそれほど苦労しませんが、ドイツの戦車は時代によっては迷彩塗装を施すのでより高度な塗装技術が求められます。

エアブラシがあればそういった塗装も可能ですが、エアブラシが無い場合は、模様の縁を薄い塗料で塗り、その内側を希釈した塗料で塗っていく方法で筆を使った迷彩塗装も出来ます。

なお、ドイツ戦車だからといって必ずしも迷彩塗装をする必要はなく、あえてダークイエロー単色で、明暗差をつけたり、ウェザリングで立体感をつけたりといった塗装の楽しみ方もあります。

さてさて、次は塗装後に行う「ウェザリング」で使用したツールについて紹介します。

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ウェザリングで使用した道具・アイテム

ミリタリー系のプラモデルはもちろん、それ以外のプラモデルでも「使用感」を出すために砂埃や泥、錆などを再現する「ウェザリング」という技法を使用します。

もちろんウェザリングが無くても戦車模型は完成しますが、より「雰囲気」や「演出」を出すためのウェザリングの役割は大きく、このウェザリングこそ戦車模型の醍醐味と言って良いほどです。

そんなウェザリングをするためにあると便利なツールをご紹介。

ウェザリングマスター

タミヤ ウェザリングマスター

砂埃や泥汚れ、錆やオイル汚れを再現するのに便利なタミヤの「ウェザリングマスター」

付属のブラシで汚したい場所にパサパサと払う感じに塗っていくことで簡単にサビや砂汚れを演出できます。

ウェザリングの知識が全くなかった頃はこのウェザリングマスターと後述のウェザリングスティックで汚しを行ってました。

タミヤ ウェザリングマスター Aセット

で、まずこちらが砂(泥)の付着を再現するタイプA。

湿った泥の色から乾いた砂の色まで揃っているので、沼地から砂漠問わず幅広い汚れを再現出来ます。

戦車模型で使うとなれば主に足回りの履帯や転輪にサラサラとまぶしていけばそれだけで動的なイメージを与えられます。使うときは暗い色から明るい色の順に使うと良いと思います。

タミヤ ウェザリングマスター Dセット

こちらはマフラー(排気管)に使って青焼け・赤焼けを再現したり、オイルのにじみ汚れを再現するDタイプ。ミリタリーモデルにも使えますが、どちらかというとカーモデルやバイクモデルで使いそうですね。

他にも幾つか種類があって、雪の付着を再現するもの、艦艇の錆を再現するものなどいろいろあるので、用途に合わせて買い分けましょう。

ヴィルベルヴィント マフラー ウェザリングを

Dタイプでマフラーを塗装するとこのようになります。

これらウェザリングマスターの魅力は、何と言っても手軽に砂汚れやサビなどを再現できるという点。

色は限定されますが、付属のブラシで吹き付けるように要所にウェザリングマスターを塗っていくだけで十分すぎるくらいの汚しが出来ます。

「ウェザリングとかやり方わかんないし…」ってなったら購入を検討すると良いと思います。

ウェザリングスティック

タミヤ ウェザリングスティック

こちらもウェザリングを施すためのツールで、ウェザリングマスターよりも立体的な汚しを再現することができます。

使い方は「スティックのり」のように、回しながら汚したい場所に使います。「塗る」というより「盛る」といった表現が似合います。

タミヤ ウェザリングスティック マッド

まずマッド。キャタピラーの泥汚れを再現します。

タミヤ ウェザリングスティック サンド

こちらはサンド。アフリカの砂を再現した明るい黄土色。

タミヤ ウェザリングスティック ライトアース

そしてライトアース。乾いた土をイメージした薄茶色。

タミヤ ウェザリングスティック2

各スティックの色はこのような感じ。…写真が暗いので分かりづらいですよね。スミマセン(汗)

ヴィルベルヴィント 泥の付着

ウェザリングスティックの特徴は先述の通り立体感のある土(泥)を再現できるという点。

スティックを回転させながら塗っていくことでモリモリと立体的な土や泥の質感を出すことができます。これはすごい。

実物の戦車がここまでドロッドロになるかどうかはわかりませんが、雨が降った後のぬかるみを移動するとこんな感じになるんじゃないでしょうか。

ただ、実物戦車の話をしだすとキリが無いので、最初のうちは深く考えずに、ひとまず汚しておきましょう(笑)

その方が100倍楽しいです。

関連記事 「4号対空戦車ヴィルベルヴィント」をウェザリングしてみた

パステル

ティーガーI パステルワーク

100均のパステルです。

このパステルを茶こし(同じく100均で購入)を使って粉末にして、アクリル溶剤を含んだ筆でペタペタと塗っていくことで、泥、砂、スス汚れやサビの再現が出来ます。

パステル単体での使用はもちろんのこと、複数のパステル粉末を混ぜたり、アクリル塗料を混ぜて調色して使うことも可能。最近ではパステルを使って汚すことが多くなってます。

ケーリアン 履帯・転輪の泥汚れ再現2

最初は上の写真のように暗い色から塗っていき、

5号対空戦車 ケーリアン

徐々に明るい色を重ねていくことで、ウェザリングマスターに匹敵する砂汚れを再現することが可能です。

ウェザリングマスターが単色なのに対し、こちらは複数の色を使うので、調色して納得の行く色を作ったり、複数の色を塗ることで、「汚れ」に不揃い感を出すことが出来ます。

もちろん先述のウェザリングマスターと合わせてもOKなので、より多彩な泥・砂の色を再現できます。

ただし、パステルは乾燥すると色がクッキリ出るので、サビを再現するために赤系の色をベタッと塗ったら骨董品クラスのサビになってしまうこともあるので加減に注意。

このパステルのメリットは、複数の色を混ぜて使える点や、ダイソーなどの100均で気軽に入手できるという点にあり、まさに初心者が気軽に汚しの練習をするのに最適なアイテムです。

