オストヴィントの「3.7cm Flak43対空機関砲」を塗装してみた

オストヴィント Flak43 基本塗装完了2 オストヴィント
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週の初めからプラモ製作日記なのはもはや様式美ということで、今日も元気にドラゴンの「オストヴィント」の製作日記を書き綴っていきます。

↑これまでのオストヴィント製作日記はこちらのリンクから読むことができます。

今回はオストヴィントの主砲である「3.7cm Flak43対空機関砲」の塗装を行いました。

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まずはサフで下地塗装

3.7cm Flak43

まずは3.7cm Flak43全体の塗装をしていきます。

このまま何も考えずにラッカースプレーをプシューっと吹き付けるのもアリといえばアリかもしれませんが、せっかく塗装するからには綺麗に仕上げたいところです。

ともなればやる事はまず「下地塗装」でして、今回はFlak43に第一段階の塗装をしました。

エッチングパーツにメタルプライマーを塗る

Mr.メタルプライマーR

まずエッチングパーツに「メタルプライマー」を塗ります。これは金属パーツへの塗料の食い付きを良くするために塗る下地塗料です。

使用するのはGSIクレオスの「Mr. メタルプライマー 改」。“改”とあるように、旧メタルプライマーよりも金属への塗料の食いつきが向上したとのこと。

3.7cm Flak43には金属パーツ(エッチングパーツ)の薬莢受けネットが付いているので、そこにメタルプライマーを塗って塗装を剥がれにくくするという算段です。

Mr.メタルプライマーR 2

……なのですが、キャップを開けてみると「ブラシ」が無い!

接着剤とかマークセッターとかには塗るためのキャップ一体のブラシがついているのに、メタルプライマーにはそれが無い。

がーんだな……出鼻をくじかれた。仕方がないので筆を使ってうす~く2・3回くらい重ね塗りしてやりました。

一応、筆を使って塗っても大丈夫ですが、本来はエアブラシを使用して吹き付けて使います。

ただ、「メタルプライマー 改」は旧メタルプライマーよりも粘度が高く、薄めずに吹き付けると糸が吹き出るため、溶剤で薄める必要があります。

全体にサーフェイサーを吹く

Mr.サーフェイサー1000

メタルプライマーが乾いたら次は「サーフェイサー」をFlak43全体にまんべんなく散布します。

サーフェイサーを使う理由としては、私は塗料の乗りを良くするのが目的だと思っていたのですが、それ以外にも表面のキズを発見しやすくしたり、遮光効果があったり、色を均一にしてくれるなどの効果もあります。

