【初心者向け】戦車プラモで使用した道具まとめ

【初心者向け】戦車プラモで使用した道具まとめ

戦車模型制作で使うツール

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どうもこんにちは。ましゅーです。

静岡のホビーショップで1/48スケールの戦車のキットを購入してからプラモデル戦車(AFV)づくりにドハマリしています。そんな私が初めてのプラモデル戦車を手にした時から今日まで、使ったツールや塗料、道具などを紹介します。

この記事では

  • アニメやゲームがきっかけで戦車プラモが作りたくなった
  • 戦車プラモ作るのにどんな道具を揃えればいいかわからない
  • 道具にはどんな使い方があるか・注意すべきことは何か

といった人向けに戦車プラモデルを作る際に実際に使った道具類について解説していきます。内容としては初心者~中級者向け。模型製作に興味を抱いたけれど「何をどうすれば良いかわからない…」って人に少しでも参考になりましたら幸いです。

戦車模型を作ってる関係で、AFVモデル作りで使った道具を紹介しますが、中には戦車以外(飛行機、船、車、バイクなど)でも使えるものもあります。なので作る模型のジャンルを問わず、単純に「道具の使い方」を知りたい人にも参考になるかと思います。

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道具・アイテムを紹介する前に

戦車プラモを作るための道具類の紹介をする前に、いくつか「おことわり」を記載します。

全部揃える必要はありません

ここに紹介するアイテムは、当時の私が個人的に必要だと思って購入したものであって、全部が必要というわけではありません。

当時はじめてプラモデル戦車を購入して右も左も分からない状態だったため色々買い揃えてしまいましたが、組み立てに関してはニッパー、カッターナイフ、接着剤、ピンセット、紙やすり等があれば作れます。

プラモデル初心者にとって本当に必要なのはアレコレ考えずに「とりあえずやってみる」という思い切りの良さです。道具選びではなく、プラモ作りを楽しむことに時間をかけてください。

不定期的に加筆修正します

この記事を最初に投稿したのが2016年1月6日ですが、キットを購入し、知識や技術が向上するにつれて新しいことに挑戦します。

そうなるとアイテムやツールも新たに入手していくことになりますし、既存の道具も本来の意図とは異なる使用方法もあったりしますので、そういうのに出会ったらその都度情報を追加していきます。

使う使わないかはさておき、「へぇ、そんな道具(の使い方)があるんだぁ」と思っていただければ幸いです。

でも先述の通り、本当にプラモ初心者の方はあれこれ難しく考えず、まずは「組み立て」を楽しむことから始めてください。

当記事の構成

この記事では私が実際に模型を制作する一般的な手順として

  1. 組み立て
  2. 塗装
  3. ウェザリング

といった順番で行っている(中には例外もあります)ため、記事で紹介するツール・アイテムも上記の順番で紹介しています。

具体的には以下の構成となっています。

  1. プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール
  2. あると便利なアイテム
  3. 塗装で使うツール・アイテム
  4. ウェザリングで使用したツール・アイテム
  5. その他のツール

戦車模型制作で使うツール

詳しい内容は各見出しの項目を参照すればわかりますが、本当の初心者はまず1のプラモデルの「組み立て」で最低限必要なツールを揃えるところから始めてください。

ひとまずこれだけあれば『組み立て』が可能なので、焦らずじっくり模型の組み立てを楽しむ事ができ、組み立てが終わったら次の『塗装』や『ウェザリング』に関するアイテム・ツールの購入を検討してください。

また、各種アイテム・ツールについては簡単な説明だけでなく、使用例についても記載しています。「こんなの何に使うんだ???」ってなった時は是非参考にしてみてください。

中には「え、そんな使い方もあるの!?」というような使い方もあり、まさに「モノは使いよう」といえるのが模型制作における各種ツール・アイテムの使い方です。

さて、前置きが長くなりましたが、早速紹介していきます。

プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール

まずは戦車模型に限らず、様々なジャンルのプラモデルを制作するのに必要なアイテム・ツールをご紹介していきます。

先にも書きましたが、本当の初心者はまずこの項目で紹介したアイテムだけ揃えれば大丈夫です。

ニッパー

パーツランナー(枠)からパーツをパチンと切り離すために使う工具です。

一言にニッパーと言えど、メーカーや形状によって様々ですので、迷ったらタミヤとかMr.ホビーなどのプラモデル用を買えば大丈夫。もっと言えばパーツとランナーの間に刃が入りやすい「薄刃タイプ」を選んでおくと切り離すときに楽です。

パーツの切り離しは基本的にニッパーを使いますが、模型の種類やメーカーによっては薄っぺらい金属製の「エッチングパーツ」が入っている場合があります。

エッチングパーツや太いランナーを切断する際にホビー用の薄刃ニッパーを使うと刃こぼれするどころかニッパーが割れるので注意。エッチングパーツはカッターナイフやデザインナイフを、太いランナーを切断する場合は業務用の頑丈なニッパーをそれぞれ使いましょう。

Mr.ベーシックニッパー

上の写真は私が模型キットと一緒に静岡のホビーショップで買ったもの。あの時は瞬間接着剤とニッパーだけ買って戦車作りに挑もうとしていました。

今あの時を振り返ってもプラモ初心者のクセにずいぶん無謀なマネをしたものです。

当時はまだ初心者だったので「無謀なマネ」ですが、何作か模型を手がけてからだと「ニッパーと接着剤だけでも組めることは組める」という認識です。

ただし、「組める」ものの、それだけではパーツの整形等は出来ないので「ハイクオリティな作品にする」のは無理。やっぱり工具は揃えたほうが良いかと思います。

接着剤

パーツ同士を貼り合わせたり取り付けたりするのに必要なアイテムです。

接着方法は、接着剤を塗った部分のプラスチックを溶かして硬化することで張り合わせたパーツ同士が引っ付くといったもの。なのでベタベタ塗りすぎるとパーツの表面が溶けて変形するし、塗装した場所に接着剤を使うと塗料が侵されて下地が露出するので注意。

