どうもこんにちは。
久々にドラゴン(サイバーホビー)のプラモデル「5号対空戦車 ケーリアン」の製作日記を書き綴ります。
今回はケーリアンのキットに付属しているドイツ兵士のフィギュアの製作をしました。
正直、フィギュアは組み立てはそこまで難しくないですが、塗装がむちゃくちゃ細かいので苦手です。…が、逃げてばかりでは上達しないと思ってダメ元でトライしました。
↑過去の制作日記はこちら
キット付属のドイツ兵士フィギュアを組み立てる
さて、今回はケーリアン本体の製作を一旦ストップして、ケーリアンのキットに付属するドイツ兵士フィギュアの製作に入ります。
サイバーホビーのケーリアンに付属するドイツ兵士のキットは、ドラゴンの「WW.II ドイツ軍 戦車跨乗兵セットロレーヌ 1944」というキットを流用したものとなります。
元々は情景用フィギュアとして単体で発売されていたものを、ケーリアンのキットの「ボーナスアイテム」として同梱したという、いわゆる抱き合わせ。
ドラゴン(サイバーホビー)の戦車プラモはメインとなる戦車(あるいは車両)模型にフィギュアやマジックトラック履帯、エッチングなどを「ボーナスアイテム」としてプラスαでつけてくれる事があり、いい意味で期待を裏切られます。
ただ、個人的にフィギュアを作るのは苦手(細かい作業だし何種類も塗料使うし面倒だし)なので、フィギュア要らないからその分安くしてくれというのが本音ですが、せっかく付属するので作りませう。
兵士フィギュアもプラモデルなのでまずは組み立てからスタートします。
ケーリアンの説明書の最後にドイツ兵フィギュアの組み立てや塗装例が書かれています。まずはこれに従って兵士フィギュアを組み立てきます。
フィギュアは戦車本体と同様に各種パーツがランナーに引っ付いた状態なので、まずは切り離して整形するところから開始。
なおパーツ(特に装備品類)によっては切り離さずにランナーにひっついた状態で塗装したほうが楽な場合もあります。このあたりは戦車本体と考え方は同じです。
それではまず説明書の1番目の小銃を片手に片膝を立てて座る兵士を組み立てます。
こちらが必要なパーツ。両手・両足・胴体・頭部・ヘルメットの7パーツで構成されています。
もちろん兵士フィギュアのパーツにもパーティングラインはあるので、組み立てる前に処理しましょう。
各パーツを接着していきます。
片膝を付いて片手にライフルを持っている小銃兵ができました。
いつものように「サボリーマン」と並べてみる。このサボリーマンたち本当に汎用性高いんですよね(笑)
手にはドイツのボルトアクションライフル「モーゼル Kar 98k」を持たせます。
さて、次は2番の小銃とパンツァーファウストを持つ兵士を組み立てます。
こちらも同じように7つのパーツで構成されています。
ただ、この兵士は直立タイプなので左右の足の裏の位置をしっかり合わせないと倒れるので注意。…もっとも戦車とかに接着して固定する場合は気にしなくてもいいけどね。
こちらは左腕ですが、手の部分がバリで埋まっていたのでピンバイスを使って穴を開けてやりました。
手の部分の拡大図。
片手に対戦車てき弾発射器「パンツァーファースト」を持ち、もう一方の手でライフルを杖のように持つ兵士が出来上がりました。
さてこの調子でどんどん作っていきましょう。次は一つ飛ばして4番目の短機関銃を持って寝そべる兵士を組み立てます。
他のフィギュアと同じようにパーツを貼りあわせて出来上がり。
姿勢を崩した格好で片手を地面(車体)に付き、もう一方の手で「MP40」を持つドイツ兵が出来上がりました。
この兵士は他の「小銃兵」と違って「下士官」という伍長・軍曹・曹長あたりのちょっとエライ人なのです。そのため持ってる武器も他の小銃兵とは異なります。
こちらが下士官が持つ「MP40」。ドイツの銃としてはKar98kに並んで知名度のある短機関銃。…だと思います。
大体のドイツ兵がKar98kかこのMP40(MP38)を持ってるので、第二次大戦モノの映画とかを見るときは注意深く観察してみよう。
なお、キットでは折りたたみ式ストックの肩に当てる部分が真っ平らになっていたのでドリルで穴を開けてやりました。
ここからが鬼門 フィギュアの塗装に入ります
ドイツ兵士フィギュアの組み立てが終わったので、次は色を塗っていきます。
基本的に説明書に準拠したカラーを再現していますが、ヘルメットなどは説明書とは異なる色で塗ります。
まずは戦闘服およびヘルメットをタミヤのアクリル塗料「XF-65 フィールドグレイ」で塗ります。
このドイツ兵が着用している戦闘服は「M43戦闘服」というもので、大戦後期のドイツ兵(1943年以降)によく見られる装備とのこと。
ドイツ兵の戦闘服はこのような単色のものから、迷彩柄のもの、冬季の白いものまでありますが、このフィールドグレイ単色の服が塗装する上で一番楽です(笑)
