私は趣味でプラモデルをやっています。作ってるときが楽しいのはモチロン、完成後に眺めてニマニマするのもまた至福のひとときです。
ただ、プラモデルは「物」ですから、作れば作るほど増えていき、そいつらを保管する置き場所を確保する必要があります。
そういったことから、作ったプラモデルを置くための棚がほしいと思い、アマゾンを眺めていた所、山善のオープンラックが良さげなのでポチってみました。
ということで、購入した山善のオープンラック(品番:CPB-1845J)をせっせと作ったのでご紹介します。
山善 オープンラック(CPB-1845J)のレビュー
特徴
上の商品写真をみるとわかりますが、「オープンラック」なので扉とかはなく、本当にシンプルな棚です。
棚は高さ調節できる「自在棚」で、内側の穴にダボを差し込んで高さを調節します。穴の間隔は2cmほどで上段26段階、下段28段階に調節出来るので、文庫本から雑誌まで幅広くカバーできます。
また、ラックは30cm幅、45cm幅、56cm幅、90cm幅(2行)とあるので、持ってる本やDVDの数に応じてサイズを選択できます。
コミックなら一段に50冊以上収納出来る!
私は趣味のプラモデルの置き場所として買いましたが、本来はラックですからプラモの他にも本とか小物類を置くためのものです。
参考までに、45cm幅の場合だとコミックなら27冊入るとのことで、実際に入れてみると29冊入りました。また奥行が29cmなので、コミックなら前後置きも可能。27×2で54冊も収納出来ます。
なお1段あたりの耐荷重は10kgですが、コミック1冊が150~200gなので、200×54=10,800g(10.8kg)となります。ぎりぎりせーふ。
スペック(45cm幅の場合)
- 本体サイズ:幅45.5×奥行29×高さ184cm
- 本体重量:19kg
- 材質:プリント紙化粧繊維板
- 原産国:インドネシア
- 1段あたり耐荷重:10kg
- 棚板サイズ:幅41.5 奥行27cm
- 棚板可動域:【上段】高さ86cm、約2cm間隔26段階 【下段】高さ86cm、約2c
- 間隔28段階
- 棚板の等間隔設置時:内寸高さ=20cm
- 1段あたり収納目安(約):コミック=27冊、文庫本=21冊、大型コミック=26冊、CD=39枚、DVD=29枚 ※それぞれ前後2列置きで2倍収納も可能
(Amazon製品ページ より引用)
セット内容
山善のオープンラックは組み立て式なので、上の写真のように板が収まったダンボール箱が送られてきます。かなりデカいプラモデルみたいなものですハイ。
ちなみに左側にあるのはアイリスオーヤマの「つっぱり棒」。オープンラックが転倒しないように合わせて買いました。
箱の中には様々なサイズの「板」が入っています。これらを組み合わせてオープンラックを作ります。
なお、この手の組み立て式の家具をこれまで何度か作ってきましたが、それらは板(部品)にアルファベットのナンバリングが書かれているか、あるいはシールが貼ってあって分かりやすくなってました。
ところが、今回の山善のオープンラック(CPB-1845J)はそういったナンバリング表記が一切なく、説明書とパーツの形を照らし合わせて確認する必要がありました。
こちらは組み立て説明書。これを見ながら組み立てます。
組み立て図はこのようになっています。タミヤとかドラゴンといったプラモデルを作ってきた私にとってはこんなものは朝飯前だ。
また、そうでない人にとっても、部品の向きなど注意事項も記載されているので、よほどのことがない限りミスは置きない…と思います。
こちらは板を固定するためのネジ一式。
板と同様に、袋にアルファベットのナンバリングが無いため、組み立て時にどれを使うのかちょっと分かりづらいですが、ネジの違いや見分け方については説明書に記載されています。
なお、同梱されているネジ類の小さな部品は7種類で、用途は以下の通り。
- 本体用ネジ(M)×12:板同士を固定するために使うネジ
- カムロックボルト(N)×4:ラックの上段・下段を結合するためのネジ
- カムロックナット(O)×4:カムロックボルトを固定するためのボルト
- 棚ダボ(P):×24:自在棚を固定するために抜き差しするダボ
- 背板用ネジ(Q)×4:ラック(下段)背面の溝に通すボードを固定するネジ
- 揺れ止め(R)×8:ラック背面に差し込んで固定する揺れ止め
- 揺れ止め用ネジ(S)×8:揺れ止めを固定するためのネジ
こちらはオープンラックの背面と壁をネジで固定することで転倒を防止するベルト。
地震対策としての部品ですが、借家で壁に穴が開けられないという事情よりこちらは使用せず、代わりに突っ張り棒で転倒防止を図ります(後述)。
組み立ててみた
それではこのオープンラック(CPB-1845J)を組み立てます。
使用する工具はプラスドライバーおよびマイナスドライバーのみ。
ラック上段の組み立て
まずはラックの上段(上半分)を組み立てます。説明書を見ながら使用するパーツ(板)を確認。
先述の通り、板にはナンバリングの表記が無いため、説明書の図とパーツの形状を照らし合わせて選び間違えのないようにします。
…とは書いたものの、いきなりソックリなパーツがあって「どっちなんじゃい!」状態。
これは上段の天板に該当する板ですが、外観がソックリなので見分けが付きません。
…ですが、ひっくり返すとこのように形状(溝やネジ穴の有無)が違ってきます。
溝がある方は上段の底板なので後ほど使います。
そしてこちらはラックの奥の壁となる背板。
こちらも形状がソックリですが、上段で使う方は下段で使う板よりも
- 若干短い
- 下方にネジ穴がない
という違いがあるのでチェック。
ラックの背板は2枚の板をジョイナーを使って結合するという方式です。1枚の大きい板の方がグラつかないとは思いますが、梱包の都合でしょうか?