この接着剤も用途に合わせて幾つか種類があるので、順番に紹介していきます。

タミヤセメント

タミヤセメント

「プラモデルの接着剤ならコレでしょ!」ってくらいベーシックな接着剤。おそらく大半のモデラーがこれをまず最初に使っているかと思います。

キャップの先端にハケがついているので、開けてビンのフチで接着剤の量を調整してパーツに塗るといった手順で使用します。

先述の通り、プラスチックを溶かすので、付け過ぎてはみ出したりするとザラザラになったりするので調整は慎重に。

ところが、逆にその「溶かす」という特性を利用してパーツを溶かしたり表面をザラザラにすることで、

  • パーツの上に塗るパテの吸着を良くする
  • 実物戦車に見られる装甲板の「荒れ」を再現する
  • 装甲板の溶接痕の再現をする

という使い方も出来ます。ちょっとコツが要りますが、本来の目的とは違った使い方をしてディテールアップが出来るのです。まさに「モノは使いよう」ですね。

以下にも様々な種類の接着剤を紹介しますが、まずはこの通常のタミヤセメントを使いこなしてから次の接着剤の入手を検討するのを推奨します。

瞬間接着剤

タミヤ 瞬間接着剤

金属パーツを接着する時は通常の接着剤では接着できないので、「瞬間接着剤」を使います。

キットによっては、エッチングパーツ(金属製のディテールアップパーツ)が付属していたり、車体がダイカストパーツ(タミヤの1/48スケールモデルなどで見られる)の場合もあり、そういったパーツを接着するときに使用します。

瞬間接着剤はゼリータイプから、流動性のある流し込みタイプもあります。

なお、上の写真のタミヤの瞬間接着剤は一番最初に使ったものですが、以降はホームセンターやドンキホーテなどで売ってる「3M」というメーカーの耐衝撃の瞬強力間接着剤を使ってます。

流しこみ接着剤

タミヤ 流し込み接着剤

通常のプラモ用接着剤にはパーツ同士を強固に接着するため「樹脂」が含まれていてドローッとしていますが、流し込みタイプはサラサラの液状で、毛細管現象を利用して名前通りパーツの隙間にスーッと浸透していく接着剤です。

主にパーツ同士を貼り合わせるときや、片手でパーツを抑えてもう片方で接着といった作業時に重宝します。

乾燥するのも早く、非常に使い勝手のいい接着剤で、流しこみタイプを購入してからは車体の上下の貼り合わせ、細かいパーツの取り付けなど、通常の接着剤と合わせて使うようになりました。

ただし、通常のタミヤセメントと比べるとやや接着力が弱いので、しっかり接着したい場合は通常のタミヤセメントを選ぶなど、臨機応変な使い方が求められます。

また、パーツの接着だけでなく、こちらもプラスチックパーツを溶かすという接着剤のデメリットを逆に利用して、

  • 戦車の装甲の溶接跡を再現する
  • 装甲の被弾痕(=バトルダメージ)を再現する

といったディテールアップを施すときに使ったりもします。

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リモネン系接着剤

タミヤ リモネンセメント

通常の接着剤、流し込み接着剤に続く第三の接着剤です(たぶん)。

柑橘類から抽出される「リモネン」という成分によってプラスチックを溶かし接着するタイプで、オレンジとかの柑橘系の香りがするのが特徴。通常の接着剤のニオイが嫌いな人にオススメ。

…ただ、「それだけなら普通の接着剤を選べばいいじゃん」と思うのですが、この接着剤の特徴としては、香り以外に

  • 硬化(乾燥)するまでに時間がかかる
  • 硬化すると非常に強固に接着される

という2つの特徴があります。

なので通常のパーツの貼り付けでは(接着に時間がかかるため)不向きですが、1コマ1コマ接着する「連結式履帯」を組み立てる時に非常に重宝します。

ただ、慣れないうちは連結式履帯を組み立てる時も通常の接着剤を使ったほうが安全です。

関連記事 いい具合に苦戦しながら「超重戦車マウス」の連結式履帯を組み立ててみた

あとは、戦車の装甲(均質圧延鋼装甲)の”荒れ”を再現するときにもこのリモネン系接着剤を使ってました。

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タミヤ・リモネンセメントのハケ

ちなみにリモネン系にも「通常タイプ」と「流し込みタイプ」がありますが、私が使っている通常タイプも流し込みに匹敵するくらいサラサラしています。なので、「乾燥に時間がかかる流し込み接着剤」として使えそうです。

…ただ、粘度の低い液状であるにもかかわらず、キャップについているのは「ハケ」なので、普通のタミヤセメント感覚で使うとドバッとなるので注意。相当絞ってやる必要があります。

カラになった流し込みタイプのフタの面相筆を流用すると良いかもしれません。

ピンセット

ピンセット

小さいパーツをつまんで取り付けるときに使用するツール。

ピンセットにもいくつかタイプがあり、先が曲がっているものや、握るとパーツを離すタイプなど様々ですが、私が最初に使っていたのは後者の「つまむとパーツを離す」タイプを使用。

…が、私の場合ピンセットを使わなくてもパーツの取り付けは出来ていたので、下の写真のようなスタンダードなピンセットを買ったのは、何作か模型を手掛けたあとでした。

いざこれを使ってみると、戦車のハッチの取っ手や極薄極小なエッチングパーツなど、小さくて細いパーツを取り付けるときに特に重宝するということに気付きました(それが本来の目的です)。

パーツに対して「指」は大きいので、細かいパーツの位置決めに手間取ることもあり、そういった場合はピンセットに頼るようにしています。

ただ、小さいパーツを摘むときに力の入れ具合を誤るとパーツが吹っ飛んで紛失の原因になります。そういったパーツにはまず指を押し付けて、指の腹に乗せてから摘むと吹っ飛ぶリスクを軽減できます。

カッターナイフ(デザインナイフ)

カッターナイフ

紙やダンボールをカットするときに使うカッターナイフもプラモデルを作るときに使用することがあります。

用途としては主に

  • ランナーからパーツを切り離す
  • パーツを切り離した際にランナーの残り(=ゲート)の除去
  • 成型時に出来てしまうライン(=パーティングライン)の除去

