【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

ツィンメリットコーティングで使うもの

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どうもこんにちは。ましゅーです。

タミヤのティーガーI(後期生産型)を制作していますが、もうすぐ完成しそうな勢いです。

今回はそんなティーガーIの砲塔に、ドイツ戦車特有の仕様である「ツィンメリットコーティング」を、タミヤの『コーティングブレード』を使用して施します。

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今までのティーガーI制作日記は下記のリンクから読むことができます。

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ツィンメリットコーティングとは

ある程度形が出来上がったティーガーIの砲塔に「ツィンメリットコーティング」を施します。…が、まずは「ツィンメリットコーティング」とは何なのかを含めて一度おさらいします。

ツィンメリットコーティングとは、戦車の車体や砲塔に塗る非磁性体のコーティングで、ドイツ軍が開発した磁石を使用した吸着地雷を敵も使用してくるという懸念から対抗手段として開発されたものです。

硫酸バリウムやポリ酢酸ビニル、オガクズなどを混ぜ合わせたコーティング剤を車体や砲塔の表面を塗り、厚みを出すことで戦車の装甲に磁石がくっつかなくなるわけです。

このツィンメリットコーティング、最初はただ塗りたくるだけだったのですが、肉抜き加工のような軽量化、厚みを出すためにギザギザの模様が刻まれることになりました。

ツィンメリットコーティングは1943年8月に正式化され、III号戦車、IV号戦車、パンター、ティーガーI、ティーガーIIといったドイツを代表する戦車や突撃砲、駆逐戦車などに施されていました。

ところが、連合軍が吸着地雷を使用しないことが判明し、コーティング剤を塗る作業や乾燥に時間がかかったり、重量の増加になることから1944年の9月に廃止されました。

なお、特徴的でもあるコーティング表面に刻まれるギザギザのパターンは、形状から「ローラー」を使用したのではないかと言われていますが、作業中の写真や工具といった資料が無いため今も不明のままです。

ティーガーIの砲塔にツィンメリットコーティングを施します

前置きが長くなりましたが、ティーガーIの砲塔側面にツィンメリットコーティングを施していきます。

コーティングブレードを使ったツィンメリットコーティング

模型におけるツィンメリットコーティングは、先人たちが知恵を絞って様々な方法で再現しており、主に以下のような方法がありました

  1. ラッカーパテを塗り、マイナスドライバーやヘラでパターンを刻む
  2. 熱したドライバーやヒートペンで直接パーツに彫刻する
  3. ポリエステルパテを塗り、レザーソウでコーティングパターンを刻む
  4. エポキシパテを塗り、市販および自作のローラーでパターンを刻む
  5. メーカーが販売するコーティングシートを車体に貼り付けて再現する
  6. あらかじめコーティングが刻まれたパーツのキットを選ぶ

などがあります。

私はこの中で3に近い方法でツィンメリットコーティングを施しており、ポリエステルパテを塗った後に、タミヤの『ドイツ戦車 コーティングブレード』を使用してパターンを刻みます。

それではティーガーIの砲塔にツィンメリットコーティングを施していきましょう。

用意するもの

ツィンメリットコーティングで使用するものは以下のとおりです。

ツィンメリットコーティングで使うもの

上の写真の左から

  • ドイツ戦車 コーティングブレード(タミヤ)
  • ポリエステルパテ(タミヤ)
  • ラッカー溶剤

あとは写真にはありませんが、パテを調合したり模型に塗るときに使うヘラもあると便利です。

私は塗料を混ぜるときに使う撹拌棒(タミヤ)を使用していますが、ない場合は爪楊枝やアイスの棒でも代用できます。最初の頃はアイスの棒でやってました(笑)

また、ラッカー溶剤はポリエステルパテを流動化させる効果があるので、調合するときに2滴ほど垂らしてやれば塗りやすくなりますし、ブレードに付着したパテを除去する際にも使えます。オススメ。

ポリエステルパテの調合

ツィンメリットコーティングの再現はポリエステルパテを作るところから始まります。

タミヤのポリエステルパテは大きいチューブの主剤とオレンジ色のチューブに入った硬化剤の2種類からなっており、これらを混ぜ合わせることでポリエステルパテが出来ます。

なお、ポリエステルパテの箱やチューブには、

プラバンなどの上に、主剤と硬化剤をそれぞれ同じ長さだけチューブから出します

…と、あるのですが、2つのチューブの大きさを見ればわかるように、同じ長さだけ出したら硬化剤がすぐに底をつきます。なので主剤と硬化剤の比率は7:3か8:2くらいで良いかと思います。

