現在製作中の「SR-15」がほぼほぼ完成したので、ここからはアクセサリーパーツを少しずつ追加してドレスアップしていきます。
これまでの製作過程については下記リンクにまとめています。
まずは定番アクセサリーの「フォアグリップ」を追加します。
…が、今回のSR-15はハンドガードがM-LOKタイプなので、従来のような20mmレール対応のフォアグリップはそのままでは装着できません。
一応、”M-LOK用の20mmレールプレート”をハンドガードに取り付ければ従来のフォアグリップを装着できますが、そんな回りくどいことはせず「M-LOK用のフォアグリップ」を取り付けることにしました。
MAGPULのフォアグリップ「MVG」を買ってみた
というわけで選んだのはMAGPULの「MVG」。
M-LOKハンドガードに対応したバーティカル・フォアグリップで、ハンドガードとグリップの間に20mmレールプレートを挟むことなく、ハンドガードにダイレクトに装着できます。
この手のM-LOK対応のフォアグリップはたくさん種類がありますが、品質に定評のあるMAGPULのグリップがお手頃価格だったので選択。
また、「M-LOK」自体がMAGPULが開発したレール・インターフェイス・システムで「マグプルのM-LOKにはマグプルのグリップ」というのも選んだ理由の一つ(いま組んでるハンドガードは”PTS”ですけどね)
セット内容
開封すると以下のものが入っていました。
- MVG本体
- 固定用の六角ネジとTナット(受け金具)×2
- MVGの説明書
- M-LOKのマニュアル
一般的なフォアグリップと比較
MVGと一般的な(?)フォアグリップを見比べてみます。
右は「フォアグリップ」と聞いて真っ先に思い浮かぶであろう、KACタイプの20mmレール対応バーティカル・フォアグリップ。
KACタイプグリップと比べるとMAGPUL MVGは全長が短く抑えられているのがわかります。測ってみたら7.5cmでした(KACタイプグリップは11.3mm)。
また形状は楕円で幅がKACタイプよりも広く、グリップ上部(ハンドガード側)に「くびれ」があり、グリップ表面にはまばらなエンボス加工が施されているので握りやすく滑りにくい。
従来のフォアグリップのように握るのはもちろん、銃を自分側に引き寄せて射撃姿勢を安定させる「ハンドストップ」のような使い方もできる。
一言で「グリップ」と言えど、握り方使い方は人それぞれ。MVGはあらゆるプレイヤーのニーズに対応できる。
MAGPUL MVGの重量(六角ネジ・Tナット含む)を測ってみると38gでした。
一方、KACタイプのグリップは80g。MAGPUL MVGの倍以上の重量(一応それでも軽い)。
刻印
MVGの上面には「MAGPUL」、「MADE IN USA」等の刻印が入っています。
またグリップの側面にはM-LOKのロゴや「MVG」のテキストが打刻されてました。
M-LOCKハンドガードへのフォアグリップの取り付け方
それではM-LOKハンドガードにMAGPUL MVGを電動ガン本体に取り付けます。
今回は「MVG」を取り付けますが、M-LOKの規格はみんな同じなので、他のM-LOK用グリップ、あるいはM-LOK用アクセサリもほぼ同様の手順で行います。
MVGにはインストールマニュアルが付属するので、そちらを参考にハンドガードに装着します。以下翻訳。
- M-LOK MVGにTナットとスクリューを取り付ける
- M-LOK MVGの底面からネジを挿入し、ナットの “ステム(軸)”がグリップ側に向くようにT-ナットをねじ込みます。
- 最初の取り付けは、ネジのナイロンパッチにより硬い場合があります。
- 取り付け面の厚みに合わせてTナットを調整する
- M-LOK MVGの上部(取り付けラグ部分ではない)とTナットの上部「フラット」の間の距離は、取り付け面の厚さよりもわずかに広くする必要があります。
- M-LOK MVGの位置を合わせる
- 2つのM-LOKラグを使用してMVGを合わせます。M-LOKのTナットとラグを希望する位置のスロットにセットします。
- M-LOK MVGを装着する
- 希望の位置になったら、1/8インチ(3mm)の六角レンチでM-LOKスクリューを固定します。
