ドラゴンの「4号対空戦車 オストヴィント」を買ってみた

オストヴィント 箱 4号対空戦車 オストヴィント

どうもこんにちは。ましゅーです。

先日、タミヤのヴィルベルヴィントを完成させて、ようやくプラモ以外の記事が書ける!!

…と思っていたのですが、ヴィルベルヴィントの次は「4号対空戦車 オストヴィント」がやってきたので、またしばらく模型製作日記を書き綴ることになりそうです。

さて、この記事では購入したプラモデルに関して、

  • 元ネタとなった車輌である「4号対空戦車 オストヴィント」についての解説
  • ドラゴンというプラモデルメーカーについて
  • ドラゴンの「4号対空戦車 オストヴィント」のキットの中身を確認する

といった内容について書き綴りました。

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「4号対空戦車 オストヴィント」とは

それでは最初に購入したプラモデルの元ネタである実物車輌の「4号対空戦車 オストヴィント」はどんな車輌なのかについて解説します。

「4号戦車」がベースの対空戦車

オストヴィントは「4号対空戦車」ということで、「4号戦車」の車体(試作車両はG型ベース)をベースにつくられた、航空機の飛行の妨害や撃墜を目的とした戦車です。

4号戦車はドイツにおいて最も大量に生産された戦車で、駆逐戦車、突撃砲、自走砲、対空戦車といった各種車両のベースとして幅広く使用されました。

同じく4号戦車がベースで外観がよく似た対空戦車に「ヴィルベルヴィント」がありますが、ヴィルベルヴィントとの大きな違いは、搭載されている武装が変更されているという点にあります。

強力な対空機関砲「3.7cm Flak43」を搭載

ヴィルベルヴィントに搭載されている「2cm Flakvierling38」は、20×138mm B弾を発射する対空機関砲を4連装にしたもので、4つの砲身による驚異的な射撃能力で連合軍から「魔の4連装」と恐れられておりました。

この2cm Flakvierling38はヴィルベルヴィントに限らず、前身の4号対空戦車である「メーベルワーゲン」の初期型や、ハーフトラックに搭載されたり、各陣地に設置されたりしました。

しかし、徐々に各国の航空機が発達して機体の耐久性が向上したり、高高度を飛行出来るようになると、大戦後半では2cm Flakvierling38は射程不足・威力不足となりました。

そこでオストヴィントは、ヴィルベルヴィントの2cm Flakvierling38よりも射程・威力の高い37×263mm.B弾を使用する、ラインメタル社の「3.7cm Flak43」という対空機関砲を搭載しました。

この3.7cm Flak43は「3.7 cm Flak37(およびFlak36)」の改良型で、発射方式をガス圧作動方式に変更することでより、従来まで80~160発/分だった発射速度が、150~250発/分まで増えました。

また、Flak36やFlak37の重量が1,544kgだったのに対し、Flak43では1,247kgとなり、軽量化にも成功しています。

有効射程(対空射撃)最大射程(対地攻撃)発射速度砲口初速装填方式
2cm Flakvierling382,200m5,783m800rpm (通常)
1,800rpm(最大)
900m/s20連ボックスマガジン×4
3.7cm Flak434,200m7,995m150rpm (通常)
250 rpm (最大)
770–820m/s8発入りクリップ

4連装の「2cm Flakvierling38」を搭載したヴィルベルヴィントと比較して、単装の「3.7cm Flak43」を搭載したオストヴィントは連射速度は劣りますが、有効射程・破壊力の面では大きく上回っていました。

ヴィルベルヴィントではなく「メーベルワーゲン」の後継種

オストヴィントは外観がヴィルベルヴィントに酷似していることから、ヴィルベルヴィントの後継種と思われがちですが、厳密に言うとオストヴィントは「メーベルワーゲン」の後継種として開発が行われました。

メーベルワーゲンは射撃体勢に入るときは乗員を防護する装甲板を展開するため、安全性に問題があり、確実に乗員を防護できる対空戦車としてヴィルベルヴィントおよびオストヴィントが発注されました。

