【超初心者向け】戦車プラモデルで使用した道具と使い方まとめ

戦車模型制作で使うツール ツール・書籍・その他

静岡のホビーショップで1/48スケールの戦車のキットを購入したのをきっかけににプラモデル戦車(AFV)作りにドハマリしており、次から次へとドイツの戦車を中心に作っています。

この記事ではそんな私が初めての戦車プラモのキットを手にした日から、今日まで使った道具を紹介します。

具体的には、

  • アニメやゲームをきっかけに戦車のプラモデルが作りたくなった
  • でも、戦車プラモを作るにはどんな道具が必要なのか分からない
  • あわせて道具の使い方や注意点も知っておきたい

といった具合に、プラモデルに興味を抱いたけれど「何をどうすれば良いかわからない…」という人に、少しでも参考になれば良いなと思いこの記事を書きました。

なお、私はドイツ戦車を作ってるので「戦車模型」で使う道具を紹介しますが、ここで紹介する道具の多くは戦車だけでなく、様々なジャンルのプラモデルでも使えます。

なので、作りたいプラモデルのジャンルが戦車以外の人でも参考になるような内容となっています。

  1. 道具・アイテムを紹介する前に
    1. 全部揃える必要はありません
    2. 不定期的に加筆修正します
    3. 当記事の構成について
  2. プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール
    1. ニッパー
    2. 接着剤
    3. ピンセット
    4. カッターナイフ(デザインナイフ)
    5. 紙やすり
  3. たったこれだけで組み立てが出来る!
  4. おすすめの戦車プラモデルはどれ?
  5. あると便利なアイテム
    1. カッティングマット
    2. ラッカーパテ
    3. マスキングテープ
    4. ピンバイス・ドリル
  6. 思ったより使う道具は少ない。
  7. 塗装で使うツール・アイテム
    1. ラッカー系塗料
    2. つや消しトップコート
    3. アクリル塗料・アクリル溶剤
    4. エナメル塗料
    5. 超絶オススメ!! 「牛乳パック」
    6. 塗料皿
    7. 調色皿
    8. 調色スティック
    9. ツールクリーナー
    10. サーフェイサー
    11. Mr.シリコーンバリアー(離型剤)
    12. メタルプライマー
    13. マークセッター
    14. マークソフター
  8. 塗装についてのあれこれ
    1. どの塗料を使えばいいか迷う人は
    2. 「迷彩塗装」はどうしよう…
  9. ウェザリングで使用した道具・アイテム
    1. ウェザリングマスター
    2. ウェザリングスティック
    3. パステル
    4. Mr.ウェザリングペースト
    5. Mr.ウェザリングカラー
    6. ウェザリングペースト / ウェザリングカラー専用うすめ液
  10. ウェザリングは戦車模型の醍醐味
  11. その他の道具やアイテム
    1. ポリエステルパテ
    2. コーティングブレード
    3. タミヤ セラグリスHG
  12. まとめ
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道具・アイテムを紹介する前に

戦車のプラモデルを作るための道具・アイテムの紹介をする前に、いくつか「おことわり」を記載します。

全部揃える必要はありません

ここに紹介するアイテムは、当時の私が個人的に必要だと思って購入したものであって、全て必要というわけではありません。

当時、はじめてプラモデル戦車を購入して右も左もわからなかったために色々買い揃えてしまいましたが、組み立てに関してはニッパー、カッターナイフ、接着剤、紙やすり等があれば作れます。

プラモデル初心者にとって本当に必要なものは、アレコレ考えずに「とりあえずやってみる」です。道具ではなくプラモ作りを楽しむことに時間をかけてください。

不定期的に加筆修正します

この記事を最初に投稿したのは2016年1月6日です。

…が、いくつか戦車模型を作っていくうちに、単に「作る」だけでなく、動画や書籍を参考に徐々に新しい技法に挑戦しています。

そうなるとアイテムやツールも新たに入手することもありますし、本来の用途と異なる使い方をする場合もあります。そういった新たな道具や使用方法に出会ったらその都度情報を追加します。

使う使わないかはさておき、「そんな道具(の使い方)があるんだ」と頭の片隅に入れていただければ幸いです。

…でも先述の通り、まずは「組み立て」を楽しむことから始めてください。

当記事の構成について

この記事では、私が実際に模型を制作する際に

  1. 組み立て
  2. 塗装
  3. ウェザリング

といった順番で行っている(中には例外もあります)ため、この記事で紹介するツール・アイテムも上記の順番で紹介しています。

具体的には以下の構成となっています。

  1. プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール
  2. あると便利なアイテム
  3. 塗装で使うツール・アイテム
  4. ウェザリングで使用したツール・アイテム
  5. その他のツール

戦車模型制作で使うツール

詳しい内容は各見出しの項目を参照すればわかりますが、本当の初心者は、まず1の”プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール”を揃えることろから始めてください。

それだけあれば「組み立て」が可能なので、じっくり模型の組み立てを楽しむ事ができます。そして組み立てが終わったら、次の「塗装」や「ウェザリング」に関するアイテムの購入を検討して下さい。

また、この記事で紹介する各種アイテム・ツールは、使用例や注意点もあわせて記載しています。「こんなもの何に使うんだ???」となった時は参考にしてみてください。

なかには「えっ、そんな使い方もあるの!?」というな使い方もありまして、まさに「モノは使いよう」といえるのが模型制作におけるツール・アイテムです。

…さて、前置きが長くなりましたが、早速紹介していきます。

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プラモデルの「組み立て」で最低限必要なツール

まずは戦車模型に限らず、様々なジャンルのプラモデルを「組み立てる」のに必要なアイテム・ツールをご紹介していきます。

先にも書きましたが、本当の初心者はまずこの項目で紹介したアイテムだけ揃えれば「組み立て」は大丈夫です。

ニッパー

Mr.ベーシックニッパー

ランナー(枠)からパーツをパチンと切り離すために使う工具です。

一言にニッパーといえど様々な種類があるので、迷ったらプラモデル(ホビー)用を選べば大丈夫。もっと言えばパーツとランナーの隙間に刃が入りやすい「薄刃タイプ」を選ぶとパーツを切り離すのが楽です。

上の写真は私が初めての戦車模型キットと一緒に静岡のホビーショップで買ったもの。当時は瞬間接着剤とニッパーだけ買って戦車作りに挑もうとしていました。プラモ初心者の分際でずいぶん無謀なマネをしたものです…。

当時はまだ初心者だったので「無謀なマネ」ですが、何作か模型を手がけてからだと「ニッパーと接着剤だけでも組めることは組める」という認識です。

ただし、「組める」ものの、それだけではパーツの整形等が出来ないので「ハイクオリティな作品にする」のは無理。やっぱりある程度工具は揃えたほうが良いです。

パーツの切り離しは基本的にこの「ニッパー」を使いますが、例外として「エッチングパーツ」という金属製の薄っぺらいパーツがキットによっては付属する場合があります。

このエッチングパーツを切断する際はニッパーではなく、カッターナイフやデザインナイフを使用します。ホビー用のニッパーを使うと刃こぼれしたり、最悪ニッパーが割れるので注意。

