今日は日曜日なので、いつものようにノンビリとドラゴンの「オストヴィント」を製作しております。……平日とかわりませんねハイ。
今回は前回組み立てた装甲板とかを車体上部に取り付けるところから始めます。
車体上部の組み立て・上下車体の合体
まずは説明書の11番目の工程を行います。
説明書の図を見てみると、今まで組み立ててきたパーツたちを車体上部に取り付けて、一気に車体上部構造を作り上げるようです。
ここでまた大きく戦車としての形が出来上がるわけです。わくてか。
そして組み立てた車体上部を車体下部と合体させて、砲塔を除く車体部分がほぼ完成するというところまで行きます。
車体下部はやること多かったのに上部はあっという間です。
身に覚えがないパーツについて問い合わせてみた
ただ、説明書を眺めていると、身に覚えがないパーツ(赤い部分)が車体についています。
過去の工程でもこんなパーツ出てきていないし、今回の行程でも特に説明もなく、「え? 昔からありましたよ?何言ってるんですか?」と言わんばかりに置いてあります。
さすがにワケガワカラナイヨ!ってなったので、また業者(プラッツ)に問い合わせてみると、“このパーツは「ヴィルベルヴィント」用のパーツで、オストヴィントでは使用しないパーツ”とのこと。
説明書のデータやパーツの一部はヴィルベルヴィントや他の戦車と流用していることがあって、説明書もヴィルベルヴィントのデータを流用した結果こうなったという。
……つまり気にしなくても良いとのことで、そうとわかれば先へ進みます。
今まで組み立てたパーツを車体上部へ取り付ける
こちらが車体上部のパーツ。
今まで作った装甲パーツをこちらにペタペタと取り付けていきます。
前面装甲の取り付け
まずは前面装甲から取り付けました。
車体の真正面となるパーツという理由だけで最初に引っ付けましたが、車載の機関銃がクニャッと曲がりそうで怖いから最後に付ければ良かったと少々後悔。
側面装甲の取り付け
続いて左側面の装甲も取り付けます。
そんでもって反対側の側面装甲もペタッ。
後面装甲の取り付け
前・左右ときて後ろの装甲も取り付けます。だんだん戦車の車体っぽくなってきた。
エンジン周辺パーツの取り付け
エンジンデッキのハッチもペタっと貼り付けます。
寸法誤差なのか、そのままではピッタリ合わなかったので、干渉する部分を少しずつ削って微調整してから装着しました。
そしてエンジンの横についている吸気口も取り付けます。
上下車体を合体させる
そして上下の車体を合体させます。
大きいパーツ同士の組み合わせなので、一度仮組みして隙間や浮いている部分が無いか確認してから接着します。
上下車体を合体させたことで戦車っぽさが出てきました。
車体下部は転輪だのパネルだのフェンダーだのと工程数があったのですが、車体上部は下部と比べるとすんなり作業が進みました。
説明書を見てみると、この先は車体のあちこちに工具などのパーツを取り付けて、車体に関する工程が終わり、そのあと砲塔や主砲の「3.7cm Flak43」の組み立てという流れになります。
ますますオストヴィントの完成が楽しみになってきました。
車体に出来た隙間を埋める
先述の通り、車体上部を一気に作って車体下部と合体させて、一気に戦車の車体部分を完成させてしまったわけです。
んが、あとから車体をよーく見てみると、ところどころ隙間があり、このままではカッコ悪いので、今回はその隙間を埋めてやることにしました。
まず車体上部の正面。前面装甲板の下に見事に隙間ができています…。
車体の側面の後部にある奥まった部分もよーく見ると隙間があいています。
側面の側面の中央付近にも隙間ができてしまっています。
「溶きパテ」で隙間を埋める
といった具合に車体の上下を張り合わせた時に出来た隙間があちこちに見られます。
で、こういった隙間を放置して先にすすめるのはモヤモヤするので、ここはひとつパテを作って車体の隙間を埋めていきます。
用意するもの
まずは「タミヤパテ ベーシックタイプ」。
隙間を埋めるのはもちろん、パーツのヒビ割れとかを補修をしたり、ウェザリングで泥の付着を再現するなど、アイディア次第でいろんな使い方ができます。
なお、ショップのオバちゃんによると、タミヤパテはグレーとホワイトの2色とのことなので、今回は車体の色に近いグレーを選択。
で、もう一つがMr.カラーうすめ液(小)。いわゆるラッカー系溶剤です。
ラッカーパテをこのラッカー溶剤で薄めることでパテをシャビシャビにすることができます。
今回は「小」を選びましたが、筆や塗料皿などを洗うときにも使うので、大きいサイズを買ったほうが後々便利です。
溶きパテを作る
ということで、これらを使って「溶きパテ」を作るのですが、作り方は特に難しいことでもなく、単にパテとうすめ液を塗料皿に入れて混ぜるだけです。
はい、完成。
溶きパテは通常のパテより粘度を落としたものなので、ラッカー溶剤の量によってドロッとしたものからシャビシャビのものまで作れます。
今回のように隙間を埋めたいのならば溶剤は数滴程度で良いかもしれません。
溶きパテを車体の隙間に盛っていく
ということでパテを筆にとって、隙間を埋めるように塗っていきます。
車体後部にも塗っていきます。
隙間を見つけたらパテで埋めちゃいます。
パックリ隙間があいてた車体側面にもヌリヌリ。隙間が開いてもパテがあればご覧のとおり塞げます
この作業を見ていたクルップ社の新人社員が「良い事思いついた! ハッチもパテで埋めれば敵に鹵獲されないぞ!」などと言ってましたが、まぁ聞かなかった事にしておきます。
車体のボールマウント式銃架周辺にも塗って隙間を埋めます。
ツィメリット・コーティングが消えてしまっておりますが、パテは硬化後にカッターで削ったりヤスリで研磨できるので問題なし。
本来ならボールマウント式銃架周辺にもしっかりコーティングが施されているので、この部分だけ隙間が開いていると逆に不自然になってしまうのです。
マフラーとマフラーを固定するホルダーにも隙間が出来ていたのでパテをモリモリ。
この部分もあとから紙やすりで削ってやればフラットになるのですが、あえてビチクソにしてサビ浮きっぽくするってのもアリですよねー。
ということで一通り塗っていったのであとは乾燥するのを待ちます。
まとめ
今回は組み立てではなく、車体の補修をしてみました。
サイバーホビー(ドラゴン)のプラモデルは結構タイトな設計になっているらしく、パーツ同士の「遊び」が殆ど無いようです。
だから少し強引にはめ込んだりすると、このような「浮き」が発生する場合もあります。そういった時も焦らず慌てず「補修」をしてやれば問題ありません。
幸いプラモデルはパーツがパキッといっても、(よほど酷いものでない限り)接着剤で固定したり、ライターなどで炙って溶着したりして修復が十分可能です。
なので、恐れずに色んなコダワリをもって組み立てや塗装をするとより一層楽しめるものだと私は思っています。