どうもこんにちは。
着々と制作していたタミヤの「メーベルワーゲン」の組み立てが完成しましたので、つぎは塗装を行います。
今回は買ったばかりのエアブラシを使ってメーベルワーゲンの迷彩塗装をしてみました。
エアブラシを使ってメーベルワーゲンを迷彩塗装してみた
組み立てがほぼ完成したので次やることといえば「塗装」です。買ったばかりのエアブラシ(リニアコンプレッサー L5)を使ってメーベルワーゲンを塗装していきます。
エアブラシ塗装自体は前作「オストヴィント」でもやりましたが、今回は自分のエアブラシでやるので楽しみですね。
↑購入したエアブラシ「リニアコンプレッサ L5」についてはこちらの記事で紹介しています。
塗装の準備
組み立てが完成したので本題の塗装に入ります。
エアブラシを使っての塗装なので、まずは準備をします。
買ったばかりのエアブラシ(GSIクレオス リニアコンプレッサーL5)を使っての塗装なので楽しみ。
幸いにしてこの日は天気がよく絶好の塗装びよりでした。少々暑かったですが。
こちらは新聞紙とダンボールで自作した塗装ブース。屋外での作業なので周りに塗料がかからないようにするだけの最低限の設備です。
実際に使用するとわかりますが、霧状の塗料がかなり飛散するので屋外でもマスク(防毒マスク)は必須です。
また、室内でエアブラシを使う人もいますが、その場合、塗料を吸収してニオイを排出してくれる「塗装ブース」を用意することを強く推奨します。何の対策もせず室内で使うと相当ヒドイ目にあいます(経験談)。
下地塗装として全体にサフを吹く
さて、塗装の準備が整いましたので、メーベルワーゲンちゃんに色付けをしていきます。
まずは車体に迷彩塗装を施す前に、色を均一にして塗料の食いつきを良くする「サーフェイサー」を下地塗装として塗っていきます。
ガイアノーツのサーフェイサーエヴォ(オキサイドレッド)を使用
従来までサーフェイサーはMrホビーの「Mr.サーフェイサー1000」を使用していましたが、今回はガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ(オキサイドレッド)」を使ってみました。
サーフェイサーに(実物戦車における)錆止めプライマーを再現したオキサイドレッドという色がついたもので、1度の塗装で下地処理と錆止めプライマーの再現ができます。
つまり、プラモデルにおける下地処理と実物戦車における下地処理のダブル下地処理を一度に行うわけです。
サーフェイサーと溶剤を1:2くらいの割合で調合してみました。錆止めプライマーというより錆そのもののような色をしています。
写真では筆塗り塗装とかで使うような塗料皿を使用していますが、エアブラシのカップに注ぐことを考えると注ぎ口のついた皿を使ったほうが良いかもですね。今度探してみます。
なお溶剤は同じくガイアノーツのラッカー用の薄め液(500ml)を使用。薄め液は塗料の希釈だけでなく、エアブラシ機材やツールの洗浄にも使うので多めに用意しておきます。
まずは試し吹き
コンプレッサーの電源を入れて、エアブラシのカップに塗料を注入し、フタをしたら準備完了。
まずは紙に試しに吹いてみるとこのような感じになりました。なんだかダイイングメッセージみたいですね。犯人はサフ。
履帯や砲弾から吹く
いきなりメーベルワーゲン本体に吹き付けるのは何だか抵抗があったので、まずは予備の履帯に吹いてみます。すると赤みのかかった色になりました。
この色が実物のドイツ戦車で車体塗装をする前に塗布する錆止めプライマーの色オキシロート(オキサイドレッド)を再現しているとのことです。
なお、過去にはこの下地塗装をサーフェイサーと「マホガニー」の2段階で再現をしていましたが、サーフェイサーEVOだと1発で出来るので効率的。
なお、サーフェイサーEVOでは赤みが足りないという意見もあるようです。そういう方は塗料の方のオキサイドレッドを使ってみると良いそうです。
話によるとそちらは本物のドイツ戦車の塗料破片に残った錆止めプライマー(オキシロート)を再現したとのこと。
そう説明されると何だか凄そうですが、実物戦車の錆止めプライマー知らないのでなんとも言えず(苦笑)
次はFlak43に使用する3.7cm砲弾を塗装します。
キットに付属する3.7cm砲弾は3つですが、オストヴィントのキットで余ったやつも一緒に塗装してやります。筆塗り塗装の仕上がりがアレだったので丁度いい。
なお小さいパーツにダイレクトにスプレーすると吹っ飛ぶので、粘着力を落としたマスキングテープとかにくっつけてから塗装します。
こんな感じになりました。砲弾は後にガイアカラーを使って塗装します。
そしてFlak43や車体も