なお板と板を繋ぐジョイナーは丸みがある方をラック内側に来るように取り付けます。
背板を取り付けたら固定棚(上段の底板に該当)をネジで固定します。
これで上段部分が出来上がりました。あっという間です。
なおラック上段の底面には下段と結合するためのカムロックボルトを4ヶ所に取り付けます。
カムロックボルトは金属の軸のようなもので、これを下段の穴に差し込み、カムロックナットを締めることで上段・下段をガッチリ固定できるようになります。
そのため、ボルトの締め付けが甘いとラック上下の間に隙間ができますし、斜めってると穴に入りません。まっすぐシッカリ取り付けます。
下段の組み立て
上半分が終わったので、今度は下段(下半分)を組み立てます。
こちらは下段の底板を取り付けている様子。
拡大してみるとこんな感じ。下から3番目のネジ穴で固定します。下2つの穴は「幕板」を取り付けるための板です。
こちらは「幕板」を取り付けた状態。この幕板はネジではなく木ダボ(部材をズレないよう組むための出っ張り)を穴に差し込んで固定します。
そのため、先に側面板を両方とも取り付けると幕板が取り付けられなくなります。片側だけ取り付けて幕板を差し込んでからもう片方の側面板を取り付けます。
また、今回の組み立てキットには付属しませんでしたが、木ダボは木工用ボンドを使うとより強固に接着できます。
そして上段と同じように2枚の背板をジョイナーを介して溝に通します。
なお、下段の背板は底部をネジで固定します。
これで下段も完成です。
下段には上面の板はありませんが、それはこの上に上段をヨッコイショと持ち上げて合体するためです。
上下ラックを合体させる
上下の棚を合体させます。
下段の木ダボおよび、上段のカムロックボルトをそれぞれ穴に合わせて取り付けます。
説明書には「組み立ては必ず2人以上で行ってください」とあるので無理せず助っ人を召喚しましょう。助っ人が召喚できなかった私はなんとか一人で合体させました。人生何とかなるもんだ。
当然ながら穴に差し込んだだけではすき間が出来ますし、何よりぐらつきます。
なのでラック下段内側にある穴にカムロックナットを取り付けてシッカリ締めます。そうすることですき間がなくなり上下のラックもガッチリ固定されます。
ラックの背板のすき間に「揺れ止め」を差し込んでネジで固定します。
お次はラックの左右側面の下部にあったネジ用の穴にネジ隠しシールを貼ります
上の写真のようにシールは遠目からだと分からないくらい板に擬態しており、不格好だったネジ穴を隠してくれます。貼らなくても問題ないけど貼っといたほうが確実にインスタ映えします。
あとはラック内側の穴に「棚ダボ」を差し込み、可動棚を乗せれば完成です。
転倒防止の「つっぱり棒」を取り付ける
オープンラックの組み立ては完了しましたが、幅が狭くて細長いラックですから大きな地震が来たら簡単に倒れます。
一応、キットには転倒防止のベルトが付属して、ラック背面と壁を結合する事ができますが、個人的にこれだけでは地震対策として不安が残りますし、何よりマンションなので壁に穴が開けられません。
そういったことからAmazonの「よく一緒に購入されている商品」にあったアイリスオーヤマの「家具転倒防止伸縮棒(品番:KTB-50)」を買っておきました。
これは家具と天井の間に設置して転倒を防止する、いわゆる「つっぱり棒」で、壁に穴を開けることが出来ない賃貸住宅でも使える地震対策アイテムです。
今回買ったものは50cm~80cmに対応したものですが、天井までの高さは家によって異なるので、対応した長さのものを選びましょう。
組み立ては太い方のパイプに細いパイプを通し、両端にそれぞれ台座を差し込むだけという簡単なもの。楽勝。
で、取り付け方法は、アジャスター(回すと伸縮するやつ)がある方を下にして、家具と天井の間に置きます。この時アジャスターは最大まで緩めます。
なお伸縮棒は家具の奥側に設置します。
つぎに上の台座部分を持ってパイプを伸ばして天井に届くようにします。その状態で付属のネジを根本までしっかり回してパイプを固定。
そしてアジャスターを「つっぱる」の向きに回してしっかり家具と天井を圧着させます。
オープンラックにいろいろ置いてみた
ということで完成したオープンラックにこれまで作ってきた戦車のプラモデルや、プラモ関連の書籍などを置くことにしました。
このラックが完成するまではその横のパソコンデスクの棚部分にこれらプラモを置いてましたが、いかんせんサイズの大きい戦車ばかりなので完全に独占状態でした。
オープンラックが完成したことでプラモデルをそちらに移動させ、またパソコンデスクには収まらない縦長の本も収納できるようになりました。
組み立てが必要なので手間はかかりますが、手頃な価格で様々なサイズに対応したオープンラックなので、本や物の置き場所に困ってる方は購入を検討されてはいかがでしょうか。
その後もう一つ購入。こちらはブラウンカラー。
同居人がやたら漫画を持って来るものだから置き場所に困ってましたが、オープンラックのおかげでダンボール2つ分の本を収めることが出来て助かりました。