不正で話題になるのがフォルクスワーゲン、防いで話題になるのがメーベルワーゲン
制裁金で不利なのがフォルクスワーゲン、制空権で不利なのがメーベルワーゲン
…上手いこと言ったつもりである(フォルクスワーゲンファンの皆さんごめんなさい)。
今日も楽しく美しくタミヤの「4号対空自走砲 メーベルワーゲン」の製作日記を書き綴っていきます。
今回は車体下部の組み立ての続き(転輪の組み立て・取り付け)から車体上部へのパーツの取り付けまでを行います。
なお、今までの「メーベルワーゲン」の製作日記は以下から読むことが出来ます。
引き続きメーベルワーゲンの車体下部を組み立てます
前回は車体下部シャーシに上部支持輪や前後のパネルなどを取り付け、ツィメリットコーティングを施すところまで行いました。
そしてツィメリットコーティング(ポリエステルパテ)が乾燥したので組み立て作業を再開します。
まずは上部支持輪を除く各種転輪を組み立てて車体へ取り付けていきます。
転輪の組み立て・取り付け
ひとつ前の「オストヴィント 」の時は1記事1工程を目安に組み立てていましたが、作ってるうちにコツを掴んだおかげで、1工程の内容が少なく感じるようになりました。
なので今回は1日1工程とは言わずに時間が許す限り次々と工程をこなしていこうと思っております。
で、今回はまず4番目の工程からスタートします。4番目では車体下部の「転輪」を作っていきます。
まずは起動輪を2つ作ります。2つのパーツを貼り合わせるだけ。
続いて遊動輪も作ります。このメーベルワーゲンでは遊動輪は前期型か後期型か選べるようです。形状の違いは説明書の図を見ればわかりますが、私は前期型を選んでみました。
パイプタイプの前期型よりも鋳造タイプの後期型の方が製造工程の短縮が可能とのことで、大戦末期の4号戦車(J型とか)で見られるそうです。
ということで誘導輪も2つ作りました。もちろんゲートやパーティングラインの処理はしっかりやってます。
そして4号戦車系の最初の壁、走行転輪をスペア含めて18個つくります。
これがなかなか面倒な作業なのですが、3輌目ともなれば耳掃除をしながらスラスラ作ることができます(嘘)
メーベルワーゲンやその車体となる4号戦車を製造しているのは、ドイツの「クルップ」という重工業企業ですが、そこで勤務するエンジニアたちは転輪の数の多さに発狂したりしないのだろうか。
ということで難なく4号戦車の足回りとなる転輪を一式完成させました。ここまでは問題ナシ。
続いて説明書は5番目に入ります。4番目でつくった転輪を車体シャーシに取り付けていきます。
まずは走行転輪を左右の側面にそれぞれ8個取り付けます。
戦車の転輪はゴム部分や履帯内側、車体の奥まった部分の塗装を考慮して後から取り外せる「ロコ組み」をする場合が多いですが、今回はベルト式履帯なので先に車体へ接着します。
続いて駆動輪と誘導輪を取り付けます。
続いて正面のフロントパネルに予備履帯を固定するラックを取り付けます。これで車体下部がほぼ完成しました。
なお、1作目のヴィルベルヴィントや2作目のオストヴィントの時はこの時点で予備履帯を固定しましたが、それだと塗装が難しくなるので、今回は車体の迷彩塗装が終わった後に乗せることにしました。
…さて、これで車体下部の組み立てが一段落ついたので、次は車体上部の組み立てに入ります。
車体上部にパーツを取り付ける
車体下部の組み立てが終わったので、次は車体上部に突入します。
車体の上部はOVM(車載工具)やハッチといったパーツを取り付けるだけなので、車体下部と比べるとやや地味な作業になりますが、手を抜かず解説していきます。
リアフェンダーの組み立て
工程は6番目と移り、車体上部にリアフェンダーなどを取り付けていきます。
まずはリアフェンダーから組み立てていきましょう。
こちらが完成したリアフェンダー。4つのパーツで構成されています。このフェンダーが泥や砲弾、総統閣下の怒りから搭乗員を守ってくれるのです。
外側に取り付けるフェンダースプリングのパーツは細長くて折れやすいので注意。
後部装甲板の組み立て
つづいて後部の装甲板を取り付けます。説明書によると2ヶ所を切り取るとのことですので、まずはそちらの加工を行います。
この2ヶ所の突起は牽引用のロープを引っ掛けるフックの基部ですが、メーベルワーゲンの場合、予備転輪が車体後部に付くためこれらを切除するわけです。
4号戦車だと車体左側面に予備転輪用のラックがあったり後部にラックがあったりと、バリエーションによって予備転輪を置いとく場所が異なります。
加工といっても難しものではなく、該当部分をニッパーでパチンと切断した後に、カッターナイフで出っ張りを削るように取り、最後に紙やすりで整えるだけ。
フェンダー・後部装甲板の取り付け
フェンダーや後部の装甲板を取り付ける前にエンジンの吸気口を車体に取り付けます。
動力を持つものは稼働させると熱を持ちます。過熱すると故障したり動作が鈍くなったりしてしまうので、それを防ぐために空冷用のスリットをエンジン側面に設けるわけです。