また、太いランナーを切断する場合も、ホビー用ではなく業務用の頑丈なニッパーを使いましょう。

接着剤

パーツ同士を貼り合わせたり取り付けたりするのに必要なアイテムです。

接着方法は、塗った部分のプラスチックを溶かして硬化することで張り合わせたパーツ同士が引っ付くといったもの。

そのため塗りすぎるとパーツの表面がデコボコになるし塗装した場所に接着剤を塗ると塗料がハゲるので注意。

この接着剤もいくつか種類があり、材質や用途に応じて使い分けるので、それぞれ特徴などを解説します。

スチロール樹脂系接着剤

タミヤセメント

メーカーによって呼び方は様々ですが、「タミヤセメント」や「Mr.セメント」あたりが有名。

特に前者は「プラモデルの接着剤ならコレでしょ!」ってくらいベーシックで、おそらく大半のモデラーがこれを最初に使っていると思います。

プラモデル用の接着剤は「スチロール樹脂系接着剤」というもので、大半のプラモデルで使われる材質「スチロール樹脂(=ポリエチレン)」を接着するための接着剤です。

キャップ一体のハケがついているので、フタを開け、ビンのフチで接着剤の量を絞り、パーツに塗るといった流れで手軽に使えます。

先述の通り、プラスチックを溶かすので、つけ過ぎるとパーツの表面が溶けてザラザラになったり変形するので注意。

…ところが、その「溶かす」という特性を逆に利用して、パーツを溶かしたり表面をザラザラにすることで、

  • パーツの上に塗る「パテ」の吸着を良くする
  • 実物戦車に見られる装甲板の凹凸を再現する
  • 装甲板の溶接痕を再現をする

というディテールアップをするための使い方もあります。

このあたりは少々コツがいりますが、本来の目的とは違った使い方をしてプラモデルをよりリアルにすることが出来ちゃうのです。まさに「モノは使いよう」ですね。

瞬間接着剤

タミヤ 瞬間接着剤

金属パーツを接着するときは「瞬間接着剤」を使います。

プラモデル=”プラスチック”モデルだから金属なんか出てくるわけねーだろ。と思うかもしれません。

しかし、戦車プラモでは「ディテールアップパーツ」として、プラスチックでは成形できない極薄のパーツ(=エッチングパーツ)や、金属砲身が付属する場合があります。

また、タミヤの1/48スケールの戦車プラモでは車体シャーシがダイカスト製の場合があり、そういった金属パーツを接着するときに使用します。

なお、上の写真のタミヤの瞬間接着剤は一番最初に使ったものですが、以降はホームセンターやドンキホーテなどで売ってる耐衝撃の瞬間接着剤や、アロンアルファの金属用接着剤を使ってます。

「エッチングパーツ」は薄いだけでなく小さいので、じかに付けるよりも焼肉のタレのように、パレットなどに垂らしてチョンチョンとつけるほうが楽。

流しこみ接着剤

タミヤ 流し込み接着剤

通常のプラモ用接着剤にはパーツ同士を強固に接着するため「樹脂」が含まれてドロッとしていますが、流し込みタイプはサラサラの液状で、毛細管現象を利用してパーツの隙間にスーッと浸透していく接着剤です。

主にパーツ同士を貼り合わせるときや、片手でパーツを抑えてもう片方で接着といった作業時に重宝します。

乾燥するのも早く、非常に使い勝手のいい接着剤で、流しこみタイプを購入してからは戦車の上下車体パーツの合体、砲塔の組み立てなどを中心に、通常の接着剤と使い分けます。

ただし、通常のタミヤセメントと比べるとやや接着力が弱いので、しっかり接着したい場合は通常のタミヤセメントを選ぶなど、臨機応変な使い方が求められます。

また、パーツの接着だけでなく、こちらもプラスチックパーツを溶かすという接着剤のデメリットを逆に利用して、

  • 戦車の装甲の溶接跡を再現する
  • 装甲の被弾痕(=バトルダメージ)を再現する

といったディテールアップを施すときに使ったりもします。

リモネン系接着剤

タミヤ リモネンセメント

通常の接着剤、流し込み接着剤に続く第3の接着剤です(たぶん)。

柑橘類から抽出される「リモネン」という成分によってプラスチックを溶かし接着するタイプで、柑橘系の香りがするのが特徴。通常の接着剤のニオイが嫌いな人にオススメ。

…ただそれだけなら「普通の接着剤を選べばいいじゃん」と思うのですが、この接着剤の特徴としては、香り以外に

  • 硬化(乾燥)するまでに時間がかかる
  • 硬化すると非常に強固に接着される
  • 塗装した上から塗っても塗料が溶けない

という3つの特徴があります(3つ目は要確認)

なので通常のパーツの組み立てでは不向きですが、1コマ1コマ接着する「連結式履帯」を組み立てる時に非常に重宝します。

何故かと言うと、「連結式履帯」は90~100点ほどある履帯(履板)を1つ1つ接着するため非常に時間がかかり、接着後は半乾きの履帯をゆっくり曲げて車体に取り付け、「たるみ」などの表現を加えます。

そのため、通常の接着剤では接着面が硬化してしまい曲げづらくなってしまうのです。なので硬化までに時間のかかるリモネン接着剤が役に立つのです。

あとは、戦車の装甲(均質圧延鋼装甲)の”荒れ”を再現する時にも、このリモネン系接着剤を使って装甲板の表面を溶かしてました。

関連記事 【マウス】手軽にできる戦車模型のディテールアップを紹介するよ

タミヤ・リモネンセメントのハケ

ちなみにリモネン系にも「通常タイプ」「流し込みタイプ」があります。

私が使っているのは通常タイプですが、通常タイプですら流し込みタイプに匹敵するくらいサラサラなので、「乾燥に時間がかかる流し込み接着剤」として使えそうです。

…ただ、粘度の低い液状であるにもかかわらず、キャップについているのは「ハケ」なので、普通の接着剤の感覚で使うとドバッと出すぎるので注意。

この接着剤に限定して、付属のハケでダイレクトに塗るのではなく、パレットや塗料皿などに接着剤を溜めてワンクッション置いて使ったほうが安全かもしれません。

ちなみに私は流し込みタイプのフタ(細筆)を流用しています。それでもたまに多くつけすぎる…。

ピンセット

ピンセット

小さいパーツをつまんで取り付けるときに使用するツール。

ピンセットにもいくつかタイプがあり、先端が曲がっているものや、握るとパーツを離すものなど様々ですが、私が最初に使ったのは後者の「つまむとパーツを離す」タイプ。

…が、私はピンセットを使わなくてもある程度パーツの取り付けは出来ていたので、上の写真のようなごく普通のピンセットを買ったのは、何作か手掛けてから。

しかし、これを使ってみると、戦車のハッチの取っ手や極薄極小なエッチングパーツなど、小さくて細いパーツを取り付ける時に重宝するということに気付きました(本来の目的です…)。

パーツに対して「指」は大きいので、細かいパーツの位置決めに手間取ることもあり、そういう場合はピンセットに頼るようにしています。

ただ、小さいパーツをつまむときに力の入れ具合を誤るとパーツがぶっ飛んで紛失の原因になります。そういったパーツはまず指を押し付けて、指の腹に乗せてから摘むと吹っ飛びリスクを軽減できます。

カッターナイフ(デザインナイフ)

カッターナイフ

紙を切るカッターナイフもプラモデルを作るときに使用します。主に以下のような時に活躍します。

  • ランナーからパーツを切り離す
  • パーツを切り離したときのランナーの残り(=ゲート)の除去
  • パーツに入っているスジ(=パーティングライン)の除去

本来、ランナー(枠)からパーツを切り離す時は「ニッパー」を使います。…が、細くて折れやすいパーツはニッパーで切り離そうとするとパーツも一緒に折れる恐れがあります。

また、パーツを切り離したあとのゲートの処理もデリケートな細いパーツだと一苦労。

そこでニッパーに代わり、カッターナイフ(デザインナイフ)でスパンと切断することで、パーツの切り離しとゲートの処理が一度に行う事ができます。

ただし、慣れないうちは力加減を誤ってパーツごとズドンとやってしまいがちなので要練習。パーツに負荷がかからないよう注意しながら行います。

ティーガーI 転輪の整形

ティーガーIの転輪のゲートとパーティングライン

また、パーツには工場で製造する際に成形時に出来てしまう”スジ”である「パーティングライン」や、パーツを切り離した際にできる”切り残し”である「ゲート」が残ることがあります。

ゲートもパーティングラインも“実物には無いけど模型にはある余計なもの”で、残すと作品のクオリティが下がります。これらを除去する際にカッターナイフや後述の紙ヤスリを使用します。

デザインナイフ

なお、プラモデルにおける「ナイフ」は普段からお世話になってるカッターナイフだけでなく、「デザインナイフ(クラフトナイフ)」もあります。

デザインナイフはカッターナイフと違い、刃がしっかり固定されているためフニャフニャ”しなる”ことがなく、また刃も様々な形状があるので、用途に応じて使い分けができます。

ゲートやパーティングラインの処理はカッターナイフ、エッチングパーツなどパーツの切り離しはデザインナイフといった使い分けをしてもいいでしょう。

紙やすり

紙やすり

柔らかいパーツを削って表面を滑らかにしたり、あるいは逆に傷だらけにしてザラザラにするアイテム。目(粒子)の粗さによって分けられており、数字が大きくなるほどヤスリの粒子が細かくなります。

私は400番をメインで使っていますが、180番、400番、1000番と目の粗さ別に3種類ほど用意しておくと良いでしょう。

用途はカッターナイフと同様に、ゲートやパーティングラインの除去が主ですが、目の粗い紙ヤスリを使ってパーツ表面を粗くしてパーツ同士の接着力やパテの食いつきを強化するという使い方も出来ます。

慣れないうちはパーツの整形は紙ヤスリで行うことを推奨。

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たったこれだけで組み立てが出来る!

