タミヤの「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」のプラモデルを買ってみた

タミヤ ヴィルベルヴィント 箱絵 模型制作日記

年末年始にプラモ県こと静岡に旅行に行っておりましたが、そこでホビーショップを見つけて立ち寄り、人生初のプラモデルを購入しました。

購入したのはタミヤの1/48スケールの「ドイツ IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント」という戦車のプラモデルです。

戦車プラモを作るのはこれが初めてですが、このIV号対空戦車 ヴィルベルヴィント(以下:ヴィルベルヴィント)という戦車(対空戦車)はゲームで見たことがあります。

なので「ヴィルベルヴィントはこういうやつですよ」とざっくり紹介できる程度に知ってるヤツです。

ということでこの記事では

  • ドイツの対空戦車「ヴィルベルヴィント」とは何か
  • タミヤのプラモデル「ドイツ IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の紹介

についてまとめました。

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「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」とは

4号対空戦車 ヴィルベルヴィント

IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント via : Wikipedia

「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」について知らない人も多いかと思いますので、まずは実物のヴィルベルヴィントについて簡単に説明していきたいと思います。

対空戦車とは

第二次世界大戦後期、制空権を失ったドイツ軍は連合軍の航空機への対策が課題となります。そのため、高射砲や対空機関砲といった地上から上空の敵機を攻撃する「対空兵器」が開発されます。

ただ、対空兵器は野砲(榴弾砲)や対戦車砲のように、陣地に設置するタイプが多く、一度設置すると移動させるのに時間がかかるという欠点があります。

もちろん運搬を考慮してトラックなどで運ぶための牽引装置やタイヤなどがありますが、単体での移動は限定的でした。航空機は戦車を狙って攻撃するので、味方の戦車を護衛するため付随させる必要がありました。

そういった理由から、高射砲や対空機関砲をハーフトラックに乗せた「対空自走砲(自走式対空砲)」や、既存の戦車の砲塔を撤去し、対空兵器用として新規の砲塔を載せた「対空戦車」が開発されました。

なお、対空兵器だけでなく、野砲や対戦車砲にも自走能力が求められ、自走砲、突撃砲、駆逐戦車といったカテゴリの装甲戦闘車両が開発されました。

対空戦車の目的

対空戦車(対空自走砲)の目的は、戦車隊に随伴して敵の航空機から味方の車輌を守ることにあります。

そのため、敵機が接近してきたら戦闘態勢に入り、爆弾投下あるいは機銃射撃しようとする敵機の飛行を妨害します。もちろん敵機を撃墜できれば御の字ですが、そうでなくても敵機の攻撃を妨害出来れば大戦果でした。

そういった対空車両(対空戦車)の一つがこの「ヴィルベルヴィント」です。

ヴィルベルヴィントは「4号戦車」をベースにした対空戦車

4号戦車 F2型

4号戦車 F2型 via : Wikipedia

そんな対空戦車の中でも、このヴィルベルヴィントは「4号対空戦車」の名の通り、第二次大戦中のドイツにおいて最も大量に生産された「4号戦車」の車体を流用して作られた対空戦車です。

レストアや修理などで戦場から戻ってきた4号戦車の砲塔だけを撤去し、そこに乗員を保護する装甲と対空機関砲を備えた砲塔を乗せるだけで出来るお手軽なものでした。

ヴィルベルヴィントは以前からあった対空車両(特にメーベルワーゲン)の不足を補うための暫定的なもので、以降の対空戦車が完成するまでの数合わせといった側面もありました。

新しく対空戦車を作るより、既存の戦車を流用して砲塔だけ新規とすれば時間もコストも削減できますからね。

ちなみにヴィルベルヴィント以外にも「4号戦車」をベースにした「4号対空戦車」はあります。詳しくは以下のリンクにて。

魔の4連装と恐れられた「2cm Flakvierling38」を搭載

2cm Flakvierling38

2cm Flakvierling38 via : navweaps.com

ヴィルベルヴィントは「2cm Flakvierling38」という、20×138mmB弾を発射する対空機関砲「2cm Flak38」を4連装にしたものを搭載しています。