メーベルワーゲンや4号戦車を製造するクルップの社員が休憩中に「総統閣下にコレつければ良くね?(笑)」と話していましたが、彼が休憩から戻ることはありませんでした。
吸気口を取り付けた後に後部装甲板を取り付けます。吸気口のパーツが後部装甲板を接着するための土台となるので順番は吸気口→後部装甲板とします。
ということでフェンダーと後部装甲板を取り付けて終わりました。
ハッチ・前面装甲板などの取り付け
続いて7番目に入ります。車体上部に前面の装甲板を取り付けたりハッチなどを取り付けていきます。
なお、メーベルワーゲンの車体上部は従来の4号戦車とは異なり、横幅が広くなったものを新規設計したとのこと。
また、写真を撮り忘れましたが、操縦手・通信手のハッチはパーツをそのまま被せて接着するだけでした。このハッチは従来のような跳ね上げて式ではなく、横にスライドさせて開閉するタイプです。
まずは車体正面に装甲板を取り付けます。
4号戦車の通信手席には「MG34汎用機関銃」を車載するためのボールマウント式銃架がありますが、メーベルワーゲンにはついていないようです。
かわりに単純な栓付きのピストルポートがついています。栓を外して拳銃や短機関銃の先っちょを出して応戦しろというのでしょう。
今度は車体の後部。エンジンデッキの冷却ファン点検ハッチにハンドルを2個取り付けます。折れやすいパーツなので、切り出し、整形、接着まで気が抜けません(もちろん接着後も)。
なお、ハッチを開けるためのハンドルは最初の頃は1つだけでしたが、後に上面装甲が強化されて重たくなったために2つになったそうです。
そんでもってリアフェンダーの上にバールを置きます。
このバールも重たい点検ハッチを開ける際に「テコ」として使ったりしたそうです。
OVM(車載工具)の取り付け
そのまま先へ進んで9番目に突入します。
なお、抜かした8番目はボッシュライトやジャッキ、予備転輪の組み立てという3工程だけなのですぐ終わりました。
まずはボッシュライトを取り付けます。
このボッシュライトは非常に折れやすいパーツの一つで、今まで作ったヴィルベルヴィント、オストヴィントの時はもちろん、今回もポキッとライト頭部を飛ばしています。
とにかく脆いパーツなので扱いには十分気をつけたいですが、万が一ポキッとなった場合は焦らず再度接着してください。
あるいは穴を開けて細い真鍮線を通して補強してやると良いかもしれません。
つぎにジャッキ。
車体(主にキャタピラ周辺)にトラブルが発生した場合、こやつで車体を持ち上げてパーツの交換や修理を行います。小さのに重たい戦車を持ち上げる力持ちな子です。
余談ですがこのメーベルワーゲンにはジャッキはあれど「ジャッキ台」がありません。また一つ前に作ったオストヴィントは、ジャッキ台はあるけど肝心のジャッキがないという。
キミたち忘れ物多すぎるよ。連絡帳に明日必要な持ち物ちゃんと書いておけとあれほど言ったでしょうが。
組み立てたジャッキは車体前方のフェンダーに装着。写真にはないですが、ジャッキの上から「コ」の字型のホルダーを取り付けます。
車体後部のエンジングリルにはピッケルやらラジエーター冷却用の注水ハッチを取り付けます。
そんでもって前面のブレーキ点検ハッチに冷気取り入れ用のカウルを取り付けます。
ここもキットや4号戦車(特にJ型)によっては冷気取り入れ口ではなくハンドルになってるものもあります。
カウルの下にあるチョロッと出ている突起は、車体後部にあって切除した牽引ロープ用フックの基部です。ここに1mmくらいの真鍮線でフックを作って牽引ロープを追加してみても良いかもしれません。今回はやりませんでしたが。
そしてお約束のツィメリットコーティング。
車体上部の前後・左右の面おおび前後のフェンダー部分にまごころと愛情を込めてコーティングを施してあげました。
……と言った感じに9番目も無事に完了しました。
ツィメリットコーティングを乾燥させるため、今回はここで一旦作業をストップさせます。次回も引き続き車体上部を組み立てていきます。
まとめ
車体下部の組み立てがほぼ完了し、車体上部も着々と進んでおります。
4号戦車の車体は3回目なので今では何の苦労もなく楽々と組み立てており、1作目や2作目に比べると早く完成すると思っております。
……が、私の予想以上に早く組み立てが進んでいて、記事として投稿はしていないものの、現在は車体が完成して主砲の製作に取り掛かっています。
前作のヴィルベルヴィントやオストヴィントは作るのに1ヶ月以上かかったし、記事のボリュームも相当あったのに、メーベルワーゲンは製作開始からわずか5日ほどで組み立てが終盤に突入しているという。
完成が待ち遠しいので早く出来上がるのはありがたいですが、楽しみとブログのネタがなくなるのはちと辛い……。
↑続きはこちら。次回は車体上部の残りを組み立ていよいよ装甲板の組み立てに突入します!