  • ニッパー
  • 接着剤
  • ピンセット
  • カッターナイフ
  • 紙やすり

例外はあれど、戦車のプラモデルはたったこれだけの道具・アイテムで組み立ることが出来ます。多い? 少ない?

もっと言えば、「ピンセットなんていらない」って人もいるかもしれないし、整形は紙やすりで事足りるという人もいるかもしれません。

そうなると組み立てで使う道具はさらに絞れます。もしもカッターナイフやピンセットが必要となったら、その都度追加で入手すれば良いのです。どっちも手軽に買えますからね。

まずはここまで紹介した道具をそろえて、記念すべき最初の戦車プラモの組み立てを楽しんで下さい!

おすすめの戦車プラモデルはどれ?

初めて戦車プラモを作る人からすればどの戦車プラモが良いかというのも気になるところ。

私個人の意見ですが、ドイツ戦車の場合、以下のものが知名度、作りやすさ、完成時の迫力などから初心者にオススメだと思います。

ティーガー、パンター、キングタイガーといったいずれもドイツに限らず、第二次世界大戦において知名度のある戦車だけに、名前だけは聞いたことがあるはず。

また、知名度だけでなく、これら「重戦車」はサイズも大きく、特にヤークトティーガーやキングタイガーは完成時の全長が30cmにもなる超ド迫力で、製作モチベーションを掻き立ててくれます。

そしてなにより、これらの戦車は以下の理由から組み立てやすいプラモデルだといえます。

  • いずれのキットにも、組み立てが楽な「ベルト式履帯」が付属する
  • 転輪のゴム部分の塗り分けが不要な鋼製転輪である(パンサーG、ヤークトタイガー、キングタイガー)
  • 砲塔ではなく固定式戦闘室なのでパーツ数が少ない(ヤークトタイガー)

…といったように、初心者にも取り掛かりやすい内容となっているので、まずはこれらを候補にしてみてはいかがでしょう。

また、ドイツ戦車は時期によって迷彩塗装をする場合があり、この迷彩塗装がドイツ戦車模型の製作難易度を高めている原因の一つでもあります。

しかしドイツ戦車だからと言って必ずしも迷彩が必須というわけではありません。

時期によっては迷彩塗装ではなくジャーマングレー単色の戦車(ティーガーIの初期型など)もあり、それ以外でもダークイエロー単色でも完成度の高い作品が作れます。

あると便利なアイテム

前項では「組み立て」で必須となる道具・アイテムを紹介しました。

それらがあれば戦車プラモを始め、多くのプラモデルの組み立てが可能ですが、そのほかにも使うと作業効率が向上したり、完成時のクオリティがアップする便利なアイテム・ツールもあります。

とはいえ前項と比べると必要度は下がりますので、「必要になった時に買おう」というレベルのものです。

以下は、私が使っている便利アイテムについて紹介します。

カッティングマット

カッティングマット

「カッティングマット」とありますが、要は作業用のボードのことです。この上でカッターナイフを使ったり塗装を行えば机を傷つけず汚さずに作業ができます。

カッティングマットはホビーショップを始め、文房具屋さんや100均でも売っています。私はダイソーで300円で入手しました。

机を傷つけない・汚さないのが目的なので代用が効くなら木の板でもプラ板でもOKかと思います。

よく見かけるカッティングマットは深緑色なのでパーツを紛失しにくく、また(私の場合)ブログ用に撮影をするため、撮影時に乱反射しないといった副次的な効果もありました。

ラッカーパテ

タミヤパテ ベーシックタイプ

中に入っているシンナーが揮発することによって硬化するパテ。一般的なDIVで使われるパテと同じように補修や穴埋めに使い、プラモデルにおいては以下のような用途があげられます。

  • パーツを貼り合わせたときに出来た「スキ間」を埋める
  • (戦車の砲身など)パーツを貼り合わせたときに出来る「合わせ目」を消す
  • パーツにある押し出しピンの跡を消す
  • 立体的なモールドをつくる

整形したい場所にラッカーパテを塗り、乾燥・硬化したら紙やすりで整えることで、「合せ目」や「押し出しピン跡」といった“実物には無いけど模型にある余計なもの”を消したり修正することが出来ます。

ディテールアップに

ラッカーパテ「使い方

装甲板の境界線にパテを盛り、ツィメリットコーティングを”塗った”ような質感にする。

ラッカーパテは単体でも使えますが、後述のラッカー溶剤を適量混ぜてトロトロになった「溶きパテ」にすることで、よりパーツに塗布しやすくなります。

ただし、溶きパテはラッカー溶剤を多く入れると、溶剤の揮発によるヒケ(収縮)も大きくなります。押し出しピンの跡や合せ目、パーツの隙間を消すときに使うなら溶剤はほんの数滴ほど程度に。

上の写真は、パーツに施されている「ツィメリット・コーティング」をよりリアルにするために、パーツ同士の境目に溶きパテを塗って、コーティング剤を塗った質感を再現。

同時にパーツ同士の「隙間」も埋めることができました。

クーゲルブリッツ 溶きパテ盛り2

また、先述の「立体的なモールドをつくる」が文章ではわかりにくいかもですが、要は上の写真のように、パーツ表面に溶きパテを叩きつけるように塗ることで、デコボコ感を出すことが出来るのです。

これによって、跳ね返った泥が固まった質感をパーツに与えることができ、ウェザリングで説得力のある汚しを実現できます。

合せ目を消すときに

ラッカーパテ 砲身の合せ目消し

戦車模型において命ともいえる「砲身」ですが、この砲身はキットによっては左右2つのパーツを貼り合わせてつくる場合があります。

その場合、砲身パーツを接着すると、貼り合わせた部分にスジ(=合わせ目)が出来てしまいます。実物戦車の砲身は1本モノの筒なので、砲身の中央に貼り合わせたスジが残っているとものすごく見栄えが悪くなります。

そういった「合わせ目」を消すのにラッカーパテを使います。

兎にも角にもアイディア次第で非常に幅広い用途に期待できるアイテムのひとつです。

関連記事 戦闘車両は主砲が命! 「軽駆逐戦車ヘッツァー」の主砲を組み立ててみた

マスキングテープ

マスキングテープ

普段使うセロテープより厚みがある一方で粘着力が弱い(=剥がした後にベタベタが残りにくい)ので、気軽に貼って剥がせるテープ。

用途としては、

  • パーツの仮組み・仮止め
  • 塗料やパテがはみ出ないようにする
  • 小さいパーツの保持

などが挙げられます。

ケーリアン 車体上下結合

組み立てにおいては、車体の上下を合体させる際に隙間をなくすために使用しました。

キツめにマスキングテープを貼って隙間を最小限にして、結合部分に流し込み接着剤を塗るという手順で車体上下を結合させます。

E-100 対空戦車 ストライプ迷彩 レッドブラウン筆塗り5

また、塗料やパテを使用するときは、塗らない場所に塗料(パテ)が付着しないようにマスキングテープを貼ることで、ハミ出しを防止します。

特にコントロールが難しい缶スプレー塗装や、直線的な模様を描くきは必須。

フラックワーゲン サーフェイサー塗装5

同じく塗装において小さいパーツはエアブラシや缶スプレーを吹きつける吹っ飛ぶので、マスキングテープに貼り付けて塗装します。

これら以外でも様々な用途で使え、マスキングテープ自体もサイズや色の違いなど種類が豊富なので、作りたい模型にあわせて用意しておくと良いですよ。

ピンバイス・ドリル

ピンバイス

キットによってはパーツに穴を開ける場合もあるので、そういった時に使用するのがこのピンバイスとドリル。

ピンバイスの先端に装着するドリルは直径によって様々なので、0.5~1.5mmまでがセットになったものを選ぶことを推奨。

よほど凝ったディテールアップをしない限り、上記より小さい or 大きいドリルを使うことはまず無いと思います。

もちろんドリルの直径に対応したピンバイスを選ぶということも忘れずに。

また、穴をあけるのがピンバイス・ドリルの主な用途ですが、それ以外にも既に空いている穴を更に拡大するといった使い方もあります。

思ったより使う道具は少ない。

以上が必須ではないけど、あると便利なアイテムです。

「あれ? 少なくね?」と思った方もいるかもしれませんが、私が現時点で「組み立て」で使っているのは前項目の「必須アイテム」と合わせてたったこれだけです。…他にあったかな?

