ロードバイクを購入してから2ヶ月ほどが経過しました。通勤はもちろん、週末のサイクリングもエンジョイしています。
ですが、雨天時に走行したり、水たまりを踏んだりしてたせいで水垢とかの汚れが目立ってきたので、思い切ってロードバイクをメンテナンスしてやることにしました。
ロードバイクも使えば汚れる
当たり前ですがロードバイクも使っているうちに泥跳ねや砂埃で汚れたり、チェーンオイルがギットギトになって来ます。
一般的な自転車ならともかく、ロードバイクはオシャレな自転車です。汚れたままにしてしまうのは見栄え的にもよろしくありません。
なので可能なら1ヶ月を目安にメンテナンスをしてあげたいところです。
メンテナンスを怠ると走行性能に悪影響
汚れたロードバイクを放置すると見栄えが悪いのはもちろん、パフォーマンスを低下させたりパーツの寿命を縮めてしまいます。
特にチェーンのオイルが古くなると潤滑性が落ちるだけでなく、砂利が混じった固形物となってチェーンや歯車を削ってしまい、パーツの摩耗を早めてしまいます。
そのため、快適なサイクリングを継続するためには定期的なメンテナンスも必要となるわけです。車と同じですね。
定期的に行うメンテナンスの内容
かといって、ロードバイクを全部バラしてメンテナンス!(もはやメンテナンスではなくオーバーホールです…)というのは時間的にも技術的にもなかなか厳しいと思います。
そのため、今回のメンテナンスは、1ヶ月に1回、週末のあいた時間を利用して行うという点に主眼を当て、
- チェーンとその周辺の汚れたオイルを落とす
- チェーンに注油する
- ロードバイク全体の汚れを落とす
といったことを行いました。
チェーンとその周辺の汚れたオイルを落とす
さて、ここから洗浄に入ります。
まずはチェーンやチェーン周辺(スプロケットやディレイラー)の古くなったオイル汚れを落とします。
ロードバイクに限定せず、自転車における汚れで一番厄介なのはこのチェーンやチェーン周辺のオイル汚れなので、シッカリ落としてやります。
先述の通り、チェーンの汚れはロードバイクの走行性能を落とすので、「なんか走り鈍いな?」と思ったら可及的速やかに掃除&オイル交換を推奨します。
用意するもの
用意したものは以下の通り。
- パーツクリーナー
- キッチンペーパー
- ゴム手袋
パーツクリーナーもキッチンペーパーもホームセンターで入手しました。
本当はこの手の洗浄をする時は「ウエス」と呼ばれるボロ布を使うといいのですが、今回は家にあったキッチンペーパーを代用。
余談ですが、パーツクリーナーの缶を倒した拍子に穴が開いてガスが漏れてしまい、そのせいでプシューとはならずポタポタ…と滴る。パーツクリーナーの缶は脆いようなので、取り扱いは丁寧に(泣)
また、パーツクリーナーは結構使うので、作業中に切れてしまわないように2~3本くらい用意しておくと無難。1本300円程度ですし、もしも余ったり使わなかったら次に回せば良いのです。
また、自転車を触ったことがある人ならわかると思いますが、オイルでギトギトのチェーンやクランク、ギア部分を素手で触ると手が真っ黒になります。
手についた汚れはなかなか落ちてくれないので、なるべく汚れないようにと家にあった使い捨てのゴム手袋を装備しました。
パーツクリーナーを吹き付けて汚れを落とす
チェーンはこんな具合にしっかり汚れてます。きたねぇぇ!! と叫びたくなるほどオイルや砂利でドロドロのギトギトです。
何度も言いますが、こやつはただ単に汚いだけでなく、付着した砂利が研磨剤のようなはたらきをするので、パーツの摩耗を早めます。
というわけでまずは汚れめがけてパーツクリーナーをプシュー! と吹き付けます。すると汚れがみるみる溶け出して落ちる落ちる。
パーツクリーナーを吹きかけたら汚れと余分なクリーナーをウェスで拭き取ってやります。
超大まかにやるだけでもこれだけ違ってきます。上の写真と比べてみてください。
チェーン表面はもちろん、特に内側にドロッとした固形状の汚れが溜まりやすいので、外観に惑わされず内側もしっかりキレイに洗浄しましょう。
スプロケットも忘れずに掃除
後輪のスプロケット部分は、パーツクリーナーを吹きかけた後、キッチンペーパーを半分に折って溝に差し込んで左右に動かします。
チェーンクリーナーがあるとめっちゃ楽
今回は手作業で掃除しましたが、後に「チェーンクリーナー」を購入して使ってみたところ、チェーンの掃除が手作業よりも格段に早く、よりキレイに出来るようになりました。
チェーンクリーナーはParkTool(パークツール)の「サイクロン CM-5.2」、洗浄液はAZのチェーンディグリーザーをそれぞれ使っています。