といった使い方が挙げられます。…が、これらは力のコントロールが難しいので、慣れないうちは後述の紙やすりで行ったほうが無難です。

本来ランナーからパーツを切り離す時は「ニッパー」を使います。…が、細くて折れやすいパーツはニッパーで切り離そうとするとパーツも一緒に折れてしまう場合があります。また、パーツを切り離したあとのゲートの処理もデリケートな細いパーツだと一苦労。

そこでニッパーに代わり、カッターナイフ(デザインナイフ)でスパンと切断することで、パーツの切り離しとゲートの処理が一度に行う事ができます。

ただし、こちらも慣れないうちはパーツごとズドンとやってしまいがちなので、いずれにせよパーツに負荷をかけないよう十分注意しながら行います。

また、ゲートやパーティングラインは“実物には無いけど模型にはある余計なもの”なので、残してしまうと作品のクオリティが下がってしまいます。なるべくキレイに処理しまょう。

なお、プラモデルにおけるナイフは上の写真ようなよく見かけるカッターナイフだけでなく、グリップが円柱状で刃が硬く、先端を様々な形状のものと交換できる「デザインナイフ」があります。

私は現時点で上の写真のカッターナイフで事足りていますが、作る模型や再現したい情景などに応じて臨機応変に使い分けましょう。

紙やすり

紙やすり

用途はカッターナイフと同様に、ゲートやパーティングラインの除去が主ですが、パーツの表面を粗くすることで接着力を強化するという使い方も出来ます。慣れないうちはパーツの整形は紙ヤスリで行うことを推奨。

紙やすりは目(粒子)の粗さによってわけられており、数字が大きくなるほどヤスリの粒子が細かくなります。

私は基本的に400番をメインで使っていますが、180番、400番、1000番と目の粗さ別に3種類くらいあるといいかもしれません。

たったこれだけの道具で戦車模型は組み立てが可能!

  • ニッパー
  • 接着剤
  • ピンセット
  • カッターナイフ
  • 紙やすり

例外はあれど、戦車のプラモデルはたったこれだけの道具・ツールで組み立ることが出来ます。多い?少ない?

もっと言えば、「ピンセットなんていらない」って人もいるかもしれないし、パーツ整形はカッターナイフではなく紙やすりだけで事足りるという人もいるかもしれません。

そうなると組み立てに必要な道具・アイテムは3つに絞れます。それでもしカッターやピンセットが必要となったらその都度追加で入手すればいいだけの事です。

まずはここまで紹介した道具を揃えて、記念すべき初めての戦車模型を組み立ててみて下さい。

あると便利なアイテム

前項では「組み立て」で必須となる道具・アイテムを紹介しました。

それらがあれば戦車模型の組み立ては可能ですが、その他にも使うと効率的にプラモ作りが出来る便利なアイテム・ツールもあります。

以下は、そういった作業効率をアップさせるアイテムについて紹介します。

カッティングマット

カッティングマット

「カッティングマット」とありますが、要は作業用のボードのことです。この上でカッターナイフを使ったり塗装を行えば机を傷つけたり汚さずに作業ができます。

カッティングマットはホビーショップを始め、文房具屋さんやデパートでも手に入りますが、私は以下のカッティングマットをダイソーで300円で入手しました。

単純に机の上を傷つけない・汚さないといった目的で使うものなので、極端な話、代用が効くなら木の板でもプラ板でも何でもOKかと思います。

よく見かけるカッティングマットはツヤのない深緑色なのでパーツを紛失しにくく、また(私の場合)ブログ用にパーツの撮影をしているため、撮影時に光が乱反射しないといった副次的な効果もありました。

ラッカーパテ

タミヤパテ ベーシックタイプ

中に入っているシンナーが揮発することによって硬化するラッカーパテ。

パテなので主に補修として使いますが、プラモデルにおいては主に、以下のような用途が挙げられます。

  • パーツ同士を組み合わせたときに出来てしまう「隙間」を埋める
  • (戦車の砲身など)パーツ同士を貼り合わせた時に出来る「合せ目」を消す
  • パーツにある押し出しピンの跡を消す
  • 立体感のあるモールドをつくる

パーツの整形したい場所にラッカーパテを塗って乾燥させた後に紙やすりで整えることで、“実物には無いけど模型にはある余計なもの”を消したり修正出来ます。

ラッカーパテ「使い方

このラッカーパテは単体でも使えますが、後述のラッカー溶剤を混ぜて薄めることで、粘度を落として流動化したシャビシャビの「溶きパテ」を作って使用する場合が多いです。

上の写真は、パーツに施されている「ツィメリット・コーティング」をよりリアルにするために、パーツ同士の境目に溶きパテを塗って、コーティング剤を塗った質感を再現。

同時にパーツ同士の「隙間」も埋めることができました。

クーゲルブリッツ 溶きパテ盛り2

また、先述の「立体感のあるモールドをつくる」が文章だけではわかりにくいかもしれませんが、要は上の写真のように、パーツ表面に溶きパテを叩きつけるように塗ることで、デコボコ感を出すことが出来るのです。

これによって、跳ね返った泥が固まった立体的な質感を車体に与えることができ、ウェザリングの汚しにより説得力を持たすことができます。

ラッカーパテ 砲身の合せ目消し

戦車にとって重要である「砲身」のパーツを貼り合わせた時に出来る合わせ目を消すのにも溶きパテは有効です。

ただし、溶きパテはラッカー溶剤を多く入れてシャビシャビにすると、そのぶん溶剤の揮発によるヒケ(収縮)も大きくなります。

なので、特に押し出しピンの跡や合せ目、パーツ同士の隙間を消すときに使用する場合は、ラッカー溶剤はほんの数滴垂らす程度にしておきます。

兎にも角にもアイディア次第で非常に幅広い用途に期待できるアイテムのひとつです。

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マスキングテープ

マスキングテープ

普段使うセロテープより厚みがある一方で粘着力が弱い(=剥がした後にベタベタが残りにくい)ので、気軽に貼って剥がせるテープ。

用途としては、

  • パーツの仮組み・仮止め
  • 塗料やパテがはみ出ないようにする
  • 小さいパーツの保持

などが挙げられます。

組み立て時は上下の車体パーツを結合させる際に隙間をなくすために使用しました。ややキツ目にマスキングテープを貼り、隙間を最小限にして、テープの間から流し込み接着剤を塗るといった手順で車体を結合します。

また、塗料やパテを使用するときは、塗らない場所に塗料(パテ)が付着しないようにマスキングテープを貼ることで、ハミ出しを防止します。特にコントロールが難しい缶スプレー塗装においては必須。

同じく塗装にて、小さいパーツはエアブラシや缶スプレーを吹きかけると吹っ飛んでしまうので、マスキングテープに貼り付けて塗装します。

これら以外でも様々な用途で使え、マスキングテープ自体もサイズや色の違いなど種類が豊富なので、作りたい模型にあわせて用意しておくと良いですよ。

思ったより使う道具は少ない。

以上が必須ではないけど、あると便利なアイテムです。

「あれ? 少なくない?」と思った方もいるかもしれませんが、私が現時点で「組み立て」で使っているのは前ページの必須アイテムと合わせてたったこれだけです。…他にあったかな?

