メーベルワーゲンの武装「2cm Flakvierling38」を組み立てた

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 1 メーベルワーゲン

どうもこんにちは。

先日、本体が完成したタミヤの「メーベルワーゲン」ですが、今回は搭載している武装である「2cm Flakvierling38」の組み立てをやりました。

車体と比べると細かいパーツが多く、若干手こずりましたが、無事に組み立てることができたので今回も製作日記を書き綴っていきます。

なお、今までのメーベルワーゲンの製作日記は以下から読むことが出来ます。

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「2cm Flakvierling38」の組み立て

さて、それではメーベルワーゲンの武装である「2cm Flakvierling38 対空機関砲」の組み立てに取り掛かります。

2cm Flakvierling38は一番最初に作った「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント 」以来です。同じ武装でも1/48と1/35ではどう違うのか、楽しみです。

砲座の組み立て

それではまずは2cm Flakvierling38の土台となる砲座の組み立てから入ります。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 説明書12番

説明書は12番から。

ちょっと図がごちゃついていますが、怯むことなく少しずつパーツを取り付けていきます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て

まずは砲座の基盤となる平ぺったいパーツ2枚に円柱状のパーツを挟んで取り付けます。

間に挟む円柱状のパーツは2cm Flakvierling38の砲身の動きに関わってくるパーツなので、両サイドの平ぺったいパーツには接着せずに取り付けます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て2

側面の次は前後にパーツを取り付けていきます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て3

ペタッとね。

このあたりはまだ簡単なところですが、パーツ同士がしっかり噛み合うか確認して丁寧に取り付けていきます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て4

砲座の正面にはさらにパーツを取り付けます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て5

正面から見ると砲座はこのようになっています。

この辺りはチマチマとパーツを取り付けていくだけの地味な流れです。ちょっと詳しく書きすぎたかも。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て6

砲座に角のようなニョロンと伸びたアームを取り付けます。

このアームは砲身と照準器を結ぶ部分。砲身の上下と連動して照準器が動くようにします。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 台座組み立て6

砲座後端にもパーツを取り付けます。

こちらには砲身を操作するハンドルや射撃手の座席などを後々取り付けていきます。

2cm Flak38対空機関砲の組み立て

土台が出来上がったので、次は2cm Flak38を4つと、それを固定する砲座を作っていきます。

ちなみに2cm Flakvierling38の”vierling”はドイツ語で「4組」と訳されます。「2cm Flak38」対空機関砲が4つでFlakvierling38というわけですね。

メーベルワーゲン試作型 説明書13番

説明書は13番に入ります。

ぱっと見た感じ、平ぺったい砲架に細長い棒状のパーツとFlak38をそれぞれ2つ取り付けていくといった流れです。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 Flak38組み立て

ということなのでまずは2cm Flak38本体を組み立てていきます。

組み立ては機関砲本体に弾倉(マガジン)を取り付けるだけですが、目立つ主砲のパーツなので、ゲートやパーティングラインの処理は入念に行っていきます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 砲身の穴あけ

デフォルトではマズルブレーキは開口されていないので、穴を開けてやります。

手順としては、

  1. ピンバイスで小さい穴を開ける
  2. 円錐状のヤスリで穴を広げていく
  3. 流し込み接着剤を塗って表面を溶かして整える

といった流れです。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 Flak38の完成

これらの作業を4回行って2cm Flak38本体が出来上がりました。この2cm Flak38が4つ組み合わさって「2cm Flakvierling38」となるわけです。

ポケモンで例えると「ダンバル」が4匹合わさって「メタグロス」になるようなものですね。

砲架へ取り付ける

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 銃座の取り付け

あとは2cm Flak38を砲架に左右に2つ取り付けます。

砲身は塗装してから取り付けた方がいいかなと最初は思いましたが、後々の組み立てを見ると後から取り付けるのは難しそうだったので先に取り付けました。

色が大きく異なるパーツは組み立てる前に塗装するか、組み立て後にするか迷います。対空戦車や自走砲といったオープントップ車輌の宿命ですね。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 砲身の防盾

防盾の隙間から流れ弾が侵入するのを防ぐ砲身用防盾を取り付けます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 砲身の防盾2

よく見るとこの防盾はFlak38本体ではなく砲架の先端に取り付けるようです。

防盾の組み立て

メーベルワーゲン試作型 説明書14番

つぎは正面からの攻撃から射手や装填手を守るための「防盾」をつくります。説明書は14番。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 防盾の組み立て

こちらが防盾のパーツとなります。

狭い砲塔に機関砲一式を詰め込んだ「ヴィルベルヴィント」には無かった部品です。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 防盾の組み立て2

パーツは防盾の裏側についてるリブに合わせて取り付けます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 防盾の組み立て3

別の角度から見てみるとこんな感じ。反対側の防盾も同じように作ります。

照準器は砲身と連動する

さて、次が難関(?)です。

敵の航空機に狙いを定めるために射手が使用する「照準器」を取り付けるのですが、この照準器は砲身の上下に合わせて動くギミックが施されています。

それだけにデリケートなパーツ構成になっており、今まで以上に丁寧な作業や要求されます。

メーベルワーゲン試作型 説明書15番

説明書は15番より。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 照準器

こちらは照準器をパーツに取り付けたところです。照準器はパーツと平行になるように取り付けます。

なお、真横から見るとわかりづらいですが、この2cm Flak38(および前身の2cm Flak30)や2cm Flakvierling38の照準器は「Schwebekreisvisier 38」といいます。

