どうもこんにちは。
久々にタミヤの「メーベルワーゲン」の製作を進めたので、製作日記の続きを書いていきます。
今回は兵士フィギュアの製作と、メーベルワーゲン本体の細部の塗り分けを行いました。
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キット付属のドイツ兵フィギュアを作ろう
今回のメーベルワーゲンにはドイツ軍兵士のフィギュアが4体ついています。
個人的にフィギュアの製作は細かい作業(特に塗装)があるため、あまり好きではありませんが、せっかく付属しているのでやっていきます。
フィギュアの組み立て
フィギュアは「2cm Flakvierling38」の左右にいる装填手(2名)、砲手、そしてメーベルワーゲンによじ登ろうとする兵士の4体をつくります。
メーベルワーゲン本体と同じように、ランナーからパーツを切り離して組み立て、そして色を塗っていくという流れになります。
ただでさえ小さいフィギュアを更に細かく塗り分けるので、細かいところは先に塗ったほうが楽です。
また、フィギュアの各パーツにはしっかりパーティングラインが入っているので、カッターナイフで削ってそぎ落とします。
フィギュアは胴体、両腕、両足、ヘルメットという構成になっています。
接着は説明書の記載に従って行いますが、腕とかの位置(角度)はメーベルワーゲンに搭乗させたり、モノ(ここでいう弾倉)を持たせたりして角度を調整します。
イメージとしてはこんな感じ。機関砲に弾倉を装着した直後(あるいは取り外す直前の)のポーズですね。
なおこの写真ではすでに機関砲が塗装されておりますが、塗装に関しては後述します。
後ろには水筒やナイフ(銃剣)などの装備品を取り付けます。
今回は一通り取り付けてから塗装をしましたが、装備品の塗り分けはなかなか神経使うので、塗ってから取り付ける方が楽な場合もあります。
こちらはメーベルワーゲンによじ登ろうとする兵士。
メーベルワーゲン本体のハシゴに手が行くようにして、左足は転輪にかけるように調整します。この兵士は水筒やナイフに加えてスコップやガスマスクケースを装備しています。
そしてこちらは射撃手。
2cm Flakvierling38の照準器を覗きながら砲を動かすハンドルを握ります。また、足は射撃ペダルの上に来るように調整。
最後の一人は上空を見上げながら中腰でマガジンを持つ兵士。
マガジンを抱えるように両手の角度を調整するのはモチロンですが、それよりも気になるのは写真のように顔を二分するかのようにパーティングラインが入っている点。
なのでデザインナイフで”カンナがけ”してラインを消しますが、オカンから授かった顔にナイフを入れるので慎重に。
組み立てるとこのようになりました。マガジンをもたせると臨場感が出ます。
「お前こんなところで何しとん?」
「クイックリロードの練習やで」
「は? 戦争終わったぞ。ドイツの敗戦や。ベルリン堕ちたで」
「ふぁっ?!」
…こうならないようにプラモの製作は遅れることなく進めていきましょう。
ということで付属フィギュア4体の組み立てが終わりました。
特に難しい作業はありませんが、各パーツのパーティングラインをしっかり消すことや、手足の角度が不自然にならないように確認しながら行います。
フィギュアの塗装
組み立てが終わったので次は塗装を行います。
ただでさえ小さくて細かい塗り分けが必要なフィギュアに、装備品とかを先に取り付けてしまったせいで頭の血管が切れそうになりながら塗装したのは言うに及ばず。
今回使用した塗料は以下の通りです。
- 顔、手:フラットフレッシュ(XF-15)
- ベルト、ブーツ:フラットブラック(XF-1)
- ベルト(バックル部分):ガンメタル(X-10)
- ヘルメット(バンド)、ナイフ、水筒(容器部分):レッドブラウン(XF-64)
- 水筒(カップ):ダークイエロー
- スコップ(柄):フラットフレッシュ(XF-15)・レッドブラウン(XF-64)
基本的にタミヤアクリル塗料を使っての塗装になりますが、スコップの柄はアクリルのフラットフレッシュを塗った上にエナメルのレッドブラウンを塗ってみました。
また、途中で試しにエナメルで塗装してみたところ、アクリル塗料よりも塗料の「伸び」が良くて、筆先に少量つけて塗るという時など重宝しました。
次回からはフィギュアの塗装はエナメル塗料でやってみようと思います。
車体の細部を塗り分ける
さて、続きましてメーベルワーゲン本体の細部の塗り分けをしていきます。行った作業は主に以下の3つとなります。