映画「プライベート・ライアン」の終盤にて「2cm Flak38」が登場し、ドイツ戦車に群がる米軍兵士をバタバタと薙ぎ払うシーンがあります。その対空機関砲が4つになったといえばその恐ろしさが伝わるかと思います。

そんな4門の20ミリ機関砲による驚異的な射撃によって2cm Flakvierling38は連合軍から「魔の4連装」と恐れられていました。

「対空戦闘」を想定した対空機関砲ではあるものの、驚異的な連射能力から敵兵士や非装甲の柔目標を対象とした「水平射撃」をすることもあったようです。

余談ですが、この「20×138mmB」は対空機関砲であるFlak38やFlakvierling38だけでなく、「2号戦車」の主砲(戦車砲)であるKwK30およびKwK38などでも使われていました。

しかしながら、第二次大戦も後半になると、連合軍の航空機も発達し、高高度を飛行したり、機体が装甲化されたりして、2cm Flakvierling38では威力不足となりました。

この威力不足を重大視したドイツ軍は上位機種としてヴィルベルヴィントより大口径な3.7cmの機関砲を搭載した「4号対空戦車 オストヴィント」を生産しました。

私は当初、ヴィルベルヴィントの上位互換がオストヴィントと思っていたのですが、オストヴィントは「メーベルワーゲン」の上位機種で、ヴィルベルヴィントは対空戦車不足を補うためのものという見方もあるそうです。

なお、ヴィルベルヴィントにより強力な30mmの航空機関砲「MK103」を4連装にして、Flakvierling38の砲架に乗せた「3cm Flakvierling103/38」を搭載した「ツェルシュテーラー45」も製作されましたが、試作車が1輌作られただけでした。
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タミヤの「ドイツ IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント」のレビュー

ヴィルベルヴィント 箱絵

ここからは今回購入したタミヤの1/48スケールプラモデル「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」についてご紹介します。

冒頭でも述べたとおり、戦車プラモはおろかプラモデルそのものが初めてな私ですが、箱絵を見ただけで「あ、これ初心者向けじゃないな」ってのがわかります。だが負ける訳にはいかない。

ヴィルベルヴィントを選んだ理由

ドイツの戦車といえば「ティーガー」とか「パンター」、そしてヴィルベルヴィントの母体である「4号戦車」など有名な戦車があります。

それらメジャーな戦車を差し置いて何故このヴィルベルヴィントを選んだかというと、対空戦車が好きだったからという地味にマニアックな理由から。

個人的にはヴィルベルヴィント(およびメーベルワーゲン)の後継種である、3.7cm対空機関砲を搭載した「オストヴィント」が欲しかったけど、無かったのでコレにしました。

後にオストヴィントも購入して、ヒーヒー言いながら作りました。

BF1942のデモ版をプレイしてヴィルベルヴィントの存在を知った

BF1942デモ版のヴィルベルヴィント

BF1942デモ版のHELLENDOORNマップで登場したヴィルベルヴィント。画像はデモ版プレイ中よりキャプチャ

ちなみに「ヴィルベルヴィント」の存在を知ったのは、PCゲーム「バトルフィールド1942」のデモ版をプレイしたときでした。

戦車にありがちなキャタピラーのついた下半身に、(戦車にしては)なんだか奇妙な形の砲塔に、(戦車にしては)ものすごく細い砲身が4つ。「コレ本当に戦車なの?」ってなるようなユニークなデザインに惹かれました。

