どうもこんにちは。
暑いのが嫌いなので冷房の効いた部屋でじっとしています。
…という前置きはもう何度書いたかわからないほど暑いのが苦手です。こういう時は部屋に閉じこもって合成樹脂(プラモのこと)で遊ぶに限ります。
ということで引き続きタミヤのメーベルワーゲン(2cm Flakveriling38搭載型)の製作日記を書いていきます。
なお、今までのメーベルワーゲン製作日記は上記から読むことができます。
メーベルワーゲン 車体上部の組み立て
ということでここからは車体上部の組み立てに入ります。説明書は7番目から。
図を見た感じ、車体上部に小さなパーツやOVM(車載工具)を取り付けていく流れになっています。
特に難しい作業とかもなかったので飛ばしても良いような場所ですが、それだと製作日記の面白さがなくなってしまうので、ここも丁寧に解説していきます。
こちらがメーベルワーゲンの車体上部。
メーベルワーゲンは「”4号”対空戦車」の名の通り、「4号戦車」を母体にしていますが、車体上部は新規製作とのことで、横長のプラットフォームになっています。
ここに対空機関砲(2cm Flakvierling38)や用具箱を乗せ、周囲を装甲板で囲っていくのです。
車体上部にパーツを取り付ける
先述の通り、車体上部の大まかな作業といえば、組み立てたリアフェンダーを取り付けたり、OVM(車載工具)を取り付けるといった内容。
特に今回のキットは古いキットということもあってか、取り付けるパーツ数が少ないので、説明書にしたがってジックリやっていけば簡単に出来ます。
ただしOVMとか小さいパーツは破損や紛失に注意。特に細長いパーツをランナーから切り離す時は折れないようにある程度「あそび」を持たせてカットします。
まずはリアフェンダー。組み立てが完了したフェンダーはこんな感じ。
今回のキットではフェンダースプリングや車体側に隠れる内側の三角パーツの3ピース構成となっていました。
フェンダーの上にある吸気口カバーはフェンダー一体形成で再現されています。
車体後部の吸気口の下にある突起とフェンダーの穴を合わせて取り付けます。この突起はゲートじゃないので間違えてカットしないように注意。
吸気口も車体上部シャーシと一体となっていました。
フェンダーを車体に取り付けました。
そのままフェンダーの左側には車間表示灯を取り付けます。
これがないと後続車両に衝突される危険性があるので、戦車乗りは必ず車間表示灯をつけましょう。
またフェンダーの上にはスパナとかバールのようなもの(履帯を取り付けるための工具です)を取り付けます。
その上には兵士が車体によじ登るためのハンドルを2つとりつけます。このハンドルは反対側にも装着。
お尻には後部装甲板を取り付けます。
もちろんこの装甲板にも後ほどツィメリットコーティングを施します。
車体後部のエンジンデッキは一体形成で、エンジンやラジエーターを点検するハッチはもちろん、冷却水注入口カバーまでもが車体と一体になっています。
取り付けるものといえば点検ハッチを開くためのハンドル2つくらい。ちと物足りない。
車体の中央には2cm Flakvierling38を置くためのパーツを取り付けます。
また、四角い用具箱も設置。
このセクションで取り付けるパーツは2つだけですが、次のセクションで予備砲身ケースとか色々取り付けます。
こちらは操縦手&通信手のハッチ。ここも車体にモールドが刻まれているだけ。
工程数の多いサイバーホビー(もといドラゴン)のキットを作ったことがある人には味気ないかもしれませんが、そこは1977年のキットということでご愛嬌。
車体前部のフェンダー(左側)には牽引シャックル、ボッシュライト、斧を取り付けます。
こちらはフロントフェンダー(右)に取り付けるジャッキ。
3ピース構成になってますが、レバー部分が小さいので取り付け時に神経を使いました。
そんなジャッキはフロントフェンダー(右)に取り付けます。
ジャッキの隣にはワイヤーカッターを乗っけますが、のせ方が悪く”柄”が浮いたので、引っ剥がして接着し直しました。横着はいけない。
また、リアフェンダー同様にフロントフェンダーの内側にもフェンダースプリングを装着します。細長いパーツなので折ったり紛失に注意。
ブレーキ点検ハッチの上にはドーム状の吸気口を取り付けます。
同じ「4号戦車」でも生産時期によって吸気口だったり簡略化してハンドル(主にJ型後期型)になってたりします。
車体上部のツィメリットコーティング
ある程度パーツを取り付けたので、車体の上下を合体させ、車体上部にもツィメリットコーティングを施します。
説明書は8番に進みます。
こちらも基本的に7番と同じように車体上部やフェンダーに車載工具や細かいパーツを取り付ける流れになります。
ということで、まずは車体の上下を合体させて車体上部の側面にお馴染みツィメリットコーティングをします。
ただ注意点としては、車体側面には装甲板を支えるフックを取り付けるので、その部分は避けてパテを塗りました。
こちらは車体正面。前面装甲板や前部上面装甲(ブレーキ点検ハッチとかがある面)にもしっかりコーティング。
もちろん後部装甲板にもツィメリットコーティング。
車体の上下を張り合わせた際に隙間が出来てしまったので、また「溶きパテ」を使って隙間を埋めます。
で、せっかく溶きパテを作ったので、車体の前面にも溶きパテを流し込んでクッキリ出ていた継ぎ目をぼかします。
ツィメリットコーティングは酢酸バリウムやポリ酢酸ビニルなどを混ぜ合わせたドロッとしたものなので、隅っことか継ぎ目のラインがクッキリ出ていると不自然になってしまうのです。
再び車載工具などを取り付けます
さて、あらかたツィメリットコーティングを施したので、再びOVMなどのパーツの取り付けをします。
こちらは車体右側面に取り付けたスコップ。
コーティングの上からでは接着剤がつかないので、接着面をカッターナイフで削ぎ落として接着します。
車体上部の内側に予備砲身ケースを取り付けます。
この予備砲身ケースは箱とフタの2パーツ構成になっているものを組み立て、パーツの突起を車体にある溝に差し込んで接着。
更にその横にツールケースを2つほど設置します。車体側にリブが入っているのでそこに合わせて取り付けるだけなので簡単。
「ケースの中には何が入ってるの?」と知り合いのグデーリアンに聞いたら「スターリンやチャーチルに勝つためのアイテムさ」と答えてくれました。わかりません。らっきょう漬けも入れてるのでしょうか。
後部装甲板には予備転輪ラックを2つとりつけます。
こちらも接着面のコーティングを削ぎ落として取り付けました。
そして車体には装甲板を支えるためのフックを取り付けます。
このフックは何かと負荷がかかる場所なので、剥がれないように流し込みよりも接着力が強い通常のタミヤセメントを使い、十分時間を置いてしっかり接着させます。
さて、これで車体上部も完成です!
車体上部も完成!
今回はフェンダーやOVM(車載工具)といった小さいパーツを取り付ける作業がほとんどで、内容的には地味ですが、この車体を組み立てることで「戦車」の形が出来上がります。
これで車体が出来上がったので、次は装甲板(防弾板)を取り付けるところからスタートします。
4号戦車ベースの対空戦車は何度も作ってきたのでこの辺はもう楽勝です(笑)。