どうもこんにちは。
先週は1件しか投稿できなかったので、今週こそはという思いで今日もタミヤの「メーベルワーゲン」を作っています。
塗装や細部の塗り分けが終わりましたので、今回はデカールを貼り付けます。
↑ちなみに過去のメーベルワーゲンの製作日記はこちらにまとめています。
デカールを貼る準備をしよう!
さて、今回はメーベルワーゲンの車体に国籍マークや戦術マークなどの「デカール」を貼り付けていきます。
過去に何度もやってきた作業なので今回も大丈夫だろうと思いますが、いつものように初心者でもわかりやすく解説していきます。というか私が永遠の初心者です。備忘録として書いてます。
用意するもの
用意したアイテムは以下のとおり。
- デカール : これが無いと話になりません
- ピンセット : デカールを剥離したり位置の調整に必要
- 水の入った皿 : デカールを浮かべて台紙から剥離させます
- マークセッター : デカールの接着を強化します
- マークソフター : デカールを軟化させ、凹凸面に馴染ませます
- 綿棒 : デカール貼付け後に気泡を取り除く時に使います。
今回は車体に(本来しなくてもいい)ツィメリットコーティングを施してあり、そこにデカールを貼り付けるので、マークソフターでデカールをフニャフニャにして凹凸面にも馴染むようにします。
付属するデカール
同じ戦車でもバリエーションやメーカーによってデカールは多種多様で、国籍マークだけのものから、砲塔番号や戦術マーク、師団マーク、その他独自のマーキングを再現したものまで多種多様です。
このデカールを見て実物車輌と照らし合わせるのもまた、模型作りの楽しみの一つです。
ということでこちらがメーベルワーゲンのデカール。
毎度おなじみドイツの国籍マークである鉄十字(ヴァルケンクロイツ)に加え、1から0までの砲塔番号が2セット。
そして今回初めて見るのが戦術マークと師団マーク。この2つのマークについては後述します。
なお、砲塔番号の4だけ既に使われていますが…
この番号はクーゲルブリッツに流用しました。
クーゲルブリッツのキットはヤフオクで入手したのですが、どういうわけかデカールが付属していなかったので、クーゲルブリッツの箱絵にあった4番をこちらから拝借。
こういった感じにデカールは流用できる場合もあるので、余っても捨てずに取っておきます。
デカールの貼り付け手順
さて、それではメーベルワーゲンにデカールを貼り付けていきます。
デカールを貼るタイミングは人それぞれで、ウェザリング後に貼る方もいますが、でもそれだとデカールだけ真新しくて浮いてしまうので、私はウェザリング前に貼り、デカールごと汚すという方式でやってます。
まずは国籍マークから
ドイツ戦車お馴染みの「鉄十字(ヴァルケンクロイツ)」のデカールを最初に貼り付けます。
車体の左右側面に2枚と後部1枚それぞれ貼り付けていきます。
さて、まずは貼り付けたいデカールをハサミやデザインナイフなどでカットして、水の入った皿などに浸します。
そして20秒ほど経過したら引き上げて、ピンセットでデカールの表面を軽く擦るように動かして、デカールが剥離出来そうだったら少しだけ剥離させます。
もし動かないようだったら再び水に浸します。
デカールを貼り付ける面にはあらかじめ「マークセッター」を塗っておき、デカールの接着力を強化します。
そして、台紙から少しだけスライドさせたデカールを、湿布を貼るように車体に貼り付けます。
1発で良い位置に来ることはなかなか無いので、ピンセットなどで優しく動かしてベストポジションを決めます。
位置が決まったら、湿らせた綿棒で上からトントンと叩くようにしてデカールを定着させます。
綿棒は濡らさずに使うとデカールがひっついてしまうので必ず湿らせてから使ってください。
まずはメーベルワーゲンの左右の装甲板に1枚ずつ国籍マークのデカールを貼り付けました。
で、もう1つの国籍マークは車体後端の予備転輪ラックのすぐ近くに貼り付けます。
説明書を見てもデカールの一部が隠れるような貼り付け方をするので、あらかじめデカールの一部をカットしてから貼り付けました。
基本的な貼り付け方法は先述と同じなのですが、この位置はツィメリットコーティングが施されており、ポンと貼るだけでは上の写真みたいにイマイチ。