ここで紹介したアイテム以外にも便利なものはあるかと思いますが、今のところそういったツールが無くても組み立てられるのは確かです。

雑誌に掲載するような凝った作品にしようと思わない限り、そうアレコレ揃える必要はありません。作っていくうちに必要だと思った時に揃えればいいのです。

さて、ここまでは「組み立てに関連したアイテム」について解説をしました。次からは「塗装」で使ったアイテムについて紹介していきます。

塗装で使うツール・アイテム

前項までは「組み立て」で使う道具を紹介しましたが、この項目では「塗装」に関連したアイテム・ツールを紹介します。

戦車模型ということで(もちろん戦車以外の模型でも)、車体の塗装をします。

「塗装なんていらん。組み立てるだけでええんや」って人にとっては不要ですが、戦車にせよそれ以外のプラモデルにせよ、塗装したほうが断然カッコいいですよね。

この項目では戦車模型に限らず、プラモデル全般で使用するであろう塗料の紹介や、塗装に関連したツール、塗装前の下地処理で使用するアイテムについて紹介していきます。

ラッカー系塗料

  • 乾燥が早い
  • 塗膜が強い
  • 発色が良い

…といった利点があり、「エアブラシ」で塗装するときに使われ、戦車模型では車体の基本塗装や迷彩塗装で使用する場合が多いです。

ニオイが強烈な上に有毒なので、出来れば屋外で使用したいところですが、室内で使用する場合は、十分換気し、マスクを着用(室内・屋外問わず)した上で使用してください。

その際専用の塗装ブースがあれば尚良しです。

Mr.カラーシリーズ / Mr.ホビー(GSIクレオス)

Mr.カラー ラッカー塗料

Mr.ホビー(GSIクレオス)のMr.カラーシリーズ。ラッカー系塗料の代表的なシリーズ。

写真はドイツ戦車の迷彩塗装をするために車体色のダークイエロー、そして迷彩色であるダークグリーン、レッドブラウンの3色を用意しました。

後に履帯を塗装するためにジャーマングレーやフラットブラック、車体の下地処理として「シャドー吹き」のためにマホガニーなどを追加で使っています。

専らエアブラシ用に揃えた塗料で、筆塗りで使うことは滅多にありません。

制作中のティーガーIをエアブラシで塗装します。今回は車体塗装の下地処理として、サーフェイサー塗装と、影の色として『マホガニー』塗装、ハイライト塗装を行いました。

タミヤカラー ラッカースプレー

タミヤ ラッカースプレー

こちらはスプレータイプの塗料です。

スプレーなので広範囲に散布できますが、その反面細かい模様を描いたりするのは不向き。なので基本色や下地色のような広範囲となる車体全体を塗装する時に使います。

缶スプレーの塗料はタミヤの他にもMr.ホビー(GSIクレオス)などがありますが、いずれも瓶入りの塗料と比べると値段は高め。

余談ですが、はじめは「ラッカー塗料」と聞いて、これら缶スプレー塗料がまず先に脳内に浮かびました。何も知らなかった当初は、ラッカー系塗料=缶スプレー塗料と思い込んでおり、Mr.カラーのようなビン入り塗料が存在することに驚いたほどでした。

ガイアカラーシリーズ / ガイアノーツ

ガイアカラー ラッカー塗料

こちらは「ガイアカラー(ガイアノーツ)」のラッカー塗料。戦車砲弾の薬莢部分に使いました。

これもラッカー系塗料ですが、「メタリック系」という金属の質感を再現するために微細な金属粒子が入っている塗料です(後述のアクリル系・エナメル系塗料にもメタリック塗料はあります)。

プラモ初心者だとまずは無難に「タミヤ」を使い、その次に「GSIクレオス」のMR.カラーを使い、慣れてきたら他のメーカーにも手を出してみたり、自分で調色して理想の色を作っていく流れになるかと思います。

このあたりはいくつか模型を手がけていくうちに身についてくる技術なので、色々試してみましょう。

ガイアカラー ドイツ戦車 3色迷彩セット2

また最近では、エアブラシ塗装用としてもガイアカラーのラッカー塗料を使うようになりました。上の写真は「ドイツ戦車3色迷彩セット」の塗料。

「超重戦車 マウス」制作日記の続きです。今回は車体の迷彩塗装を行いました。普段はMr.カラーを使ってますが、今回はガイアカラーの「ドイツ戦車 3色迷彩セット」を試しに使ってみました。

ラッカー溶剤

Mr.カラー シンナー

ラッカー塗料に対応した溶剤(薄め液)です。

一般的な塗料と同様に、プラモデルで使う塗料も原液をそのまま使うと厚塗りになったり色が濃すぎたりするので、塗料は溶剤で薄めて使うのが基本です。

ラッカー系塗料にはラッカー溶剤を使います。私の場合最初は「Mr.カラーうすめ液」を使用しました。

余談ですが、この溶剤は当初の目的はラッカー塗料を薄めるのではなく、先述のラッカーパテで溶きパテを作るために購入しました。

ガイアカラー薄め液

また、溶剤は対応した塗料を希釈(薄める)だけでなく、筆や塗装ツール(特にエアブラシ塗装で使用するハンドピース)の洗浄にも使います。

後に私もエアブラシを使用することで、希釈の他に洗浄でも溶剤を使うようになって消費が増えたので、大容量のガイアカラーの薄め液(500ml)を新たに購入しました。

エアブラシユーザーにとってラッカー系塗料は使用頻度が高いので、溶剤も多めに用意しておいたほうが良いかと思います。

参考記事 GSIクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5 エアブラシセットを買ってみた

つや消しトップコート

Mr.スーパークリアー

ラッカー塗料で塗装した後に薄く散布(厚塗り厳禁)することで光沢を抑え、表面を保護するトップコートです。塗装後にうすく塗ってあげてください。

私が使っているのは上の写真にある「Mr.スーパークリアー」ですが、これは同社の「Mr.ホビー」をベースにしているラッカー塗料ベースのトップコートです。

なのでアクリル塗料やエナメル塗料の上から塗ると侵食するのでNG。ラッカー塗料の後に塗ります。また、スライドマークの上に塗るのもやめといた方がいいとのことです。私は気にせず塗ってますが。