- M-LOKの詳しい使い方は、付属のM-LOKアクセサリー取扱説明書(072-0087)をご覧ください。
- 取り付けを確認する
- 米軍 TM 9-1005-23&P Unit and Direct Support Maintenance Manual{3-97}に従い、機能チェックを含む最終検査を行い、武器の正常な機能を確認します。
- 実戦で使用する前に、必ず試射してください。
マニュアルを参考にしつつグリップをハンドガードに取り付けます。
先述の通り、着脱は他のM-LOK対応アクセサリーとほぼ同じですが、グリップ系は固定する六角ネジが奥にある場合もあるので、六角レンチは長いものを推奨。
実際に今回のMVGも今まで使ってた六角レンチでは長さが足りず、長いものを買いました。
こんなに奥まったところにネジがあるわけですからね。
余談ですが、グリップの内側に「2↑1」というマークと時計のような数字が打刻されていますが、これは「デートマーク」といって、樹脂成型品の品質管理やトレーサビリティ管理のために刻印されているものとのこと。
矢印の向きが3にあるため、2021年3月に製造されたことを意味します。
先述の通り、今まで様々なカスタムで使ってた六角レンチでは短すぎました。
一応、ネジの頭の部分までギリギリ届くんですけどね。回すのがしんどい…。
下手なことをしてネジ穴を潰すとマズいので、無理するくらいならシャフトが長い六角レンチを買ったほうが良さげ。
ということでシャフト部分が長い六角レンチをホムセンで買ってきたでござるの巻。
長いだけでなくグリップがついてるので、しっかりトルクをかけることが出来る。
MVGに突っ込んでもちゃんと奥に届きます。
参考までにこの六角レンチはシャフト部分の長さが8cmありました。グリップ奥のネジ穴に差し込んでも1cmくらい余裕があるし、レンチが握りやすい形なので問題なく回すことが出来ます。
ただ、あくまでグリップがついてる六角レンチなので8cmでもいけますが、「く」の字の従来の六角レンチだと8cmでもきついかも? グリップをホムセンに持っていって確認したほうがいいかもです。
使いやすいので他のM-LOKアクセサリーの着脱でもこれ使おう。
では取り付けの話に戻ります。まず付属の六角ネジとTナットをMVGを挟むように取り付けます。
最初は六角ネジについてる「ナイロンパッチ」という、黄色いネジロック剤のようなもののせいで固いかもしれませんが、何度か締め・緩めを繰り返してるとそのうち締めやすくなります。
また、六角ネジは完全に締めきるのではなく、ハンドガードの厚みに合わせて少しだけ余裕を持たせておきます。
緩めが足りないとハンドガードに引っかかってTナットが回らず、かといって緩め過ぎるとTナットが空回りしてロックされないので、微調整に少しだけコツがいります。でもすぐ慣れるのでご安心を。
六角ネジを締めるとTナット部分が回転してハンドガード内側とガッチリ噛み合うように固定されます。外す時は六角ネジを緩めてTナットがハンドガードのスリットと平行になる位置に戻せばOK。
取り付けた感想ですが、さすがMAGPUL製品。ハンドガードにしっかり装着でき、多少雑に握っても全くグラつかない。
グリップ本体もMAGPULクオリティの樹脂製なので、軽いのに強く握っても変形したり軋んだりしません。これなら安心して握れます。
SR-15にMAGPUL MVGを取り付けたらこうなった
ということで製作中のSR-15にMVGを取り付けたら全体像はこのようになりました。
軽量なハンドガードのおかげでグリップが無くても軽々振り回せるSR-15ですが、これから光学機器類のアクセサリーをあれこれ取り付けていくと重量が増えると思います。
その時はMVGの本領発揮。
反対側。
写真ではグリップの前方にハンドストップがついていますが、グリップを装着する場合はハンドストップはもう少し距離をあけて取り付けた方が良さそうです。
このグリップやハンドストップの位置決めは毎回悩んでます(笑)
という具合に今回はM-LOK用のグリップを使ってみました。この先もM-LOK対応のアクセサリーパーツを追加してフロントを豪華に重たくしていこうと思います。