そこで上から「マークソフター」を塗り、デカールをフニャフニャにした後で、上から綿棒で押し付けると、ツィメリットコーティングのモールドにデカールが馴染むようになります。
すると写真のようにデカールにツィメリットコーティングの凹凸が馴染んできて、「貼る」ではなく、まるで「塗る」ような立体感が生まれました。
戦術マークと師団マークも貼ろう
さて、お次は「戦術マーク」と「師団マーク」のデカールを貼り付けます。
このタイプのデカールは初めて見るので、ひとまず説明書に従いながらデカールの種類と貼り付ける位置を確認します。
こちらが戦術マークと師団マークのデカール。
説明書によると、戦術マークは「20mm 4連装対空自走砲」を表しており、師団マークは以下の4種類から1つを選びます。
- 第1 SS戦車師団
- 第2 SS戦車師団
- 第21 戦車師団
- 第116 戦車師団
SSというのはSchutzstaffelの略で、「ナチス親衛隊」の事です。第二次大戦中にチョビヒゲ総統こと、アドルフ・ヒトラー指揮する「国家社会主義ドイツ労働者党」の組織であり、ナチ党およびヒトラー所有の私兵部隊です。
その親衛隊の中でも軍事組織として活動するのが「武装親衛隊」となります。
特に第1および第2SS戦車師団(装甲師団)はエリート中のエリートで、様々な戦場で成果を上げた部隊だそうです。
ということで、まずは迷わない戦術マークの方から貼っていきます。
「20mm 4連装対空自走砲」を意味する戦術マークは、フロントフェンダーの左側に貼り付けます。
もちろんツィメリットコーティングの上に貼り付けるので、デカールにはマークソフターを塗ります。
続いて、師団マークですが、これは操縦手席の覗き窓の横に貼り付けます。奥まった部分に貼るのでデカールを持っていくのに若干苦労します。
貼り付けたのは「第116 戦車師団」の師団マークデカール。
何故これにしたかというと、各師団マークを調べる時にメーベルワーゲンのWikipediaを読んでいると、下記のような記載がありました。
本車は1944年6月15日付けで、ドイツ陸軍の第9、第11、第116の三つの装甲師団に一個対空戦車小隊として8輌ずつ配備され、全て西部戦線に送られた(したがってノルマンディー上陸作戦の当初は配備されておらず、フランス内陸の戦いになった9月からの実戦参加となる)。
続く16輌が7月に第6、第19装甲師団に配備され東部戦線に送られた。この後も各装甲旅団に配備されたが、武装SS師団で本車を装備したのは第10SS装甲師団“フルンズベルク”だけであった。
via : メーベルワーゲン – Wikipedia
武装SS師団でメーベルワーゲンを装備したのは第10SS装甲師団だけということなので、まず第1SS・第2SS装甲師団は候補外にしました。
そして、引用文中に「第116装甲師団」という単語があったので、「じゃぁ第116装甲師団のとこ行ってこいや」ってことで選びました。
…安直ですがあんまり検証に時間かけ過ぎても仕方ないので、これくらいアッサリした方が良いのかも知れません
戦車師団・装甲師団・機甲師団の違い
ちなみに説明書では「戦車師団」、Wikipediaでは「装甲師団」、その他では「機甲師団」といった名称がありますが、特に違いはなくだいたい同じとのことです。
話によると、これらの単語の使い分けは、ドイツ語翻訳家である松谷健二氏が「師団番号だけじゃ国籍がわかりにくいから単語で分けた」とのことで、国別に、
- ソ連 : 戦車師団
- ドイツ : 装甲師団
- アメリカ : 機甲師団
といったような分け方をしたそうです。わかりにくいから分けたのに、逆にややこしくなるという皮肉な結果になっています。
悪いのは松谷健二氏じゃなく、解説もナシに単語を使い分ける連中ということにしておきます(笑)
まとめ
今回はメーベルワーゲンにデカールを貼り付けました。
基本的には今までの(対空)戦車と同じような作業ですが、今回は戦術マークと師団マークといった、今までの子たちにはなかったデカールがあり、少しだけ頭を捻りました。
現時点でのメーベルワーゲンはこんな感じ。
デカールを貼ったのは良いのですが、装甲板を展開するとほとんどのデカールが隠れてしまいます。これはちょっと虚しい…。
次回は最終工程のウェザリングを行います。このメーベルワーゲンもまもなく完成します。