エアブラシを使って「オストヴィント」を迷彩塗装してみた

オストヴィント ダークグリーン塗装2 オストヴィント

暑いですね。まだ春だというのにもう暑さでゲンナリしています。早く冬が来てほしいと思うほど。

そんな暑さにバテていてもドラゴンの「オストヴィント」の製作日記はしっかり書き綴っていきますのでよろしくお願いします。

↑いままでのオストヴィント製作日記はこちらのリンクから読むことができます。

今回はオストヴィント本体を塗装していきます。下地塗装は缶スプレーで行いましたが、車体塗装や迷彩塗装はエアブラシを使います。

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まずはオストヴィント車体の下地塗装から

前回は3.7cm Flak43を塗装したので、今回はいよいよオストヴィント本体の塗装に入ります。

いきなり塗料を塗っていくのではなく、まずは塗料の乗りを良くするために下地処理をしていきます。

塗料の乾燥を待つ関係で1日で全部出来なかったので数日かけて行いました。

エッチング(金属)パーツにメタルプライマーを塗る

オストヴィント メタルプライマー

ということで、まずは金属パーツに塗料の食いつきを良くするためメタルプライマーを塗ります。

今回のオストヴィントは付属するエッチングパーツだけでなく、へし折れたアンテナの代わりに使ったパーツも金属なので、もれなくプライマーで下処理をします。

ドイツ戦車に装着する2mアンテナは付属のプラパーツでは高確率でへし折れてしまう。なのでアンテナは金属パーツと交換するのをオススメ。

車体全体にサーフェイサーをスプレーする

オストヴィント サーフェイサー塗装

メタルプライマーが乾いたら今度はサーフェイサーを塗っていきます。

オストヴィント サーフェイサー塗装2

サーフェイサーは灰色でタミヤの黄色っぽいパーツなら色の変化がわかりやすいですが、サイバーホビー(ドラゴン)のキットだと元からパーツの色がグレーなのでわかりにくい(苦笑)

オストヴィント サーフェイサー塗装3

ということで、一通りサーフェイサーを塗ったので、乾燥を待ちます。

なお写真には入っていませんが、砲塔もしっかりサフ塗って乾燥待ちです。

車体に影の色を付ける

さて、サーフェイサーが完成したので次のステップへ進みます。

つぎは車体の「影」の色を再現する塗装で、車体の明暗をつけたり奥まった部分など塗装が出来なかった場所をカバーします。いわゆる「シャドー吹き」というものです。

オストヴィント マホガニー塗装

塗料はMr.カラーの「マホガニー」を使います。

オストヴィント マホガニー塗装

塗装するとこんな感じになります。塗った直後なので(雑に塗ったので)ビチクソ感がありますが、乾燥すれば気にならなくなります。

ということで、迷彩塗装をする前の下地塗装が完了したので、次は車体の迷彩塗装をしていきます。

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ショップでエアブラシを借りて塗装してみた 1日目

本来、戦車の迷彩模様とかは「エアブラシ」を使うと細い曲線が描けたりいい具合にボケ足のある塗装ができて良い感じに仕上がるのですが、あいにく私はそんなブルジョワなものは持っていません。

筆で迷彩塗装も出来ないことはないとは思いますが、前作の「ヴィルベルヴィント」は筆塗りで悲惨な目にあったので、その後ステンシルシートを自作してラッカースプレーで塗装するといった形式を取りました。

ただ、やっぱりプラモ動画を見ると多くの人がエアブラシで迷彩塗装をしています。私もなんとかエアブラシ塗装できないかと、エアブラシのレンタルが可能なショップを探してみました。

「グリーンマックス・ザ・ストアー」でエアブラシを借りた

グリーンマックス・ザ・ストア
エアブラシや塗装ブースが借りれる「グリーンマックス・ザ・ストア

すると「グリーンマックス ザ ストアー 」という名古屋の大須にある鉄道模型の専門店でエアブラシのレンタルが出来るとのことなので、電話で確認してレンタル可能か確認してみました。

するとOKだったので、予約してお店に行ってきました。

グリーンマックスの塗装ブースはこんな感じ

グリーンマックス・ザ・ストア 塗装ブース

こちらが「グリーンマックス ザ ストアー」の塗装ブースです。

エアブラシの使い方とかは一応動画を見て予習していますが、それでも自信がなかったのでスタッフさんに説明していただきました。

それにしてもこんな広い塗装ブース、私の家にも欲しいなぁ……。

グリーンマックス・ザ・ストア レンタルエアブラシ

こちらがエアブラシのエアーを作り出す「コンプレッサー」。使用したのは右側のエアテックス製APC-001R。

グリーンマックス・ザ・ストア レンタルエアブラシ2

こちらは「ハンドピース」という、「筆」にあたるアイテム。

ハンドピースにも幾つか種類があるのですが、このハンドピースは「ダブルアクション」というタイプでした。

ダブルアクションは、中央部分にあるボタンを押すとシューとエアーが出て、そのままレバーを後ろへ倒すことで塗料の放出量を調整できるタイプで、レビューとかでも「ダブルアクションは いいぞ!」とオススメしています。

