部屋にこもってプラモ作ってる時が至福に思える今日このごろです。このままプラモ作ってブログ書くだけで生活できればいいなぁと思うほどです。
なんというか……働きたくないでござる。部屋から出たくないでござる。
そんなニート気質な私ですが、今日も「4号対空戦車 オストヴィント」の製作日記の続きを書いていきます。
なお、オストヴィント製作日記の一覧はこちら↓
前回のあらすじ
車体下部の側面に転輪の基部となるパーツをチマチマと取り付けたのと、車体後部のリアパネルにマフラーをはじめとするパーツを取り付けていました。
しかし、途中で説明書と実際のパーツの形状が一致せず、「あれ? おかしいなぁ…」と思いながら、サイバーホビー製品を輸入・販売している業者に問い合わせてみる。
すると、説明書に記載されているパーツ番号は誤りということがわかり、正しいパーツ番号を教えてもらうことで事なきを得ました。
車載機銃の組み立て
今回は説明書の「5番」をやっていきます。
具体的には通信手席の機銃や前面装甲を組み立てました。
ということでまずは車載のMG34機関銃を組み立てていきます。
機銃はもちろん塗装するのですが、一通り組み立ててから塗装するので、機銃全体を塗装するのではなく、外部に露出する部分だけ塗装となります。
説明書を見ると2ヶ所で「H66」と書かれたパーツが2つありました。これは誤りで本来のパーツは「H65」(写真参照)になります。
指先よりも小さいパーツに接着剤をつけて貼り合わせます。
そして完成した車載機銃がこちら。機銃車に搭載する関係で銃床(ストック)は取り外しています。
この他にも車載用のMG34は銃身を覆う防弾ジャケットがついていたり、左右どちらからも給弾出来たり、射手の腕の負担を減らす装置が付いているなどの改修が施されてました。
前面装甲の組み立て
続いて前面装甲を組み立てていきます。
説明書を見るとまたしても穴を開けろという指示があります。
裏側。右2ヶ所、真ん中2ヶ所、左1ヶ所の合計5ヶ所に開けます。
ということでまたハンドリューターにアタッチメントを取り付けてギュイーンと穴を開けていきます。
穴を開けたあと、操縦手が前方の視界を確保するために覗く「窓」を作ります。
戦車といえど車両ですので前が見えなければ走らせることはできませんよね。ちゃんと窓はついてます。
実際の戦車のは覗き窓はシースルーではなく防弾ガラス仕様になっており、それを再現するべくクリアパーツを使っています。
なかなか細かいところまでしっかり再現されていますね。
車載機銃を取り付け、操縦手の視察窓に防弾の装甲バイザーをつけて、ツィメリットコーティングのプレートを貼り付けます。
説明書に従ってパーツや車載機銃を取り付けるとこんな感じになりました。
前部上面装甲周辺の組み立て
続いては車でいう「ボンネット」に該当する「前部上面装甲」周辺を組み立てていきます。
予備履帯ラックはプラかエッチングを選択
まずこちらは、前部上面装甲に取り付ける予備履帯を固定するラックなのですが、このパーツも2つから1つを選ぶようです。
具体的には組み立てやすいプラスチックパーツか、スケール感を考慮した薄いエッチングパーツのいずれかを選択するというもの。
選択するパーツの一方は他のパーツと同じくプラスチックパーツ。
で、もう一方というのが薄い金属の板で出来た「エッチングパーツ」と呼ばれるもの。
とにかく薄っぺらいパーツなので、プラの強度とか成形といった大人の事情をムシして驚きの薄さを付与してくれます。
より実車っぽくしたい人はぜひとも使いたいパーツですが、プラパーツと違って金属なので通常のセメントではくっつかず、接着には瞬間接着剤が必要です。
せっかくエッチングパーツが同梱されているので今回はこちらを使いました。初めてのエッチ(ングパーツ)です。…こう書くとムチャクチャ卑猥。
