今日も日課のドラゴンの「オストヴィント」の製作日記を書き綴っていきます。おそらく平日は製作日記ばかりになりそうです。
プラモに興味が無い人もこの記事を見て「よっしゃ、ワイも80cm列車砲作ったるで!」ってなれば良いなぁ~と思って今日も書いてます。……なるわけないか。
なお、オストヴィントの製作日記については以下から読むことが出来ます。
今回はオストヴィント車体の下部側面を組み立てます
前回は転輪や車体下部のパネルなどを作りましたが、今度は車体の側面にパーツを取り付けます。
具体的にはサスペンション基部やダンパーなど、転輪を取り付けるためのパーツなどを車体に取り付けていきます。
説明書でいうと3番目になります。
車体下部の側面部分に細かいパーツを色々取り付けるようで、このゴチャゴチャした図を見るだけで「うっ……」となります。
タミヤの説明書だと組み立て図1つあたりの抑えて記載しているのでわかりやすいのですが、サイバーホビー(ドラゴン)は容赦なく1つの図に凝縮しておられる模様。
ダンパー、サスペンション基部の取り付け
とりあえず順番にやっていこうということで、まずは「A11」と「A12」を合体させたパーツを10個作っていきます。
このパーツは「ショックアブソーバー」とか「ダンパー」と呼ばれる、サスペンションと組み合わせて走行時の振動を抑える役割を果たします。
これを組み立てるとこんな形になります。
これを10個つくります。
作ったら車体側面のホールに合わせてペタンと貼り付けます。
左右側面にそれぞれ5つずつ取り付けました。
続いて説明書にあるロードホイールの根本にあたるサスペンションの基部パーツA38(A39)も左右にそれぞれ4つずつ取り付けます。
左側面がA38で右側面がA39なんですが、このパーツもほとんど見分けがつかないので間違えないよう注意。
給油口の取り付け
続いて「A26」を2つ車体の左側面に取り付けます。
このパーツは戦車の燃料を補給するときに開ける給油口のフタで、4号戦車だと左側面に2箇所この給油口があります。
…でもそれを知らなかった当初は「あれっ、パーツ2個しかないぞ?!」と焦りました。
続いてパーツ「H57(H58)」を取り付けます。
普通に接着するだけなので特に説明することはないのですが、H57を左側面、H58を右側面に取り付けます。
だいたいカッコ内の数字のパーツは右側面に取り付けると思えばOK
取り付け完了。
ところでこのフックのようなパーツはどのような役割があるのでしょうか? 牽引とかでつかうものかな??
最終減速機カバーの組み立て・取り付け
その次は起動輪の最終減速機カバーを組み立てます。
手順としては、説明書にある「A14」に「A9」と「A10」を取り付けて、これら2つのパーツを合わせることで出来る穴に、A8の突起を合わせて接着するといった流れ。
このパーツも右側と左側で使用するパーツの番号と位置が異なってくるので、間違いが無いように仮組みしてから接着します。
もちろんパーツを切り離した際にできるゲートはヤスリで削って落とします。
ほーら、キレイになった。
ゲートやパーティングラインを取り除いたら組み込んでいきます。
まずは上のパーツ(A10)をA14にペタッと接着。
そんでもって下のパーツ(A9)も同様に貼り付けます。
その上に「A8」を貼り付けます。これで最終減速機カバーの出来上がり
そして車体側面に取り付けます。
最終減速機カバーは前作のヴィルベルヴィントでもありましたが、そちらでは1パーツで構成されていました。
しかし今回のオストヴィントでは4つのパーツで構成されるという非常に細かい作りになっています。
ちなみに最終減速機カバー内部は複雑な構造になっているのがわかります。
現時点での車体側面はこんな感じ。
パーツ数は多かったのですが、大きな加工や整形は無かったのですんなり作業が進みました。
これで「3」が終わりましたので次は「4」に行きます。
リアパネルへのパーツ取り付け
車体の側面にしろ後部にしろ、まだまだ取り付けるパーツが残っているので、引き続きパーツの組み立ておよび組み立てたパーツの取り付けを行います。
ここでは車体後部の「リアパネル」にパーツを色々取り付けていきます。
前回が説明書の3番だったので、今回は次の4番をやっていきます。
マフラーの組み立て
ということで、まずは「マフラー」を組み立てます。
4号戦車のマフラーには上の図のような横向きのマフラータイプと、2本の縦向きの排気管タイプがあります。
前者のマフラーは消音機能がありましたが、1944年の9月ごろ(4号戦車でいうとJ型の中期以降)から生産性向上のため簡素化し、後者の排気炎を隠すだけの排気管2本に変更されたそうです。
現在作ってるこのオストヴィントはいわゆる「試作型」となり、ヴィルベルヴィント同様に4号戦車の車体(おそらくG型)を流用しているので、4号車体のバリエーションの違いも至る所に反映されています。