いい感じに塗装出来たので次はFlak43を塗装してやりました。
エアブラシは噴射する塗料の量を調整することで広範囲や狭い範囲を塗り分けられるので、上手いこと駆使して奥まった部分にもサフを塗っていきます。
次はいよいよメーベルワーゲン本体へサフ塗装をしていきます。
サフは全体に不足なく塗っていきますので、ちょこっと迷彩塗装の練習がてら遊んでみます。……やっぱ迷彩塗装はもっと勉強したほうがいいな。
はい、完了。
見事にメーベルワーゲンが赤茶色になりました。
全体にまんべんなく散布して良い感じに錆止め処理っぽくなりました。
実際に戦車に使用された錆止めプライマーがどんな感じなのかは知らないけど、これなら絶対錆びないでしょう。樹脂が錆びても困るけど。
続いて履帯にもサフを塗っていきます。
「なっ、私に錆止めだと!? 何を言っているんだキミは! 私は金属じゃない。身も心も錆たりせぬわ! この通りピンピンしておる! 錆止めなんぞ不要あぎゃああああああああ!!!」
………下地処理は大事です。しっかり行いましょう。
メーベルワーゲン本体にFlak43や履帯、予備転輪、ドイツなのに赤くなった兵士など、一式サーフェイサーを塗ってあげました。
車体色の発色を良くするために明るいイエローを吹く
下地処理が終わりましたのでここからメーベルワーゲンに迷彩塗装して差し上げます。いよいよエアブラシの本領発揮です。
車体色である「ダークイエロー」を塗る前に、ダークイエローの発色を良くするためにより明るいイエローを車体に塗っていきます。
こちらも塗料に対して溶剤を1~1.5倍くらい入れて希釈します。
エアブラシ塗装では筆塗りの時よりも塗料を薄めます。「薄すぎでしょ」って思うくらいがちょうどいいとのこと。
ひとまずこんな具合に、影になる部分を避けて陽が当たりそうな場所にイエローを塗ってやりました。
いよいよ迷彩塗装
さて、お次はいよいよ迷彩塗装です。
まずは車体全体にMr.カラーのダークイエローを散布します。
(車体より先に)Flak43を塗装してみるとこのようになりました。
もちろんこのあと砲身や座席、給弾トレイなどを塗り分けてきます。
車体もダークイエローで塗装しました。
さて、次はダークグリーンを車体に塗装してやります。
メーベルワーゲンの迷彩パターンを見てみると、モワモワっとしたような迷彩ではなく、細い線をあちこちに書きなぐったような感じでした。
なので、それらを参考につつトライ。
塗膜保護のためにトップコートを吹く
で、塗装中の写真を忘れましたが、そのあとにレッドブラウンも塗装してみました。
後ろはこんな感じ。
実物は向上でダークイエロー塗装をして、迷彩塗装については塗料が現地で支給された塗料を使ってスプレーガンやハケで塗装していたとのことです(後に塗装も工場で行うように変更される)。
なので、いかにも「迷彩」っぽい塗装から、落書きにしかみえない塗装まで様々とのこと。……と、私の塗装技術のなさを誤魔化します。
上の写真のメーベルワーゲンなんてもはや落書きで、何だか親近感すら覚えます。
ひとまず迷彩塗装が終わったので、全体にMr.スーパークリアーを塗ってツヤ消しと表面を保護します。
なお、このスーパークリアーはラッカー系なので、アクリル塗装後には使用できず、デカール貼ったあとにも使用しないほうがいいとのことです。
……んが、塗装に関するページを見てみると、アクリル塗料したあとに使ってる人もいて「どっちが正しいんじゃ!!」ってなってます。
調べてみると、アクリル塗装したあとやデカール貼ったあとでも使える「水性トップコート」というものがあるのでそっち買えばよかった……。
まとめ
と言った具合に、エアブラシを使って自宅でのんびり戦車の塗装をしてみました。
エアブラシ塗装はこれが2回目ではありますが、個人的にショップで借りたアブラシよりもリニアコンプレッサーL5付属のエアブラシの方が使いやすかったです。
実際エアブラシを使ってみてわかったことは
- 少ない塗料で広範囲を塗装出来るので塗料の節約ができる
- ベタ塗りにならないし、ラッカー塗料そのものがすぐ乾くので、次の塗装が早くできる
- 細い線を描くときもビチクソになるのを防ぐため、最初は距離を離してからズームするように近づけて塗る
- 狭い区間を往復して重ね塗りするより、長い距離を往復させたほうが綺麗に塗れる
- 迷彩が気に入らなかったらもう一度ダークイエローで塗りつぶして再トライするべし
といった点でした。
エアブラシを使うことで得られるメリットは多く、値段に見あった活躍をしてくれます。
全体の塗装が終わったので、残すは細部の塗り分けや履帯の取り付け、ウェザリングといった作業だけになりました。メーベルワーゲンの完成はもうすぐです。