アクリル塗料やエナメル塗料を塗ったあとならば、同社の「水性トップコート」を使うと良いようです。

アクリル塗料

アクリル塗料

主にタミヤのアクリル塗料やMr.ホビー(GSIクレオス)の「水性”ホビー”カラー」がよく使われます。筆塗りといったら大体がこのアクリル塗料か後述のエナメル塗料を指します。

ラッカー系塗料と比べるとニオイが控えめなので、室内でも問題なく使用できる塗料です(ただし換気は必要)。

私の場合、ラッカー塗料で車体色・迷彩塗装をして、続いてアクリル塗料でOVM(車載工具)などの細かいところを筆で塗り分ける。といった使い方をしています。

でも初めての塗装は車体などすべてアクリル塗料で行おうとしてました。もちろんそれもアリです。

なお、塗料は種類によって塗る順番があります。ラッカー → アクリルはOKですが、その逆は塗料が溶けるのでNG。

アクリル溶剤

タミヤ アクリル塗料

アクリル塗料に対応した溶剤(上の写真はタミヤ)。溶剤は各種塗料に対応したものを選びます。

用途次第ではありますが、アクリル塗料は筆塗りで使うことが多いので、ラッカー溶剤と比べるとそこまで消費は激しくなく、私は250ml一本で今のところ事足りています。今のところは。

後に足りなくなったので46mlのアクリル溶剤を追加購入しました。ウソ言ってゴメンナサイ。

エナメル塗料

タミヤ エナメル塗料

タミヤが出しているエナメル塗料。

溶剤が揮発することによって塗膜が形成されるラッカー系塗料やアクリル塗料と違い、エナメル塗料は空気と化学反応をして塗膜を形成するのが特徴です。

そのため、ラッカー系・アクリル塗料と比べると乾燥に時間がかかり、乾いたと思って触ると指紋が付いてしまうことも…。

その反面、溶剤で薄めても発色や塗料のノビが良いので、雨ジミやサビ、砂ぼこり・泥汚れといった車体に使用感を出す「ウェザリング」をする時に使われることが多い塗料です。

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タミヤ エナメル溶剤

もちろんエナメル塗料にも溶剤があります。

何度も言いますが、塗料を購入する場合は、その塗料に対応した溶剤をセットで買っておいてください。

また先述の通り、塗料は種類によっては重ね塗りが出来るものや出来無いものがあります。たとえばラッカー塗料の上にアクリル・エナメル塗料は重ね塗り可能ですが、その逆はNGといった具合に。

同じ種類の塗料を重ねるか、ラッカー→アクリル→エナメルの順番で重ね塗りしていくのが一般的です。

なお、エナメル溶剤はプラスチックを脆くすると言われており、ウェザリング(特にウォッシング)でビチャビチャと塗りたくると接着したパーツがポロッと取れる場合があります。

なので、そういったのを嫌う人は油絵の具と対応した溶剤を使っているそうです。私もいつか使ってみようかと検討中。

このプラスチックを脆くするという性質を逆に利用して、間違えて接着したパーツを剥がすといった使い方もあります。ただし、一度接着したものを強引に剥がすので非推奨。あくまでどうにもならないという時の最後の手段です。

筆

塗料を塗るための筆です。

一口に筆といえど筆毛の太さや幅、毛の材質などは様々で、どれを買おうか迷ったのですが、「セットモン買っときゃ大丈夫だろう」ってことで、最初は一式セットになったのを購入しました。

戦車模型における筆は、汚し塗装で使うような広範囲を塗れる「平筆」と、工具類やフィギュアなどの細かい部分を塗る「面相筆」、それらの中間に位置する「丸筆」の3種類あれば良いかなぁと思いました。

これらが満たせるのであれば、百均の安い筆でも良いかと思います(面相筆は百均で手に入るかなぁ…)。

超絶オススメ!! 「牛乳パック」

牛乳パックをカットしたもの

普段私達が飲んでいる「牛乳パック」を適度な大きさにカットしたものです。

何の変哲もない牛乳パックのカットですが、プラモデル作りにおいてものすごく重宝します。何故なら以下のような、「塗料皿」(後述)では出来ないメリットがあるからです。

  • 塗料、瞬間接着剤、パテ…ありとあらゆるものに使える
  • 複数の塗料を混ぜたり、塗料を少しずつ薄める「パレット」として使える
  • 「牛乳パック」なので安く・簡単に入手でき、すぐに量産出来る
  • 使い捨てなので掃除が不要

…という具合に、汎用性が高い・安価でたくさん作れる・メンテナンス不要の三拍子揃ったスグレモノ。まるでアサルトライフルの「AK-47」みたいなヤツです。とにかく使い勝手がいい。

