初めて作る戦車プラモ「ヴィルベルヴィント」で悪戦苦闘するの巻

ヴィルベルヴィント 車体上部 ヴィルベルヴィント

先日静岡に行った時に見つけたホビーショップにて「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」という、戦車のプラモデル(タミヤ 1/48スケール)を買ってきました。

当初はホテルでのんびり製作しよう思ったのですが、いざ蓋を開けてみると、「あ、これ無理だわ」とプラモ初心者の私にはお手上げなシロモノでした。

で、無謀なマネはせず情報と道具を集めてジックリ挑もうという結論に至りました。

というわけでこの記事から、「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の製作日記をスタートします。

…が、先にネタバレすると「組み立て」をするかと思いきや、いきなりツィンメリットコーティングしたりパーツにサーフェイサーぶっかけたりと、「は???」ってなるような内容です。

生まれて初めての戦車プラモですので大目に見てやってください(切実)。

この記事を最初に投稿したのは2016年1月10日で、何作か戦車プラモを手掛けた頃に加筆修正しました。振り返るとやっぱり意味不明な製作手順で読んでいて頭が痛くなりました。
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パーツに「ツィンメリット・コーティング」を施します

駄菓子についてる小さい玩具とか、お祭りの景品でもらった安いガンプラ程度しか作った事がない私にとって、「戦車プラモ」というのはハードルが高く、最初に悩んだのは「どこから始めるか」でした。

ほかにも”組み立ててから塗装”という手順なら良いですが、キャタピラの奥など、組み込んだあとの塗装が困難な場合どーすんの? と、バカの考え休むに似たりとバカなりに色々悩んだ。