ただし、ヴィルベルヴィントはメーベルワーゲンからオストヴィントへ切り替える際の対空戦車の不足を補うために開発されたもので、前線から戻ってきた4号戦車の砲塔を交換するだけというお手軽なものでした。

なお、メーベルワーゲン、ヴィルベルヴィント、オストヴィントはいずれも後に製造する予定だった本格的な対空戦車が出来るまでの「つなぎ」という扱いだったとのこと。

しかしながら、「クーゲルブリッツ」や「5号対空戦車 ケーリアン」といった本格的な対空戦車は製造が間に合わなかったので、これらの対空戦車(特にメーベルワーゲン)は結局終戦まで使わ続けました。

量産型オストヴィントの2つの車体

先述の通り、オストヴィントはメーベルワーゲンやヴィルベルヴィントと同様に「4号戦車」をベースにした対空戦車です。

試作型では4号戦車のG型を使用しており、今回入手したドラゴンのキットもG型をベースにした試作タイプです。

一方で量産型はいわゆる「クーゲルブリッツ車体」と呼ばれる車体と、従来の4号戦車の車体の2種類があると言われております。それぞれ解説します。

クーゲルブリッツ車体

「クーゲルブリッツ車体」は、砲塔リング径をティーガーIと同じ1,900mmに変更した新規設計の車体で、”クーゲルブリッツ”車体とあるように、本来は「4号対空戦車 クーゲルブリッツ」のために開発された車体です。

このクーゲルブリッツ車体では砲塔リングの拡大に伴い、砲塔リングの位置をやや後方にずらし、操縦手・通信手のハッチも干渉を避けるために前方に移動し、「ハ」の字に配置するといった変更がありました。

後にこの車体は部品(車体)共通化を図るためにオストヴィントにも転用され、クーゲルブリッツ車体のオストヴィントは7輌生産されたと言われています。

しかし、G型車体の試作型の写真はあるものの、クーゲルブリッツ車体だとわかるオストヴィントの写真は確認されていないとのことです。

4号戦車車体

また、クーゲルブリッツ車体とは別に、試作型と同じく従来の4号戦車の砲塔リング径を使用したオストヴィントも開発され、こちらは36輌(40輌という説もあり)が生産されました。

ただ試作型とは異なり、砲塔が大型化されたり、砲塔下部に跳弾(ショットトラップ)防止の張り出しが追加されるといった変更がなされておりました。

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実は「オストヴィント」か「メーベルワーゲン」どっちにしようか迷ってた

話はプラモデルの方のオストヴィントに戻ります。

個人的な話ではありますが、先日完成した「ヴィルベルヴィント」の次に作ろうと思ったキットの候補は「オストヴィント」「メーベルワーゲン」でした。

オストヴィントはヴィルベルヴィントよりも作りたかった戦車ですが、ヴィルベルヴィント作った後に形の似た戦車作るのもどうなんだろうと思ってました。

そうなると「メーベルワーゲンの方が良いのかなぁ」と思ったのですが、メーベルワーゲンの独特な迷彩塗装はスプレーでも難しいかなとモンモン悩む(オストヴィントの迷彩もスプレーじゃ難しい)。