牛乳パックを使ったパレット

上の写真のようにパレットとして、少しずつ塗料の変化を確認しながら調色することもできます。これを面積の狭い塗料皿でやろうとすると難しいかも。

塗料皿

その名の通り塗料を入れる皿です。

このお皿に塗料と溶剤を入れて調色したり、筆についた塗料を落とすツールクリーナー(後述)を使うときにも使用します。

私は下の写真の「万年塗料皿」というのを使ってます。10枚入りで300円程度。

塗料皿

…が、最近では塗装皿をいちいち洗浄するのが面倒になってきたので、先述の牛乳パックをカットしたものを使うことが多くなりました。

便利すぎる牛乳パックの台頭で肩身が狭くなった塗料皿はどう差別化すべきかというと、主に以下の用途で分けます。

  • 薄めたり筆を洗うための溶剤を入れるとき
  • エアブラシで使う希釈率の高い塗料を使うとき

…などなど、“フチ”が無いとこぼれちゃう!ってなるような、いわゆる「液体」を使うときは塗料皿を選びましょう(筆塗りなら断然牛乳パックをおすすめします)。

調色皿

クーゲルブリッツ 車体色塗装

どちらかと言うと「皿」というより「カップ」と呼んだほうが良いような「調色皿」です。こちらはエアブラシ塗装用で使っているので、先述の牛乳パックや塗装皿とは根本的に異なります。

というのも、エアブラシを使う場合は、

  • 筆塗りの時より塗料を薄めて使う
  • 複数の色を混ぜて使う

といったケースが多く、そのため容量の多い「カップ」が必要になってくるのです。

…塗料皿でも出来ないことはありませんが、注ぎ口がついていなかったり、底が浅かったりといった理由で使いづらいです。

ちなみに写真はMr.ホビー(GSIクレオス)の「Mr.注ぎ口計量カップ」。注ぎ口の両サイドにある突起部分に塗料がこびりつくので掃除が面倒でした。ここは要改善ですぞ!

調色スティック

タミヤ 調色スティック

塗料をビンから皿へ移植したり、他の塗料や溶剤を混ぜ合わせるときに使う撹拌(かくはん)棒。

サジになってる方を使ってビンから塗料を取って塗料を皿に移植し、平ぺったい方を使って塗料皿の底にこびりついた塗料をかき出すように混ぜることでしっかり調色できます。

ちなみに調色スティックを入手する前はアイスの棒を使ってました。

ツールクリーナー

Mr.ツールクリーナー

こちらは筆や塗料皿などを洗浄する際につかう「ツールクリーナー」です。

これ1本あれば塗料の種類問わず、筆だろうが塗料皿だろうがエアブラシだろうが綺麗に洗浄できます。

…が、最近は筆や塗料皿などは溶剤で洗浄するので、使い切って以降は特に追加購入はしませんでした。

なお、塗料に混ぜたりプラモデルにつけると再起不能になるので注意。

サーフェイサー

サーフェイサーとは、ラッカーパテのようなものを更に流動的にしたもので、塗装前の下地処理として使用します。

サーフェイサーを使用する主な利点(目的)は、

  • 全体の色を統一する
  • 細かいキズを埋める
  • 大きい傷を目立たせる
  • 塗料の食いつきを良くする
  • パーツの”透け”をなくす

といったものが挙げられます。

Mr.ホビー(GSIクレオス)「Mr.サーフェイサー」シリーズ

Mr.サーフェイサー1000

まずこちらはMr.ホビー(GSIクレオス)のサーフェイサー。散布するとねずみ色になります。

このシリーズは500とか1000とかありますが、違いは粒子の大きさで、数値が大きくなるほど粒子が細かくなります。私は1000番を選びました。

基本的に塗装前に全体に塗って下処理をするときに使っていますが、エアブラシ購入に伴い、後述のサーフェイサーEVOを使用するようになり、使わなくなりました。

超重戦車マウス 砲身の整形5

…が、最近になって戦車砲身の接着面の合せ目を消す作業において、しっかり合わせ目が消えているか確認するという目的で再び使用するようになりました。

戦車の砲身は目立つ部分です。ここに合せ目が残っていたら台無しに…。

ガイアカラー「サーフェイサーEVO」シリーズ

ガイアカラー サーフェイサーEVO オキサイドレッド

こちらはガイアカラー(ガイアノーツ)の「サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)」。主にエアブラシを使う人向け。

サーフェイサーの色は何種類かありますが、ドイツ戦車を作るならば実物戦車の錆止めプライマーの色を模したオキサイドレッドがオススメです。実物とプラモデル2つの下地処理を1度に行えます。

このサーフェイサーEVOも原液のままだとドロドロ濃すぎなので、ラッカー溶剤で希釈して使用します。

クーゲルブリッツ 車体 サーフェイサー塗装

塗るとこんな感じの赤茶色になります。

先程も書きましたが、オキサイドレッドのサーフェイサーは

  • プラモデルにおける下処理
  • 実際のドイツ戦車における錆止めプライマーの再現

これらが一度の塗装で出来るので、作業時間の短縮につながります。

なお、エアブラシ持ってない人は、缶スプレータイプもあります。興味があったら探してみてください。

関連記事 【マウス】オキサイドレッドのサーフェイサーで下地塗装をする理由

関連記事 【ティーガーI】戦車模型は塗装前に「下地塗装」をすると良いですよ

Mr.シリコーンバリアー(離型剤)

Mr.シリコーンバリアー

本来はレジンなどを使用してパーツを複製する際に、型からパーツを剥がれやすくするために塗る離型剤ですが、前述のサーフェイサーEVOと併用して使用しています。

一見、「塗装と関係ないやろ」と思われがちな離型剤ですが、サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)を塗装した後に、塗装が剥がれやすそうな場所に塗り、その後ダークイエローなど車体塗装を行います。

ティーガーI 塗装の剥がれ4

その後、離型剤を塗った場所を爪楊枝などで軽く擦ることで、上の写真のような塗装の剥がれを簡単に再現できます。

この手の塗装の剥がれを再現するには、スポンジなどにエナメル塗料を染み込ませてポンポンと模型に当てる「チッピング」という方法があります。

…が、チッピングと違ってこちらは本当に塗装を剥がすので、立体的な剥がれを再現することができます。更にチッピングも加えれば完璧。

メタルプライマー

Mr.メタルプライマー

メタルプライマーは金属パーツへの塗料の食いつきを良くする下地塗料です。

キットによっては金属製のパーツ(=エッチングパーツ)が使われていることもありますが、金属パーツはプラパーツに比べると塗装の乗りが悪く剥がれやすいのです。

なので、プラモデルの箱を開けて金属パーツが入ってたら、メタルプライマーの購入を検討しますが、サーフェイサーにプライマー成分が含まれたタイプもあるので、そちらを使った方が楽です。

