人との会話を仕事にしている関係で「口臭」には敏感です。あなたの身の回りにもいませんか? ドブ川のような悪臭を放つ人が。
「臭いから喋らないで」と喉元まで来ているものを無理やり押し殺して応対しています。ハッキリ言って地獄です。こんなやつとは関わりたくないと思うほどです。
…で、そういう地獄を経験しているうちに、「自分も周りからそう思われているのでは!?」と思うようになり、歯磨きやマウスウォッシュを欠かさず、更には歯間ブラシやデンタルフロスといったオーラルケアを始めるようになりました。
そんな口臭対策にうるさい(?)私ですが、このたびPanasonicの「ジェットウォッシャー ドルツ」という水流で歯間(歯周ポケット)の汚れを落とすアイテムが気になったので買ってみました。
この記事では
- オーラルケア(もとい口臭対策)に拘ってる理由
- ジェットウォッシャー ドルツ(EW-DJ61)のレビュー
- ドルツを使った口内の洗浄方法
といったものをまとめてみました。
ドルツを買うほどオーラルケアにこだわる理由
「何でまたそんな大掛かりなモノを…」と思うかもしれませんが、それくらい口臭に敏感になっているというのが私の本音です。
というわけで購入した「ドルツ」を紹介する前に、まずは私が何故そこまで口臭対策(もといオーラルケア)にこだわっているかについて、紹介します。
きっかけ他人の口臭から
冒頭でも書いたように、営業や接客など、人と会話をする仕事をしていると恐ろしいほど口臭のヤバい人と遭遇します。
タバコのヤニやコーヒーが混ざったニオイはもちろん、「アンタちゃんと歯磨きしてんの?!」ってなるドブ川のような激臭を撒き散らす人も居ます。
…で、そういうのは年配のオジサンに多い傾向にありますが、10代20代の若い人や、オシャレで清潔そうな若い女性でも口臭のキツい人はいました。
乱暴な言い方をすると、老若男女を問わず、口臭対策を怠るやつは臭いのです。風呂に入らない人が臭いのと同じで。
口臭がキツい人と関わりたくない…
この記事を読んでいる方の中にも、相手の口臭に思わず「うっ…」となったことがあるかもしれません。口臭がキツい人の息は吐き気をもよおすレベルです。
満員電車の中でそういう人と遭遇したら本当に吐きそうになるレベルの苦痛です。逃げ場がなく、ただ悪臭に苦しむことしか出来ない「走る棺桶状態」。
そういった苦痛をどこに行っても経験している関係で、口臭がキツい人とは距離を起きたいと思うようになりました………。
ひょっとしたら自分自身も口臭で誰かを不快にさせていたかもしれない
口臭のキツい人が苦手となる一方で、ひょっとしたら自分も口臭を撒き散らして迷惑かけているんじゃ!?と思うようになりました。
(私の中では)万全の対策をしているつもりでも、実は仕事仲間や友人が「うっ…コイツの息やべぇ…!」となっていると思うとだんだん不安に。
口臭がもたらす苦痛を理解しているから、同じ穴のムジナになるまいと思ったのです………。
歯間ブラシやフロスを使って嫌な予感が的中…
そんなことからある日、薬局で歯間ブラシやデンタルフロスを買って使ってみましたが、ブログに書く気すら失せるほど酷かった。
先述の通り、それまで毎食後に歯磨きを欠かさず行っていたにもかかわらず、歯間ブラシで汚れがゴッソリ取れたり、使ったあとのデンタルフロスから悪臭がして真っ青になりました。
私は、私に悪臭というトラウマを植え付けた人たちと全く同じでした……………。
「歯磨き」だけでは不十分だった
歯間ブラシやフロスを使うまで全く気付きませんでしたが、歯磨きだけでは不十分だということがわかりました。
表面は綺麗に出来ても、歯の間や「歯周ポケット」と呼ばれる部分の洗浄は歯磨きではカバー出来ずに食べかすなどが残ってしまいます。そして残った食べかすに細菌が繁殖し、口臭の原因になるというわけです。
これを機に毎食後の歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスも追加しました。
「そんな大げさな…」と思う人がいるかもしれませんがガチです。残念なことに。信用できないなら、明日にでもフロスか歯間ブラシ買って試してみて下さい…。
ドルツなら歯間の汚れをすばやくキレイに洗い流せる
しかし、歯全体をシャカシャカ磨くブラッシングと違い、フロスや歯間ブラシは歯間を一つ一つホジホジするので時間がかかります。
そのため忙しい朝はサボりがちで、歯間ブラシやフロスを使うのは時間のある夜だけでした。
キレイに洗浄するのはもちろん、忙しい朝でもすぐできないかと、アイテムを探していたら、パナソニックの「ジェットウォッシャー ドルツ」が良さそうだったので買ってみた次第です。
「ジェットウォッシャー」とあるように、細いノズルから水が勢い良く噴射され、水圧で歯間の汚れを掻き出す仕組みで、これなら歯間一つ一つにフロスやブラシを通すよりもずっと早いです。
2014年モデルの「EW-DJ61」を選んでみた
ドルツには据え置き型や携行型、水流タイプから電動歯ブラシタイプまで数多く存在します。
そんな中で今回選んだのは、2014年の9月に発売された「EW-DJ61」です。
というわけで、私自身がこのドルツ ジェットウォッシャーを使った感想についてまとめました。
使ったあと歯の”異物感”が無くなる!