ここで紹介したもの以外にも便利なアイテムはたくさんありますが、そういったツールが無くても組み立てにおいて支障を感じることはありませんでした。

プラモ雑誌や展示会に出すような凝った作品にしようと思わない限り、あれこれ揃える必要はありません。先述の通り作るうちに必要性を感じたら検討すれば良いのです。

さて、ここまでは「組み立てに関連したアイテム」について解説をしました。次からは「塗装」で使ったアイテムについて紹介していきます。

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塗装で使うツール・アイテム

前項までは「組み立て」で使う道具を紹介しましたが、この項目では「塗装」に関連したアイテム・ツールを紹介します。

戦車模型(もちろん戦車以外も)ですから塗装をします。「塗装はいらん。組み立てだけでエエんや」って人には不要かもですが、戦車にせよそれ以外にせよ、塗装したほうが断然カッコいいですよね。

この項目では戦車はじめ様々なプラモで使用する塗料やその塗料を希釈(薄める)するための溶剤を筆頭に、塗装に関連したツールについて紹介。

ラッカー系塗料

プラモデルで使用する3大塗料の一つ、それがラッカー系塗料です。

合成樹脂塗料のうち、希釈に有機溶剤のみを使う塗料のことを「溶剤系アクリル樹脂塗料」または「ラッカー系塗料」と呼びます。

ラッカー系塗料には

  • 乾燥が早い
  • 塗膜が強い
  • 発色が良い

…といった特徴があり、筆塗りはもちろん、特に「エアブラシ」で塗装するときに使われ、戦車模型では車体の基本塗装や迷彩塗装で使用する場合が多いです。

ニオイが強烈な上に有毒なので、室内・屋外問わず必ずマスクを着用し、十分換気した状態で使用すること。室内で使用する場合は、専用の塗装ブース の使用が望ましいですが、無い場合はマスクして十分に換気して使ってください。

Mr.カラー ラッカー塗料

Mr.ホビー(GSIクレオス)のMr.カラーシリーズ。ラッカー系塗料の代表的なシリーズ。

写真はドイツ戦車の迷彩塗装をするため、車体基本色のダークイエロー、迷彩色であるダークグリーン、レッドブラウンの3色を用意しました。

後に履帯を塗装するためにジャーマングレーやフラットブラック、車体の下地処理として「シャドー吹き」のためにマホガニーなどを追加で使っています。

専らエアブラシ用に揃えた塗料で、筆塗りで使うことは滅多にありません。

関連記事 【ティーガーI】戦車模型は塗装前に「下地塗装」をすると良いですよ

タミヤ ラッカースプレー

こちらはスプレータイプの塗料です(写真はタミヤカラー)。

スプレーなので広範囲に散布できますが、細かい模様を描くのには不向き。なので基本色や下地色のような広範囲を単色で塗装する時に使います。

車体全体を塗装する場合は筆塗りより缶スプレーを使ったほうがムラがなくキレイに仕上がります。

缶スプレーの塗料はタミヤの他にもMr.ホビー(GSIクレオス)などがありますが、いずれも瓶入りの塗料と比べると値段は高め。

余談ですが、何も知らなかった当初は、「ラッカー塗料」と聞いて缶スプレーがまず先に脳裏に浮かびました。ラッカー系塗料=缶スプレー塗料と思い込んでおり、Mr.カラーのようなビン入り塗料の存在に驚いたほどでした。

ガイアカラー ラッカー塗料

こちらは「ガイアカラー(ガイアノーツ)」のラッカー塗料。戦車砲弾の薬莢部分に使いました。

これもラッカー系塗料ですが、「メタリック系」という金属の質感を再現するために微細な金属粒子が入っている塗料です。

ラッカー塗料に限らず、プラモ初心者はまずは無難に「タミヤ」を使ってみると良いでしょう。

ある程度塗料の扱いに慣れてきたらGSIクレオスの「Mr.カラー」や、ガイアカラーといった他のメーカーにも手を出してみたり、自分で調色して理想の色を作っていく流れになるかと思います。

このあたりはいくつか模型を手がけていくうちに身についてくる技術なので、色々試してみましょう。

ガイアカラー ドイツ戦車 3色迷彩セット2

また最近では、エアブラシ塗装用としてもガイアカラーのラッカー塗料を使うようになりました。上の写真は「ドイツ戦車3色迷彩セット」の塗料。

参考 「ドイツ戦車3色迷彩セット」を使ってマウスを塗装してみた

ラッカー溶剤

Mr.カラー シンナー

ラッカー塗料に対応した溶剤(薄め液)です。

塗料は単体だとドロッとしており、そのまま使うと厚塗りになったり色が濃すぎたりするので、塗料は溶剤で薄めて使うのが基本です。

ラッカー系塗料にはラッカー溶剤を使います。私は最初は「Mr.カラーうすめ液」を使用しました。

余談ですが、この溶剤は当初はラッカー塗料を薄めるのではなく、先述のラッカーパテを「溶きパテ」にするために購入しました。

ガイアカラー薄め液

また、溶剤は対応した塗料を希釈(薄める)だけでなく、筆や塗装ツール(特にエアブラシ塗装で使用するハンドピース)の洗浄にも使います。

後に私もエアブラシを使用することで、希釈のほか洗浄でも溶剤を使うようになり消費が増えたので、大容量のガイアカラーの薄め液(500ml) を新たに購入。

エアブラシユーザーにとってラッカー系塗料は使用頻度が高いので、溶剤も多めに用意しているのです。

参考記事 GSIクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5 エアブラシセットを買ってみた

なお、上の写真を見てもわかるように、(溶剤の種類問わず)基本的に溶剤のボトルには「注ぎ口」のようなものがありません。そのため直接注ごうとするとドバッと出ます。

なので、100均で売ってるスポイト(できれば長いやつ)を使ってカップや塗料皿などに移すことを推奨。

つや消しトップコート

Mr.スーパークリアー

ラッカー塗料で塗装した後に散布(厚塗り厳禁)することで光沢を抑え、パーツの表面を保護するトップコートです。ラッカー塗装の後にうすく全体に塗ってあげてください。

私が使っているのは上の写真にある「Mr.スーパークリアー」ですが、これは同社の「Mr.ホビー」をベースにしているラッカー塗料ベースのトップコートです。

そのためアクリル塗料やエナメル塗料の上から塗ると侵食するのでNG。ラッカー塗料の後に塗ります。また、デカールの上に塗るのもやめた方がいいとのこと。私は気にせず塗ってますが。

アクリル塗料やエナメル塗料を塗ったあとならば、同社の「水性トップコート」を使うと良いようです。

アクリル塗料・アクリル溶剤

アクリル塗料

合成樹脂塗料のうち、希釈に水を使用する塗料のことを「水溶性アクリル樹脂塗料」または「アクリル塗料」と呼びます。

主にタミヤの「アクリル塗料」やGSIクレオスの「水性ホビーカラー」がよく使われます。筆塗りといったら大体がこのアクリル塗料か後述のエナメル塗料を指します。

ラッカー系塗料と比較すると毒性は弱くニオイも控えめなので、室内でも使用できる塗料です(ただし換気は必要)。

また、水で希釈することができるので、塗装時の希釈はもちろん、使用後の筆や各種ツールを水洗い出来る(ただし硬化前のみ)という手軽さが利点。

ただ溶剤を使用したほうが塗料の食い付きが良いので、塗装は溶剤、洗浄は水というように分けています。

ラッカー塗料との使い分けとしては、まずラッカー塗料で車体塗装・迷彩塗装をして、続いてアクリル塗料で細かいところを塗り分ける。といった使い方をしています。

私は屋外でエアブラシが使えるので、エアブラシ塗装はラッカー系塗料で行っていますが、室内でエアブラシを使う人はアクリル塗料を使った方が良いです。

アクリル溶剤

タミヤ アクリル塗料

アクリル塗料に対応した溶剤(上の写真はタミヤ)。溶剤は各種塗料に対応したものを選びます。

アクリル塗料は筆塗りで使うことが多く洗浄は水で出来るため、ラッカー溶剤と比べるとそこまで消費は激しくありません。

エナメル塗料

タミヤ エナメル塗料

タミヤが出しているエナメル塗料。

溶剤が揮発することによって塗膜が形成されるラッカー系塗料やアクリル塗料と違い、エナメル塗料は空気と化学反応を起こして塗膜を形成するのが特徴。

そのため、ラッカー系・アクリル塗料と比べると乾燥に時間がかかり、乾いたと思って触ると指紋が付いてしまうこともあります。

しかしその反面、溶剤で薄めても発色や塗料のノビが良いので、雨ジミやサビ、砂ぼこり・泥汚れといった車体に使用感を出す「ウェザリング」で使われることが多い塗料です。

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タミヤ エナメル溶剤

もちろんエナメル塗料にも溶剤があります。

何度も言いますが、塗料を購入する場合はその塗料に対応した溶剤もセットで買っておきましょう。

また先述の通り、塗料は種類によって重ね塗りが可能なもの不可なものがあります。たとえばラッカー塗料の上にアクリル・エナメルは重ね塗り可能ですが、その逆はNGという具合に。