チェーンの掃除においてはチェーンクリーナーに勝るものはない! というくらい短時間で確実に汚れを除去することが出来ました。
実際に使用した様子については以下の記事でまとめています。
チェーンに注油する
ギトギトになった古いオイルを落としたらハイオシマイ! …というわけではありません。
このままだと表面が保護されておらず、潤滑性に乏しく錆びやすい状態なので、キレイになったチェーンに新しくオイルを注油します。
使用するオイルのタイプについて
チェーン用オイルは大まかに「ドライタイプ」、「ウェットタイプ」、「ワックスタイプ」の3種類があります。
それぞれ一長一短あり、主な違いは以下の通りなので、ロードバイクの使い方によって選択します。
- ドライタイプ : ドライとあるように比較的乾燥したオイル。チェーンが汚れにくいがその反面すぐに落ちるので、こまめに注油する必要がある。
- ウェットタイプ : ドロッとした粘度の高いオイル。雨・泥・雪などに強く油分が落ちにくく、ハードコンディション向き。ただし汚れを付着させやすい。
- ワックスタイプ : ワックス成分により汚れの付着を防止する。比較的チェーンを綺麗に保てる。雨天時の走行などハードな使用には不向き。
FINISH LINE(フィニッシュライン)のセラミック ウェット ルーブを使用
そんな具合に、一言にチェーン用オイルと言えど様々なタイプがあります。
私は通勤で雨の中を走ることもあるので、ショップの店長さんと相談して、セラミック ウェット ルーブ(FINISHLINE)というウェット系オイルを購入。
オイルの注油方法は至って簡単で、上の写真のようにチェーンの1コマ1コマに1滴ずつポタリと垂らしていき、余分なオイルを拭き取るだけ。
また、チェーンだけでなく、変速機やブレーキの可動部分にも忘れずに注油し、何度か動かしてオイルを馴染ませたらチェーン同様に余分なオイルを拭き取ります。
自転車の中で最も汚れが酷いチェーン周りの掃除 & 注油については以上です。
フレーム全体の汚れを落とす
続いて、フレームやホイールなどの汚れも落としていきます。
やることはチェーン周辺の掃除と同じでパーツクリーナー散布してウェスで拭きとればOK。フレーム部分は車用のワックスやフクピカなどで磨くと新品同様のピッカピカになります。
まずはタイヤを外す
フレームの表面はもちろん、奥まった部分も掃除するため、タイヤを一旦外します。
まずはブレーキのクイックを上げて緩めます。
続いてホイールのクイックレバーを緩めて、反対側のナット部分を抑えながら回して、ある程度緩めたらハンドルを持ち上げれば外れます。
前輪を外した状態。
後輪はギアをトップにしてから外す
後輪も同様の手順で外します。
ただし前輪と違って後輪にはチェーンやスプロケットがあり、手こずるかもしれませんが、ギアをトップ(一番重いやつ)にしてチェーンを外側の位置にしておけば外しやすくなります。
前後のタイヤを外した状態。ママチャリよりメンテナンスが楽です。
なおゴム手袋はタイヤ外すだけですでに真っ黒に…。なるべくチェーン付近は触らないように。
チェーンと同様にパーツクリーナーで汚れを落とす
先述の通り、フレームやホイールの汚れもチェーンの時と同じようにパーツクリーナーで汚れを浮かせ、ウエスで拭き取るといった手順で行います。
チェーンと比べると汚れは少ないと思うので楽ですが、フレームの内側や奥まった部分など見落としがちなので全体をくまなく観察して掃除します。
当たり前ですが硬いブラシやタワシなどで擦ると傷が付くのでNG。柔らかいウエスなどを使いましょう。
また、清掃後はフレームを車用のワックスやフクピカをつかうことで表面がコーティングされ、汚れや水分をはじくようになります。
まとめ 定期的なメンテナンスは忘れずに
こんな具合にロードバイクのお掃除してみましたが、汚れが取れてキレイになったのはもちろん、注油したことによって走り出しがスムーズになりました。
メンテナンスで性能が大きく変わるのはロードバイクに限った話ではありませんが、体感出来るほどに違いがわかるとやって良かったなと思います。
なお、過去にチェーン触った手でそのままバーテープを握るという愚行を犯したために真っ黒になってしまい、洗剤を染み込ませた布でポンポンと叩いてみたけど完全には落ちず。
バーテープは交換するしかないですね。とほほ…。
なのでバーテープを交換する ときは車体と同じ青か赤を選んでみようかなと計画中。
こんな風にペイントでバーテープ部分に色を塗ってインスピレーションをはたらかせてみる。
うーん、やっぱ赤はないか?!