順調(?)にカスタムが進んでいるM4ですが、アウターバレルを7.5インチに交換した時に、コッソリもう一つカスタムパーツを購入していました。
そのアイテムというのがD-boysのLR300タイプ フォールディングストックで、今回はそちらを組み込んでみたのでご紹介。
なお、今までのM4カスタム日記は下記のリンクから読むことが出来ます。
LR-300タイプのフォールディングストックを入手した
今回のカスタムは、M4のストックをフォールディングストックと交換するといった内容です。
通常、M16やM4(AR-15)のストックは「リトラクタブルストック」という、前後にスライドさせて長さを調節するタイプが多いですが、今回のストックはフォールディングストックという折りたたみが可能なストックです。
M4系のストックとしては異色を放つフォールディングストックですが、果たして装着したらどんなフォルムになるのでしょうか。
D-boys LR300タイプ フォールディングストック
ストックはヤフオクで落札したD-BOYS製のフォールディングストック。
「フォールディングストック」なので折りたためるのはもちろん、長さを4段階に調整できるというなかなか贅沢なストックです。
ちなみに製品名は「M4 M16 Slide 4 points Foldable Crane Assault Stock」です。長ったらしいのでこの記事ではストックのモデル「LR-300」から名前をとって「LR-300タイプ(フォールディング)ストック」と表記します。
こちらは反対側。
モデルとなった「LR-300」とは
先述の通り、このフォールディングストックはLR-300に付いているストックをモデルにしたレプリカです。
LR-300については以下の解説を参考にしてください。
アメリカのカスタム・ガンメーカー「Z-Mウェポンズ」が2000~2007年に製作したAR15カービンベースの突撃銃。CQCでの運用を想定しているかのようなデザインは、アラン・ズィッタの設計によるもの。
後に販売権等全ての権利はパラ・USA社(パラ・オーディナンス傘下)に売却され、2009年からは「タクティカル・ターゲット・ライフル(TTR)」として販売されている。
LR-300の最大の特徴は、サイドスイング式のフォールディングストックを装備している点である。従来のAR15はストック内部にバッファチューブが存在するため、折り畳むことが不可能だった。
しかしLR-300は、作動方式をAR15のガス直噴式としたまま、ボルトキャリアのガス・キーと呼ばれる部分を延長し、リコイルバッファをハンドガード内部に設けることでストック内部のバッファチューブを廃止。
これによりストックの折り畳みを実現している。ガスピストン式AR15の走りのように紹介されることもあるが、これは誤り。
フラットトップレシーバーにはピカティニーレールが設けられ、各種アクセサリーの装着が可能となっている。初期のモデルはチューブラーストックのみだったが、現在は5段階に調節可能なテレスコピックストックがラインナップに加わっている。
引用した説明文にもあるように、LR-300の特徴は、従来のM4(もといAR-15)の発射機構を見直したことによって、折りたたみストックを装備できるようになったという点。
もちろん実銃のM4(AR-15)は、ストックパイプ部分まで発射機構(リコイルバッファ)が入っているため、実銃のM4カービンにはこのタイプの折りたたみストックは構造上取り付けが出来ません。
なので、このストックをM4に取り付けた時点でM4に似てるけどM4とは違うよくわからない銃に変貌してしまうわけですが、その辺りの事情はエアソフトガンでは深く追求はしないことにします。
LR-300タイプ フォールディングストックのディテール
さて、LR-300タイプのフォールディングストックについて、もっと詳しく見てみようと思います。
この手の折りたたみストックはなかなか見かけないだけに構造やディテールが気になるところ。写真もたくさん用意したのでじっくり観察してみてください。
ストックの伸縮についての解説
先述の通り、折りたたみ出来るだけでなく、長さも4段階に調整出来るのが特徴なLR-300タイプストック。
従来のM4系のストックと同じように、ストック後端にあるレバーを握りながら前後にスライドさせることで長さを調整できます。
最大まで伸ばした状態。ストックをスライドするときのジャキッ! バチッ! という金属音がたまらない。
ストックはフルメタルで耐久性バツグン。鈍器になるレベルなので、これで人をぶっ叩いたりしないように。
なお、ストックの長さについては後述します。
また、勢い良く引っ張るとたまーにストックがスッポ抜ける事があります。そうなった場合は、
- レバー根元にあるピンを外す
- レバーを取り外す
- ストックを装着する
- レバーを取り付け、ピンを通す