当初はこれが「対空戦車」だと知らずに乗り、いくら砲弾をぶつけても敵の戦車を撃破できず返り討ちにされまくってました。

さらに当時、BF1942デモ版に登場したヴィルベルヴィントのことを間違えて「オストヴィント」と呼んでました。

箱を開けて中身を確認します

ヴィルベルヴィント 開封

ということで、初めてのプラモデルの箱を開けて中身を確認していきます。

以下、個人的に気になったものをまとめてみました。

パーツランナー

ヴィルベルヴィント ランナー

まずはランナー(パーツがくっついてる枠)が入った袋が5つ。

プラモデルの大きさは作る模型のタイプ(戦車、航空機、軍艦、バイク、その他)やメーカーによって様々なサイズがあります。戦車や装甲車などのAFVモデルは1/35スケールが主流ですが、今回のキットはそれより小さい1/48となります。

もちろんサイズが大きくなれば大きくなるほど工程数が増え、細かい特徴も忠実再現できるようになっているので、より組み立て甲斐が出ます。

逆に1/48のような小さいものだと単純に置き場所に困らない他、ジオラマやヴィネットといった情景作品を作るのに丁度いいサイズでもあります。

ただ、プラモ初心者の私にとっては1/48スケールでもパーツの数が多く感じます(笑)

組み立て説明書

ヴィルベルヴィント 説明書

こちらは説明書。組み立て手順はもちろん、どこに何の色を塗装するのか、デカールはどこに何を貼るのかといったことも書いてありました。

また説明書によると、この車輛は1945年2月にフランスに投入されたものを再現しているそうです(部隊は不明)。

また説明書には「ツィンメリット・コーティング」についての記載もありまして、何それ? と思ってググったら、歩兵が使う「吸着地雷」が車両に引っ付かないようにするためのコーティング加工とのこと。ほうほう。

ドイツ軍が開発した磁石で吸着させる対戦車地雷を、「敵もパクって使うかも知れんから対策しとこ」ってことで、1943年8月に制式化された車体への加工です。

ところが、敵が吸着地雷を使わなかったり、コーティングに時間が掛かるとか、車体重量が増すといった理由で1944年9月に廃止されたそうです。

そんな「ツィンメリッ・トコーティング」なんですが、リアル戦車でもなかなか手間がかかるので、プラモデルにおける加工でも「まさに鬼門」とのこと。模型愛好家たちの間で様々な方法で再現を試みました。

ただ、現在では「ポリエステルパテ 」を車体表面に塗った後に、乾燥する前に「コーティングブレード 」というアイテムを使うことで再現が容易になったようです。

関連記事 【ティーガーI】ドイツ戦車にツィンメリットコーティングを再現する方法

スライドマーク(デカール)

ヴィルベルヴィント スライドマーク

こちらは車体に貼るスライドマーク(デカール)。

砲塔の両側面および車体後部に貼る国籍マークの鉄十字が3つと、砲塔番号「031」および「032」がそれぞれ2つずつありました。

残念ながら実際に「031」あるいは「032」の砲塔番号がついたヴィルベルヴィントの写真は見つかりませんでしたが、先述の通り1945年2月にフランス(アルザス・ロレーヌ)で発見された車両をモデルにしているようです。

「パイパー戦闘団」のヴィルベルヴィントを再現する場合

なお、ヴィルベルヴィントが活躍した逸話としては、ヨアヒム・パイパーSS中佐率いる「パイパー戦闘団」に随伴したヴィルベルヴィントがあります。

ドイツ軍最後の反撃ともいわれる「バルジの戦い」において、1944年12月18日に山道を進行中していたパイパー戦闘団の車列に16機のP-47サンダーボルトが襲撃。

P-47は30分にわたる攻撃を行いましたが、パイパー戦闘団に決定的な損害を与えることはできず、逆にヴィルベルヴィントによってP-47が1機撃墜されました。

そんなパイパー戦闘団付随のヴィルベルヴィントを再現する場合は、国籍マークのデカールのみ貼ります。

車体シャーシはダイカスト製

ヴィルベルヴィント ダイカストシャーシ

こちらは車体下部のパーツ。ここに転輪や履帯などを取り付けます。

「プラモデル」なので通常のパーツの材質はプラスチックですが、1/48スケールの戦車プラモの車体シャーシはダイカスト製(一部を除く)なのでズッシリと重量感があります。