ちなみに調合はプラバンではなくメモ用紙として代わりに使ってるカレンダーを折って厚くして使っています。

ポリエステルパテやラッカー溶剤は人体に有害なので、マスクを着用し、十分換気をした状態で使用してください。

ティーガーI後期型 砲塔のツィンメリットコーティング ポリエステルパテ調合

で、これら2種類を混ぜ合わせると上の写真のような黄色いポリエステルパテが出来上がります。

説明には主剤のキャップと同じような色になれば適正です。とありますが、主剤が白、硬化剤がオレンジという色を見ても調合比率をどうすべきか判断がつきます。

なお私はキャップの色というよりも納豆についてくるカラシの色になればOKと思ってやってます。

また、調合するときにラッカー溶剤を1・2滴ほど垂らして混ぜることでパテの粘度が落ち、模型に薄く塗りやすくなります。

ポリエステルパテは5分もすると硬化が始まるので、一度にたくさん作らず、塗りたい部分だけ用意します。パテを作って、塗って、コーティングを刻むを何回か繰り返すわけです。

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砲塔にポリエステルパテを塗る

ポリエステルパテが出来上がったら可及的速やかにに砲塔へ塗りつけます。

パテはてんこ盛りにするのではなく、ヘラなどを使って薄く伸ばして均一に塗っていきます。

分厚くなるとコーティングのパターンが刻みにくくなったり、コーティングブレードにパテが付着しやすくなります。

ティーガーI後期型 砲塔のツィンメリットコーティング パテ盛り

こんな感じに砲塔の側面全体を覆うように塗っていきます。

薄いヘラを使ってパテを盛り、その上を優しく撫でるようにヘラを動かすことでキレイにパテが全体へ行き渡ります。

なお1回目は上の写真の見えている部分だけに塗ります。砲塔全周に塗ってしまうと途中で硬化が始まってしまいます。

硬化が始まってから刻もうとすると、パターンが刻みにくかったり、途中でパテがポロポロと剥がれ落ちてしまいます。

慌てず少しずつやっていくのが一番のポイントです。

補足

初めての方はまずプラバンなどにコーティングの練習をしてから模型に施すことをオススメします。

今回は省略しましたが、ポリエステルパテを塗る前に、パーツの表面を400番くらいの紙やすりで傷をつけ、タミヤセメントを塗って表面を粗くすることでパテの食いつきが良くなります。

コーティングブレードでパターンを刻む

ポリエステルパテを砲塔に塗ったら、コーティングブレードでツィンメリットコーティングのパターンを刻みます。

コーティングブレードは0.7と0.5のブレードがそれぞれ大きさ別に3種類あります。

当初0.7と0.5は、模型のスケール(1/35か1/48か)で分けると思ってましたが、それ以外にも車体と砲塔でコーティングパターンのピッチが異なるので、車体は0.5、砲塔は0.7という使い分けをするようです。

ドイツ戦車コーティングブレード 0.7(大)

というわけで使用するのは0.7のコーティングブレード(大)。

よく見るとブレードの刃の間に硬化したパテが付着していますが、放置するとコーティングパターンがうまく刻めなくなる場合があるので、こまめに掃除してください。

tiger1-turret-zimmerit-coating3

いよいよコーティングパターンを刻んでいきます。コーティングブレードは左側から右側に向かって動かしていきます。

具体的な方法は、

  1. コーティングブレードを垂直に当てる
  2. 横へ5ミリほどスライドさせる
  3. コーティングブレードを上(下)に2ミリほどずらし、縦筋を入れる
  4. 再び5ミリほどスライドさせる
  5. 以下、2・3・4の繰り返し

となります。

なお、3~5回ほど横にスライドさせるとコーティングブレードにパテが溜まって上手くパターンが刻めなくなります。

そういうときは一旦パターンを刻むのを中断し、ラッカー溶剤を染み込ませたティッシュでキレイに拭き取ってからリトライします。

なお、実際のコーティングも人の手でやっているのでどうしても雑になります。多少曲がったり上手くパターンが刻めなくても問題はありません。逆にキレイ過ぎる方が不自然です。

それでも刻んだパターンが気に入らない場合は、カッターナイフなどで剥がすことができます。何度でもチャレンジできるので安心して挑戦してください。

tiger1-turret-zimmerit-coating4

砲塔の左側面が終わったので、今度は右側面にもパテを塗ってコーティング。

後方にあるハッチはサイズの小さいブレードで行いました。

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狭い場所へのコーティング方法

砲塔や車体の側面などの平面はツィンメリットコーティングがやりやすいのですが、車体や砲塔の前面などは突起や段差などがあるので少々コツが要ります。

ドイツ戦車コーティングブレード 0.7(小)