4号対空自走砲 メーベルワーゲン

↑ 4号対空戦車 メーベルワーゲン via : Flakpanzer IV ≪Mobelwagen≫

ニコ生でリスナーさんに決めてもらった

で、「悩みは一人で抱え込まないで誰かに相談するといいよ」という神のお告げにしたがって……

まっしゅ
「あ、XXXさん、ちょっといいですか?」

XXXさん(戦車もプラモも全く知らない女性の方)
「およ?」

まっしゅ
「XXXさんは『オストヴィント』と『メーベルワーゲン』だったらどっちが良いと思います?」

XXXさん
「何の話wwww 写真を見たらオスト何とかの方がいいなぁと思った」

……みたいなやり取りをニコ生のコメントで繰り広げていました。放送生主そっちのけで。

こんな経緯で次に組み立てるプラモデルを「オストヴィント」にしたわけです。

ありがとうございます。私の下らない質問に律儀に答えてくださったXXXさん。きっと脳内では「?」マークが一杯浮かんでたと思います。

なお、ボツ案となった「メーベルワーゲン」ですが、後にちゃんと製作しています。詳細は以下の記事にて。

ドラゴンというメーカーについて

そんな不純な動機で購入したのがドラゴン製のオストヴィント。

ヴィルベルヴィントが1/48スケールだったので、今度はもうちょっと大きい1/35スケールに挑戦しようと思い、アマゾンを眺めていたら見つけました。

当初はヴィルベルヴィントと同じメーカーである「タミヤ」が良いなぁと考えていたのですが、残念ながらタミヤからはオストヴィントは出ておらず、ドラゴン製のみ在庫を確認しました(2016年2月時点)。

この記事を書いた当時は知らなかったですが、オストヴィントはドラゴンだけでなく、トランペッターやハセガワといったメーカーからもキットが出ています。

ドラゴン? サイバーホビー?

そんなオストヴィントのプラモデルですが、製造しているのは「ドラゴン(ドラゴンモデルズ)」という香港のメーカーとのこと。

今は記事名を変更していますが、当初はドラゴンとサイバーホビーの関連性がよくわからずに、サイバーホビー(ドラゴン)と表記していました。

ドラゴンとは一体どのようなメーカーなのでしょうかというと、説明してくれている人がいらっしゃったので引用します。

サイバーホビーはドラゴンが製造するキットを販売する「ブランド」で、もとは少数生産の限定キットを香港よりネット通販するために立ち上がったのが始まり…だそうです。

現状はおおざっぱに申し上げるとアオシマが取り扱うとそのまま【ドラゴン】、プラッツが取り扱うと【サイバーホビー】になります。

via : プラモデルメーカーで。。。海外のメーカーなんですが、サイバーホビ… – Yahoo!知恵袋

ということで、箱を見てみると「プラッツ」という代理店名があったので、製造元は「ドラゴン」なんですが、「サイバーホビー」でもあながち間違いではないと思います。

…が、あれこれ書いてもややこしいので、「ドラゴン」にしておきます。

ドラゴン製プラモデルの評価

前に作ったヴィルベルヴィントは超有名な「タミヤ」製でしたが、今回は「ドラゴン」という、プラモ初心者の私にとってオストヴィントを購入するまで知らなかったメーカーです。

それ故にどのようななメーカーなのか、評価とか組み立ての難易度とかが気になったのですが、こちらも詳しく説明してくださる方がいたので以下に引用します。

作り方の注意点に関してはドラゴンのキットは説明書のチョンボが多いので有名で、部品番号がでたらめだったり酷いときは存在しないパーツの取り付けの指示があったりと混乱させられることが多々あります。

新製品でしたら下記HPで組んだ際の注意点が指摘されていて参考になります。

ttp://www.sembado.com/

ごく最近のキットではかなり改善されているようですが、できればマスターモデラーズなどの模型誌の作例記事で説明書の誤りを指摘していることが多いので参考にするか実車資料と照らし合わせながら製作を進めた方が確実です。

この点に関してはタミヤのように何も考えず説明書通りに仮組みも無しに組みあがるというレベルには残念ながら到っていませんね。

via : ドラゴン製の戦車模型について質問です。評判とか、作り方の注意点や、この… – Yahoo!知恵袋

どうやら地獄の釜の蓋を開けてしまったようです。

…えぇ、タミヤのプラモ戦車1つ作っただけなのに調子に乗りすぎました。

この後実際にオストヴィントを製作するのですが、確かに説明書のパーツナンバーが違ったり、「は?こんなパーツないぞ?」ということがしばしばありました。

ですが、そういう時は箱に記載されている「プラッツ」というメーカーに問い合わせることでだいたい解決しました。

オストヴィント以降も幾つかドラゴンのプラモデルを作りましたが、タミヤと比べて細かいパーツが多く、組み立て難易度は高め。一方で、実車にあるモールドなどが細かく再現されており、より精巧につくられていました。