照準器の円形フレームの中には砲身の動きに連動する輪があり、その輪の中心にあるドットを航空機の未来位置として合わせることで見越し射撃が出来ます。

また、今回のメーベルワーゲンにはありませんが、2cm Flak38の照準器マウントには対地攻撃用のスコープも取り付けられるようになっています。アナログですが高性能です。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 照準器2

そして砲座から長く伸びているアーム部分にピンのようなパーツを通して取り付けます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 照準器3

内側から見るとこのように少しピンのようなパーツが突き出ているのがわかります。

なので、照準器の回転軸部分は接着せず、ピンの先端にのみ接着剤をつけて砲座に固定します。

なお、念のためピンにはタミヤのセラグリスを塗って回転の動きを良くしました。

「焼き止め」で照準器のアームを固定する

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 砲身と照準器の連動

さて、次に照準器と砲架を結ぶ細長い棒状のパーツを取り付けます。

アームの両端を通す場所(写真赤丸)は突起になっており、ここに熱したマイナスドライバーなどを押し付け、突起を潰して平ぺったくして、接着せず(=アームのギミックを生かす)アームが外れないようにします。

いわゆる「焼き止め」という作業になりますが、初めて行う作業なので上手くいくかどうか不安…。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 砲身と照準器の連動2

砲架側の焼き止めはこのようになりました。

アーム穴の内径 < 焼き止めで潰した面 にして、アームが外れないようにして、なおかつパーツがちゃんと動くようにしなければいけません。

焼き止めが足りないとパーツが外れるし、やり過ぎると「溶着」になって砲身ギミックが犠牲になります。足りなくてもダメですが、やり過ぎてもダメ。鬼のような条件やな。

もし焼き止めが失敗した時は

なかなかデリケートな作業が要求されるだけに、1発では上手く行かない場合もあります。私も照準器側の焼き止めをやり過ぎて「溶着」になってしまってパーツが動かなくなりました。

なので、もう一度やり直します。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 焼き止め失敗

熱したドライバーを長く当てすぎたせいで、上の写真のように溶かした部分がアームに引っ付いて動かなくなってしまった。

なのでもう一回やり直しますが、やり直す際の手順としては

  1. ニッパーなどで、照準器アームと棒状のパーツを切り離す
  2. アームの埋まった穴をピンバイスで開ける
  3. ランナーをライターで炙って細長い「伸ばしランナー」をつくる
  4. 伸ばしランナーを5ミリほど長さにカットして照準器側に接着剤でくっつける
  5. 完全に接着されたらもう一度焼き止めをする

といった流れでリトライ。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 焼き止めリトライ

その結果、2回目は無事に焼き止めが成功。

あくまでアームが外れないようにするのが目的なので、焼いて潰した面が穴の経よりも大きくなれば良いのです。

砲手・装填手用座席の組み立て

メーベルワーゲン試作型 説明書16番 2

なんとか砲身と照準器の連動ギミックを作ることができたので、次は砲手と装填手が座るイスの周辺をつくっていきます。説明書は16番からやっていきます。

なんだか複雑な形をしてますが、ひるまずにやっていきます。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 射手席の組み立て

砲身を操作するハンドルや座席の部分はいきなり組み立てずに、仮止めをしてパーツの位置関係を把握してから接着。

砲手席の背もたれ部分は説明書曰くフィギュアを乗せてから取り付けるとのことなので現時点では接着していません。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 装填手席の組み立て

装填手の座席もつくります。

こちらも塗装の関係で2cm Flakvierling38本体側にはまだ取り付けません。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 弾倉ケース組み立て

ついでに弾倉を収納するラックも2個作ります。こちらも座席同様に塗装してから取り付けます。

砲座底部の取り付け

さて、ここまで組み立てたパーツを砲座底部となる部分に取り付けます。説明書には「ステップ」と記載されていますが、ステップだけにこれが「最後のステップ」です。

メーベルワーゲン試作型 説明書17番

説明書は17番です。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 ベース組み立て

こちらが2cm Flakvierling38とか諸々を乗っけるステップです。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 ベース組み立て2

まずステップに細長いパーツを2つ取り付けます。

これは防盾を支えるストッパー的なものかな?

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 水平射撃

そして2cm Flakvierling38をステップの形状に合わせて取り付けます。

素組みではうまく噛み合わなかったので、2cm Flakvierling38の底面を少し削って微調整しました。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 対空射撃

言わずもがな砲身は上下に動きます。照準器もちゃんと連動しますよ。これでいつでも航空機が落とせるよ。やったねたえちゃん。

メーベルワーゲン試作型 Flakvierling38 1

さらに防盾も取り付けます。

これで2cm Flakvierling38も塗装後に取り付けるパーツを除いて完成です!

まとめ

「2cm Flakvierling38」を一気に完成まで持っていきました。

今回の組み立てにおける関門は「焼き止め」でした。初めの手法で慣れていないこともあり、一度失敗してしまいました。何とかリカバリー出来たから良かったものの、「昔のプラモデル」の洗礼を受けましたよ。

なお、組み立てについては「フィギュア」が残っていますが、こちらは暇なときにノンビリ作っていきます。

お盆休みくらいに車体の塗装ができればいいなぁと思いつつ完成した2cm Flakvierling38をニマニマしながら眺めています。

↑ということで次回は塗装に入ります。

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