私はエアガンに光学機器を載せる時はだいたい「スコープ」を搭載します。
理由としては、サバゲーで使うときに遠方まで見ることができるので、「ターゲットを狙う」だけでなく「索敵」としても使えると思っているからです。
とはいえ、M16やM4系の電動ガンに狙撃銃に搭載するようなスコープはちょっと大げさな気もします。
今回スコープを搭載するのは製作中のSR-15。全体的にスラッとしたフォルムなので、それを崩さないようにスコープもスマートな形状のものを選びたい。
そういったことを考えながらショップサイトを眺めたところ、ノーベルアームズのTAC ONE 12424 IRが良さそうだったので購入してみました。
この記事では購入したノーベルアームズのTAC ONE 12424 IRの紹介や、電動ガン(SR-15)にTAC ONE 12424 IRを装着した写真などをご紹介。
ノーベルアームズ TAC ONE 12424 IR レビュー
ということで購入したのがこちらのTAC ONE 12424 IR(2017年モデル)。
低倍率(1.2~4倍)の「ショートスコープ」に分類され、IRとあるようにレティクルが発光するので、可変倍率のドットサイトとしても使うことができる。
デザイン面においては、対物レンズ側がチューブと同径のためスリムになっており、民生AR-15によく似合う。
メーカーの「ノーベルアームズ」は東京都渋谷区に本社を置く、ライフルスコープやドットサイトなど製作・販売している日本の光学機器メーカーで、サバイバルゲームやエアガンを嗜んでいる人なら一度は聞いたことがあるはず。
安心と信頼のメイドインジャパンなのはもちろん、実銃規格に準拠した厳しい耐久テストをクリアした製品を出荷していると言うほどで、品質や耐久性において他のメーカーに一切引けを取らない。
そんな中、今回紹介する「TAC ONE 12424 IR」はノーベルアームズのスコープのエントリーモデルという位置づけで、高品質でありながら低価格というのが特徴。
また、私が購入したのは2017年モデルだが、現在ではマイナーチェンジされた2022年モデルが販売されており、各種調整ノブとレティクルのデザインが変更されている。
↑2017年モデル
↑2022年モデル
セット内容
内容はTAC ONE 12424 IR本体に加え、
- 取扱説明書
- レンズクリーナー
- ハニカムサンシェード(キルフラッシュ)
- フリップオープンキャップ(本体に装着済み)
- CR2032ボタン電池
といったものが付属。
銃本体へ装着するためのマウント類は付属しないので別途購入する必要があります(マウントについては後述)。
以下詳しく見ていきます。
TAC ONE 12424 IR本体
まずはTAC ONE 12424 IR本体。
写真を見てわかるように、中央の調整ダイヤルを除くと全体的に細長いシルエットとなっており、従来のライフルスコープのようなボッコリした感じがないのがショートスコープの特徴であり魅力である。
最近流行ってる細長いハンドガードを装着したスラッとしたフォルムの民生AR-15にこの手のショートスコープがよく似合う。
以下はスペック。(Amazonより引用)
- 倍率:1.2-4倍。
- 対物径:24mm。
- チューブ径:30mm。
- レティクル:Mill Dot 11段階イルミネーション仕様。
- 作動幅:1クリック=1/2M.O.A.。
- アイリリーフ:1.2x=95mm/4x=85mm。
- 全長:256mm。
- 重量:420g。
- 調整幅:60M.O.A.以上。
- インパクトポイント:1M.O.A.以内。
- F.O.V.:1.2倍/95mm、4倍/85mm。
こちらはスコープの倍率を調整するズームリング(パワーセレクターとも呼ぶ)。
先述の通りTAC ONE 12424 IRの倍率は1.2~4倍となっている。サバゲーで使うには十分な倍率である。
こちらはスコープのレティクルを調整するダイヤル。
スコープ上部にレティクルの上下を調整するエレベーションダイヤル、右側に左右調整のウィンテージダイヤル、そして左側にレティクルを発光させたときの光量の調整をするダイヤルがついている。
レティクルは十字線にドットの入った「ミルドット」タイプ。
実銃用スコープでも使われているレティクル形状で、中心から4方向にメモリが入っていてスコープを覗いたままターゲットまでの距離を測定できるようになっている。
レティクルは日中でもしっかり視認できて視界もクリア。この品質でエントリーモデルというのだからハイエンドモデルが恐ろしい。
写真ではレティクルを発光させた状態で、光量は11段階に調整できる。
レティクルを発光させるにはCR2032ボタン電池が1つ必要(本体に付属)。
電池は本体左側面のイルミネーション調整ダイヤルのキャップを回して外し、そこにCR2032ボタン電池をはめ込むだけ。
重量を測定してみたところ464gだった(フリップオープンキャップ・ハニカムサンシェード含む)
「M4カービン」と並べてみるとこんな感じ。
スコープ自体がスリムなのでカービンサイズのライフルにもマッチする。
…ただ、上の写真のような軍用ライフルはショートスコープよりもACOGとかの方が似合う。