ドラゴン製「オストヴィント」のキット内容

オストヴィント 箱

さて、長すぎる前置きはこのへんにして、ドラゴンの「4号対空戦車 オストヴィント」をじっくり見ていこうと思います。

届いた時も思ったのですが、やっぱり初めて手にする1/35スケールの箱はなかなか大きく感じます。

オストヴィント 箱の大きさ比較

前回作ってた1/48スケールとの箱の大きさを比較してみるとこんな感じ。初めて見た瞬間「うわっ、でけぇぇぇ!」と思わず声が漏れるほどでした。

なお、ドラゴンの「4号対空戦車 オストヴィント」は2種類ありますが、今回購入したものはパーツに「ツィメリット・コーティング」のモールドが施されたタイプです。

恐ろしいほど多いパーツランナー

オストヴィント 中身

箱の大きさもさることながら、開封してパーツランナーの多さにまた驚く。

そりゃ1/48よりも大きいのだからパーツもより細分化されているでしょうが、あまりの多さに「とんでもない物に手を出した…」と改めて痛感。

オストヴィント 中身2

ざっとパーツ群を並べてみる。多い。多すぎる。なんというか、1/48と1/35の間にまたがる見えない大きな壁を感じます。

ポケモンで例えるならば、ニビジムのタケシ倒して「オレは強いんやで!」と図に乗ったレッドが四天王に挑むくらい。

後にタミヤの1/35戦車もいくつか手を出しますが、それでもこんなにパーツ数は多くありませんでした。こと4号戦車系列はパーツランナーが多い反面、使わないパーツも多いです。

砲塔パーツ

オストヴィント 砲塔

こちらは砲塔パーツ。

ヴィルベルヴィントとオストヴィントのあの特徴的な砲塔部分の大きさ比較。砲塔一つとっても1/35と1/48のサイズの違いがよくわかります。

なおドラゴン(サイバーホビー)のオストヴィントの砲塔ですが、ちょっと肉薄で握っているうちにパキッといきそうで怖い。

調べてみると「よくこんなの成形できたな」といった旨の記載を見かけます。

オストヴィント 砲塔2

で、そんな1/35の砲塔を1/48の車体に乗っけるとこんな感じ。明らかにアンバランスである。

まるでIII号戦車にオストヴィント砲塔を搭載した「III号対空戦車」を見ている気分です。

車体下部パーツ

オストヴィント 車体シャーシ

こちらは車体下部パーツ。

1/48の車体は私が使ってるスマホ「REGZA Phone IS11T」とほぼ同じくらいの大きさですが、1/35だとそれよりも更に大きい。

これだけ大きいと完成品がどれほどになるのか実に興味深い。

なお先述の通り、このオストヴィントはツィメリットコーティング仕様なので、車体下部をはじめ、車体パーツには既にツィメリットコーティングのギザギザのモールドが入っています。

組み立て説明書

オストヴィント 説明書

こちらは組み立て説明書…って、なんだこりゃぁぁぁぁ!!

タミヤの1/48スケールが子供だましに思えるほどオストヴィントの説明書は記載量が多い。そりゃパーツの量が多ければ説明書もより記載が細かくなりますが、これは見た瞬間「うげぇ!!」ってなるレベル。

なお、説明書によると複数種類あるパーツから1つを選ぶという選択が求められるようです。これは生産時期によって異なる仕様を再現するためのものですが、プラモ1つ作った程度の私の知識では違いが全くわかりません。

この辺の選択についての解説はもっと詳しくしてほしかった……。

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まとめ

ということで次はこのドラゴンのオストヴィントの組み立てに挑戦します。

タミヤの1/48を作っただけの私にとってドラゴンのキットは正直な話、パーツが多すぎて組み立てられるのか不安ですが、狙ったかのように明日が土曜日(ただし仕事)なので、チビチビと組み立てようと思います。

4号対空戦車 オストヴィントのプラモデルを組み立ててみた
サイバーホビー(ドラゴン)の「4号対空戦車 オストヴィント」を作ります。今回は転輪、フロント・リアパネルといった車体下部の組み立てを行いました。

というわけで次回は組み立てに入ります。まずは足回りから。

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