ウェザリングは戦車模型の醍醐味

現時点で私が再現するウェザリングは上記のツール・アイテムを使用して行っています。

もちろんウェザリング用のアイテムも存在しているので、そちらを使えば楽に行えますが、こういったツールを駆使して再現するのも模型制作の楽しみでもあります。

なお、これらを使ったウェザリング方法については下記の関連記事を参考にしてみてください。

関連記事 【ケーリアン】戦車をウェザリングで汚しまくる方法

関連記事 戦車模型は汚してナンボ。ウェザリングで「メーベルワーゲン」に使用感を出します。

関連記事 【ティーガーI】ウェザリングで手軽に模型を汚しまくれ!

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その他の道具やアイテム

これは一部の戦車(といってもドイツ戦車ですが)にしか使わなかったり、個人的に思うことがあったので購入したというような道具・アイテムです。

なので、先に紹介したものと比べると必要性はかなり低くなります。ちょっと拘って作りたいという人向け。

ポリエステルパテ

タミヤ ポリエステルパテ

こちらは先述のラッカーパテと異なり、主剤と硬化剤の2種類で構成されており、それぞれを混ぜあわせることで固まります。ラッカーパテと比べると肉やせが少なくて硬化が早いといった特徴があります。

後述のコーティングブレードと合わせて使うことで「ツィンメリット・コーティング」というドイツ戦車特有の加工を再現します。

このポリエステルパテはニオイが強烈なのでしっかり換気しながら使用してください。

コーティングブレードセット

タミヤ コーティングブレード

こちらはドイツ戦車に見られる特徴の一つ「ツィンメリット・コーティング」のモールドを再現するために使う、「ドイツ戦車コーティングブレードセット(タミヤ)」です。

史実でこのコーティングを戦車に施したのはドイツ軍だけなので、ドイツ戦車を作らない人には不要です。また、ドイツ戦車でもコーティングをしない時期・車種があります。調べてみましょう。

私は初心者ながら図々しくもこのツィメリット・コーティングをどうしても施したかったので、先述のポリエステルパテと合わせて購入しました。

ヴィルベルヴィント ツィメリットコーティング

ツィメリットコーティングが施された「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の車体 via : militaryfactory.com

よく見ると車体正面や側面がデコボコしてますよね?これがツィンメリットコーティングです。

このコーティングの目的は、磁石を使用した地雷を車体に引っ付かないようにするためで、ドイツ軍が開発した歩兵用の対戦車吸着地雷を敵国も使用してくるかもしれないという懸念から生まれました。

なお、連合軍は肉薄しないと使えない吸着地雷ではなく、バズーカを使ったので、ツィメリットコーティングは全くの杞憂でした。残念。

タミヤ コーティングブレード2

話をコーティングブレードに戻します。先端にはノコギリのような小さなギザギザがついています。

このギザギザを戦車車体の側面に塗ったパテに押し当てることで、波のような形の模様をつけ、コーティングを再現できますよというモノ。

また、「柄」の部分には丸い穴が開いており、タミヤの「カッターのこ」というツールに装着することもできます(通常のカッターナイフには装着できませんでした)。

ティーガーI後期型 前面装甲板のツィンメリットコーティング7

先述のポリエステルパテを塗ったあとにコーティングブレードを使用すると上の写真のようにツィメリットコーティングを車体に施すことができます。

上の写真は最も有名な戦車の一つ「ティーガーI」の車体にコーティングを施したものです。模型でもティーガーIは人気なので、ドイツ戦車を作るときは是非とも再現出来るようにしたい技法の一つです。

関連記事 ドイツの重戦車「ティーガーI」を作って連合軍に対抗する

関連記事 【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

タミヤ セラグリスHG

タミヤ セラグリスHG

プラスチック同士のパーツの摩擦を軽減し、動きを滑らかにするグリスです。

ミニ四駆とかでも使うような潤滑グリスですが、砲塔に搭載した機関砲や転輪の可動サスペンションパーツなど、可動ギミックのあるパーツの動きが渋い時に塗っています。

模型は完成後は戸棚に飾っておくので動いても仕方ない…と思いがちですが、戦車模型の場合、砲身が上下に動いたり、転輪が回転したり、サスペンションがグニグニ動いてなかなかリアルなのです。

また、単にリアルなだけでなく、動くということは「調整できる」ということで、ジオラマを作る人にとって、地形に順応した足回りを作ることができるのです。

…話がセラグリスからそれましたが、つまり動くとこに塗ると良いよっていうアイテムです。

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まとめ

ネットでググっていろいろ買い揃えてみましたが、「ちょっと買いすぎでね?」と思う人もいるかもしれません。というか私がそう思ってます。

最初に作った「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」を作る時に購入したものに加え、その後の「オストヴィント」や「メーベルワーゲン」、以降のプラモデルの制作過程で買ったアイテムも追加しています。

なので、人によっては「コレは使わないんじゃない?」というものが出てくるかもしれません。作るプラモデルや再現したいモノに合わせて選んでください。

準備は大事ですが、あまり神経質にならず、最初は組み立てに必要なニッパー、ヤスリ、接着剤だけでもいいかと思います。あとから必要になったときに塗料とか他のアイテムを揃えていけば良いのです。

まずは記念すべき最初の模型を作ってみましょう。

なお、これら道具・ツールは、近所のホビーショップやホームセンターで入手するのが主かと思いますが、近くにそういったお店がない場合はホビーサーチのようなネットショップを利用すると良いでしょう。

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