同じ種類の塗料を重ねるか、ラッカー→アクリル→エナメルの順番で重ね塗りしていくのが一般的。

なお、エナメル溶剤はプラスチックを脆くすると言われており、ウェザリング(特にウォッシング)でビチャビチャと塗りたくると接着したパーツがポロッと取れる場合があります。

そういったのを嫌う熟練モデラーは代替として油絵の具と対応した溶剤を使っておられます。私もいつか使ってみようと検討中。

このプラスチックを脆くするという性質を逆に利用して、間違えて接着したパーツを剥がすといった使い方もあります。ただし一度接着したものを強引に剥がすので非推奨。どうにもならない最後の手段です。

筆

塗料を塗るための筆です。

一口に筆といえど太さや幅、材質などは様々で、どれを買おうか迷ったのですが、「セットモン買っときゃ大丈夫だろう」ってことで、最初は一式セットになったのを購入しました。

戦車模型では、汚し塗装などで広範囲を塗る「平筆」と、工具やフィギュアなど細かい部分を塗る「面相筆」、それらの中間に位置する「丸筆」の3種類があれば良いと思いました。

これらが満たせるのであれば、百均の安い筆でも良いかと思います(面相筆は百均で手に入るかなぁ…)。

超絶オススメ!! 「牛乳パック」

牛乳パックをカットしたもの

普段私達が飲む「牛乳パック」を洗浄して乾燥させ、適度な大きさにカットしたものです。

何の変哲もない牛乳パック片ですが、プラモデル作りにおいて非常に重宝します。何故なら以下のような、「塗料皿」(後述)では出来ないメリットがたくさんあるからです。

  • 塗料、瞬間接着剤、パテ…あらゆるものに使える
  • 複数の塗料を混ぜたり、塗料を少しずつ薄める「パレット」として使える
  • 「牛乳パック」なので安価で簡単に入手でき、すぐに量産出来る
  • 使い捨てなので掃除が不要

…という具合に、汎用性が高い、安価でたくさん作れる、メンテ不要の三拍子揃ったスグレモノ。まるでアサルトライフルの「AK-47」みたいなヤツです。

とにかく使い勝手が良いので初心者は絶対オススメ。

「牛乳大嫌いだから飲まない!」という不健康な人はスーパーのリサイクルボックスを漁って入手するという荒業もあり。

牛乳パックを使ったパレット

上の写真のようにパレットとして、少しずつ塗料の色の変化を確認しながら調色することもできます。これを面積の狭い塗料皿でやろうとすると難しいかも。

塗料皿

その名の通り塗料を入れる皿です。

このお皿に塗料と溶剤を入れて調色したり、筆についた塗料を落とすツールクリーナー(後述)を使うときにも使用します。

私は下の写真の「万年塗料皿」というのを使ってます。10枚入りで300円程度。

塗料皿

…が、最近では塗装皿をいちいち洗うのが面倒なので、先述の牛乳パックをカットしたものを使うことが多くなりました。

便利すぎる牛乳パックの台頭で肩身が狭くなった塗料皿はどう使うべきかというと、主に以下の用途で分けます。

  • 薄めたり筆を洗うための溶剤を入れるとき
  • エアブラシで使う希釈率の高い塗料を使うとき

…などなど、“フチ”が無いとこぼれる「液体」を使うときは塗料皿を選びましょう(それ以外なら牛乳パックをおすすめします)。

調色皿

クーゲルブリッツ 車体色塗装

どちらかと言うと「皿」というより「カップ」と呼んだほうが良いような「調色皿」です。

こやつはエアブラシ用に使っているので先述の牛乳パックや塗装皿とは根本的に異なります。

というのも、エアブラシを使う場合は、

  • 筆塗りの時より塗料を薄めて使う
  • 複数の色を混ぜて使う

といったケースが多く、そのため容量の多い「カップ」が必要になってくるのです。

塗料皿でも出来ないことはありませんが、注ぎ口がついていなかったり、底が浅かったりといった理由で使いづらい。

ちなみに上の写真はMr.ホビー(GSIクレオス)の「Mr.注ぎ口計量カップ」  。注ぎ口の両サイドにある突起部分に塗料がこびりつくので掃除が面倒でした。ここは要改善ですぞ!

調色スティック

タミヤ 調色スティック

塗料をビンから皿へ移植したり、他の塗料や溶剤を混ぜ合わせるときに使う混ぜ棒。

サジになってる方を使ってビンから塗料を取って塗料を皿に移植し、平ぺったい方を使って塗料皿の底にこびりついた塗料をかき出すように混ぜることでしっかり調色できます。

ちなみに調色スティックを入手する前は割り箸やその日に食べたアイスの棒を使ってました。

ツールクリーナー

Mr.ツールクリーナー

こちらは筆や塗料皿などを洗浄するときにつかう液です。

これ1本あれば塗料の種類問わず、筆だろうが塗料皿だろうがエアブラシだろうが綺麗に洗浄できます。

非常に強力な洗浄力を発揮しますが、その反面ニオイも強力なので、保管方法に注意し、締め切った部屋での使用は避けること。

最近は筆や塗料皿などのツールは各種溶剤で洗浄するので、使い切ってからは追加購入はしませんでした(ただし洗浄力は溶剤よりもこちらの方が強力)。

なお、塗料に混ぜたりプラモデルにつけると再起不能になるので注意。

サーフェイサー

サーフェイサーとは、ラッカーパテのようなものを流動的にしたもので、塗装前の下地処理として使用します。

サーフェイサーを使用する主な利点(目的)は、

  • 全体の色を統一する
  • 細かいキズを埋める
  • 大きい傷を目立たせる
  • 塗料の食いつきを良くする
  • パーツの”透け”をなくす

といったものが挙げられます。

Mr.ホビー(GSIクレオス)「Mr.サーフェイサー」シリーズ

Mr.サーフェイサー1000

まずこちらはMr.ホビー(GSIクレオス)のサーフェイサー。散布するとねずみ色になります。

このシリーズは500とか1000とかありますが、違いは粒子の大きさで、数値が大きくなるほど粒子が細かくなります。私は1000番を選びました。

塗装前の下処理として使ってましたが、エアブラシ購入に伴い後述の「サーフェイサーEVO」を使用するようになったので、缶スプレーのサーフェイサーは使わなくなりました。

超重戦車マウス 砲身の整形5

…が、最近になって、砲身を貼り合わせた際にできるスジ(合せ目)を消す作業において、合わせ目が消えているか確認するために再びスプレーのサーフェイサーを使うようになりました。

戦車の醍醐味である「砲身」は非常に目立つ部分です。ここに合せ目が残っていたら他が良くても全部台無しになるのでシッカリ消しておきましょう。

ガイアカラー「サーフェイサーEVO」シリーズ

ガイアカラー サーフェイサーEVO オキサイドレッド

こちらはガイアカラー(ガイアノーツ)の「サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)」。主にエアブラシを使う人向け。