基本色ダークイエローでスプレー塗装

タミヤカラー ダークイエロー

塗装前にする下準備を土日の間に行っておいたので、本日は塗装をビャーッとするだけです。まさに「下準備」ですね。塗装だけでなくブログのネタ的にも。

で、まず第一段階として全体に塗装するのが「ダークイエロー」のラッカー塗料。

“缶コーヒーくらいの温度にすると塗料の粒子が細かくなって乗りが良くなる”と、ショップのオッチャンが言ってたので、その通りにします。

言わずもがな「スプレー缶」なので過熱しすぎると破裂します。温めてる時は絶対にそばから離れず、適度に温まったら速やかにストーブから離しましょう。

ストーブよりもお湯に缶を浸して温めた方が安全です。

3.7cm Flak43 塗装

で、スプレー塗料を使って塗装する場合、塗料が広範囲に噴射されるので新聞紙などを広げてまわりに塗料が掛からないようにする必要があります。

んが、そういった作業が面倒だったので、上記のような簡易の塗装ブースを自作してみました。これによって余計なところに塗料が飛んでく心配はナシ。

スプレー塗料を使用する場合は屋外で作業しましょう。どうしても屋外での作業が難しい場合は、十分に換気した状態で「塗装ブース」を使用して作業を推奨。

3.7cm Flak43 塗装2

また、作業効率を考慮して、塗装するFlak43の底面に割り箸をガムテープで引っ付けて作った「取っ手」も用意しました。

これがあれば一度に様々な角度から塗装することができ、一面を塗装して乾燥したら別の面といったまどろっこしい作業から開放されます。

3.7cm Flak43 塗装3

というわけで塗装しています。6時を過ぎると薄暗くなって塗料が見えづらくなりますが、万が一塗り残しがあってもその時は翌日もう一度塗ればいいだけです。

スプレー塗装のポイントとしては、シュ~~~~と長く散布するのではなく、シュッ、シュッ、シュッと左右から素早く横切るかのように塗っていくことです。

そうでないと厚塗りになってしまってビチクソになります。それではスプレー塗料(ラッカー塗料)の長所が台無しに。

3.7cm Flak43 塗装4

ということで、まずは一回目の塗装を行ってみました。

あとはこのまま1日乾燥させて、塗り残しがあったら明日以降もう一度塗装して、その後はアクリル塗料で砲身や給弾トレイなどを塗り分けていきます。

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アクリル塗料で細部を塗装

3.7cm Flak43 塗装5

さてさて、乾燥した3.7cm Flak43はこんな感じ。

全体的にまんべんなく塗料が行き渡っていい感じになったので、次はアクリル塗料で細かい部分を塗り分けていきます。

シートの塗装

3.7cm Flak43 座席の塗装

まずは兵士が座る椅子の塗装をしていきます。色は「フラットブラック」を使用しました。

3.7cm Flak43 座席の塗装2

こんな具合にはみ出さない程度にベタベタと塗っていきます。

一回の塗装では綺麗に真っ黒に染まらず、塗ってから数分放置して乾燥したらその上にまた塗るというのを繰り返して理想の色にしていきます。

3.7cm Flak43 座席の塗装3

最終的にこのようなツヤのない黒色になりました。なかなかいい感じ。

3.7cm Flak43 座席の塗装4

砲手が座る座席もしっかり塗装していきます。

奥まった場所にありますので若干塗りづらいですが焦らずじっくり塗装していきます。

照準器の塗装

3.7cm Flak43 照準器の塗装

あとは照準器にも部分的にフラットブラックで塗装していきます。

Flakvisier37
Flakvisier37 via : Chicago Blog

なお、照準器はカール・ツァイス製「Flakvisier 37」というもので、上記写真を参考にダイヤル部分は黒くして、それ以外はイエロー、レンズとかはグレーっぽく塗っていきます。

3.7cm Flak43 照準器の塗装2

ということで、ダイヤル部分を塗った次は、メタリックグレイを使ってレンズ部分を塗ります。

3.7cm Flak43 照準器の塗装3

ちなみにメタリックグレイはこのような「はぐれメタル」みたいな色で、タミヤのプラモでは鉄製のパーツとかキャタピラにこの色を使います。

ただキャタピラに関しては、個人的にジャーマングレーとかダークアイアンなどの色をうまいこと調色したものを使った方がキャタピラっぽくなると思います。そこはお好みで。

3.7cm Flak43 照準器の塗装4

最終的にこんな感じになりました。

ちょこっとビチクソ感ありますが、最後にウォッシングをすると落ち着いた色になってくれると思います。そうなると信じています。

砲身の塗装

3.7cm Flak43 砲身の塗装

さて、お次はFlak43本体を塗装していきます。色はタミヤの「ガンメタル」を使用しました。

3.7cm Flak43 砲身の塗装2

最初はガンメタルをそのまま塗り、乾燥したらその上に少しだけフラットブラックを混ぜたガンメタルをチョンチョンと部分的に塗るとこんな感じになりました。

なお、砲口内部はフラットブラックで塗装してあります。

サイバーホビーのFlak43のフラッシュハイダーは細かい部分までシッカリ再現されているので、それをなんとか活かしたいところですね。

なお写真を撮り忘れましたが、一緒に給弾トレイ・排莢トレイもガンメタルで塗装してやりました。ここには砲弾が乗る部分なので砲弾の色とのコントラストが出るようにね。

3.7cm Flak43 塗装完了

ということで、ラッカー塗料に次いでアクリル塗料でもFlak43を塗装してみました。

主に黒系の色で塗装するだけの簡単な作業ではありますが、黄色に点々とブラックが入るだけで対比がいい感じになります。

3.7cm Flak43 塗装完了2

次回はここにエナメル塗料を使って全体の色調を整える「ウォッシング」や、凹凸の立体感を出す「スミ入れ」などをやっていこうかと思います。

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3.7cm砲弾の塗装

オストヴィント Flak43砲弾の塗装

Flak43本体の方はいい感じに塗装しているのですが、3.7cm砲弾については未着手だったので、今回は砲弾を塗っていきます。

なおサイバーホビーのオストヴィントについてくる3.7cm砲弾は4つのみですが、私はFlak43の組み立てで失敗してパーツを取り寄せたので、その分を入れて8個あります。ちょっとオイシイ。

薬莢の塗装

ガイアカラー スターブライトブラス

さて、まずは砲弾の薬莢(やっきょう)部分を塗装します。

薬莢は真鍮(しんちゅう)で作られていて、タミヤの説明書だと同社の「ゴールドリーフ(X-12)」を使えとあります。

…が、私はガイアカラー(ガイアノーツ)の「スターブライトブラス」というメタリック系ラッカー塗料を使用しました。

ガイアカラー スターブライトブラス2

ちなみにスターブライトブラスはこんな感じの色です。

ガイアノーツのHPの説明でも「真鍮をイメージした明るい金色」とありますので、薬莢とかを塗装するのにもってこいな塗料です。

ただ、このスターブライトブラス(もといガイアカラーの塗料)はラッカー系です。アクリルやエナメル塗料用の溶剤は持っていてもラッカー溶剤が無いことに気づく。

Mr.カラー うすめ液(小)

