Flak41を乗せたいから「フラックワーゲン」の車台を組み立てる

フラックワーゲン エンジングリルメッシュ4 フラックワーゲン

どうもこんにちは。世間ではゴールデンウィークですが、私は社畜です。連休ではなく穴の空いた休暇を過ごしております。

なので貴重な休暇はブロンコの「フラックワーゲン」の組み立ての続きをやります。前回までに足回り(車体下部)が終わったので、今回は車体上部を作ります。

フラックワーゲンの車体上部は、前面に操縦手や通信手が乗るスペースがあって、後部にはエンジンデッキがあるという点は従来のドイツ戦車とほぼほぼ同じ。

ただ、車体の中央は「8.8cm Flak41」という巨大な高射砲を搭載するために、横幅の広いプラットフォームとなっています。

それでは実際に組み立てながらフラックワーゲンの独特な車体構造を見ていきましょう。

↑今までのフラックワーゲン製作日記はこちらのリンクから読むことができます。

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フラックワーゲンの車体上部を組み立てる

記事のタイトルにも書いた通り、今回はフラックワーゲンの車体上部を作っていきます。

車体上部は主に、

  • 操縦手や通信手が乗るフロント部分の組み立て
  • 車体後部のエンジンデッキ周辺のパーツの取り付け

といった2つの作業がメインとなり、平ぺったい車体だけに中央部分はさほど組み立てと呼べるような作業はなく、強いて言えばパーツを1つか2つ取り付ける程度。

…さて、それではまずフロント部分である前面装甲板から組み立てます。

車体前方の組み立て

フラックワーゲン 説明書 5番

車体の組み立ては説明書の5番からスタート。

まずは車体フロントパーツにハッチやクラッペなどを取り付けるところから始まります。

フラックワーゲン 車体上部前面の組み立て

なぜこれを最初につけたし…

組み立て手順は人によって様々なのですが、特にこだわりがなければ、大きいパーツから取り付けていき、小さいパーツや折れやすいパーツは最後にするのが無難です。

…にも関わらず、この時は何も考えずに細くて折れやすいハンドルのパーツを真っ先に取り付けるという暴挙に出ました。

このハンドルは左右に1つずつ取り付けます。

フラックワーゲン 車体上部前面のハッチ

次に操縦手・通信手のハッチを組み立てます。

…と言ってもハッチの内側にパーツを1つ取り付けるだけ。このパーツはハッチを閉じてしまえば見えなくなってしまいますが、ハッチを開いた状態にする場合は、説明書の図に従ってパーツの角度に注意して取り付けます。

フラックワーゲン 車体上部前面のハッチ2

あとはハッチを装甲板に取り付けます。今回もハッチは閉じた状態。

フラックワーゲン 車体上部前面装甲板

次はどこぞの赤い彗星がつけているマスクのような装甲板にもパーツを取り付けます。

ドイツ戦車といえば操縦手席に視察窓、通信手席に車載機銃が取いてるパターンが多いですが、フラックワーゲンでは通信手席にも視察窓がついています。

フラックワーゲン 車体上部前面装甲板のクラッペ

装甲板の両側面にも「クラッペ」という開閉式の視察窓を取り付けます。

実際はカパッと上に開くようになっていますが、このパーツは車体にペタンと貼り付けるだけ。

そして先ほど作ったパーツと組み合わせるとこようなシャア様の仮面のようなモノが出来上がります。

このあと更にこのパーツに装甲板などを取り付けていくのですが、こちらの作業は一旦ここでストップして別の作業へ取り掛かります。

フラックワーゲンの車体を合体させる

フラックワーゲン 説明書 車体の組み立て

次は何をするかというと、上の説明図にあるように車体上部にパーツを取り付けていきます。

あれこれパーツを取り付けますが、その前に車体下部と上部を合体させちゃいます。なのでまずは上下車体を合体させるまでにやっておくパーツの取り付けから行います。

フラックワーゲン 車体パーツ

こちらが車体上部のパーツ。

中央と前方にボコッと穴が空いており、後方にはエンジンデッキと思われる網状のモールドが入っています。

先に車体上部にパーツを取り付けても良いかもしれませんが、個人的に可及的速やかに車体の上下を結合させたいと思っているので、必要なパーツだけ取り付けてささっと上下車体を合体させます。

車体の中心となる大きいパーツは箱の中に入っているうちに変形して、結合時に隙間が出来てしまう恐れもあるので、なるべく早めに手を付けたいところ。

特に古いキットや、今回のフラックワーゲンのような肉薄な車体パーツでは尚の事。

また車体パーツをよく見ると、あちこちに「ヒケ」のようなラインが入っていて気になったので、紙ヤスリで磨いて消しておきました。

フラックワーゲン 車体パーツ2

ということで車体中央にある穴に十字型のパーツを取り付けます。

このパーツは上からではなく下(内側)から取り付けるので、車体を結合してからでは取り付けられません。

フラックワーゲン 上下車体の結合

あとは問題がなければ車体の上下を仮組みし、隙間が出来ないようにマスキングテープでキツめに仮止めします。そして車体の隙間に流し込み接着剤を流してしばらく放置。これで車体上下の結合は完了。