で、悩んでいても仕方ないので、情報集めの際に参考にしたプラモ製作動画に倣って、まずは車体に「ツィンメリット・コーティング」を再現するところから着手しました。

本来戦車プラモは足回りの転輪からスタートする場合が多いですが、この時の私はドがつくほどの素人だったので、工程が色々ぶっ飛んでます。ご了承ください。

なお、ツィンメリットコーティングはポリエステルパテとコーティングブレードを使って再現します。

どの部分にツィンメリットコーティングをするか確認しよう

ヴィルベルヴィントという戦車(対空戦車)は、新規に開発・生産したものではなく、大戦中のドイツで最も生産された戦車「4号戦車」の車体を流用して作られたものです。

4号戦車の車体もヴィルベルヴィント用として新規に生産したものではなく、修理やレストアのために戦場から戻ってきたものを流用しました。

そのため4号戦車に施された加工が残っているものもあり、ツィンメリット・コーティングもそのうちの一つというわけです。

ヴィルベルヴィント 説明書

ということで、説明書や4号戦車の写真も参考にしながら、どこにツィンメリットコーティグをするかを確認します。

「ツィンメリット・コーティング」の目的は、敵歩兵による(磁石を利用した)吸着地雷の吸着を無効にすることです。

なので草むらや建物の影に隠れた敵の歩兵が、どこに吸着地雷を引っ付けてくるかをイメージしながらコーティング箇所をチェック。

ヴィルベルヴィント 車体上部

どこにコーティングするかが決まったら、ランナー(枠)から使うパーツを切り離します。

ヴィルベルヴィント ゲート

枠から切り離したパーツには「ゲート」が残っている場合もあるので、カッターナイフや紙ヤスリを使って表面を整えます。

パテの乗りを良くするための加工をします

戦車プラモにツィンメリット・コーティグを再現するには

  1. コーティグを施したい場所に「ポリエステルパテ」を塗り
  2. パテが固まる前に「コーティングブレード」でモールドを刻む

というものですが、それらを行う前にパーツに下処理をすることでパテの乗りが良くなります。

ヴィルベルヴィント 車体上部・前面装甲

まずは粗いヤスリ(180番くらい)でパーツの表面を擦ってザラザラにします。

ヴィルベルヴィント 前面装甲 接着剤塗布

次に接着剤を塗ってパーツの表面を溶かします。

そうすることでツルツルだったパーツがザラザラになり、パテの食いつきが良くなるというわけです。

ヴィルベルヴィント マスキング

コーティングをしない部分はマスキングテープを貼って保護します。これで準備完了。

ポリエステルパテをつくろう

ポリエステルパテ・コーティングブレード

パーツ側の下準備が終わったので、いよいよ車体にコーティングを施します。

コーティングを再現するのに必要なアイテムは、ポリエステルパテ と、ドイツ戦車コーティングブレードセット 。メーカーはいずれもタミヤ。

なお、今回は使いませんでしたが、パテの粘度を落として盛りつけやすくしたり、ツールに付着したパテを拭きとるために「ラッカー溶剤」もあると作業が楽です。

タミヤ ポリエステルパテ

まず車体に塗るためのパテを調合します。

ポリエステルパテの箱を開けると2種類のチューブが入っており、大きいチューブが主剤で、小さいチューブが硬化剤。これらを混ぜ合わせることでパテが出来があります。

説明書には「主剤と硬化剤はそれぞれ同じ長さだけチューブから出す」とありますが、2つチューブの大きさを見ればかるように、同じ長さを出したら硬化剤があっという間に無くなります。

ということで主剤と硬化剤はだいたい7:3くらいの比率でひり出してみました。

ポリエステルパテ 調合

説明書によると、主剤のキャップと同じ色くらいになれば適正とのことなので、しっかり混ぜ合わせます。

主剤が白色、硬化剤がオレンジ色なので、キャップの色にするためには、やはり主剤多め・硬化剤少なめといった感じにします。

ヘラがあれば混ぜたり塗るのが楽ですが、そんなハイテクなモノは用意しなかったので、おやつに食べたアイスの棒を代用してます。

ポリエステルパテは臭いが強烈なので、十分に換気した状態で使用してください。

パーツにパテを盛っていこう

ポリエステルパテ 塗布

パテを混ぜあわせたら、コーティングを施す部分に盛っていきます。

やっぱりヘラを使ったほうが綺麗に塗れるのですが、そんなハイテクなモノは無いので、おやつに食べたアイスの棒を使っています。

パテは5~10分程度で硬化するので、一度に全部盛ろうとせず、部分的に少しずつやっていきます。また、パテは最終的にブレードで削ぎ取るので、厚盛りにする必要はありません。

コーティングブレードでモールドを刻む

ツィンメリットコーティング

パテが硬化する前に、コーティングブレードを使ってツィンメリットコーティングのモールドを刻んでいきます。

コーティングブレードは0.7と0.5がそれぞれ幅別に3種類ありますが、1/48スケールなので0.5の方を使用します。

手順としては、

  1. 盛ったパテの左端にブレードを垂直に立てる
  2. そのまま右へ4ミリ移動させる
  3. ブレードを離さずに2ミリほど上に移動させる
  4. また右に4ミリ移動させる
  5. 今度は2ミリ下げる
  6. また右に4ミリ移動させる

と言った具合に、説明書の記載に従ってコーティングを刻んでいくと上の写真のようなモールドを作ることができました。初めてのわりには上出来です。

ツィンメリットコーティング完了

コーティングが必要な箇所すべてにコーティングが終わったら、そのまま1日くらい放置してパテが乾くのを待ちます。

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パーツにサーフェイサーを散布する

ヴィルベルヴィント パーツにサフを吹く

ツィンメリットコーティングしたパーツを乾燥させる間に、塗装の準備をします。

まずパーツに「サーフェイサー」を塗っていきます。このサーフェイサーをパーツに塗ることで小さな傷を埋めたり色を統一したり、とにかく塗料の食いつきが良くなるわけです。

