ドラゴンの「オストヴィント」の製作日記の続きをまた書き綴っていきます
今回は車体が完成したオストヴィントのフェンダーにOVM(車載工具)などを乗せていきます。
なお、今までのオストヴィント製作日記は以下にてまとめています。
フェンダーにOVMを取り付ける
冒頭に書いた通り、オストヴィントのフェンダーに車載工具(=OVM)を取り付けていきます。説明書は12番目の工程。
工具といえば小さいパーツが多いので、紛失や破損に気をつけながら加工・取り付けを行っていきます。
また、私は工具類は先に取り付けてから塗装していますが、工具の場所によっては塗装した後に取り付けたほうが楽かもしれません。そこは臨機応変にやっていきましょう。
ボッシュライトの組み立て・取り付け
まずは車体に取り付けるライトの組み立てです。
ライトは「ノテックライト」と「ボッシュライト」のどちらか1つを選択して取り付けます。取り付けるライトによってフェンダー穴の位置が異なります。
私はボッシュライトを取り付けるのでフェンダーの穴は2つあけておきました。
こちらがボッシュライト。台座、ライト本体、カバーの3つのパーツで構成されています。
説明書に従って組み立てるとこんな感じになります。
ちなみにボッシュライトですが、作業中によくへし折ってます。
なので取り付けは一番最後にするか、あるいは加工が得意な人は台座とライト本体にそれぞれ穴を開けて、そこに真鍮線を通して補強すると良いかもしれません。
そして車体のフェンダーに開けた穴に合わせてボッシュライト底部の突起を挿入して接着。
なお、このキットにはライトのケーブルまでは再現されてないので、こだわりたい人は真ちゅう線や銅線を曲げて作ってみると良いかと思います。
OVM(車載工具)の取り付け
そのまま説明書にしたがってOVM(車載工具)を組み立てて車体に取り付けていきます。写真では消火器とスパナを取り付けた状態。
余談ですが、某FPSではスパナ1つで戦車も航空機も戦艦も修理できる万能エンジニアがいるそうです。工兵! 来てくれェ!!
そしてバールのようなもの(おそらくバールです)も取り付けます。
そんでもって牽引時にロープに引っ掛けるS字のシャックルを取り付けます
このシャックルも1個か2個かを選ぶことができますが、1個で引っ張るよりかは2個あった方が良いだろうなぁと思って2個取り付けてやりました。
その次に鉄条網とかをバチンと切断するワイヤーカッターを取り付けます。
フェンダー後方へのパーツ取り付け
続いて車体後部、フェンダーを補強するステー(三角形のパーツ)を取り付けます。
このパーツはプラスチックパーツ(写真)か真鍮製のエッチングパーツか選択できますが、私はプラパーツを選択。
反対側も同様に取り付けます。
その後ろに、エンジン吸気口のカバープレートを取り付けます。
冬季にはこのカバーを閉めないとエンジンが結露して故障の原因になるようです。
カバーの後ろにはもう一個バールを取り付けます。
なんでこんなところにもう一個バールを用意するのかと言うと、ラジエーターハッチや冷却ファン点検ハッチを開ける際、このバールを使って「テコの原理」で開けるわけです。
車間距離表示灯・反射板の取り付け
フェンダー後端には車間表示灯を取り付けます。
小さいパーツを貼り合わせる上にエッチングパーツもつけるので、なかなか手先の神経を使いましたよ。
更にその下には反射板をとりつけます。
このパーツもプラスチックかエッチングパーツを選択しますので、私はエッチングパーツを選びました。
無線アンテナの組み立て・取り付け
つぎは車体に無線用のアンテナを取り付けます。
アンテナの基部パーツには車体の窪みに合わせるための突起がついていますが、肝心の車体に窪みが無いみたいなので「カットしろ」との指示があります。
ツィンメリットコーティングが施された車体の後端に取り付けますが、やはり窪みがありません。
ということでカッターナイフで突起部分を削り落とし、ヤスリをかけてフラットにしてやります。
そしてアンテナを車体に取り付けます。これで電撃戦が始まっても戦車間で連絡が取り合えるようになります。
クルップ社の新人社員が「アンテナが付いたからWOWOW見れるようになるね!」と言ってましたが…まぁ聞かなかったことにしましょう。
予備転輪ラックの取り付け
最後に予備のホイールを2つ収納したラックを車体に取り付けます。
今回作るオストヴィントには、車体後方にも2つ予備ホイールを取り付けるラックがあるので、4つ予備のホイールを搭載することになります。
本来は2つだけなのですが、ロードホイールを作る際に2つ多く作ったので「まぁ4つでもいっか」ってことでこの様になりましたが、本来は2つです。
ということで今回は12番目の工程をササッとやっていきました。
主に左側のフェンダーに工具などをチビチビと取り付けていく作業ですので、小さいパーツに神経を使う点以外は特に難しいことはありませんでした。
ただ心配なのは車体後端に取り付けたアンテナ。ひょんな事で折れたりしないかちょっと心配。説明書を無視して一番最後に取り付ければよかったかもしれませんね。
今回は左側面の工具を取り付けたので、次回は右側面の工具を取り付けます。