ちなみに、エンジンデッキですが、この上にハッチやメッシュ状のエッチングパーツを貼り付けます。

これでエンジンデッキ部分から車体内側はほとんど見えなくなると思いますが、それでも気になる場合は、貼り合わせる前に車体の内側を黒く塗りつぶしておくと良いかもしれません。

フラックワーゲン 上下車体の結合2

側面から見るとこんな感じ。意外に平ぺったい。

フラックワーゲン 車体後部の組み立て

さて、お次は車体後部にある「エンジンデッキ」にパーツを取り付けていきます。

ここでメインとなるのは、エンジンデッキ(エンジングリル)の上に網目状のエッチングパーツを取り付けることにあります。

フラックワーゲン 説明図 エンジンデッキの組み立て

説明書は引き続き5番を。

エンジングリルのメッシュパーツだけでなく、エンジン点検用のハッチもここに取り付けます。

フラックワーゲン エンジングリルメッシュ

まずはエッチングパーツをランナーから切り離すところから始めます。

エンジングリルに貼り付けるメッシュパーツは薄いクセに大きいパーツなのでヒン曲げてしまわぬよう細心の注意を払います。

切り離しは、プラ板などの硬い板を下に敷いて、カッターやエッチングパーツが沈まないようにします。そして、カッターやデザインナイフの刃(なるべく新しいの)でストンと切り落とす。

うまくいかない場合は切れ込みを入れるように何度もカッターをスライドさせて切り離します(ただしパーツの変形に注意)。

そして切り離したエッチングパーツは棒ヤスリなどでゲートの処理をします。ただ、このゲート処理のときに力加減を誤るとパーツがヤスリに引っかかって曲がってしまうので、ゆっくり優しくゲートを削ります。

なお、エッチングパーツ用のダイヤモンドヤスリというのもあるので、そちらを使えば処理がしやすくなります。

フラックワーゲン エンジングリルメッシュ2

切り離したエッチングパーツをエンジンデッキの上に置いてみるとこんな感じ。

いきなり接着せず、どこが接着場所となるのかを確認してから接着剤(瞬間接着剤)をエッチングパーツに付けます。

また、接着剤もチューブなどからダイレクトに塗るよりも、プラ板の上に適量を垂らし、伸ばしランナーや爪楊枝など細いパーツで取るとはみ出すことなく全域に塗ることができます。

フラックワーゲン エンジングリルメッシュ3

あとは説明図を参考にメッシュパーツを取り付けていきます。

先にも書きましたが、メッシュパーツを乗せればエンジンデッキから見える車体内側のパーツの色(灰色)が見えにくくなりますが、それでも気になるって人は、車体を合体させる前に車体内側を黒く塗りつぶしておきましょう。

フラックワーゲン エンジングリルメッシュ4

3枚のエッチングパーツを取り付けました。

やっぱりエンジンデッキにはメッシュパーツがあった方が見栄えが良くなりますね。フラックワーゲンのように一部のキットでは付属することものもありますが、そうでない場合はアフターパーツを使いたいくなります。

メッシュのおかげで見ていて思わず笑みがこぼれそうになるくらい良い感じに仕上がっております。

フラックワーゲン 説明書 エンジン点検ハッチ

また、エンジンデッキには点検ハッチも取り付けます。

このハッチも開閉どちらかのポジションを選択できますが、その際に内側に取り付けるパーツが異なってきます。

ハッチを開けるときは上の写真のように内側に取り付けるパーツがハッチに対して並行になったものを選びます。

…しかし、ハッチの下はグリルになっており、ロック機構は内側についているとなると、ハッチの開閉やロックはどうやって行うのだろう?

フラックワーゲン エンジン点検ハッチ

それは置いといて、ハッチの内側にパーツを取り付けます。

ハッチを閉めた状態にする場合は見えなくなるので省いても問題ないけど、せっかくパーツ化されているから見えない場所も拘ってみたいのです。

フラックワーゲン エンジン点検ハッチ2

あとはハッチをペタンと取り付ければOK。

…よく見るとハッチとかにもヒケが出ているので、こちらも400番と1000番の紙ヤスリで消しておきます。

フラックワーゲンの前面装甲板の組み立て・取り付け

先程、車体前面に取り付けるためのパーツを組み立てましたが、このパーツの上には前面装甲板を取り付けるようになっています。

この前面装甲板には視察窓のバイザーや防弾ガラスを模したクリアパーツなどを取り付けますが、説明書に一部誤りがあったり、クリアパーツを塗装したので、そのあたりを中心に解説します。