サーフェイサーの色は何種類かありますが、ドイツ戦車を作るなら実物戦車の錆止めプライマーの色を模したオキサイドレッドがオススメ。

このサーフェイサーEVOも原液のままでは濃すぎるので、ラッカー溶剤で希釈して使用します。

クーゲルブリッツ 車体 サーフェイサー塗装

塗るとこんな感じの赤茶色になります。

オキサイドレッドのサーフェイサーは

  • プラモデルにおける下処理(サーフェイサー本来の用途)
  • 実際のドイツ戦車における錆止めプライマーの再現

これらが一度の塗装で出来るので、作業時間の短縮につながります。

なお、エアブラシ持ってない人向けに缶スプレータイプもあります。興味があったら探してみてください。

関連記事 【マウス】オキサイドレッドのサーフェイサーで下地塗装をする理由

関連記事 【ティーガーI】戦車模型は塗装前に「下地塗装」をすると良いですよ

Mr.シリコーンバリアー(離型剤)

Mr.シリコーンバリアー

本来はレジンなどを使用してパーツを複製する際に、型からパーツを剥がれやすくするために塗る離型剤ですが、前述のサーフェイサーEVOと併用して使っています。

一見、「塗装と関係ないやろ!」と思われがちな離型剤ですが、サーフェイサーEVO(オキサイドレッド)を塗装した後に、塗装が剥がれやすそうな場所に塗ります。

ティーガーI 塗装の剥がれ4

そして車体塗装をしたあと、離型剤を塗った場所を爪楊枝などで軽く擦ることで、上の写真のように塗装の剥がれを簡単に再現できます。

この手の塗装の剥がれを再現するには、スポンジなどにエナメル塗料を染み込ませてポンポンと模型に当てる「チッピング」という技法があります。

…が、チッピングと違ってこちらは本当に塗装を剥がすので、立体的な剥がれを再現することができます。ここにチッピングも加えれば完璧。

メタルプライマー

Mr.メタルプライマー

メタルプライマーは金属パーツに塗料を食いつきやすくする下地塗料です。

キットによっては金属製のパーツ(=エッチングパーツやアルミ砲身など)が入ってる場合があり、これら金属パーツはプラパーツに比べて塗装の乗りが悪い。

そんな金属パーツに塗料の食いつきを良くするためのアイテムがコレ。

プラモデルの箱を開けて金属パーツが入ってたら、メタルプライマーの購入を検討しますが、サーフェイサーにプライマー成分が含まれたタイプもあるので、そちらを使った方が楽です。

残念なことに「Mr.メタルプライマー」はフタにハケがついていないので、筆で塗るか、エアブラシで吹き付けて使用します。

マークセッター

Mr.マークセッター

こちらはデカールをしっかり貼るために塗るものです。デカール用の接着剤といえばわかりやすいでしょうか。

デカールとはプラモデルに貼り付けるステッカーのようなもので、各国の国籍マーク、部隊のマーク、砲塔番号などがあります。

デカールは平らな面だけでなく、モールドなどでデコボコした場所に貼る場合もあり、何もないとズレてしまう場合があります。

使い方としては、デカールを貼る場所にまず塗り、貼った後も必要に応じて塗ることでしっかりパーツの表面にデカールを定着させることができるのです。

デカールは塗装後に貼ります。

マークソフター

Mr.マークソフター

前項のマークセッターはデカールをしっかり接着するために使う液剤ですが、こちらの「マークソフター」は、デカールを軟化させる効果があります。

主にパーツのモールド(凹凸)にデカールが馴染むようにするときに使います。

ティーガーI デカール貼り 貼り付け直後の状態

ツィメリットコーティングを施した場所に普通にデカールを貼ろうとすると、このようになります。

たとえば有名なドイツ戦車である「ティーガーI」の車体や砲塔には「ツィンメリット・コーティング」が施されており、表面がデコボコしています。

このようなデコボコな面に普通にデカールを貼ると上の写真のように浮いてしまいます。いかにも「貼り付けた感」満載です。

ティーガーI デカール貼り 軟化剤で立体感を出したあと

マークセッターを上に塗ると、ツィメリットコーティングの凹凸にデカールが馴染みます。

そこでデカールの上からマークソフターを塗り、綿棒でトントンと叩いてやるとコーティングのデコボコにデカールが馴染んでいき、より立体感・質感がアップします。

ツィメリットコーティングを施すドイツ戦車を作る人には必須アイテムですし、ドイツ以外の戦車でも凹凸をまたいでデカールを貼る場合があるので、持っておいて損はないはず。

ただ、元はデカールを「軟化させる」のが目的なので、使うとスライドマークが溶けたり破れやすくなるという点もお忘れなく。慎重に扱ってあげましょう。

関連記事 【ティーガーI】戦車模型にデカールを貼り付ける方法

塗装についてのあれこれ

塗装のあとに行う「デカール貼り」で使うアイテムも一緒に紹介しましたが、戦車模型における「塗装」で使うアイテムはざっとこんな感じ。

以下にもう少し塗装(塗料)についての”お小言”を書き綴ってみました。

どの塗料を使えばいいか迷う人は

先述の通り、塗料には大きく分けてラッカー系、アクリル、エナメルとあり、さらにメーカーもタミヤ、GISクレオス、ガイアカラーなどを紹介しました。

ここまで細かく書くと今度は「どこのメーカーの何系の塗料を選べばいいの?」と混乱しそうになります。まずは王道タミヤの塗料から使ってみるといいかもしれません。

…このように書くと特定のメーカーを贔屓にしているかのように見えますが、これにはちゃんと理由があり、

  • タミヤのプラモデルはタミヤの塗料で塗るように指示されている
  • ホビーショップだけでなく玩具コーナーなどにも置いてあり、手軽に入手できる
  • アクリル塗料ならニオイがきつくないので室内でも使える。

といった点から初心者でも扱いやすいため。また、各種塗料の項目でも説明したように、

  • 車体全体を塗装するときはラッカー塗料(缶スプレー)を使う
  • 工具など細部を塗り分けるときはアクリル塗料を使う
  • ウェザリングはエナメル塗料を使う

といった具合に、各種塗料を使い分けていきます。

また塗装で使う「色」については、付属の説明書や、書籍・動画などで紹介しているものを参考に選んで使っています。

「迷彩塗装」はどうしよう…

連合軍の戦車は単色の場合が多く、塗装はそれほど苦労しませんが、ドイツや日本の戦車は時代によっては迷彩塗装を施し、より高度な塗装技術が求められます。

特にドイツ戦車の迷彩を再現するには「エアブラシ」を使う人が多いですが、エアブラシ機材はプラモツールの中でも極めて高価なので、初心者にはかなりハードルが高いもの。

そのためまずはドイツ戦車でも無理に迷彩塗装を施そうとせず、あえて車体が「単色」の戦車を作ってみると良いかもしれません。

当然ながら履帯や転輪のゴム部分、車体に乗っている工具類などは塗り分けます。

というのも、史実のドイツ戦車も全ての車両が迷彩塗装されていたわけではなく、初期の頃は「ジャーマングレー」単色だったり、「ダークイエロー」単色だったりした時期があります。

戦況が有利だったころは「隠れる」必要がなく、迷彩塗装が不要でしたが、だんだん劣勢になるにつれて防戦(=隠れる)になったため、迷彩塗装をするようになったのです。

ありがたいことに、ドイツ戦車の中でも特に人気な「ティーガーI」や「IV号戦車」も製造時期によってはジャーマングレー単色車体が存在するので、再現してみると良いでしょう。

また、ジャーマングレー車体が存在しないドイツ戦車(例えばパンターやティーガーII)もダークイエロー単色で塗装してみるとソレっぽくなります。

ちなみに塗料の濃淡をいかしてエアブラシに劣らない迷彩や質感を「筆」で再現する人もいます。極論ではありますが、“腕”さえあれば凝ったツールなど不要です。

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ウェザリングで使用した道具・アイテム

ミリタリー系のプラモデルはもちろん、それ以外のプラモデルでも「使用感」を出すために砂埃や泥、錆など経年劣化を再現する「ウェザリング」という技法を使用します。

もちろんウェザリングが無くても戦車模型は完成しますが、より雰囲気やリアリティを出すためにウェザリングの役割は大きく、ウェザリングこそ戦車模型の醍醐味と言って良いほどです。