で、説明書には塗装しろと指示がありますが、こういう細かい部分は最後に塗装します。錆やオイル汚れといったウェザリングが楽しめる部分なので早く塗装したい(笑)
毎回書いてますが、パーツを切り離した際に出来るゲートの残りやパーティングラインはヤスリやカッターナイフを使ってしっかり取り除きます。
取り除いたらこんな感じにツルツルになります。
オストヴィントもとい4号戦車の車体をつくるクルップ社のエンジニアたちの腕の見せ所でもあります。
あとは説明書に従ってパーツを組み合わせればマフラーの完成です。
簡単な作業なので今年の春にクルップ社に入ったばかりの新人でも出来ます。
完成したマフラーは、リアパネルの穴に合わせて取り付けます。
牽引装置の取り付け
次は牽引装置を取り付けます。
前にフロントパネルにも牽引装置を取り付けましたが、戦車は引っ張る側にも引っ張られる側にもなるので、前後に牽引ホールドはついています。
説明書によると「3つの中から好きなのを1つ選びなさい」と、選択できるようです。クルップの社員が「極東の島国でそんなゲームがあったなぁ……ゲテモンだっけ?」とボヤいてました。
で、この部分もフロントパネルの牽引装置と同様に、車体となる4号戦車の型とか生産時期によって異なってくるようです。
こと4号戦車は第二次世界大戦のドイツにおいて最も多く生産された戦車で、幅広いバリエーション(~型)があるのはもちろん、そのバリエーションにおいても生産時期によって異なる特徴があります。
とくに生産台数が多かったF2・G・H・J型は生産時期による違いが車体の至る所に反映されています。そういった「違い」をパーツ選択式にして再現するわけです。
…が、私はどの牽引ホールドがどの型(およびどの生産時期)を意味するのかチンプンカンプンなので、ひとまず一番右のやつを選択。
あとは組み立てて車体後部に取り付けるのみ。
その他のパーツの取り付け
マフラーはマフラーという名称を知っていたので「マフラーの取り付け」という見出しを使っていましたが、それ以外のパーツの名称がわからないので「その他のパーツ」と濁しておきます。
まずは説明書の「H24」と「H25」を組み合わせたパーツを取り付けます。
これはエンジンを冷却するための水を排出するパイプおよび蓋にあたるパーツになります。
マフラーの下にある隙間部分に取り付けます。
先に冷却水排水口を取り付けたほうが楽ですが、マフラーの後でも辛うじて取り付けは可能でした。
次は誘導輪の根本にあるパーツ(E23)を取り付けます。
……の前に、先に「E32」を車体後部の端っこに取り付けます。
「E32」の突起部分と「E23」の窪みが噛みあうように取り付けます。
パーツがない!?
そのお次は「E29」という四角い小さなパーツを取り付けます。
このパーツは本来あった砲塔旋回用の補助エンジンのマフラー用の穴ですが、オストヴィントの場合、「手動旋回」なので砲塔旋回用エンジンおよび補助エンジンマフラーが不要となり、マフラー用の穴は装甲板で埋めたそうです。
なので、プラモデルでも同じように穴を埋めるワケですが……
車体に取り付けようと「E29」のパーツを見てみると……なんか説明書に描かれてたパーツと形が違うぞ?!
もう一度説明書のパーツ一覧を見てみると、「E29」は青く塗りつぶされている、つまり使用しないパーツなのである。
えーと……どういうことなんだろう?
よくわからないので、ひとまず箱に記載されているサイバーホビー製プラモデルの輸入・販売をしている業者(クルップ社ではない)の電話番号に電話して聞いてみることにしました。
電話に出たスタッフさんに事情を説明してみると、スタッフさんも「ふぁっ?!」って感じの反応をしていた。「ふぁっ?!」ってなったのはコチラですよ。
で、その後スタッフさんによると、説明書の記載ミスで、このパーツは「E29」ではなく「D29」とのことです。
青く塗られている使用しないパーツ群の中に一つだけチョロンと使用するパーツがありました(赤丸部分)。これはわかりにくい。
実際に「D29」のパーツを見てみると確かに説明書に描いてあるのと同じ形をしている。どうやらこれで間違いなさそうだ。
使うパーツがわかれば後はペタンと貼り付けるだけである。
少し手間取りましたがここまで問題なし。クルップの社員たちも問題が解決して一安心のご様子。
なお、その横にある2種類の穴も同じく砲塔旋回エンジンのマフラーを取り付けるためのダボ穴なのでパテで埋めておきます。
まとめ
説明書と実際のパーツのナンバーが一致せずに焦ったりしましたが、ここまでアクシデント無く進んでおります。
最初に作ったヴィルベルヴィントとはメーカーもスケールも違うので、同じ4号戦車ベースでもマンネリ化することなく楽しく作っています。
この調子でトラブルなく完成出来るといいなと思いつつ今回はここで筆を置きます。