- 足回り(履帯・転輪)の塗装および組み立て
- 2cm Flakvierling38の塗装・組み立て
- OVMの塗装
それではまずは足回りから作っていきます。
足回り(履帯・転輪)の塗装・組み立て
それではまず足回りの塗装と組み立てを行います。
転輪は外周のゴム部分の塗装で、履帯は塗装が終わっているので転輪塗装後に取り付けます。
転輪の塗装
ということでまずは転輪の塗装からスタート。転輪のゴム部分となる外周をフラットブラックで塗っていきます。
今回の転輪は車体に接着するのではなく、ゴムキャップを内蔵して回転するようになっているので、クルクル回しながら塗装していきます。
こちらは予備転輪。
基本的には車体にくっついてる転輪とやることは同じですが、塗装時に持つところがないので、ピンバイスのドリルにセロテープ巻いて厚くしたものを転輪の穴にぶっ刺して持ち手にしました。
履帯の焼き止め
そして履帯。
こちらは既に塗装済みなのでやることは塗装ではなく、履帯の両端を焼き止めして「輪」にします。
履帯には現行のベルト式履帯と同じように、両端に突起と穴があります。
まずは突起を穴通したあと、熱したドライバーなどで突起の頭を溶かし、すぐに指で焼き潰した突起を抑えます。このとき潰した突起の先端 > 穴の径になればOK
焼き止めが甘い場合はホチキスで補強しろと説明書にはありますが、履帯にホチキスはカッコ悪いのでアドルフ泣いても履帯離すなという心構えでやっていきます。
輪っかにした履帯は本体へ取り付けます。手順は、
- 起動輪を本体から外す
- 履帯を誘導輪から通していく
- 履帯を外した起動輪の歯と噛み合わせる
- 起動輪を軽く引っ張って本体に再び装着
…というように取り付けました。
現行のベルト式履帯と違って接着剤が効かないので失敗できないというタチの悪い履帯でしたが、無事に取り付けられて一安心。
2cm Flakvierling38の塗装・組み立て
さて、続きましてはメーベルワーゲンの武装「2cm Flakvierling38」の細部の塗り分けと、塗装後のパーツ取り付けを行います。
まずは2cm Flak38機関砲を塗装します。
今回は試しにMr.カラーの「黒鉄色」というのを使ってみました。ドラゴン(サイバーホビー)のキットでは機関砲の砲身や車載機銃はこの黒鉄色で塗れと指示があります。
…が、実際に塗ってみると妙にテカテカと光沢(メタリック系なので当然)があってプラスチックの玩具みたいなので、いつも通りガンメタル+フラットブラックの混色で塗り直しました。
続いてこちらはマガジンラック。
こちらも機関砲本体と同じようにガンメタル+で塗装した後に接着しました。
なお、射撃手や装填手が座るイスの尻が乗る部分と背もたれはフラットブラックにて塗装済み。
OVM(車載工具)の塗装
最後にOVM(車載工具)などの塗装を行います。
こちらはスコップ。
今までは工具の金属部分は機関砲などと同様にガンメタル&フラットブラックの混色を塗り、柄などの木の部分はレッドブラウンを塗っていました。
…が、今回は試しに「柄」の部分にまずアクリル塗料のフラットフレッシュを塗りました。
そしてその後エナメル塗料のレッドブラウンを上から軽く払うように重ね塗り。そうすることでレッドブラウン単色では表現できない木目やニスっぽいものが出てきました。
これは「仲田師匠のプラモデル道場 エアブラシの使い方」を参考に試してみたものです。
本書では下地の基本塗装はアクリルのバフ、木目など仕上げはエナメルのレッドブラウン&クリアオレンジで行っていますが、私は家にあった塗料を代用する形でこれを再現。
こちらは予備履帯を車体の前面に取り付けます。
この時点では取り付けるだけで特に何かを塗るといったことはしていませんが、次のウェザリングで泥とか錆とか金属地肌の露出とかを再現します。
とりあえずこれで塗り分けが完了しました。
まとめ
今回は兵士フィギュアの作成と細部の塗り分けを行いました。
今まではこういった細部の塗り分けはアクリル塗料でやっていましたが、色々試したかったのでラッカー系塗料やエナメル塗料も使ってみました。
感想としてはエナメル塗料が細かい塗り分けで使いやすかったので、次回からはフィギュアを作るときはエナメル系塗料主体でやっていこうと思います。
最終的にこのようになりました。やっぱりフィギュアが置いてあると雰囲気は出ますね。作るの面倒ですけど(笑)
↑次回はデカールを貼り付けます。