どうもこんにちは。ましゅーです。誠に不本意ながら本日付で私も27になりました。
Twitterで「おめでとう言われたいアピール」したので、それに対しておめでとうと言ってくださった方々本当に有難うございます。
ま、そんな私のことはさておき、引き続きティーガーの制作に着手します。今回は「デカール」を貼り付けます。
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戦車模型にデカールを貼り付ける方法
組み立て、塗装と終わったので今までの流れ通り、今回は「デカール」を貼ります。
私にとって7度目となるデカール貼りではありますが、「デカール 貼り方」でググってヒットしてウチに来た人向けに、スベる私がスベらないデカールの貼り方を解説します。
ちなみにここで解説するデカールは水に浸して台紙から剥離する水転写デカールで、ドライデカールは対象外となりますのでご注意を。
デカールを貼りたくなったら用意するもの

まずはデカールを貼っていくために必要なものを紹介します。
- デカールを貼る模型
- デカール
- 水の入った容器
- ピンセット
- 綿棒
- デカール接着剤
- デカール軟化剤
なお、写真には「筆」も写っていますが、実際には使いませんでした。
また、デカールの接着剤・軟化剤は色々ありますが、私はMr.マークセッターとMr.マークソフターをそれぞれ使用しています。
どこにデカールを貼るかを確認しよう
それではデカール貼り付けを行いますが、まずは説明書や箱絵を見て、どのデカールをどこに貼り付けていくかを確認します。

今回制作しているタミヤのティーガーI(後期生産型)に付属するデカールはこんな感じです。
007、1、3、308、312といった砲塔番号や、白と黒の鉄十字が描かれたの国籍マーク、そして騎士の絵が書かれた部隊マークがあります。

説明書を見るとデカールの貼り付け場所が確認できます。
砲塔に貼るデカールのうち、3、007、1はそれぞれ3枚あり、砲塔の左右側面に1枚ずつ、砲塔後端のゲペックカステン(用具箱)に1枚貼ります。
ただ、007は左右と後部でサイズが違うので注意。
また、国籍マークである黒十字のデカールは車体の側面にそれぞれ1枚ずつ貼っていきます。車体後端には貼りません。

説明書だけでなく箱絵にもデカールの貼り付け場所が描かれています。
上の写真だと「1」のデカールが貼り付けられています。
また車体に貼り付ける国籍マークは履帯交換用ワイヤーの下に来るように貼り付けますが、車体とワイヤーの間には隙間があるので(多少手こずりそうですが)ワイヤー取り付け後でも貼り付けは可能。

こちらは東部戦線で活躍したという第505重戦車大隊 312号車のデカールを貼り付けたティーガー。
特徴としては砲塔番号を貼るべき箇所には部隊マークが貼ってあり、砲身の根本である防盾に312のデカールを巻きつけるように貼り付けてあります。
この車両は東部戦線(対ソ連)で1944年の夏の車両を再現したものですが、この車両の特徴としては、イエローとブラウンの2色の迷彩であり、作品によっては砲身は黒っぽい色で塗装している人もいます。
その他の特徴としては車体の側面に丸太を括り付けていたりします。これは泥濘んだ場所で動けなくなったティーガーを這い上がらせるために使ってたそうです。
デカールを台紙から切り取ろう

さて、貼る位置を把握したらいよいよ貼り付け作業に入ります。
まずは貼りたいデカールをハサミなどで切り取ります。デカールはよーく見ると段差のようなものがあるので、その段差を残すようにゆとりをもって切り取ります。

切り取ったしたデカールはそのまま水の入った容器に浮かべます。このまま30秒ほど放置しておきます。
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模型本体に貼り付けよう

デカールを水に浸している間に、デカールを貼る場所にデカール用接着剤を塗ります。
接着剤は無くても貼り付けられますが、水に長く浸しすぎて接着力が弱まったりもするので、確実に取り付けるために私は必ず使用しています。
先程も記載しましたが、デカール用接着剤はGSIクレオスのMr.マークセッターを使用しています。

そして浸しておいたデカールを水揚げして、ピンセットなどで破れないように優しく台紙からずらします。
この時台紙から上手く剥離できない場合は無理に剥がそうとせず、もういちど水に浸してやります。
また、台紙から剥離する場合も、デカールを全部剥離するのではなく、上の写真のように少しだけずらした方が貼りやすい。

