M4のハンドガードを交換してから再びM4カスタム熱が入りました。
今回はPTS(旧・MAGPUL PTS)のAFG2という、20mmレールに装着可能なフォアグリップを入手したのでご紹介します。
主に購入したAFG2の詳細や、カスタム中のM4への装着例を詳しくレビューしていきます。
PTSのAFG2を買ってみた
今回購入したのは、PTSのAFG2(Angled Fore Grip2)です。
メーカーの「PTS」は元はMAGPUL社のエアガン用パーツ部門という位置づけでしたが、その後MAGPULから解消され、現在は「PTS Syndicate」という社名に変わっています。
MAGPULとの提携が解消された現在でも、高品質なエアガン用パーツを販売していることには変わりなく、エアガン愛好家やサバゲーマー達に愛されるブランドの一つです。
話をAFG2に戻しますが、「フォアグリップ」といえば、ハンドガードに対し垂直なもの(=バーティカル・フォアグリップ)が一般的ですが、このAFG2は三角形となっています。
ハンドガードに取り付けられたAFG2を握ることで、ハンドガードを握った時の手に”角度”が加わり、自分側へ引き寄せるような構え方が出来ます。
その結果、実銃では射撃の反動による照準のブレを軽減させたり、ストックによる肩の負傷などを防ぐ効果があるようです。
AFG2の中身を見てみよう
さて、それではAFG2の中身を詳しく見ていこうと思います。
箱を開けるとこんな感じのフォアグリップが出てきます。
従来のバーティカル・フォアグリップと違い、垂直ではなく、ちょっと角度がついた状態で握れるようになっているからアングルド(角度がついた)・フォアグリップというわけです。
また、箱の一部が説明書になっており、装着方法などが記載されています。
説明は英語で書かれていますが、イラストを見れば何をどうすれば良いか大体わかるので問題はありません。
もっと言うと、ある程度エアガンカスタムに精通している人なら直感的にわかるレベルのシンプルな構造になっています。
AFG2本体と付属品(写真右)。
この付属品は、グリップの中央にあるボコっと出っ張ったパーツ(=フィンガーチャンネル)と交換することができます。
交換方法は、AFG2左側面の六角ネジ3箇所とマイナスネジを外してパカッと開き、パーツを交換して再度ネジを締めるだけ。
私は最初から本体に付いていたフィンガーチャンネルの形状が良かったのでこのまま使います。
電動ガン本体への取り付け方法
このAFG2は20mmレイル対応なので、RISやRASのようなハンドガードに20mmレイルが付いている機種に取り付けが可能です。
AFG2を上から見てみるとこんな感じ。
取り付けは中央にあるマイナスネジを外したあと、レイルの端からにAFG2をスライドさせて、固定したい位置に合わせ、マイナスネジを締めるだけ。
ハンドガードによっては硬くてスライドさせにくい場合があるので、ドライヤーでAFG2を暖めたり、干渉する部分を軽く削って微調整する必要があるかもしれません。
また、受けの六角ナットは着脱時に紛失しやすいので注意。私は接着剤で固定しました。
M4にAFG2を装着するとこうなる
実際に現在カスタマイズ中のM4(ベース:東京マルイ製M4A1カービン)に装着してみました。
ハンドガードはMADBULLのバトルレイルを組み込んでいますが、このハンドガードに付属するレイルにも問題なく取り付けることができました。
装着してみたの図。
ただ上の写真では、レイルを最先端部分に取り付けているため、グリップの位置がやや遠い。レイルの位置をずらしてAFG2がもう少し中央寄りになるよう調整します。
ちなみにAFG2はハンドガード(レイル)にしっかり固定されており、グラつきはありませんでした。
握り方としてはこんな感じ。
ハンドガードを包み込むように握れるので、素早くターゲットをスイッチしてもフロントがブレにくくなります(写真は手ブレしてますが…)。
その結果、従来のグリップでは実現できなかった素早いサイティングができるようになります。
従来のグリップとAFGの使い分け