1発で終わらせようと思ったけどあちこち塗り残しがあったので2回塗りました。缶スプレーに共通することですが、同じ場所にずっとスプレーすると厚塗りになります。

シャーーー!とスプレーするのではなく、シャッ!シャッ!シャッ!と小刻みにやっていくと薄く塗料を吹きかけることができます。

なお、サーフェイサーは「Mr.サーフェイサー1000」を使用しました。

履帯 サーフェイサー

こちらはキャタピラ。細かいパーツが多くて簡単に吹っ飛んでしまうので、枠に引っ付けたまま吹き付ければよかったと少し後悔。

一通りサーフェイサーをかけ終わったら、30分ほど放置した後に回収し、こちらも1日ほど乾燥させます。

サーフェイサーが乾いたら細かいパーツや、組み立てた後だと塗装が難しくなるパーツ(履帯や転輪など)の塗装に取り掛かろうと思います。

履帯を塗装します

履帯 塗装

日付がかわって次の日。

先述の通り、組み立て後だと塗装が難しいだろうと思うパーツ(主に車体下部に密集してるヤツ)を先に塗装しようと思います。

ってなわけで、まずはキャタピラーに色を付けていきます。

アクリル塗料 メタリックグレー

説明書の指示に従い、キャタピラーに「XF-56 メタリックグレイ」を用意します。

なぁに、左右のキャタピラを塗るだけだ。すぐに終わるさ。

アクリル塗料 メタリックグレー2

oh…………

塗料が固まって荒野の土みたいにパリパリになってやがる……。いったいどんなズサンな管理してたんだちきしょう。

流石にこんな状態では使えないので、溶剤を入れてしばらく放置。これでまた使えるようになれば良いですが、ダメならまたホビーショップに行かにゃならん。

…次でショップ行くの5度目だぞ。店員のオッサンに笑われちまう。

こうならないように定期的に塗料の中身を確認して、必要に応じて溶剤を入れておきましょう。

コーティングした車体にもサーフェイサーを塗る

車体パーツ サーフェイサー

キャタピラの塗装がダメなら他の作業をすればいいだけのことです。

ということで、ツィンメリットコーティングをしたパーツにもサフ(サーフェイサー)をかけます。

車体パーツ サーフェイサー2

ハイ、ひとまず1回目の散布が完了。この後もう1回やったので2度塗りになります。

こちらもサフを乾燥をさせるために放置。

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転輪の塗装・組み立て

一度仮組みしてから塗装をするのが正しい順番なのかもしれませんが、戦車の場合だと組んでしまうとキャタピラー週辺の奥まった部分の塗装が困難です。

スプレーやエアブラシなら細かいところや奥まった部分にも塗料が届くので、組み立てた後でも塗装できるかもしれませんが、私は「筆」しか持ってないのでなおのこと。

なので、そういったパーツ(キャタピラ周辺の転輪など)は先に塗装します。

転輪の塗装

転輪 塗装

ということでキャタピラ周辺のパーツに車体色であるMr.水性ホビーカラーの「サンディーイエロー(ダークイエロー)」を塗っていきます。

水性ホビーカラー ダークイエロー

塗料は新品でも顔料と溶剤が分離した状態になっていることが多いので、まずは撹拌棒あるいは割り箸などでしっかりかき混ぜてやります。

本来はアクリル塗料用の溶剤で薄めて使いますが、この時はダイレクトに瓶から塗料を筆にとっています…。
ヴィルベルヴィント 転輪 筆塗り

そして筆を使ってパーツに塗っていきます。

缶スプレーやエアブラシと違い筆で奥まった部分を塗装するのは手がかかる。

起動輪 塗装

ということで、ひと通り転輪を塗装してみました。

転輪の組み立て

ヴィルベルヴィント 説明書 転輪の組み立て

塗装した転輪が乾いたら説明書に従って組んでいきます。ここに来てようやく戦車プラモの「組み立て」が始まります。長かった。

まずはエンジンの動力で回転してキャタピラを回す「起動輪」を組み立てます。

起動輪 組み立て

ハイ、完成! 2つのパーツを貼り合わせるだけなので楽ちん。

ヴィルベルヴィント 説明書 上部支持輪