フラックワーゲン 説明書 前面装甲板の組み立て・取り付け

説明書はやはり5番。結構長いですね今回は。

構造としては先ほど組み立てた車体前方のパーツ群を車体上部シャーシに取り付け、更にその上に前面装甲板を乗せるように取り付けるといった感じ。

まずは前面装甲板にパーツを取り付けるところから始めます。

フラックワーゲン 説明書 前面装甲板の組み立て・取り付け2

前面装甲板に取り付けるのは視察窓の防弾ガラスやバイザーといったもの。

ここでまず注意したいのは、上の写真の説明書の右下にあるバイザーの図。ご丁寧に赤く色を塗って解説されてますが、思いっきり間違っているので注意。

というのも、このバイザーは説明書の次ページにある図や、箱絵を見るとわかるように、バイザーの向きが上下逆になっています。

おそらくこの図が上下逆に掲載されたのだと思いますが、この図に従って取り付けないよう注意。

フラックワーゲン 前面装甲板 視察窓の防弾板

バイザーは4号戦車のようにこんな感じで取り付けます。

フラックワーゲン 前面装甲板 視察窓のクリアパーツ

裏側には防弾ガラスを模したクリアパーツを取り付けます。

…ただ今思うとクリアパーツはクリアグリーンで塗装するので、貼り付ける前に塗装すればよかったと少々後悔。

フラックワーゲン 前面装甲板 視察窓のクリアパーツの塗装

防弾ガラスの正面はクリアグリーンで塗装しました。

先程書いたように、バイザーを取り付けた後だと塗装しづらいので、防弾ガラスやペリスコープといったクリアパーツは取り付ける前に塗装したほうが楽ちんです。

フラックワーゲン 前面装甲板 視察窓のクリアパーツの塗装2

若干はみ出てしまいましたがクリアグリーンを塗るとこんな感じになりました。

…ただ、ここまでやっておいて言うのも何ですが、ペリスコープならともかく、視察窓の防弾ガラスにクリアグリーンはアリかな?一応このまま進めて、車体塗装終わったあとにイマイチだったら塗り直してみます。

フラックワーゲン 前面装甲板 視察窓のクリアパーツの塗装3

塗料が乾燥したらその上にマスキングテープを貼り付けて保護します。

なお、この前面装甲板の上部には移動時に砲身を固定する「トラベリング・クランプ」の基部パーツ(パーツNo:Bc4・Bc3)が付きますが、先に取り付けるとトラベリング・クランプが装着出来なくなるという罠なので、今は取り付けずにトラベリング・クランプ装着時に取り付けます。

さて、これでトラベリング・クランプを除いて前面装甲板へのパーツの取り付けが終わったので、車体に取り付けていきます。

フラックワーゲン 前面装甲板 車体前面パーツの取り付け

先ほど組み立てた車体前面パーツを車体上部に取り付けます。

…隙間ができないように取り付けたつもりですが、内側に隙間ができてしまったので、後ほど溶きパテ使って補修します。

フラックワーゲン 前面装甲板 接着面を荒らす

さらにこの上には前面装甲板を接着しますが、接着面が大きいので120番の紙ヤスリで表面を擦ってザラザラにして食いつきを良くしておきます。

フラックワーゲン 前面装甲板の取り付け

あとは接着面にタミヤセメントを広く薄く塗り、前面装甲板を隙間が出来ないようにペタンと貼り付け、外周に流し込み接着剤を塗っておけばオッケー。

残ったパーツの取り付け

最後に残ったパーツを車体上部に取り付けていきます。

フラックワーゲン ボッシュライトの基部

フロントフェンダー左側にはボッシュライトの基部パーツを取り付けます。しっかりライトの配線までモールドで再現されているのでブロンコの成型技術には驚く。

また、ライトの後ろの方にはバールのようなものも忘れず取り付けます。

フラックワーゲン フロントフェンダー

続いてフロントフェンダーの先端を取り付けます。

このフェンダーの上にはヒンジが付くのですが、今回はフェンダーを取り付けるだけ。

フラックワーゲン ハンドル

そしてエンジンデッキ側にも謎のハンドルを左右に1つずつ取り付けます。

結局このハンドルは何のためにあるのかよくわかりませんでした。回すと鉛筆とか削れるのかな?

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まとめ 車体上部も大体完成しました

今回は説明書の5番に該当する車体上部の組み立てを行い、大まかではありますが車体部分が完成しました。

あとはここにOVM(車載工具)や細かいパーツ類を取り付け、3枚の装甲板を取り付けてやれば車体部分の完成となります。

フラックワーゲン 今回の進行度

車体上部が大まかに出来上がるとこんな感じになりました。

ここに3枚の装甲板やFlak41が乗った姿を想像するだけで「ムフフ…」となります(笑)

次回は可動式履帯を組み立ててみようと思います。

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