ただ、プラモ用接着剤で接着するプラスチックのパーツと違って、こういった金属のパーツは瞬間接着剤が必要です。

車体の塗装について

ヴィルベルヴィント 箱 指定色

箱の側面には車体の塗装の際に使用する塗料の色が記載されていました。

ダークイエローをベースに、レッドブラウンダークグリーンを使って迷彩塗装をするとのこと。

実際のドイツの戦車は、第二次世界大戦の最初の方は迷彩塗装ではなくネズミ色(ジャーマングレー)っぽい単色の塗装をしていました。

ところが戦況が悪化して、攻めの戦いから守りの戦いとなり、隠れる(発見を遅らせる)必要性が出たため、車体に迷彩塗装を施すようになったとのこと。

最初は兵士たちが支給された塗料を使って各々迷彩塗装を施しましたが、後に工場であらかじめ迷彩塗装をするように通達がされたとのことです。

持ってるラッカー塗料

ちなみにこの時点で私が所持している塗料(スプレー)はこちら。右からブラック、ライトサンド、ダークグリーン、艦底色。明らかにドイツ戦車を塗装するための色ではない(ダークグリーンを除く)

もともとはエアガンを迷彩塗装するために買ったものなので、プラモデルでこれを使えとなると車体全体の基本塗装くらいでしょうね。スプレー塗料なので細かいコントロールは苦手なのです。

一緒に買った工具類

ニッパーと接着剤

静岡のホビーショップで買った「ヴィルベルヴィント」ですが、無謀にもホテルの部屋で組み立てようかなと考えてたので、最低限のツールはあった方が良いだろうと思って合わせて購入したニッパーと接着剤。

「これだけじゃ無理だろ」というくらい本当に最低限度です。組み立てられないことはないですが、パーツのバリ取りとかが出来ないので確実に完成時のクオリティが大幅に下がります。

なお、ニッパーも瞬間接着剤も自宅で組むときに大変お世話になりました。

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まとめ 知識・工具ナシで旅先で組み立てるのは無謀

本来はホテルでノンビリ組み立てようかと思って買ったものですが、プラモなんて作ったことがない私にとって無謀すぎる選択でした。それはもう箱開けて即座に「あ、これ無理だわ」ってなるほどに。

なので、ホテルでの組み立ては諦めて、家に帰ってから工具をと情報を揃えてジックリ組み立てようという結論に至った次第です。

工具やアイテムについては「【超初心者向け】戦車プラモデルで使用した道具と使い方まとめ」にてまとめたので、これから戦車を作る人は参考にしてみてください。

初心者でも簡単に組めるプラモデル(ガンプラとか)もあるので、見栄を張らずにそっちを選べばホテルでも作れたかもですが、陳列されたプラモの中にヴィルベルヴィントがあったので買ったのです。

何というか、プラモデルを買ったというよりも、ヴィルベルヴィントを買ったと言った方が良いのかもしれません。

ということで暇な時間を見つけながらチビチビと組み立てていこうと思います。お楽しみに。

生まれて初めて作る戦車プラモ「ヴィルベルヴィント」に悪戦苦闘するの巻
タミヤの「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の製作を開始します。ツィンメリットコーティング、パーツの塗装、迷彩塗装に失敗したシャーシをマジックリンで洗浄しました。…生まれて初めての戦車プラモなので「組み立て…?」ってなる内容ですがご容赦を。

↑次回のヴィルベルヴィント製作日記はこちら。早くも悪戦苦闘しております。

↑今回購入したタミヤのヴィルベルヴィント(1/48スケール)がこちら

↑1/35スケールのヴィルベルヴィントもあります

サイバーホビー(ドラゴン)製のヴィルベルヴィント。パーツ数が多くモールドなども細かく入ってます。中・上級者向け。

模型制作日記4号対空戦車 ヴィルベルヴィント対空戦車
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