そんなウェザリングをするためにあると便利なツールをご紹介。

ウェザリングマスター

タミヤ ウェザリングマスター

砂埃や泥汚れ、錆やオイル汚れを再現するのに便利なタミヤの「ウェザリングマスター」

付属のブラシで汚したい場所にパサパサと払う感じに塗っていくことで簡単にサビや砂汚れを演出できます。

ウェザリングの知識が全くなかった頃はこのウェザリングマスターと後述のウェザリングスティックを中心に汚しを行ってました。

タミヤ ウェザリングマスター Aセット

で、まずこちらが砂(泥)の付着を再現するタイプA。

湿った泥の色から乾いた砂の色まで揃っているので、沼地から砂漠問わず幅広い汚れを再現出来ます。

戦車模型で使うとなれば主に履帯や転輪といった足回りにサラサラとまぶしていけば動的なイメージを与えられます。

使うときは暗い色から明るい色の順に使うと良い感じになります。

タミヤ ウェザリングマスター Dセット

こちらはマフラー(排気管)に使って青焼け・赤焼けを再現したり、オイルのにじみ汚れを再現するDタイプ。

戦車や装甲車などのAFVモデルにも使えますが、どちらかというとカーモデルやバイクモデルで使いそうですね。

他にも幾つか種類があって、雪の付着を再現するもの、艦艇の錆を再現するものなどいろいろあるので、用途に合わせて買い分けましょう。

ヴィルベルヴィント マフラー ウェザリングを

ちなみにDタイプでマフラーを塗装するとこのようになります。

これらウェザリングマスターの魅力は、何と言っても手軽に砂汚れやサビなどを再現できるという点。色は限定されますが付属のブラシで要所に塗るだけで手軽に上質な汚しが出来ます。

「ウェザリングとかやり方わかんないし…」ってなったら購入を検討すると良いでしょう。

ウェザリングスティック

タミヤ ウェザリングスティック

こちらもウェザリングを施すためのツールで、ウェザリングマスターよりも立体的な汚しを再現することができます。

使い方は「スティックのり」のように、回しながら汚したい場所に使います。「塗る」というより「盛る」といったイメージ。

タミヤ ウェザリングスティック2

各ウェザリングスティックの色はこのような感じ。それぞれの色は、左から

  • ライトアース:乾いた土をイメージした薄茶色
  • サンド:アフリカの砂を再現した明るい黄土色
  • マッド:履帯の汚しに適した色

…写真が暗いので分かりづらいですよね。スミマセン(汗)

ヴィルベルヴィント 泥の付着

参考までにウェザリングスティックを使うとこんな感じに泥汚れが作れます。

ウェザリングスティックの特徴は先述の通り立体感のある土(泥)を再現できるという点。

スティックを回転させながら塗っていくことでモリモリと立体的な土や泥の質感を出すことができます。これはすごい。

実物の戦車がここまでドロドロになるかはわかりませんが、雨の後のぬかるみを移動するとこんな感じになると思います。

実物の話をしだすとキリが無いので、最初は深く考えず、ひとまず汚しておきましょうその方が100倍楽しいです。

関連記事 「4号対空戦車ヴィルベルヴィント」をウェザリングしてみた

なお、ウェザリングスティックは水性なので水を含ませた筆で伸ばしたり泥跳ねを再現したりもできます。紙などに試してみよう。

パステル

ティーガーI パステルワーク

100均のパステルです。

このパステルを茶こし(同じく100均で購入)を使って粉末にして、アクリル溶剤を含んだ筆でペタペタと塗っていくことで、泥、砂、スス汚れやサビの再現が出来ます。

パステル単体での使用はもちろんのこと、複数のパステル粉末を混ぜたり、アクリル塗料で調色して使うことも可能。最近はこのパステルで足回りを汚すことが多くなってます。

ケーリアン 履帯・転輪の泥汚れ再現2

最初は暗い色から塗っていき、

5号対空戦車 ケーリアン

徐々に明るい色を重ねていくことで、ウェザリングマスターに匹敵する汚れを再現することが可能です。

ウェザリングマスターが単色なのに対し、こちらは複数の色を使うので、調色して納得の行く色を作ったり、複数の色を塗ることで、「汚れ」に不揃い感を出すことが出来ます。

もちろん先述のウェザリングマスターと合わせてもOKなので、より多彩な泥・砂の色を再現できます。

ただし、パステルは乾燥すると色がクッキリ出るので、サビを再現するために赤系の色をベタッと塗ったら骨董品クラスのサビになってしまうので加減に注意。

このパステルのメリットは、複数の色を混ぜて使える点や、ダイソーなどの100均で気軽に入手できるという点で、まさに初心者が足回りの汚しを練習をするのに最適なアイテム。

Mr.ウェザリングペースト

Mr.ウェザリングペースト

こちらはGSIクレオスの「Mr.ウェザリングペースト」というもので、ビンの中には泥や土の色をした固形塗料が入っています。

これを使うことで手軽に戦車の履帯や転輪、車体の下の方などを汚す事ができるので、「戦車の足回りの汚し方わかんない…」って人や調色が面倒な人にオススメ。

私はマッドブラウンとマッドホワイトの二種類(あと専用うすめ液)を試しに買ってみました。ウェザリングは単色よりも複数色を使うほうがよりリアルになると思ったからです。

Mr.ウェザリングペースト2

蓋をあけると粘土のような固形物が入っています。

この状態では粘度が高すぎるため、同社の「Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液」を使用して、粘度を落として塗りつけやすくします。

そこそこ粘度があるため、薄め度合いによって立体的な泥から、泥はね程度まで、幅広い泥汚れを再現することができます。

Mr.ウェザリングペースト3

ウェザリングペーストは固形ですが、実際に使うときは上の写真のようにかなり薄めます。

なので戦車模型1つあたりの使用量は少なくて長持ちします。どちらかというと「うすめ液の方が消費量多いんでね?」 ってくらい。

そういった点を鑑みて、ウェザリングペースト1つあれば戦車模型10輌は使えるのではないかというくらいの量。むしろ薄め液の消費を気にした方がいいレベル。

ちなみに上の写真ではガッツリ盛ってますが、あとから「量多すぎたわ…」となって再び瓶に戻しました。実際は上の写真の3分の1も使ってません(笑)

フラックワーゲン 足回りの汚し2

ウェザリングペーストの「マッドブラウン」を液体レベルにまで薄めたものを硬めの筆に取り、指で弾いて飛沫をこびりつかせてみました。

このときは初めてウェザリングペーストを使ったにも関わらず、ここまで上質な汚れを再現できて、ある種の感動を覚えました。

フラックワーゲン 足回りの汚し5

その上に同じ方法で「マッドホワイト」を飛ばすとこんな感じ。

もちろん普通に筆にとってペタペタと塗りたくる方法もあるので、まずは紙などにテスト汚しをして、「これだ!」と思ったものが見つかるまで練習してみましょう。

ちなみに、筆を弾いて飛沫を飛ばす方法ですが、汚したくない場所はしっかり保護しておかないと変なところまで汚れます。例えばキーボードとかPCの画面とか。

フラックワーゲン 足回りの汚し6

履帯もこんな感じに厚盛にならない程度に砂汚れを再現できます。

E-100 対空戦車 車体下部の泥汚れ4

2種類のウェザリングペーストを使い分けることで泥汚れにも階層的な質感を与えることが出来ます。

以前までは上述の「パステル」を使って履帯や足回りを汚していましたが、ウェザリングペーストだと手軽に砂や泥の色を出せるので、今後はこっちを中心に使っていこうと思います。

Mr.ウェザリングカラー

Mr.ウェザリングカラー ラストオレンジ

こちらもGSIクレオスが出しているウェザリング用の塗料。

先程のウェザリングペーストと違いこちらは完全な液体なので、そのまま使うもよし、「ウェザリングカラー専用うすめ液」を使って更に薄めるもよしなシロモノです。

ちなみに上の写真は「ラストオレンジ」という錆色を再現した色です。今回試しに買ってみました。

フラックワーゲン 排気管のサビ

あらかじめ茶色く塗装した排気管の上にウェザリングカラーをペタペタと軽く塗ってみると、うっすらとサビっぽいオレンジ色が出てきました。

ラストオレンジ単色でもそこそこサビっぽくはなるのですが、よりガチっぽくする場合は

  1. 排気管に「グランドブラウン」をべったり塗る
  2. 半乾きの状態で「ステインブラウン」をランダムで塗る
  3. これらをうすめ液を含ませた筆で軽く混ぜる
  4. 「ラストオレンジ」を点付けする
  5. 周辺をうすめ液を含ませた筆でボカして馴染ませる