まずはオストヴィントを「イエロー」で塗装

オストヴィント 梱包

ということでオストヴィントを塗装していきます。

キットの箱に「これでもか!」と梱包シートを敷き詰めて、オストヴィントを包んだ状態で運んだので破損の心配は皆無。

オストヴィント イエロー塗装

今回使う塗料は「イエロー」。このイエローはFlak43の砲弾を塗装したときに買い、「榴弾」の弾頭をこれで塗装しました。

…がイエローを買った本当の目的は榴弾の塗装ではなく、エアブラシを使って車体に塗装するためでした。

オストヴィント イエロー塗装2

ということでまずは塗料を作っていきます。

エアブラシで使う塗料は筆塗り塗料よりも薄めにします。希釈率としては塗料1に対しての溶剤が1.5~2倍くらい。

塗装に必要なツール類は持参しましたが、塗料皿や撹拌(かくはん)棒、溶剤、ツールクリーナーなどは塗装ブースで借りる事ができました。

オストヴィント イエロー塗装3

ということで明るいイエローが完成しました。

これをエアブラシの先端についてるカップ部分に入れてフタをすれば準備完了です。

オストヴィント イエロー塗装4

まずは持参したメモ用紙にテスト噴射してみる。なかなかいい感じ。

オストヴィント イエロー塗装5

ということでオストヴィントにイエローを塗っていきます。まずは砲塔。

オストヴィント イエロー塗装6

引き続き車体にも大雑把にイエローを塗ってやりました。

塗装というと全体にまんべんなく塗るイメージがあるのですが、今回はなるべく各パーツの中央部分をイエローで染めて、端っこの方はマホガニーの色を残すよう意識しました。

車体に明るいイエローを塗る理由

「ダークイエローじゃなくて普通のイエローかよ!」と言われそうですが、なぜイエローなのかというと、暗い色であるマホガニーの上に直接ダークイエローを塗るとダークイエロー本来の色が出ません。

なので、あえてドギツいイエローをマホガニーの上に塗ることで、その次に塗るダークイエローの発色を良くするわけです。決して自暴自棄になったわけではありません。

このテクニックは「プラモつくろう」に出演するプロモデラーの越智信善さんの塗装方法を参考にしたものです。さすが「塗りの越智」や「マエストロ」の異名があるだけに塗装技術はピカイチ。

オストヴィント イエロー塗装7

ということで、1回目のエアブラシ塗装はイエローを塗って終了。

なおグリーンマックスでは「貸しロッカー」が利用できる(有料)ので、この日はオストヴィントを預けました。ちょっと寂しい。

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ショップでエアブラシを借りて塗装してみた 2日目

1回目のエアブラシ塗装が終わった日にスタッフさんに「明日も使わせてください」と予約をして、その翌日の日曜日もグリーンマックスへ足を運びエアブラシ塗装をしました。

Mr.カラー 3色迷彩

その際にホビーショップでドイツ戦車の3色迷彩であるダークイエロー・レッドブラウン・ダークグリーンのラッカー塗料(Mr.カラー)を購入。

車体色(ダークイエロー)で塗装する

オストヴィント ダークイエロー塗装

そして再び塗装ブース。

まずは車体色であるダークイエローを塗るのですが、3.7cm Flak43をタミヤのラッカースプレーで塗ったので、車体もタミヤのタッカースプレーで塗装することにしました。

同じ「ダークイエロー」でもメーカーによって色調が異なるので、Flak43と車体とで色が違うってのもカッコわるいですからね。

オストヴィント ダークイエロー塗装2

ダークイエローの塗装が完了しました。

……あとから気づいたのですが、これ塗装ブースでやらなくても家で出来るやん!!!

ダークイエロー塗装後の乾燥のことも考えるとこの計画はミスでした。くそぉ。

ダークグリーンを吹き付けます

オストヴィント ダークグリーン塗装

生乾きではありますが10分ほど放置して次の迷彩塗装に入ります。

まずはダークグリーンからですが、ダークグリーン単体だと色が強いので、ダークイエローを少し混ぜて色調を柔らかくして使います。

オストヴィント ダークグリーン塗装2

ダークグリーンで迷彩模様を描いてみたらこんな感じになりました。

資料を見ると戦車や戦闘地域によって様々な迷彩パターンがあり、いずれも兵士(整備兵?)がスプレーガンを使って1輌1輌全く異なる迷彩模様を描いてたそうです。

なので、私も形に拘らず「適当」に迷彩模様を描いてみたのですが、もうちょこっと線を小さくしたほうが良かったかもしれませんね。

レッドブラウンも吹き付ける

オストヴィント レッドブラウン塗装

続いてレッドブラウンも塗っていきます。ダークグリーン同様にダークイエローを少し混ぜて調色します。

オストヴィント レッドブラウン塗装2

ダークグリーンに続いてレッドブラウンもスプレーした結果オストヴィントはこのようになりました。

さすがにベテランがやるような迷彩塗装には至りませんが、これはこれで私らしい迷彩塗装になりました。

まとめ

数日かけて下塗りから迷彩塗装までを行いました。

幸いホビーショップのレンタルサービスを利用することができたので、エアブラシを使用しての迷彩塗装をオストヴィントに施すことができました。

……ただ、迷彩塗装やエアブラシの使い方についてはもっと学ぶ必要があるなぁという出来ですが(苦笑)

オストヴィント 塗装完了

ということで塗装が終わったので、Flak43を砲塔内部に入れ、前後の砲塔を合体させました。

砲塔前後のパーツは接着面が小さいし、キッチリ位置を合わせないといけないので若干苦労しましたが、無事に接着できたのでようやくオストヴィントの形が出来上がりました。

オストヴィント 塗装完了2

あとはデカールを貼ってウォッシングや墨入れといった「ウェザリング」などを施してやればオストヴィントが完成します。

思えばサイバーホビーのプラモデルが届いて「箱でけぇ!」だの「パーツ多っ!」だの言ってた頃からアンテナが折れたり、Flak43の組み立てに失敗しながらも何とかここまで来れました。

タミヤと比べると難易度が高いサイバーホビーのプラモデルですが、慎重にジックリ仮組みをして、わからないところは業者に確認するなどしていけばきっと完成します。

……と、ここまで書いて気づいたのですが、まだキャタピラ装着してないじゃないか!

ということでもうちっとだけ続くのじゃ。

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