予備履帯の組み立て
前部上面装甲に置く予備履帯は1コマ1コマ分離しているので、これを7コマ分組み立てます。
こんな感じにバラバラなので、履帯先端の凹凸を合わせて接着していきます。
接着完了。
チマチマとした作業ではありますが、たった10コマ未満の連結なのですぐに終わります。
キットによっては車体に取り付ける履帯を1つ1つ連結させるタイプもあります。ものすごくしんどそう。
さらに実物と同じ構造の履帯キットを使用して何時間もかけて組み立てるという人もいます。もちろん実物と同じ構造なのでクオリティは極めて高い。
予備履帯の取り付け
予備履帯は車体下部の上面装甲板の上に取り付けます。この装甲板にもしっかりツィンメリットコーティングが施されております。
そんな履帯はこのように前部上面装甲にボンと乗っけるイメージです。ボンネットだけに。
予備履帯の留め具を取り付けます
予備履帯の留め具をつくって車体側に取り付けます。
まずはランナーからパーツを切り取りますが、エッチングパーツを切り離す場合、ニッパーだと刃こぼれしますし、何よりパーツとランナーの感覚が狭くて刃が入らないのでカッターを使います。
切り取ったらパーツを軽く曲げて形どります。今思うと小さいのでランナーから切り離す前に曲げたほうが楽だったかも。
予備履帯にエッチングパーツを取り付けていきます。
薄い金属なので接着しづらい。神経すり減らしながら取り付けました。今回の作業では今のところこれが一番しんどい。
エッチングパーツを予備履帯に取り付けたら前部上面装甲に取り付けます。
今回は履帯側に留め具パーツを接着してから装甲板に接着という流れでしたが、先に車体側に予備履帯をくっつけて、そのあと留め具を接着したほうが楽かもしれません。
これで前面装甲および前部上面装甲が完成し、「5番」の工程は終了です。
細かいパーツを取り付けたり、穴を開けたりと神経を使う作業がありましたが、ここまで無事に作業は進んでおります。
転輪・前部上面装甲の取り付け
今回は車体下部に手塩にかけて作ってきたホイールたち(と装甲板)を取り付けていきます。
これまでチマチマと車体に取り付けるパーツの組み立てが多かったので、戦車の「形」が見えて来なかったですが、今回からはそれらのパーツを車体に取り付けていきます。
いよいよ「戦車らしさ」が出てくる作業へ突入し、組み立てる楽しさも増します。……同時に難易度もアップしそうですけどね。
ちなみに車体に取り付ける転輪は紛失しないようにしっかり袋詰めしてあります。なんか飴玉みたい。
走行転輪・サスペンションの取り付け
まずは転輪を取り付けていくのですが、その中でも数が多い「走行転輪」からやっていきます。
走行転輪は履帯を挟んで地面と面しており、地形の凹凸による振動をモロに受ける場所です。
で、その地形による振動が車体に伝わると照準がブレたり、搭乗員が乗り物酔いで車内が酷いことになるので、それを防ぐために「サスペンション」という緩衝装置がついてます。
まずはそれらを組み立てていきます。
まずは恒例のバリ取りから。
ヤスリやカッターナイフでシャッシャッシャッと削る地味な作業だけど個人的に好きです。
説明書を見るとサスペンションと転輪を接着してから車体に取り付けろと言わんばかりの図になっています。
…が、その方法では取り付けづらそうだったので、まず3ピース構成のサスペンションを車体に取り付け、その後に転輪を取り付けることにします。
なのでまずはサスペンション側面にパーツをつけて、次に車体側面にサスペンションを取り付けます。
次にサスペンションの中央に円形状のパーツを取り付けます。
パッと見ただけではわかりづらいですが、左右で形状が異なるので間違えないように注意。
円形状のパーツはサスペンション中央にある3つの穴(形状注意)に合わせてパーツを取り付けます。