次に上部を動くキャタピラを支える「上部支持輪(リターンローラー)」を組み立てます。説明書の通り、このパーツは左右それぞれ4つの合計8個つくります。

なお、写真を見るとなんだか塗装が薄く見えるので、組み込んでからもう一度塗装し直しました。

走行転輪 組み立て

次に地面に接しているキャタピラを支える役割を担う「走行転輪(ロード・ホイール)」。

外周にはゴムがついているので、ゴムの部分はフラットブラックで塗装し、それ以外をダークイエローで塗装しました。

転輪の中でも最も数の多いのがコレで、左右8個の計16個に加え、さらに予備の転輪2個で合計18個つくります。数が多いし細かいしでジリジリHPが削られます。

組み立てた転輪

ということで転輪がひと通り組み上がりました。あぁ首が痛い…。

走行転輪の塗装

で、先述の通り「走行転輪」のゴム部分をフラットブラックで塗装してやります。

走行転輪 塗装完了

ひとまずこんな感じに18個塗装しました。あぁ首が痛い…。

なお、若干塗りが雑になってますが、最終的にウェザリングで誤魔化せるのでそこまで気にすることはありません。

起動輪・誘導輪 迷彩塗装

転輪はただ単にダークイエローで塗装するだけではなく、ここにさらにダークグリーンやレッドブラウンを入れて「迷彩色」っぽくします。

起動輪・誘導輪 迷彩塗装2

何の事はない。塗料がついた筆で適当にシャッと塗ってやるだけでいいのです。

迷彩塗装となるといろいろ意識してしまいがちですが、どちらかというと「適当」に塗ったほうがソレっぽくなるみたいです。「適当」な私のためにあるような作業です。

ただちょっとダークグリーンやレッドブラウンの色が強く出すぎていますね。

本来ならダークイエローを混ぜてもう少し柔らかい色調にするのですが、それを怠ってしまったがために濃くなってしまいました。

車体下部の組み立て

車体下部 シャーシ

サーフェイサーを塗ったパーツ(主に車体下部の基幹となるダイカストパーツ)も乾いたので、パーツを取り付けていきます。

サスペンションの取り付け

サスペンション 取り付け

こんな感じにサスペンション(ホイールの振動を抑えるパーツ)を取り付けます。車体はダイカスト(金属)なので、通常の接着剤ではなく瞬間接着剤を使用します。

なお説明は省きましたが、シャーシは先に塗装しておきました。

フロントパネル・リアパネルの組み立て・取り付け

ヴィルベルヴィント フロントパネル

次に車体下部のシャーシ前後に取り付けるフロントパネルおよびリアパネルを組み立てていきます。

説明書に従ってパーツを引っ付けるだけの作業ですが、いかんせん牽引のパーツが小さいので、ピンセットでつまんで手をプルプル震わせながら接着。

なかなか神経を使う作業です。

ヴィルベルヴィント マフラー

こちらはリアパネルに取るつけるマフラー。ヴィルベルヴィントの車体は主に4号戦車のG型やH型を使用しているので、まだ横向きのマフラーの状態です。

両面を貼り合わせて塗装して本体に取り付けるというシンプルな工程です。

マフラーといえば錆とかオイル汚などの汚し加工が映える場所です。一通り組み立てや塗装が終わったらウェザリングを施します。楽しみ

ヴィルベルヴィント 途中経過

途中経過。ひとまずここまでパーツが出来上がりました。

パーツを接着して塗装、乾燥させてる間に次のパーツ…といった具合にどんどん先に進んでいるので、途中の写真は少なめです。

ヴィルベルヴィント パネル接着

車体前後のパネルを貼り付ける前の写真。

先程も書きましたが、プラスチックパーツと違ってダイカストは金属パーツなので、タミヤセメントのようなプラモ用接着剤ではなく、瞬間接着剤を使います。

迷彩塗装をしてみたけれど…

ヴィルベルヴィント 車体下部 迷彩塗装

一通りパーツを取り付けたので、ダークグリーンとレッドブラウンを使って迷彩塗装を施してみました。

ヴィルベルヴィント 車体下部 迷彩塗装2

………が、パッケージに描かれた迷彩模様とは程遠い。

それもそのはずで、

  • 塗料を溶剤で薄めていない
  • 迷彩色(ダークグリーンやレッドブラウン)に基本色(ダークイエロー)を少量混ぜて色調を整えていない
  • 迷彩のパターンがおかしい
  • 筆塗り