台紙からずらしたデカールを砲塔に貼り付けます。
手順は以下のようになります。
- デカールを貼り付けたい場所にデカールを台紙ごと載せる
- デカール部分をピンセットなどで軽く押さえる
- そのまま台紙を引き抜くようにスライドさせる
- 細かい位置決めをする
デカールは薄っぺらいフィルムのような物なので、台紙から全部剥離して貼ろうとすると、クシャクシャになってしまいます(湿布を貼るときをイメージしてください)。
なので、デカールの一部が台紙からはみ出すように少しだけずらし、貼りたい場所にその部分だけを貼り、上からピンセットなどで抑えながら台紙を引き抜く方法だと失敗せず貼り付けられます。
ただ、それだけでは適正位置に貼り付けられないので、その後ピンセットで優しく少しずつポジション調整をしていきます。
デカールを定着させよう

デカールの位置調整が終わったら、デカールをこれ以上ズレないように密着させます。
水に濡らした綿棒で上からトントンとデカール全体を軽く叩きますが、この時斜めから叩いたりするとズレるので必ず垂直に綿棒を動かします。
同時にデカール内部に溜まった水滴や気泡を追い出し、シワを伸ばします。
また、上の写真を見てわかるように、ただデカールを貼り付けただけでは上の写真のように「貼った」だけなので立体感がありません。
マークソフター(デカール軟化剤)を使ってより立体的に魅せよう

そこで今度はデカール軟化剤をデカールの上から塗っていき、デカールをフニャフニャにしていきます。デカールを柔らかくするので当然破れやすくなります。扱いはより丁寧に。
また、デカールが十分接着されていない状態でこの作業を行うとデカールがズレるのでそちらも注意。
なおデカール軟化剤はGSIクレオスのMr.マークソフターを使用。

マークソフターを塗ったあと、同じように軽く湿らせた綿棒で上から優しくトントンと叩いていきます。
するとデカールの表面にツィンメリットコーティングの凹凸が浮かび上がるようになります。
ただ単に貼り付けただけの写真と見比べてみると質感の違いは一目瞭然。より立体感を引き立ててくれます。
…以上がデカールの貼り方についての手順ですが、戦車模型の水転写デカールは殆どがこの方法で行われます。
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同じように他のデカールも貼り付けよう

デカールの貼り方を把握すれば後は同じように他の部分も貼り付けていきます。
ということで反対側にもデカールを貼ります。
同じ位置に同じデカールを貼っても向きが異なるので反対側は視察窓にかかってしまいます。

気にせずそのままデカール軟化剤を塗って上から濡れ綿棒でトントンと叩くとこんな感じ。一つ前の写真と見比べてみると違いは一目瞭然(2回目)。

こちらは砲塔後部のゲペックカステン(用具箱)。
ここにも同様にデカールを貼りますが、007のデカールを使用する場合は砲塔左右のものより大きいサイズを使用します。

同じようにペタン。
…が、よく見るとデカールがシワシワになっているので、これも濡れた綿棒で上から叩いて修正します。
必要に応じてデカール軟化剤を使用してもOK。

お次は車体の側面に国籍マークの黒十字を貼っていきます。
砲塔番号や部隊マークなどは様々な種類がありますが、この国籍マークは(中古品などで欠品がない限り)ドイツ戦車ならほぼ必ず入っています。
国籍マークは付属枚数が2枚なら車体の両側、3枚なら両側に加え車体後方と覚えておくと良いかと思います(貼り付け位置は説明書や作例を見ればわかります)。

ということでまずは車体の左側面にペタン。
履帯交換用ワイヤーの下に滑り込ませるように貼るわけですが、ツィンメリットコーティングの凹凸のせいでなかなか動かしづらい。
デカールが破れないようゆっくり丁寧に動かしていきます。
…で、位置決めですが、デカールの左上にある履帯交換用ワイヤーを留めるフックの左下の角にデカールの右上の角が来るように持っていき、あとは地面と並行になるように微調整しました。

で、同じようにマークソフターを塗ってトントンと叩いてツィンメリットコーティングに馴染むようにします。
マークソフター塗って叩いてるときが地味に楽しい(笑)

そして反対側も同じように貼るのですが、こちらは目印がないので、デカール下部の左側の角がフェンダーのボルト部分に来るように左右を調整しました。
デカールの位置は箱絵や説明書、他の方の作品などを参考に決めますが、あまり神経質になりすぎてもいい事はないので、地面と垂直になるようだけ意識しつつおおよその位置で貼ります。
さて、これでティーガーIのデカールはすべて貼り終えました。
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まとめ
これで7回目のデカール貼りになりますが、貼り付ける車両が異なるので、貼る位置やデカールの種類も異なり、「このデカールはXXX(地名)で活躍したYY大体の車両だな」と調べながら決めています。
デカールの番号はもちろん、色なども配備先によって異なりますので、なるべく組み立てる前に付属デカールについて調べておくといいかもしれません。
ということで、デカール貼りが終わったので、あとはウェザリングと付属フィギュアの塗装のみとなりました。もうすぐ完成ですね。