先にホイールを取り付けるとこのパーツが取り付けられなくなるので注意。…といっても向きが違えば装着できないので大丈夫だと思いますけどね。
そして最後にサスペンションに走行転輪を2つ取り付けるます。
そんな作業を左右それぞれ4つの合計8点やっていくのですが、注意したいのは右側面と左側面とではパーツのナンバーが違うという点。ボンヤリしてるとナンバーの異なるパーツを着けそうになります。
なので、左右いっぺんにやろうとせず片側から組んでいきます。
走行転輪を一通り装着してみるとこんな感じになります。
ひっくり返してみます。
戦車の底面というのは装甲はそこまで厚くないし(だから地雷に弱い)、迷彩塗装も施さない、いわば「手抜き」部分となります。
そんな場所だけに、あえてサイン入れたり、塗料の試し塗りをした形跡があったりと、プラモデル戦車作る人の個性が出る場所でもあります。
まぁあれですよ。美少女フィギュアを下から見るような感じですよ。
紳士たちは外見から見えない部分の微細な作りを見てクリエイターの技術やこだわりを評価するのです。「神は細部に宿る」ってヤツです。決してやましいことなんて考えてません。
起動輪・誘導輪・上部転輪の取り付け
続きまして車体前部の起動輪を取り付けます。ここは接着剤つけてポン付けするだけなので特に説明はありません。
……が、後に履帯を取り付ける関係であえて起動輪は最後まで接着しないという人もいます。そこはお好みで。
ちなみにこのオストヴィントの母体である4号戦車 G型とH型の大きな違いの1つに、この起動輪と最終減速機があります。
お次は後部の誘導輪。こちらは車体とホイールの間に小さなパーツを取り付けます。
接着後に変なクセ(=ホイールが車体内側に曲がって固定される)が出やすいので、位置決めや接着は慎重に。
あとは両側にそれぞれ4つ上部支持輪を装着すれば完了。
前部上面装甲を車体下部に取り付ける
車体下部に転輪たちを取り付けてよっしゃ完了!
……と思っていたのですが、転輪だけでなく、先ほど作った前部上面装甲も車体下部へ取り付けます。
こちらも接着するだけなので特別説明のいる作業ではないのですが、ちょっと新しいアイテムを使ってみることにしました。
「流し込み接着剤」を使ってみた
新しいアイテムというのがこちら。
接着剤にこだわってみて、普段使っているタミヤセメントではなく、「流しこみ接着剤」というものを買ってみました。
普通の樹脂系接着剤には「スチロール樹脂」が含まれているのでドロッとしますが、一方で流しこみタイプにはスチロール樹脂が入ってなくサラサラで、毛管現象によってパーツとパーツの隙間にスーッと入っていきます。
言葉ではうまく説明できませんが、パーツ同士を貼り合わせる時や接着面が小さいパーツを取り付ける時に重宝します。
液状なので、パーツ同士にできる僅かな隙間に接着剤が染み渡っていきます。上から圧迫すると外にほんの少し接着剤があふれます。
で、このあふれた接着剤が固まると、パーツ同士の隙間を埋めてラインが曖昧になり一体形成の質感を出してくれます。なんというか「接着」ではなく「溶接」したような質感です。
装甲はもちろんなんですが、オストヴィントの特徴的な砲塔部分に使いたい。というかヴィルベルヴィントにこれを使ってあげたかった……。
まとめ
ということで、車体下部に転輪と装甲パネルを取り付けました。
最初の方は車体に取り付けるパーツを組み立てる作業が多く、戦車が出来上がっていく実感がイマイチでしたが、後半はその組み立てたパーツを車体に取り付けていくことで、少しずつではありますが戦車らしくなってきています。
プラモデルは小さな「完成」の繰り返しで出来上がるものなので、焦らずじっくり確実に組み立てていきたいですね。
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