私は仕事をしている昼間を除き、夜はこのドルツを使っています。もちろん通常の歯磨きとセットで。
何度か使ってみると口の中に残った食べかすによる「異物感」が払拭されたという点が大きかったです。歯間ブラシを使った時と同じような感覚でした。
別の日にハンバーグを食べた後にドルツで口内を洗浄したあとに水を吐き出したら食べカスがボロボロ出てきました。
…なんかこれ以上書くと読んでる人にドン引きされそうなのでこの辺にしますが、水流による洗浄力は凄まじく、歯ブラシが届かない場所の汚れも掻き出してくれました。
一部のレビュアーはドルツを使って「洗浄したあとの水がドブ臭い!」と驚愕なさる方もいます。今までの歯磨きでカバー出来なかった部分が洗いざらいになった瞬間ですね。口内洗浄だけに。
歯と歯の間に挟まった食べかすが洗浄されているというのが印象的で、ドルツで洗浄したあとは歯磨きだけでは実感できないサッパリ感を味わうことが出来ました。
歯間ブラシやデンタルフロスでも同様のサッパリ感を味わうことは出来ましたが、短時間でこれほどの爽快感を出すのは難しいかと思います。
ジェットとバブルの水流で3つの効果
ドルツはただ単に水が勢いよく出る機械ではありません。
「バブル水流モード」という水流に加えて微細な気泡を放出する機能が存在します。この気泡によって歯茎や歯周ポケットなどデリケートな部分をケアしながら汚れを掻き出してくれます。
もちろん勢いよく水が放出される「ジェット水流モード」もあり、これらを使い分けることで
- 歯間の洗浄
- 歯周ポケットの洗浄
- 歯茎のケア
といった3つの効果をもたらしてくれます。
ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ61のレビュー
そんな口の中を幸せにしてくれる「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ61」について、もう少し詳しく紹介します。
スペック
- 型番:EW-DJ61-W
- サイズ:22 x 22 x 12 cm
- 重量:1.08 Kg
- 色:ホワイト
- 電源:交流式
- モード:ジェット水流 / バブル水流 / 水流無段階調整
- タンク容量(持続時間):約600ml(約1分50秒)
ドルツシリーズにおけるスペックの違い
EW-DJ72 | EW-DJ61 | EW-DJ52 | EW-DJ10 | |
---|---|---|---|---|
発売年 | 2019年 | 2014年 | 2019年 | 2012年 |
電源方式 | 交流式 | 交流式 | 充電式 | 乾電池式 |
歯の表面の汚れ除去 | ◎ | ◎ | ||
歯周ポケット洗浄 | ◎ | ◎ | ◎ | ○※ |
歯間洗浄・歯ぐきケア | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
携帯性 | ○ | ◎ | ||
モード | 超音波水流 / 水圧10段階調整 |
ジェット水流 / バブル水流 / 水圧無段階調整 |
超音波水流 / 水圧5段階調整 |
ジェット水流 [ノーマル・ソフト] |
タンク容量 (持続時間) | 約600mL (約1分55秒) | 約600mL (約1分50秒) | 約200mL (約60秒) | 約165mL (約40秒) |
付属品 | ノズル2本 / ノズルスタンド | ノズル2本 / ノズルスタンド | ノズル1本 | ノズル1本 |
備考 |
EW-DJ71(2017年)のマイナーチェンジ版。 タンクが半透明になり残水量が可視化。 |
EW-DJ51のモデルチェンジ版。 タンク増量、超音波水流、海外使用可、 より外出先で使いやすくなった |
※「バブル水流モード」非搭載 |
※Amazon製品ページより引用。
ドルツシリーズには大容量タンクの据え置き型や、小型で持ち運びに便利なモデルまで存在します。
自宅で使いたいという人は「EW-DJ61」や「EW-DJ72」、職場でランチ後に使いたいという人は「EW-DJ52」のような携帯モデルを。
先にも書きましたが、今回私が選んだ「EW-DJ61」は2014年モデルで、現在では2019年に発売された「EW-DJ72」が最新版となっています。