…といった具合にウェザリングカラーを駆使すると良さげのようです。

参考 吉岡和哉さん(@hareiwa1173)のウェザリングカラー使い方解説 

また、ウェザリングカラーは単にサビの色だけでなく、スミ入れや土埃を再現するための色もあります。上記の吉岡和哉さんのツイートを参考に使い方をマスターしましょう。

ウェザリングペースト / ウェザリングカラー専用うすめ液

ウェザリングカラーうすめ液

各種塗料に希釈用の溶剤があるのと同様に、先ほど紹介した「ウェザリングペースト」や「ウェザリングカラー」にも専用のうすめ液があります。

「ウェザリングカラー専用」とあるのでウェザリングカラー限定のように思いがちですが、「ウェザリングペースト」もウェザリングカラーと同じ材料で作られているので、同じように希釈ができます。

…というよりウェザリングペーストの為に買いました。ハッキリ言ってウェザリングペースト使う人はうすめ液は必須です。

ウェザリングは戦車模型の醍醐味

現時点で私が再現するウェザリングは上記のツール・アイテムを使用して行っています。

様々なメーカーからウェザリング用のアイテムが販売されているので、それ使えば楽に行えますが、ツールを駆使して汚しを再現するのも模型づくりの楽しみです。

プラモデル用のウェザリング塗料・ツールを使う人から、ホームセンターで売っている材料(壁補修材など)を使用する人まで、一言にウェザリングといえど、その手法は奥が深い。

ただ、そんなウェザリングも初めての人にとっては、「ナンノコッチャ」というものです。

なので初心者は動画や書籍などを参考に、「これなら出来る」と思った方法を採用して挑戦してみると良いでしょう。

あるいは、初心者でも手軽にリアルな汚しが出来るウェザリング用ツールを使うのもアリ。

ちなみに、上記で紹介したツールを使用したウェザリング方法については、下記の記事で解説しています。参考にしてみてください。

関連記事 【ケーリアン】戦車をウェザリングで汚しまくる方法

関連記事 戦車模型は汚してナンボ。ウェザリングで「メーベルワーゲン」に使用感を出します。

関連記事 【ティーガーI】ウェザリングで手軽に模型を汚しまくれ!

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その他の道具やアイテム

これは一部の戦車(といってもドイツ戦車ですが)にしか使わなかったり、個人的に思うことがあったので購入したというような道具・アイテムです。

なので、先に紹介したものと比べると必要性はかなり低くなります。ちょっと拘って作りたいという人向け。

ポリエステルパテ

タミヤ ポリエステルパテ

こちらは先述のラッカーパテと異なり、主剤と硬化剤の2種類で構成されており、それぞれを混ぜあわせることで固まります。ラッカーパテと比べると肉やせが少なくて硬化が早いといった特徴があります。

後述のコーティングブレードと合わせてドイツ戦車特有の仕様である「ツィンメリット・コーティング」を再現するために使っています。

また、このポリエステルパテもラッカーパテと同じようにラッカー溶剤を数滴垂らすことで粘度を落とし流動化させることができます。塗りづらいと思った人は試してください。

ポリエステルパテはニオイが強烈なのでしっかり換気して使ってください。

コーティングブレード

タミヤ コーティングブレード

ドイツ戦車に見られる特徴の一つ「ツィンメリット・コーティング」のギザギザを車体に施すためのツールです。

戦車に「ツィンメリット・コーティング」施したのはドイツだけなので、ドイツ戦車を作らない人には不要です。また、ドイツ戦車でもコーティングをしない時期・車種があります。調べてみましょう。

私は初心者ながら図々しくもこのツィメリット・コーティングをどうしても施したかったので、先述のポリエステルパテと合わせて購入しました。

ヴィルベルヴィント ツィメリットコーティング

ツィメリットコーティングが施された「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の車体 via : militaryfactory.com

よく見ると車体の正面や側面がデコボコしてますよね? これがツィンメリット・コーティングです。

このコーティングの目的は、磁石を使用した地雷を車体に引っ付かないようにするためで、ドイツ軍が開発した歩兵用の対戦車吸着地雷を敵国も使用してくるかもしれないという懸念から生まれました。

なお、連合軍は肉薄しないと使えない吸着地雷ではなく、バズーカを使ったので、ツィメリットコーティングは全くの杞憂でした。残念。

タミヤ コーティングブレード2

話をコーティングブレードに戻します。先端にはノコギリのような小さなギザギザがついています。

このギザギザを戦車車体の側面に塗ったパテに押し当てることで、波のような形の模様をつけ、コーティングを再現できますよというモノ。

また、「柄」の部分には丸い穴が開いており、タミヤの「カッターのこ」というツールに装着することもできます(通常のカッターナイフには装着できませんでした)。

ティーガーI後期型 前面装甲板のツィンメリットコーティング7

先述のポリエステルパテを塗ったあとにコーティングブレードを使用すると、上の写真のようにツィンメリット・コーティングを車体に施すことができます。

上の写真は最も有名な戦車の一つ「ティーガーI」の車体にコーティングを施したものです。模型でもティーガーIは人気なので、ドイツ戦車を作るときは是非とも再現出来るようにしたい技法の一つです。

関連記事 【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

タミヤ セラグリスHG

タミヤ セラグリスHG

プラスチック同士のパーツの摩擦を軽減し、動きを滑らかにするグリスです。

ミニ四駆に付属するようなグリスですが、砲塔に搭載した機関砲や車体のサスペンションパーツといった可動式のパーツの動きが渋い時に塗っています。

模型は完成後は戸棚に飾っておくので動いても仕方ない…と思いがちですが、戦車模型の場合、砲身が上下に動いたり、転輪が回転したり、サスペンションがグニグニ動くとなかなかリアルなのです。

また、単にリアルなだけでなく、動くということは「調整できる」ということで、ジオラマを作る人にとって、地形に順応した足回りを作ることができるのです。

…話がセラグリスからそれましたが、つまり動く場所に塗ると良いよっていうアイテムです。

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まとめ

初めて買った戦車プラモを作る時に購入したものに加え、それ以降の戦車の製作で必要となって買ったアイテムも追加しています。

なので、人によっては「コレは使わないんじゃない?」というものが出てくるかもしれません。作るプラモデルや再現したい情景作品に合わせて選んでください。

準備は大事ですが、あまり神経質にならず、最初は組み立てに必要なアイテムだけ良いと思います。あとから必要になったときに塗料や他のアイテムを揃えていけばOK。

まずは記念すべき最初の模型を作ってみましょう。

なお、これらプラモデルで使用する道具・ツールは、近所のホビーショップ(あるいはおもちゃ屋さん)やホームセンターがあれば、そちらで入手するのが手っ取り早いでしょう。

しかし、そういったお店が近くにない場合や、あるけど欲しいアイテムを取り扱ってないという場合は、アマゾン  が品揃えが豊富な上にポイントも貯まるのでオススメ。

また、当ブログでは「模型製作記」で戦車プラモデルの製作を書き綴っています。ここまでエラそうな事書いてる私もまだ始めたばかりなので、一緒にプラモ作りを堪能しましょう。

↑モデラー界の”重鎮”こと土居雅博氏がタミヤの「4号戦車 H型」を作りながら戦車模型の製作ポイントを解説するDVD。組み立て・塗装・ウェザリングといった戦車模型づくりで必須とされる項目を、プロの技を見ながらマスターできます。

↑モデラー界隈では『師匠』と呼ばれ親しまれている仲田裕之氏の著書。師匠の戦車プラモ本は何冊か持っていますが、いずれも内容がとてもわかりやすく、入門者にオススメしたいプラモ本の一つです。また本書で題材としている戦車もジャーマングレー単色で迷彩塗装が不要な「ティーガーI」初期型という点もありがたい。

↑こちらは「ドイツ戦車」に特化した書籍。様々な観点から初心者にも作りやすくてオススメなタミヤの「ヤークトティーガー」の製作や、同じくタミヤの「パンター」をつかった上級者向けのディテールアップなどを紹介。私も読みましたが、正直もっと早く読めばよかったと後悔しています。

西日本豪雨の支援募金にご協力下さい

西日本を中心とした記録的な大雨により、土砂災害や川の氾濫が相次ぎ多くの被害が出ました。

報道によると、全国で105人が犠牲となり、いまだ行方不明者の捜索が続いています。(2018年7月9日現在)

現在も多くのNPO団体などによる支援が行われています。みなさまのご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

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