………と、思っていたら、オストヴィントの上下車体の隙間を埋めた時に作った「溶きパテ」で使用したMr.カラーの薄め液がラッカー系溶剤だったのを思い出す。

なのでMr.カラー薄め液で希釈(きしゃく)してやりました。

でもこのガイアカラーはメタリック系の塗料なので、出来ればラッカー系溶剤よりもメタリック系専用の溶剤を使ったほうが綺麗に仕上がるとのこと。いつか買おうかな。

オストヴィント Flak43砲弾 薬莢の塗装

ということでまずはサッとひと塗りしてみました。いい感じに薬莢らしい色になっています。

オストヴィント Flak43砲弾 薬莢の塗装2

ということでまずは一通り薬莢部分を塗ってみました。ここまでは順調です。

弾頭の塗装

続いて弾頭部分を塗っていきます。

オストヴィントには、運動エネルギーと弾の硬度で装甲を貫く「徹甲弾」と、爆風と破片でダメージを与える「榴弾」の二種類が用意されていました。

なのでそれら2種類の砲弾を再現してみようと思います。

オストヴィント Flak43 徹甲弾 弾頭の塗装

まずは徹甲弾から。

弾頭部分をフラットブラックで塗装してみました。

ガイアカラー スターブライトシルバー

弾頭の先端にはさらにガイアカラー(ガイアノーツ)の「スターブライトシルバー」をつかいます。

オストヴィント Flak43 徹甲弾 弾頭の塗装2

このスターブライトシルバーを弾頭の先端部分に塗ってやるとこんな感じに。黒一色よりもより弾頭っぽくなりました。

Mr.カラー イエロー

つづいて「榴弾」も作っていきます。

弾頭部分にはMr.カラーのイエローを使用(タミヤの説明書では「フラットイエロー」を使えとあります)。

ドイツ軍 榴弾
オストヴィント(Flak43/18/36/37)で使用する37x263B 榴弾(写真中央) via : Military Guns and Ammunition

なお実物のドイツの榴弾はこのようになっていて、弾頭部分が黄色っぽくなっており、先端部分が銀色(銅?)になっています。

ちなみに、写真中央にあるのがオストヴィント(Flak43およびFlak18/36/37)で使われる37 x 263Bで、一番左側にあるのがヴィルベルヴィントとかで使われる20mm対空機関砲の20 x 138B砲弾。

20mmと37mmで砲弾の大きさがぜんぜん違うのがわかります。

オストヴィント Flak43 榴弾 弾頭の塗装2

話を戻して、イエローを塗るとこんな感じになりました。

ちょっと明るいので、もう少し橙色にしたほうが良かったかな?

オストヴィント Flak43砲弾

これで徹甲弾と榴弾の二種類が完成しました。

オストヴィント Flak43砲弾2

ひとまず徹甲弾5個と榴弾3個用意しました。

……が、今思うとマスキングテープ使ってもうちょっとキレイに塗装すればよかったかなと少々後悔。

なお、砲弾の裏側には弾をまとめるためのクリップがありますが、そちらはフラットブラックで塗りました。

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まとめ

Flak43本体の塗装ばかり進めていましたが、弾がなければ対空機関砲もただの鉄の塊なので、届いたばかりのガイアカラーを使って砲弾も塗ってやりました。

砲弾のパーツ自体が小さいので塗装するのに神経を使いますが、マスキングテープを使用して、塗らない部分に塗料が掛からないようにすればいい感じに出来上がるかと思います。

ただ私は面倒だったのでテープを使わずフリーハンドでやったのが裏目に出ましたけどね。ここはあとで修正しておきます。

オストヴィント Flak43 基本塗装完了

というわけでFlak43に砲弾を乗っけてみる。これでいつでも航空機を落とせます。ガンガン行こうぜ。

オストヴィント Flak43 基本塗装完了2

別の角度から。給弾トレイに乗った3.7cm砲弾が良いコントラストを描いてくれます。

なおFlak43だけでなく、オストヴィントの車体も塗装していたので、そちらについても後日書き綴ろうと思っています。

↑製作中のオストヴィントのキットはこちら。もうすぐ完成しそうです。

↑筆塗りとスプレー塗装の双方のメリットを掛けあわせたのが「エアブラシ」。特に「リニアコンプレッサー」シリーズは多くのモデラーが愛用しています。

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