こちらは本命の「SR-15」との大きさ比較。
元ネタとなる実銃SR-15が民間・法執行機関向けということもあって、軍用のM4カービンやM16A4と違って何を搭載してもだいたいソレっぽくなる。
ハニカムサンシェード
こちらは付属品の「ハニカムサンシェード」。
いわゆる「キルフラッシュ」というもので、(居場所がバレる原因となる)対物レンズの乱反射を防いだり、レンズへBB弾の直撃を防ぐために取り付けるオプションアイテム。
スコープに取り付けて見るとこんな感じ。本体へはネジのように回して取り付ける。
後述するフリップオープンキャップと併用できる。
フリップオープンキャップ
こちらは「フリップオープンキャップ」。
跳ね上げ式のキャップで、スコープを使わない時はフタを閉じておくことでホコリ等の侵入や木枝などからレンズを保護します。
キャップは接眼・対物レンズそれぞれ両方に対応したものが付属する。
接眼レンズ側。
本体に取り付ける部分は柔らかい素材で出来ているので、ゆっくり押し込むように本体に被せる。
こちらは対物レンズ側。
キャップを取り付ける時はまっすぐ押し込む。回しながら取り付けようとするとハニカムサンシェードが緩んでしまうので注意。
余談だが、私は対物レンズ側のキャップは下方向に開くように取り付けている。
取扱説明書
こちらは説明書。
初期設定からレティクルのセンター合わせ、スコープマウントへの取り付けといった設定について詳しく書かれています。
裏面。
凄いのは単なるレティクル調整だけでなく、「ミルドット」やMOAの概念にもしっかり触れている点。
さすがは実銃規格の厳しいテストをパスした光学機器をリリースするノーベルアームズ。
マウントはノーベルアームズのワンピースハイマウントを使用
スコープを電動ガンなどの銃本体に取り付けるには「スコープマウント」が必要となります。
今回のTAC ONE 12424 IRにはスコープマウントが付属しないため別途で購入しますが、スコープがノーベルアームズなので、マウントも同じノーベルアームズの「ワンピースハイマウント」を選んでみました。
従来までは1つのスコープを2個の独立したマウントリングで銃に固定していましたが、こちらは2つのマウンリングが一体となったワンピースタイプ。
そのため、省スペース化とスムーズな着脱が可能となっています。
また個人的にショートスコープにはこういったワンピースタイプのマウントのほうが似合うと思っています。
反対側。
取り付け可能なスコープチューブ径は1インチまたは30mmとなっている。
よほど特殊な形状のスコープでない限り、チューブ径は1インチ(25.4mm)か30mmのどちらかなので、大体のスコープは装着可能なはず。
TAC ONE 12424 IRのチューブ径は30mmなので付属のスペーサーを使わずに固定する。
スコープマウントの重量を測ったら154gだった。
TAC ONE 12424 IRが付属品込みで464gなので合計618gとなる。
上下マウントリングの固定は、左右に2本ずつ合計4本の「トルクスネジ」という星形のネジで行います。
トルクスネジを締めるためには六角ドライバーではなく、対応したトルクスドライバーが必要となりますが、ワンピースハイマウントにちゃんと付属するのでご安心。
トルクスネジはドライバーとの接点が”点”ではなく”面”となるため、しっかりドライバーが噛み合い、穴の中心にトルクがかかるため、しっかり確実にネジを締められるという利点があります。
一応、パッケージには「TOY GUN USE ONLY」とはあるものの、耐久性は高そう。
ネジを外して上下マウントを分解するとこんな感じ。
チューブ経が1インチ用のスコープを取り付けるためのスペーサー(写真中央)も付属する。
今回はこのスペーサーは使用しない。
スコープマウントを銃本体に取り付けるとこんな感じ。
スコープをスコープマウントに装着する際は先にエアガン本体にスコープマウントを取り付けてからスコープを載せて、マウントリング上部を固定するといった手順となる。
TAC ONE 12424 IRを電動ガンに取り付けてみた
ワンピースハイマウントを介してTAC ONE 12424 IRを電動ガン(SR-15)に乗せてみるとこのような外観となりました。
※フロントにはSUREFIREのレプリカがついているが、こちらも後日レビュー予定。
別の角度から。
- 13.5インチのM-LOKハンドガード
- 16インチのバレル
- 要所にMAGPULパーツ(ストック、グリップ、マガジン等)
- そしてショートスコープ
…といった具合に、「今風の」AR-15(SR-15)が出来上がりました。
まとめ
高品質な国産光学機器メーカーであるノーベルアームズの中で「エントリーモデル」であるTAC ONE 12424 IRをSR-15用に買ってみました。
しかしエントリーモデルとありながら、レンズはクリアだしレティクルの視認性も良好。「これ本当にエントリーモデル?」というくらいのクオリティ。
もちろんデザイン性も非常によく、「ショートスコープ」が似合うAR-15、特にいま私が製作しているSR-15のような「細長い形」のライフルにピッタリです。
↑2017年モデル
↑2022年モデル(2017年モデルとはレティクル形状が違うので注意!)