AFGシリーズが登場する以前は「バーティカル・フォアグリップ」という、ハンドガードに対して垂直に伸びた棒状のフォアグリップを使ってた方が多いかと思われます。
このバーティカルフォアグリップと、MAGPULがリリースするAFGとでは何が違うのか、どう使い分けるべきかをゲームでの使用を鑑みて私なりに解説してみます。
まずAFG2(Angled Fore Grip2)はAngled(=角度がついた)とあるように、手のひらに面する部分が斜めになっています。
そしてその「斜め」な角度のおかげで握ったときに手首を曲げることなく、腕とライフルが一直線になり、ハンドガードを包み込み、体へ引き寄せるようにしっかり保持出来ます。
その結果、素早く照準を切り替えながら撃ち続けるのに適した構えが出来ます。
一方で、ハンドガードから垂直に伸びるバーティカルフォアグリップは、主に左手にかかる負荷を減らす目的で使用しています。アクセサリーを搭載してフロントヘビーになった場合はこちらを使うと良いでしょう。
その反面、手首を曲げて持つことやハンドガードから持ち手が遠ざかるために、素早く銃の向きを変える際にブレが出てしまいます。
要約すると、
- AFG:複数のターゲットに素早く正確なシューティングがしたい人向け
- バーティカルフォアグリップ:左手の負担を軽減したい人向け
…といった使い分けが出来ます。
ただ、あくまでこれらは用途としての使い分けに過ぎず、実際のところ「形が好きだからコレにした」というのが私の本音です。細いハンドガードを装備した民間風のM4(=AR-15)ならAFGが似合うと思ったのです。
AFGとAFG2の違い
また、今回購入したのはAFG2ということなので、以前のAFGとは何が違うのかについても説明します。
上の写真を見てわかるように、
- AFG2の方が全長が短い
- AFG2の方がグリップ左右を固定する六角ネジの本数が多い
- 先端部分の形状が異なる
といった違いが挙げられます。
全長が短くなったり、先端部分の形状が変更されたことによって、AFG2はスマートなシルエットになっています。
また、モナカ形状の本体のネジの本数が増えたことによって強度が向上しているなど、見た目や性能面における改善が施されているようですね。
実物AFG2のイメージ
AGF2はMAGPUL(および旧MAGPUL PTS)がリリースするライフル用アクセサリーなので、MAGPUL Dynamicsのインストラクターたちがタクティカルトレーニングなどで実際に使用しているシーンを見かけます。
実物のイメージとしてはこんな感じ。
AFG2の先端部分はボコッとなっていて、ハンドストップ(指が銃身に触れて火傷するのを防ぐための機構)としての役割も果たします。
MAGPUL社の一つであり、銃器を扱った訓練や教習ビデオの販売をしている「MAGPUL Dynamics」のインストラクター(当時)である、スタイリッシュヒゲオヤジことクリス・コスタ氏も愛用。
左ヒジを伸ばした状態でハンドガードを横から包み込むように握るこの独特な持ち方は「ソードグリップ」と呼ばれておりますが、サバゲー界隈では上記のコスタ氏の名前をとって「コスタ撃ち」と呼ばれていたりもします。
左手で銃を体に引き寄せるようにして射撃を行うので、照準を合わせてから射撃までのプロセスにおいてブレを抑える効果があり、複数のターゲットに対し素早く照準を切り替えるのに適した構え方とのこと。
AFG2(及びAFG)はそんなコスタ撃ちを再現し、複数の目標への素早いシューティングのために最適化されたアイテムです。
まとめ
今回はMAGPUL PTSのAFG2をM4に装着してみました。
フォアグリップは構え方や銃のデザインと相談して選びますが、私が使う「バトルレイル」のように細身のハンドガードの銃の場合、垂直のフォアグリップよりもAFG2のほうが似合います(個人談)。
もちろん従来のRIS(RAS)のM4やM16A4にもAFGは似合います。
いろいろアクセサリーを着せ替えて納得のいく一挺を作り上げましょう。
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