当時は「EW-DJ71」の購入を考えていたのですが、アマゾンのレビューを見てみると『ノズルに不具合(使用中に回転する)がある』という旨の意見を散見(EW-DJ72で改善された?)。
また、
- タンク容量(連続使用時間)はほぼ同じ
- 「超音波水流」の有無
- 歯の表面の洗浄の可否
といった特徴がありますが、それぐらいなら安い2014年版でも良いだろうということで、「EW-DJ61」を選びました。
実際に使ってみてもEW-DJ61でも十分すぎるほど洗浄効果はあります。
セット内容
そんなわけで購入したジェットウォッシャー ドルツ(EW-DJ61-W)ですが、箱を開けて中身を確認すると、以下のようなものが入っていました。
- ジェットウォッシャー ドルツ(EW-DJ61)本体
- ノズル(白と灰色の2本)
- ノズルスタンド
- 取扱説明書
- 説明書とは別の注意書き
ドルツ本体のディテール
ドルツ本体の寸法は22 x 22 x 12 cmです。上の写真のように洗面台の端っこに置いても邪魔にならない大きさです。
私は使う時は洗面台に置いて、使わない時は隣の衣装棚の上に布切れをかぶせて置いてます。
高さもごま油とだいたい同じくらい。
…何でごま油なのかと言うと、大きさがだいたい分かりそうな適当な比較材料が他になかったからです。
ペットボトルとかにすれば良かったのに、こういう時に限ってないんだな、それが。
ドルツ ジェットウォッシャーの使い方
ドルツ ジェットウォッシャーの使い方は簡単なので説明書を読めば分かるレベルです。
詳しく説明する必要はないですが、大まかに説明すると
- グリップにノズルを接続する
- タンクに水を入れてフタをする
- 本体にタンクを接続する
- コンセントをつなぐ
- 本体のダイヤルを回す
- グリップのスイッチを入れる
といった感じ。
こちらがグリップ。こいつの先っぽに「ノズル」を差し込んだものを口の中に入れて洗浄するというものです。
上の写真を見て分かるように、グリップには
- ジェット
- バブル
- 止
といったスイッチがあるので、ここを切り替えることでモードチェンジします。
基本的に「止」以外は水が出るので、本体が作動中している時は気をつけないと不意打ちを喰らいます。
グリップにノズルを接続した状態。普通に上から差し込むだけでOK。外す時は引っ張れば抜けます。
ノズルは2つ付属していますが歯ブラシと同じくノズルは消耗品です。使用しているうちに放水口の形が歪になってくるので、定期的に新しいノズルと交換してください。
本体とは別にノズルだけでも販売しているので、スペアや家族みんなで使うために何本か揃えておくと良いかも知れません。
次はタンクに水を入れます。
タンクに記載されている600のところまで水を入れた場合、(水圧が5の場合)およそ1分半ほど連続使用が可能とのことです。水が無くなったら蛇口ひねってチャージすればまた使えます。
1分半というと短いかもしれませんが、実際使ってみると歯全体を磨き終えるのに2~3回補充すれば事足りる程度なので、そこまで気にはなりませんでした。
なお、冷水だと歯にしみる場合があります。知覚過敏ってやつですね。そういう場合はぬるま湯を使ってあげて下さい。
水を入れたらタンクにフタをします。なんかコーヒーメーカーみたいですね。
タンクを本体にセットします。
コンセントを接続した状態で、本体中央にある水圧調節つまみを回すと作動します。動作音がけっこう大きいので、夜間(深夜)に使う場合は注意して下さい。
直置きではなく、タオルなどを下に敷くことで若干音が小さくなります。
あとはグリップのスイッチをバブルまたはジェットに切り替えることで水が出てきます。
先述の通り、「止」以外は水が出るので不意打ちを喰らわないように、常にノズルは水が飛んでも問題ない方に向けておきましょう。
また、初めて使う場合や久々に使う場合はスイッチを切り替えてもしばらく水が出てこない場合があります。焦らずじっくり水が出るのを待ちましょう。
ちなみにノズル根本の歯車のような場所を回すとノズルの向きを変えることが出来ます。使いにくいなと思ったら回してみてください。
ドルツ ジェットウォッシャーを使った口内の洗浄方法