残念なことに「Mr.メタルプライマー」はフタにハケがついていないので、筆で塗るか、エアブラシで吹き付けて使用します。

マークセッター

Mr.マークセッター

こちらはデカールをしっかり貼るために塗るものです。

デカールとはプラモデルに貼り付けるステッカーのようなもので、各国の国籍マーク、部隊のマーク、砲塔番号などが用意されています(キットによって内容は異なります)。

デカールは、ツルツルの表面や逆に(ツィンメリット・コーティングなどで)凹凸のあるところに貼るので、何もないとズレてしまう場合があります。

なのでデカールを貼る場所にまず塗り、貼った後にも塗ることでデカールしっかりパーツの表面に貼ることができるのです。

デカールは塗装の後に貼ります。

マークソフター

Mr.マークソフター

前項のマークセッターはデカールをしっかり接着させるために使う液剤ですが、こちらの「マークソフター」は、デカールをフニャッと軟化させる効果があります。

用途としては、凹凸のあるパーツにデカールを貼ったあと、その上からマークソフターを塗ることで、凹凸に馴染むようになります。

ティーガーI デカール貼り 軟化剤で立体感を出したあと

特にドイツ戦車でツィンメリット・コーティング(後述)をした車体や砲塔にデカールを貼る際に使用すると、質感を「貼る」から「塗る」に変えてしまうほどの立体効果があります。

ただ、元はスライドマークを「軟化させる」のが目的なので、使うとスライドマークが溶けたり破れやすくなるということもお忘れなく。

関連記事 【ティーガーI】戦車模型にデカールを貼り付ける方法

「塗装」は組み立ての次に楽しい作業なのです

戦車模型における「塗装」で使うアイテムはざっとこんな感じです。

アメリカやソ連の戦車は車体が単色である場合が多いので、塗装はそれほど苦労しませんが、ドイツの戦車は迷彩塗装を施すのでより高度な塗装が求められます。

エアブラシがあればそういった塗装も可能ですが、エアブラシが無い場合は、模様の縁を薄い塗料で塗り、その内側を希釈した塗料で塗っていく方法で筆を使った迷彩塗装も出来ます。

なお、ドイツ戦車だからといって必ずしも迷彩塗装をする必要はなく、あえてダークイエロー単色で、明暗差をつけたり、ウェザリングで立体感をつけたりといった塗装の楽しみ方もあります。

さてさて、次は塗装後に行う「ウェザリング」で使用したツールについて紹介します。

ウェザリングで使用した道具・アイテム

ミリタリー系のプラモデルはもちろん、それ以外のプラモデルでも「使用感」を出すために砂埃や泥、錆などを再現する「ウェザリング」という技法を使用します。

もちろんウェザリングが無くても戦車模型は完成しますが、より「雰囲気」や「演出」を出すためのウェザリングの役割は大きく、このウェザリングこそ戦車模型の醍醐味と言って良いほどです。

そんなウェザリングをするためにあると便利なツールをご紹介。

ウェザリングマスター

タミヤ ウェザリングマスター

砂埃や泥汚れ、錆やオイル汚れを再現するのに便利なタミヤの「ウェザリングマスター」

付属のブラシで要所要所にチョイチョイと塗っていく感じで簡単にサビや砂汚れを演出できます。

タミヤ ウェザリングマスター Aセット

で、まずこちらが砂(泥)の付着を再現するタイプA。

湿った泥の色から乾いた砂の色まで揃っているので、沼地から砂漠問わず幅広い汚れを再現出来ます。

戦車模型で使うとなれば主に足回りの履帯や転輪にサラサラとまぶしていけばそれだけで動的なイメージを与えられます。

なお、使うときは暗い色から明るい色の順に使うと良いと思います。

タミヤ ウェザリングマスター Dセット

こちらはマフラー(排気管)に使って青焼け・赤焼けを再現したり、オイルのにじみ汚れを再現するDタイプ。

ミリタリーモデルにも使えますが、どちらかというとカーモデルやバイクモデルで使いそうですね

他にも幾つか種類があって、雪の付着を再現するもの、艦艇の錆を再現するものなどいろいろあるので、用途に合わせて買い分けましょう。

ヴィルベルヴィント マフラー ウェザリングを

Dタイプでマフラーを塗装するとこのようになります。

これらウェザリングマスターの魅力は、何と言っても手軽に砂汚れやサビなどを再現できるという点。

色は限定されますが、付属のブラシで吹き付けるように要所にウェザリングマスターを塗っていくだけで十分すぎるくらいの汚しが出来ます。

「ウェザリングとかやり方わかんないし…」ってなったら購入を検討すると良いと思います。

ウェザリングスティック

タミヤ ウェザリングスティック

こちらもウェザリングを施すためのツールで、ウェザリングマスターよりも立体的な汚しを再現することができます。

使い方は「スティックのり」のように、回しながら汚したい場所に使います。「塗る」というより「盛る」といった表現が似合います。

タミヤ ウェザリングスティック マッド

まずマッド。キャタピラーの泥汚れを再現します。

タミヤ ウェザリングスティック サンド

こちらはサンド。アフリカの砂を再現した明るい黄土色。

タミヤ ウェザリングスティック ライトアース

そしてライトアース。乾いた土をイメージした薄茶色。

タミヤ ウェザリングスティック2

各スティックの色はこのような感じ。…写真が暗いので分かりづらいですよね。スミマセン(汗)

ヴィルベルヴィント 泥の付着

ウェザリングスティックの特徴は先述の通り、立体感のある土(泥)を再現できるという点。スティックを回転させながら塗っていくことでモリモリ立体的な土や泥の質感を出すことができます。これはすごい。

実物の戦車がここまでドロッドロになるかどうかはわかりませんが、雨が降った後のぬかるみを移動するとこんな感じになるんじゃないでしょうか。

ただ、実物戦車の話をし出すとキリが無いので、最初のうちは深く考えずに、ひとまず汚しておきましょう。そのほうが楽しいですもんね。

関連記事 「4号対空戦車ヴィルベルヴィント」をウェザリングしてみた

パステル

ティーガーI パステルワーク

100均で売っているパステルです。

このパステルを同じく100均で購入した「茶こし」を使って粉末状にして、アクリル溶剤を含んだ筆でペタペタと塗っていくことで、泥汚れ、砂汚れ、マフラーのスス汚れやサビの再現が出来ます。