右フェンダーにもOVMを取り付ける
左フェンダーにコテコテOVMなどを取り付けたので、今度は右側にも乗っけていきます。今まで説明書が左側からの図ばかりだったので、右側から見る図がなんだか新鮮に感じます。
なお、左右フェンダーにそれぞれ取り付けるパーツもありますが、そういったパーツの紹介は省略します。
予備砲身ケースの組み立て・取り付け
まずはオストヴィントの主砲である「3.7cm Flak43」の予備砲身を収納するケースを組み立てます。
パーツはケース、蓋、取り付け金具の3つで構成されていますが、問題は取り付け金具が小さくて薄っぺらいエッチングパーツ。
取り付けはもちろん拾い上げるのに一苦労。
なのでひとまずケースに接着剤をほんの少し垂らして、エッチングパーツをケースの上に置いて、接着剤の部分までシフトさせた後に位置決めをするといった手順で装着。
今までやってきた中でいちばん神経使ったんじゃないかってくらい、しんどい作業でした。
組み立てたら車体に取り付けて完了。
フェンダー前方へのOVM取り付け
フェンダーの前方にもOVM(車載工具)などを取り付けます。
ここにはエンジン始動クランクや手斧、履帯交換用の工具を取り付けます。重たい工具を密集させて大丈夫なのかしら?(笑)
まず「スタータークランク」を取り付けます。
この工具は、寒冷地とかバッテリーに十分な動力がないときに車体後部に差し込み、エンジンのフライホイールを手動で回して始動させる時に使うとのことです。
続いて手斧を取り付けます。
斧なので近接武器としても使えますし、言うこと聞かない部下を指導するときにも使えます。
そのお隣には履帯交換用工具を乗っけます。
カギ状になってる先端でキャタピラを引き寄せて、キャタピラ同士をつなぐピンを差し込める位置まで持っていく時に使うようです。
つぎに、車体前方にあるフェンダーと車体前部をつなぐ「橋」のようなパーツを取り付けます
これはフェンダーサポートで、重たい工具を乗せたことでフェンダーが沈んでしまわないように車体側とフェンダーの間にボルト止めする補強具です。
こやつもプラパーツかエッチングかの2択ですが、今回はエッチングを使います。
こちらがそのエッチングパーツ。これを溝に合わせて折り曲げます。
そして接着。
プラパーツの場合はそのまま取り付けますが、エッチングパーツを取り付ける場合はフェンダーと車体前部の接着面のモールドを切除します。
ここまでが13番目の工程となります。楽勝デース。
アンテナがへし折れた!!
うわぁやっちまった!!
車体後端に取り付けた無線用アンテナ。このアンテナがまた細長いパーツで、ちょっと指が当たっただけでポキッといきそうなシロモノでした。
で、案の定車体に工具を取り付けている時にニッパーが当たってポキッ。仕方ないので接着剤で引っ付けるものの、接着面が小さすぎるためすぐポロリ。
挙句の果てにもう一箇所折れてアンテナが三分割になる始末。あとに残るはへし折れたアンテナの根本だけ。
正直ショックを隠し切れない。アンテナと一緒に心も折れました……。
Passion Models の金属アンテナを購入した
そんなアンテナ以上に心がバキバキのボロボロになった私のもとへ一通の荷物が届きました。
中身はPassionModels ドイツ戦車用2mアンテナセット(896円)。
なんの事はない。折れたアンテナに代わる金属製のアンテナパーツを予め注文しておいたわけです。
誰がどう見ても「すぐ折れる」プラ製の細いアンテナだけに「1日以内、いや1時間以内に折るわ」と思っていて、実際30分足らずで折れたわけです。
アマゾンで探していたところ、Passion Modelsのセットが安かったので入手しました。
中身は金属製の2mアンテナパーツが3本。
アンテナにはテーパーが掛かっており、根本から先端に行くほど細くなっております。強度に関しても、曲がりはするものの、よほどクニャッと曲げない限り折れることはまず無いレベル。
金属パーツなのでアンテナの強度アップだけでなく、ディテールアップパーツとして質感を向上します。
ちなみに3本入りなので次作るドイツ戦車にも使おうと思います。
アンテナの取り付け
へし折れたプラ製のアンテナパーツの根本が残っていたので、まずそれをニッパーでパチンとカット。
そのあとピンバイス(0.5mm)で穴を開けて、アンテナ根本に瞬間接着剤を付けてプスッと差し込めば交換完了。
アンテナ復活!!
ということで5分足らずでアンテナの交換が出来ました。
アンテナはプラだと即折れるので、強度と質感アップを兼ねて金属製のパーツに交換することを推奨します。
一つ買っておけば3台分使えるので、ドイツ戦車を作るときは持っておいて損はありません。
まとめ
今回は左右のフェンダーにOVM(車載工具)などのパーツを取り付けていきました。
先にも書いたとおり、私の場合だとOVMは先に取り付けて後から塗装していますが、塗装してから取り付けたほうが楽って人もいるかもしれません。
また、無線用のアンテナはすぐ折れるので、耐久性向上とディテールアップも兼ねて金属製パーツに交換しておくのが吉かと思います。
ということで、次回からはオストヴィントの主砲「3.7cm Flak43」の組み立てに入ります。