といった手順で戻せます。ただしピンとスプリングの紛失には注意。
なお、ストックパイプの後端下部を少しだけ斜めに削って溝を作ったところ、上記の作業をしなくても戻せるようにしました。
削るのはほんのちょっとでいいので、調整しながら行うのが無難。
ストックの折りたたみについて
次はLR-300タイプストック最大の特徴でもある折りたたみ方法について解説します。
上の写真はストックのジョイント部分。
ストックを折りたたむときは、ストックパイプを上に持ち上げながら横に倒します。
ストックを折りたたんでみた。
折りたたむと銃の左側にストックが来るので、ストック右側にバッテリーポーチを固定しても畳んだ時に干渉しないのはありがたい。
ストックを折りたたむメリットは、全長が短くなるのでガンケースにしまう時や、草むらの濃いところで動きやすくなるといった点が挙げられる。
ただしストックを畳むと全体の重心がややフロント寄りになって重く感じるので、ゲーム中は展開して使ったほうがいいかもしれません。
なおストックを使用するときはパタンと展開させるだけ。
その他のディテール
ストックのバットプレート部分は溝が入っていますが、ここも金属製なので肩にガシッと強く当てると痛い。
映画でストックを武器にして戦うシーンがありますが、そこまで耐久性は無いにしろこれで叩くとなかなか痛い。
銃を持ち替えるときに誤ってアゴを強打した時が何よりも痛い。
ストックの重量を計ってみたら720gでした。
フルメタルなのでM4系ストックとしては重たい部類に入りますが、その重量をカウンターウェイトとして利用すれば、フロントヘビーを解消できるかも。
ストックの長さを比較してみた
4段階に調整できるストックですが、その長さは一体どれくらいなのか、家にあったM4・M16と並べて比較してみます。
固定ストックと比較
まずはFN M16A4の固定ストックと並べてみました。
上の写真を見てわかるように、ストックを縮めた状態だと固定ストックより短くなります。
こちらはストックを最大まで伸ばした状態。
固定ストックは結構長いですが、LR-300タイプストックを最大まで伸ばすとそれに匹敵する長さとなります。
リトラクタブルストックと比較
つづいてM4A1制作日記より、M4系でお馴染みのリトラクタブルストックと比較。
こちらはストックを最大まで伸ばした状態。
縮めた時・伸ばした時のいずれにしてもスタンダードなM4ストックよりLR-300タイプストックの方が全長が長くなっています。
M4にLR-300ストックを装着
折りたたみが出来て、長さも調節可能といった贅沢すぎるストックですが、組み込むためにはフレーム・ストックパイプのカットが必要です。
ストックチューブにリポバッテリーを搭載するためにフレームのパイプが短縮されたメタルフレームがありますが、それよりも更に短縮する感じ。
あいにく金属のパイプを切断するような工具は無いので、全て手作業で行いました。
まずこちらがLR-300タイプストックの取り付け基部。
ノギスで測ってみると、深さは8mmほどでしたので、ストックパイプの長さを8ミリほどまで短縮します。
ですが、先述の通り我が家に金属を切断するための工具は無いので、倉庫にあった木材用のノコギリでひたすらギコギコします。一発勝負なので勇気がいります。
G&Pのメタルフレームはバッテリー内蔵ストック用に予めパイプをショート化したもの(=Bタイプ)がありますが、それよりも短くするのでスタンダードサイズの方がやりやすい気がします。
なんとか無事にパイプを切断することができました。ひたすらノコギリでギコギコやってたので背中やら腰やらが痛い…。
カットしたら断面をヤスリで平らにしてストックを装着。ストックは六角ネジでフレームに固定します。
装着した結果、このようになりました。
パイプを短縮して固定面積が減ったので結構グラつくかなぁと思ったのですが、いざ本体に固定してみたら意外にもガッチリ固定されていました。
これならゲームで使っても問題ないです。
ストックを最大に伸ばしてみます。
ストックを伸ばすと若干グラグラしますが、それは折りたたみストック&長さを調整できるストックの宿命として妥協しています。気にしなけりゃ問題ない。
まとめ 一風変わったM4になった
アウターバレルにつづいて今度はストックを交換しました。いつもながらパーツ一つ変えるだで印象がガラリと変わるからカスタムは面白いのです。
実銃のM4にこの手の折りたたみストックは「ありえない」わけですが、エアガンのカスタムなので何でもアリ。思いのままにカスタム出来るのです。
ただ、ストックを取り付けるためのパイプを切断する加工を伴うので、色んな意味で好き嫌いが別れるストックになりますね。私は好きですけど。
次回はM4にメタルフレームを組み込みます。記事だと「おいおい、加工したばっかなのにもう交換かよ!」と思いますが、時系列的には半年後のお話なのです。