…と言った具合に、「お前迷彩塗装ナメてんの?」ってレベルの知識でやったのがいけなかった。迷彩というより現代アートです。こんなザマでは連合軍に負けてしまう。

あまりに迷彩塗装がしょっぱいので後日もう一度塗り直します。

「マジックリン」でアクリル塗料を落とします

ヴィルベルヴィント 車体下部 迷彩塗装

「もう一度塗り直します」と書いたものの、問題はこのビチクソ迷彩をなんとかしないといけません。

この上からダークイエローを重ね塗りしようかと思ったのですが、そうするとますます厚塗りになり、(すでに申し訳程度にしかモールドが残ってない)ツィンメリット・コーティングが更に隠れてしまいます。

なので、塗った塗料を洗い流すように全部落とさなければならず、その為にはどうすればいいか調べていたら……

アクリル塗料は「マジックリン」で落とせるだと?!

こういうのはプラモ用の「塗料落とし」的なツールを使って落とすものだろうと思いつつググると、タミヤのアクリル塗料や水性ホビーカラーは「マジックリン」で落とせるという情報を入手。

マジックリンってアレですよね? キッチンのガンコな油汚れ落とすときに使う洗剤。

確かにベットリこびり付いたギトギト油を落とすんだから相当の洗浄力だろうとは思うけど、果たしてプラモ用塗料も落とせるのだろか?

マジックリン

…半信半疑でマジックリン(203円)を買ってきました。

生活用品だけに安価だし、キッチンや換気扇の掃除に使える(そっちが本来の用途)ので、仮にこれで塗料が落ちなくてもメンタルダメージはそこまで大きくはない。

マジックリンでパーツがドロッと溶けてしまうんじゃなかろうかと不安ですが、ググったら色んな人が使って感想を述べていたので、そこまで心配はなさそうだ。

パーツをマジックリンにドブ漬けする

車体下部 塗料落とし

ということで、用意したタッパーに車体となるダイカストシャーシ(塗装失敗済み)をボンと置いて、ここにマジックリンを流し込んでいきます。

余談ですが、塗装失敗した後に「どーせ塗り直すんだから練習したろ」ってことで、車体の底面に迷彩塗装の練習がてら筆を走らせてみました。

少なくとも車体両サイドの現代アートよりかはマシな塗装になった(自画自賛)と思いますし、似たような迷彩パターンは実際にドイツの戦車にもあった気がします。

1944年6月ごろのドイツ戦車に見られる細長い曲線を組み合わせた迷彩パターンの事を言ってますが、後に見比べてみたら全然違ってヘコみました。

しかし、よりにもよって(迷彩塗装してもほとんど意味が無い)車体底面に限ってうまく行くから腹が立つ。今から全部洗い流してやるッ!

車体下部 塗料落とし3

…………おっ!?

マジックリンで塗装面を覆うようにビチャビチャかけて数十秒が経過したら、塗料が浮かび上がってきました。筆でベタベタと塗った塗装もキレイに落ちてます。

サーフェイサーやツィメリット・コーティングには影響なし。落とすのはあくまでアクリル塗料だけという、都合が良すぎて怖くなるレベルの洗浄性能。

ここまで塗料が落ちればあとは古い歯ブラシとかで優しくこすって水洗いするとほぼ完全に落ちます。万が一塗料が残ってたら再度マジックリンをかければOK。

マジックリンの意外な活躍っぷりに不貞腐れてヤケ酒呷ってたオストバウ社のエンジニアも大喜び。これで枢軸軍の勝利は確実となった。モスクワ陥落も時間の問題だろう。

車体下部 塗料落とし4

最終的にここまで落ちました。

……ちょっと歯ブラシでゴシゴシしすぎたせいでサーフェイサーまで取れちゃってますが、実際はそこまで擦らなくても簡単に落ちます。

せっかくだから他のパーツも洗浄しよう

マジックリンの洗浄能力に驚くと同時に、「他の塗装したパーツも塗りなおしてやれ」と悪魔のささやきが聞こえたので、悪魔に身を委ねて他のパーツもドブ漬け。

パーツ マジックリン漬け

主に車体や転輪、フェンダー(泥除け)やフロント・リアパネルなどの周辺パーツ。こちらも先走って塗装したせいでビチクソになってたのでちょうどいい。

パーツ マジックリン漬け

タッパーにジャバーっとマジックリンを流し込んでそこにパーツを付けてしばらくすると塗料が綺麗に落ちてくれます。

かのドイツ第三帝国の総統閣下も、この恐るべき液体が極東の島国にあると知り驚愕し、「チャーチルやスターリンは楽勝だが、トージョーは一筋縄ではいくまい」と物思いに耽るのでした……。