なので使用するのはもちろん一番小さいサイズのコーティングブレード。

この小さいコーティングブレードに限り反対側もギザギザになっているので上手く活用していきます。

tiger1-turret-zimmerit-coating5

というわけで砲塔正面の防盾にも同じようにコーティングを刻んでいきます。

やることは砲塔の外周のときと同じで、横にスライドさせて縦筋を入れながらパターンを刻むだけです。

…が、いかんせんデコボコしているので、スライドさせる向きを変えたりして臨機応変に対応します。

また、砲身の根本は円を描くような曲線のパターンになっていますが、これはコーティングブレードの反対側で1つ1つ角度をつけるように刻むことで再現できます。

…実際のエンジニアも砲塔の真正面のデコボコにイライラしながらツィンメリットコーティングを施していたのかもしれません。

tiger1-turret-zimmerit-coating6

同じく砲塔正面の右側もコーティング。

左側と同じように防盾部分は円を描くようにパターンを刻みます。

なお、作業が進めば進むほど、手で持つ場所が減っていき、作業に集中するあまりコーティングした場所を持ってしまった! なんてこともあるので注意。

あらかじめ持つ場所を1ヶ所決めると良いかと思います。

なお、私は上の写真のように砲塔天蓋と、砲塔内部にあるフィギュアを立たせるシートをつまむように持っていますが、これはこれで力を入れすぎるとシートの基部が折れるので気が抜けない。

これで砲塔の外周すべてにツィンメリットコーティングを施しました。あとは丸1日ほど放置してパテが硬化するのを待ちましょう。

コーティングの上にパーツを取り付ける方法

ツィンメリットコーティングが終わり、パテが硬化してから砲塔の側面に予備履帯を取り付けます。

今まで予備履帯は塗装してから取り付けていましたが、今回は先に取り付けることにしました。

ティーガーI後期型 砲塔の穴あけ

予備履帯はパーツについている突起を砲塔のダボ穴に合わせて取り付けるのですが、砲塔にはツィンメリットコーティングを施したため穴が埋まっています。

なのでまずはピンバイスなどで穴をほじくって復活させます。

一見、外からではどこに穴があるかわからないように思えますが、よーく見てみると「お、穴が埋まっとるな」って場所が見つかります。

ティーガーI後期型 予備履帯取り付け

穴を開けたら予備履帯の突起を差し込むように接着します。

なお、予備履帯は車体に取り付けられた履帯と違って、押出ピン跡が目立つので紙やすりなどでしっかり跡をけしてやります。

ティーガーI後期型 予備履帯取り付け2

また、パテの上からだとうまく接着されないので、予備履帯をはめ込む穴と穴の間をカッターナイフで削ってプラスチック部分を露出させました。

削った部分は予備履帯で隠れますが、手が滑って必要以上に削っても予備履帯の摩擦で削れたってことにしておけば問題ありません。

ティーガーI後期型 予備履帯取り付け3

また、履帯の上には履帯を固定するパーツを取り付けます。

これがなかなか小さくて神経を使うヤツなので、ピンセットや爪楊枝などを使ってうまく位置を合わせてやってください。

ティーガーI後期型 予備履帯取り付け4

同じように左側面にも予備履帯を取り付けます。

右側面には2枚でしたが、こちら側には5枚。枚数が増えてもやることは同じなので心配は無用。

ティーガーI後期型 予備履帯取り付け5

ということで砲塔左側面にも予備履帯を取り付けました。

まとめ

これまでツィンメリットコーティングは何回かやってきましたが、今回のようにより深く掘り下げた内容は初めてです。

先述の通り、ツィンメリットコーティングの再現方法は様々ですが、私がやったコーティングブレードや、ローラー、コーティングシートなどが現在は主流になっている方法の一つです。

それぞれ一長一短ある再現方法なのですが、私はコーティングブレードを使った方法が面白いのでコレでずっとやってます。

なお、砲塔に関してはまだ細かいパーツをチョロチョロつけたりしますが、この記事で解説すると長くなりすぎるしタイトル詐欺になりそうなので次回にします。

↑今回のツィンメリットコーティングは、タミヤのタイガーI型(後期生産型)を題材にして解説しています。

↑記事内で使用したポリエステルパテ(タミヤ)はこちら。ニオイがキツいので、十分換気しながら使ってください。

↑ツィンメリットコーティングのパターンを刻むときはタミヤの「ドイツ戦車 コーティングブレード」を使用しました。ポリエステルパテと一緒にどうぞ。

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