タミヤの「メーベルワーゲン」を組み立てるでござるの巻

メーベルワーゲン試作型 リアパネル ツィメリットコーティング2 メーベルワーゲン
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どうもこんにちは。

製作中のプラモデル(ドラゴンのケーリアン)が塗装段階でストップしているため、代わりにタミヤのメーベルワーゲンを作ることにしました。

製作日記第1回目である今回は、車体下部の組み立て中心にを行います。

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まずは転輪からスタート

それではメーベルワーゲンを作っていきます。説明書の手順に従い、車体下部の組み立てからスタート。

車体下部のパーツである転輪、フロントパネル、リアパネルをつくり、組み立てたものを車体シャーシに取り付けるといった流れです。

戦車の組み立ては大体車体下部から始まっていきますので、今回も説明書に従って順番に組み立てていきます。ということでまずは「転輪」からスタート。

メーベルワーゲン試作型 説明書1番

戦車の足回りとなる各種「転輪」を組み立てますが、今回のメーベルワーゲンの転輪は、今まで組んだ4号対空戦車シリーズとは若干異なり、転輪にポリキャップを組み込みます。

1970年代のタミヤの戦車プラモは、ギアボックスやモーターなどを組んで走らせるのが主流だったようで、車体下部には乾電池のモールドが入っていたり、ギアボックスを固定させるネジ穴やスイッチレバーの穴が車体底部に開いているなど当時の「名残り」が車体に反映されています。

…ただ走行ユニットは持ってないので走らせることは出来ません。ユニットが無けりゃ自走砲も自走しない砲。

メーベルワーゲン試作型 起動輪

さて、そんな50代モデラーホイホイな小話はこのへんにして、まずは起動輪から組み立てます。転輪パーツにだけ接着剤をつけて、ポリキャップ自体は挟むだけ。

メーベルワーゲン試作型 起動輪2

出来ました。パーツが1つ増えるだけでやることは殆ど変わりません。

4号対空戦車シリーズの組み立てはこれが5つ目なので、この辺りは朝起きて顔を洗うくらい自然な流れで作ることができます。

メーベルワーゲン試作型 起動輪3

ついでに起動輪の歯が履帯の穴と噛み合うか確認もしておきます。うん、問題なさそうだ。

メーベルワーゲン試作型 誘導輪

つづいて遊動輪。

こちらも左右の車輪の間にポリキャップを挟むようにして接着するだけで非常に簡単。だけどゲートやパーティングラインはしっかり取り除いておきます。

なお、今回のメーベルワーゲンの遊動輪は、1943年10月以前まで採用されていたパイプ型でした。(ちなみに”Flak43搭載型”はパイプ型か鋳造型かを選択できます)。