塗料が落ちました

ということで、パーツが損傷することなくキレイに塗料を落とせました。

パーツだけでなく工具もキレイにしてみた

歯ブラシ

こちらはパーツの塗料を擦り落とすためにつかった古い歯ブラシですが、塗料を落としているうちに歯ブラシの汚れも落ちてなんか新品みたいにキレイになりました。

そんなキレイになってくれた歯ブラシ(もちろん歯磨きには使わない)を見て「これなら筆とか塗料皿もキレイに出来るんじゃね?」と思ったので、試してみることに。

嗚呼、どんどん組み立てから脱線していく…。

汚い塗装皿

こちらは父が過去に使っていた塗料皿ですが、ロクに洗浄もせず放置していたせいで塗料がベットリ付着しております。

果たしてこんな強烈なヤツをマジックリンはどこまで落とせるだろうか。

マジックリンを塗装皿に注ぐ

それではマジックリンを塗料皿に注ぎます。

塗装皿 マジックリン洗浄

塗料皿にマジックリンを注いでしばらくしてもほとんど変化がない。

塗装皿 マジックリン洗浄2

筆を使って塗料皿をこすってみると……

筆

……筆が綺麗になりました。違う、お前じゃない。

塗装皿

一番汚れがひどかった塗料皿はこんな感じになりました。

さすがに年季の入った汚れだったので完璧には落とせませんでしたが、それでもあのケバいヤツがここまで綺麗になると思うとなかなか。

塗装皿2

青い塗料がこびりついてた塗料皿はわりとキレイになりました。ここまで綺麗になってくれたら問題なく使えますね。筆洗う洗浄液とかを入れる分には。

塗装皿3

こちらは買ったばかりの塗料皿。さすがに日が浅いのでキレイに落ちてくれます。

塗装皿4

一通り洗浄してみた結果がこちら。

年季の入った汚れには敵いませんでしたが、「道具を綺麗にする」という役割は十二分に果たしてくれました。

まだ塗料の汚れは残ってますが、先述の通り筆を洗うクリーナー入れたりする分には問題ないはずです。

結論:マジックリンは出来る子

最初は「えー、ホントかよ」って思ってたマジックリンによる塗料落としですが、いざ使ってみると驚くほど塗料が簡単に落ちました。ホントびっくりしましたよ。

そして何より値段が安いので気兼ねなく買えます。さすが日用雑貨品。

ただ、マジックリンを素手で触ると手が溶けます。ゴム手袋必須です。塗料が簡単に落ちるって事はそれだけ強力な液体であるということは忘れないでおいてください。

また、毛の根本にゴムパッキンがついてる筆を洗浄するのもやめた方がいいです。

今度は筆塗りではなく、おとなしくスプレー塗料を買って塗ることにします。アレだけ多くのパーツを筆塗りはさすがにしんどい。

ただ、スプレーはアクリル塗料ではなくラッカー塗装になるので、マジックリンでは落とせないというのだけは忘れないでおきたい。

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おい、組み立てはどうした?!

ということでヴィルベルヴィントの製作日記が始まりました。

ツィンメリットコーティングをしたりパーツを塗装したり、組み立てたり、マジックリンで塗装を落としたり。「組み立て日記」ってあるのに組み立て全然やってねーじゃん!! と突っ込みたくなったり。

なんというか、作業がバラバラ過ぎて「あれもこれも状態」になっています。記事内でボヤいていますが、「どこから手を付ければ良いかわからない」ってのが根底にあったためですね…。

今思えば説明書通りに作っていき、車体下部なら車体下部だけに集中して組めば良かった。

ひとまず長くなりましたのでここで一旦筆を置きます。

↑続きはこちらです。相変わらずグダグダですが、引き続きお付き合いくださいませ。

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