ドルツ ジェットウォッシャーの使い方はお分かり頂けたと思います。
ではそのドルツ ジェットウォッシャーを使った口内洗浄方法についても(私の経験を踏まえて)ご紹介します。
…初めて使った時に洗面台周辺をド派手に水浸しにしたという苦い思い出があるので、これからドルツを使う人に同じ轍を踏んでほしくないという意味を込めて。
下を向いて使う
この手の口腔洗浄機を使うとなると、歯のどこに水を当てるかを意識するため、「鏡」を見ながら洗浄したくなります。
しかし洗面所で使う場合、鏡を見る=前を向いて使うことなので、そのような使い方をすると、口内で跳ね返った水を鏡にぶちまけることになります。
ドルツ ジェットウォッシャーを使うときの正しい姿勢は、洗面器に顔を向ける「オェェェ」体制がベストです。そうすれば飛び散った水は洗面器内に収まりますからね。…汚い例えですが。
口は「イー」ではなく「ウー」に
歯間や歯周ポケットを洗浄するわけですから口を「イー」の形にして使いたくなります。
しかし、「イー」の形だと歯が「壁」となってジェットウォッシャーの水を跳ね返してしまい、やはり周囲に派手に水が飛び散ってしまう原因となります。
そのため、口は少し開いた「ウー」の状態にしてノズルを突っ込み、しぼんだ口から洗浄した水が出るような状態にすれば後処理に困ることはないかと思います。
歯間の汚れはジェット水流、歯茎や歯周ポケットにはバブル水流を
歯間に詰まった汚れを掻き出す場合は、勢いよく水が出る「ジェット水流モード」にして、歯間の△ゾーンめがけて水流を当てます。
一方で歯茎のケアや歯周ポケットの洗浄の場合、ジェット水流モードでは歯茎を傷つけるおそれがあるので、「バブル水流モード」にして使います。
また、歯茎に当てる場合はバブル水流モードにした上で、水流も弱めに設定しておいたほうが良いとのことです。
最初のうちは歯茎から血が出るかも
ドルツは「水流モード」を歯茎に当てることでマッサージ効果を得ることが出来ます。
しかし、最初のうちは水流を当てたことで歯茎から出血する場合があります。
そうなると「げぇっ!?」となりますが、歯茎から出血する原因は以下のようなものがあります。
歯茎から血が出る原因の90%以上は歯周病です。日本人の成人の80%は歯周病を発症していると予想されていて、多くの人が歯周病の初期状態に当たる歯肉炎になっています。
歯磨きを怠ると、汚れが歯と歯茎の間に溜まり、細菌が歯茎に進入してこないように、白血球が集まります。白血球が集まり、赤く腫れると、歯ブラシで擦ったときに歯茎から血が出るのです。
via : 歯茎から血が出るのは歯周病?8つの原因と出血を止める4つの対処法 – 歯の教科書
…とのこと。
私も過去に歯科健診に行った時に「歯だけでなく歯茎も磨いてね。血が出てもムシして」という旨の助言を頂いたことがあり、その助言に従って歯茎も一緒に磨くようになりました。
もちろん最初のうちは出血しましたが、続けているうちに出血が治まり、赤紫色だった歯茎がピンク色になり、引き締まったように見えます(気のせいだったらごめん)。
なのでドルツ ジェットウォッシャーを使う場合も、モードや水圧だけ気をつけて歯茎を労って洗浄してやることで、歯だけでなく歯茎も健康になるでしょう。
使い終わったら
使い終わったドルツ ジェットウォッシャーをそのまま放置するとカビや雑菌が繁殖するので、面倒くさがらずにお手入れします。
タンクに残った水を捨て、タンク内を水洗いして風通しのいい場所で乾燥させます。洗剤を使う場合は中性洗剤を使い、洗剤が残らないように徹底的にすすいで下さい。
また本体やホース、グリップ、ノズルの内部に水が残っているので、ノズルから水が出てこなくなるまで本体を作動させて水抜きをします。
ドルツなら上質なオーラルケアを短時間で出来る!
ジェットウォッシャー ドルツは歯間や歯周ポケットといった、歯ブラシじゃ落とせない汚れをほんの数分で洗浄してくれました。
洗浄能力の高さはもちろんですが、「時間がかからない」というのがメリットです。これを歯間ブラシとデンタルフロスで行うと倍以上の時間がかかります。
高精度なオーラルケアを短時間で済ませられるというのがドルツを選ぶ理由であり、これなら忙しい朝でも眠たい夜でも続けられそうです。