メーベルワーゲン試作型 走行転輪

さて問題はコイツだ。

転輪は片側8個の計16個に加え、予備転輪を2つ作るので、これがなかなかの精神修行です。

しかも転輪は起動輪や誘導輪よりもパーティングラインやゲートが目立つため、しっかり処理をしないといけないので時間がかかるかかる。

メーベルワーゲン試作型 走行転輪2

首やら肩やらの痛みに見まわれながらもなんとか18個完成。

ちなみに予備の転輪2つはポリキャップは不要です。

メーベルワーゲン試作型 上部支持輪

その次は上部支持輪。

こちらは片側のパーツに輪っかになったもう片方のパーツを通して接着するだけ。数は多いけど転輪の後だからものすごく楽に感じます。

なお上部支持輪はゴムが無く、皿部分に2本の補強用リブが入ったタイプを再現(Flak43搭載型ではリブが無いタイプの上部転輪を再現)。

メーベルワーゲン試作型 転輪の完成

というわけで転輪の組み立てが完了しました。

車体下部シャーシの穴を埋める

メーベルワーゲン試作型 車体下部の穴埋め

先述の通り、このメーベルワーゲンには走行用ユニットを組み込むために車体シャーシの底面3ヶ所に穴が開いています。

これらの穴は本来なら存在しないものなので、パテを使って埋めます。

メーベルワーゲン試作型 車体下部の穴埋め2

同じように他の穴も埋めます。

1日ほど乾燥させてパテが固まったら、320番の紙ヤスリで磨いて表面を平らにし、その後1000番で仕上げをしました。

リアパネルの組み立て・取り付け

続いては車体下部の後端にあたる「リアパネル」を組み立て、車体へ取り付けます。

マフラーの組み立て

メーベルワーゲン試作型 マフラー

まずは4つのパーツからなる「マフラー」を組み立てます。

4号戦車のマフラーは上記のような横長のマフラーや、細長い円柱状のものが2つあるタイプの2種類を見かけます。

今回のメーベルワーゲンのようにH型(車体下部・側面装甲板が前方に出ているので1943年12月以降のH型?)だと横置きマフラーとなります。

一方で「Flak43 搭載型」は2本の排気管になっているので、1944年8月以降の4号戦車 J型を母体にしているのではないかと思われます。

4号対空戦車 メーベルワーゲン5

ベース車体がH型からJ型へ変わることによるマフラー(排気管)の違いは、量産型メーベルワーゲン(Flak43搭載型)でも反映されていました。さすがタミヤ。

メーベルワーゲン試作型 マフラーの貼り合わせライン

さて、ウンチクが長くなりましたが、ここで組み立てに戻ります。

組み上がったマフラーをよく見てみると、パーツを貼り合わせたところに線が出来ています。このままだとみっともないので、次はこの線を消します。

メーベルワーゲン試作型 マフラーの貼り合わせライン消し

貼り合わせラインを覆い隠すようにタミヤパテを塗り、硬化したら紙ヤスリで平らにします。

このとき紙ヤスリでマフラーを包んでクルクル回転させるように削ることで部分的に凹むのを防ぎます。

リアパネルのツィメリットコーティング

マフラーのパテが固まるのを待っている間にリアパネルにツィメリットコーティングを施します。

このツィメリットコーティング加工が好きなので、廃止される1944年9月以前のドイツ戦車には必ず施したいと思っているほどです。

…ただ、実際はメーベルワーゲンにはツィメリットコーティングは施されなかったようなので、あくまで戦場から戻ってきた既存車体を使った「試作型」という設定でやってます。

メーベルワーゲン試作型 リアパネル

こちらリアパネル。まだ何もパーツがついていない状態です。

ここにタミヤのポリエステルパテを塗りたくってコーティングを刻みます。

タミヤ ポリエステルパテ

ということでパテを作ります。ポリエステルパテは主剤と硬化剤を混ぜあわせて作ります。

過去に主剤と硬化剤の比率は主剤7に対し硬化剤3と言ってましたが、9:1くらいでも大丈夫でした。むしろそうしないと硬化剤がすぐ無くなる。

タミヤ ポリエステルパテ2

そして混ぜあわせると納豆についてくるカラシみたいな色になります。これで準備完了。

ポリエステルパテはニオイがキツいので、十分換気した状態で使用してください。

メーベルワーゲン試作型 リアパネル ツィメリットコーティング

作ったポリエステルパテをリアパネルに塗っていきます。

デコボコしてやり辛いことこの上ないですが、パーツを付ける穴が埋まらないようにしていますが、万が一埋まったらカッターナイフやドリルなどで削る。

メーベルワーゲン試作型 リアパネル ツィメリットコーティング2

ポリエステルパテは5~10分ほどで硬化し始めるので、塗ったら素早くコーティングを刻みます。

ツィメリットコーティングはタミヤから出ている「コーティングブレード」を使用。

リアパネルのパーツ取り付け・車体への取り付け

メーベルワーゲン試作型 リアパネル完成

パテが乾燥したらマフラーや工具などのパーツを取り付けていきます。これでリアパネルの組み立ては完了。

メーベルワーゲン試作型 リアパネル取り付け

そして車体下部へ取り付けます。

よく見ると遊動輪の根本に隙間が開いているので、ここも後ほどパテで埋めてやります。

…ということで、長くなってしまったので今回はここで一旦区切ります。

まとめ

今回のメーベルワーゲンは比較的古いキットではありますが、それでもトラブル等は一切なく、スムーズに組み立てる事ができました。さすがタミヤです。

Flak43搭載型の方は2週間足らずで組み立てが完了したので、今回もササッと組み立てが終わりそうな気がします。

…そしてまた塗装が終わるのに時間がかかって別のプラモデルに手を出すという未来が見え隠れしますが、それは私の杞憂だと思ってます。信じています。

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