ケーリアン 履帯・転輪の泥汚れ再現2

最初は上の写真のように暗い色から塗っていき、

5号対空戦車 ケーリアン

徐々に明るい色を重ねていくことで、ウェザリングマスターに匹敵する砂汚れを再現することが可能です。

ウェザリングマスターが単色なのに対し、こちらは複数の色を使うので、調色して納得の行く色を作ったり、複数の色を車体に塗ることで、「汚れ」に不揃い感を出すことが出来ます。

もちろん先述のウェザリングマスターと合わせてもOKなので、より多彩な泥・砂の色を再現できます。

ただし、パステルは乾燥すると色がクッキリ出るので、サビを再現するために赤系の色をベタッと塗ったら骨董品クラスのサビになってしまうこともあるので加減に注意。

このパステルのメリットは、複数の色を混ぜて使える点や、ダイソーなどの100均で気軽に入手できるという点にあり、まさに初心者が気軽にウェザリングの練習をするために打ってつけなアイテム。

ウェザリングは戦車模型の醍醐味

現時点で私が再現するウェザリングは上記のツール・アイテムを使用して行っています。

もちろんウェザリング用のアイテムも存在しているので、そちらを使えば楽に行えるかもしれませんが、こういったツールを駆使して再現するのも模型制作の楽しみでもあります。

なお、これらを使ったウェザリング方法については下記の関連記事を参考にしてみてください。

関連記事 【ケーリアン】戦車をウェザリングで汚しまくる方法

関連記事 戦車模型は汚してナンボ。ウェザリングで「メーベルワーゲン」に使用感を出します。

関連記事 【ティーガーI】ウェザリングで手軽に模型を汚しまくれ!

その他の道具やアイテム

これは一部の戦車(といってもドイツ戦車ですが)にしか使わなかったり、個人的に思うことがあったので購入したというような道具・アイテムです。

なので、先に紹介したものと比べると必要性はかなり低くなります。ちょっと拘って作りたいという人向け。

ポリエステルパテ

タミヤ ポリエステルパテ

こちらは先述のラッカーパテと異なり、主剤と硬化剤の2種類で構成されており、それぞれを混ぜあわせることで固まります。ラッカーパテと比べると肉やせが少なくて硬化が早いといった特徴があります。

後述のコーティングブレードと合わせて使うことで「ツィンメリット・コーティング」というドイツ戦車特有の加工を再現します。

このポリエステルパテはニオイが強烈なのでしっかり換気しながら使用してください。

コーティングブレードセット

タミヤ コーティングブレード

こちらはドイツ戦車に見られる特徴の一つ「ツィンメリット・コーティング」のモールドを再現するために使う、「ドイツ戦車コーティングブレードセット(タミヤ)」です。

史実でこのコーティングを戦車に施したのはドイツ軍だけなので、ドイツ戦車を作らない人には不要です。また、ドイツ戦車でもコーティングをしない時期・車種があります。調べてみましょう。

私は初心者ながら図々しくもこのツィメリット・コーティングをどうしても施したかったので、先述のポリエステルパテと合わせて購入しました。

ヴィルベルヴィント ツィメリットコーティング

ツィメリットコーティングが施された4号対空戦車 ヴィルベルヴィントの車体 via : militaryfactory.com

よく見ると車体正面や側面がデコボコしてますよね?これがツィンメリットコーティングです。

このコーティングの目的は、磁石を使用した地雷を車体に引っ付かないようにするためで、ドイツ軍が開発した歩兵用の対戦車吸着地雷を敵国も使用してくるかもしれないという懸念から生まれました。

なお、連合軍は肉薄しないと使えない吸着地雷ではなく、バズーカを使ったので、ツィメリットコーティングは全くの杞憂でした。残念。

タミヤ コーティングブレード2

話をコーティングブレードに戻します。先端にはノコギリのような小さなギザギザがついています。

このギザギザを戦車車体の側面に塗ったパテに押し当てることで、波のような形の模様をつけ、コーティングを再現できますよというモノ。

また、「柄」の部分には丸い穴が開いており、タミヤの「カッターのこ」というツールに装着することもできます(通常のカッターナイフには装着できませんでした)。

ティーガーI後期型 前面装甲板のツィンメリットコーティング7

先述のポリエステルパテを塗ったあとにコーティングブレードを使用すると上の写真のようにツィメリットコーティングを車体に施すことができます。

上の写真は最も有名な戦車の一つ「ティーガーI」の車体にコーティングを施したものです。模型でもティーガーIは人気なので、ドイツ戦車を作るときは是非とも再現出来るようにしたい技法の一つです。

関連記事 ドイツの重戦車「ティーガーI」を作って連合軍に対抗する

関連記事 【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

タミヤ セラグリスHG

タミヤ セラグリスHG

プラスチック同士のパーツの摩擦を軽減し、動きを滑らかにするグリスです。

ミニ四駆のギアとかに使う潤滑剤ですが、砲塔に搭載した機関砲や転輪の可動サスペンションパーツなどの動くギミックのある場所の動きがぎこちない時に塗っています。

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まとめ

ネットでググっていろいろ買い揃えてみましたが、「ちょっと買いすぎでね?」と思う人もいるかもしれません。というか私がそう思ってます。

最初に作った「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」を作る時に購入したものに加え、その後の「オストヴィント」や「メーベルワーゲン」、以降のプラモデルの制作過程で買ったアイテムも追加しています。

なので、人によっては「コレは使わないんじゃない?」というものが出てくるかもしれません。作るプラモデルや再現したいモノに合わせて選んでください。

準備は大事ですが、あまり神経質にならず、最初は組み立てに必要なニッパー、ヤスリ、接着剤だけでもいいかと思います。あとから必要になったときに塗料とか他のアイテムを揃えていけば良いのです。

まずは記念すべき最初の模型を作ってみましょう。

なお、これら道具・ツールは、近所のホビーショップやホームセンターで入手するのが主かと思いますが、近くにそういったお店がない場合はホビーサーチのようなネットショップを利用すると良いでしょう。

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