続いて手や顔など肌の色を同じくタミヤのアクリル塗料「XF-15 フラットフレッシュ」で塗ります。
実際の人間の肌が光の加減で単調でないように、調色して明暗差を出したり瞳を描いたりしますが、私がやると「邪神モッコス」になりそうなので今回は肌の色を塗るだけ。
あとブーツは「XF-1 フラットブラック」で塗っておきました。
装備品を取り付けるベルトやY字サスペンダーもブーツと同じフラットブラックで塗装。
サスペンションのOリングは「X-10 ガンメタル」を塗ってみました。
このガンメタルは銃身・砲身はもちろんのこと、車載工具などの金属パーツにも応用が効くので好きな塗料の一つです。
同じようにベルトのバックルや戦闘服のボタン部分もガンメタルを使用。
その他に襟章もガンメタル。もうみんなガンメタルで済ませちゃう手抜きっぷり(苦笑)
こちらはキャンプとかでお米を炊くときに使う飯盒(はんごう)です。
こちらも全体を戦闘服と同じフィールドグレイ、ベルト部分のみフラットブラックで塗り分けました。
フィールドグレイで塗装した雑嚢(ざつのう)を兵士の腰の部分に取り付けました。
雑嚢の上には飯盒や水筒を取り付けます。
水筒はキャップをフィールドグレイで塗り、ボトル部分をレッドブラウン、ベルトをフラットブラックで塗りました。
実際の色とは若干違うかもしれませんが、家にある塗料だけで済ませたかったので妥協しちゃいました。
Kar98k用の弾薬ポーチはフラットブラックで塗装。
このポーチはKar98k用の7.92mm弾を30発携行でき、一人の兵士に2個ポーチを取り付けるので60発携帯します。
オートマチックのライフルで60発は少ないですが、1発1発リロードするボルトアクションライフルなら60発はそこそこの量。
こちらはドイツ軍おなじみのスコップとホルスター。
スコップは主に塹壕を作るときに穴を掘るために使用します。携行時は写真のように折りたたみ、ヒンジ部分で直角に展開することで鍬(くわ)のように使うことも出来ます。
また、スコップを武器として近接戦闘時に使用することもあります。FPSでドイツ兵にスコップでスカーン! と叩かれるのは誰しもが一度は通る道である。
そんなスコップはホルスター部分をフラットブラック、持ち手部分をレッドブラウン(MR.ホビーカラー)で塗装。
スコップでレッドブラウンを使ったので、一緒にKar98kのウッドストック部分を塗装します。
そんでもって銃身、ボルト周辺、トリガーおよびトリガーガード、スリングスイベルをガンメタル、ストックの肩に当てる部分をフラットブラックで塗装します。
同じくレッドブラウンを使う水筒のボトル部分も塗装。
MP40はもちろんガンメタルで塗装します。
こちらはKar98kの先端に取り付けたり近接戦闘で使用するバヨネット(銃剣)とホルスター。
ホルスター部分はフラットブラック、柄の部分はレッドブラウンで塗り分けます。
下士官が使うMP40のマガジンポーチはMr.カラーのダークイエローで塗装した後にベルト部分をフラットブラックで塗装。
MP40用のマガジンポーチは2種類ありますが、もう片方にはマガジンに素早く弾丸を装填できるスピードローダーを収納する小さいポーチがついていました。
また、写真にはありませんが、下士官用装備に「双眼鏡」もあり、こちらも全体をダークイエロー、接眼レンズの保護パッドをフラットブラックで塗装しておきました。
さて、これで武器や装備品を一通り塗装したので、あとは説明書に従って取り付ければフィギュアの完成です。
ドイツ兵士フィギュア完成!
まずは1番目の片膝を付いた兵士。
写真ではわかりにくいですが、ベルトの横っ腹あたりに弾薬ポーチが2つ付いています。
後ろから見た図。
バヨネットホルスターはスコップの左隣に取り付けます。
こちらはライフルを持って座る兵士。
他の兵士同様にスコップとバヨネットホルスターを取り付けますが、座った状態なので角度をつけて取り付けます。
こちらはライフルとパンツァーファウストを持った兵士。
この兵士だけ直立なので立たせるのに苦労しました。
後方。
私はKar98kのハンドガード部分を持たせていますが、もう少し先端を持たせて銃床が地面につくようにすればバランスが改善されるかもしれません。
こちらは姿勢を崩した下士官。他の小銃兵とは異なる装備です。
座っている兵士同様にスコップとバヨネットホルスターは角度をつけて取り付けます。
ケーリアンにフィギュアを乗せてみた
ケーリアンの車体後部に兵士を乗せるとこんな感じになります。
戦車だけでもカッコ良いですが、そこに兵士がいることで戦場の1ページを切り取ったような風景が浮かび上がります。特にジオラマやビネットといった「情景作品」を製作する人にとってフィギュアは欠かせない存在です。
私もいつかジオラマに挑戦したいと思っているので、今のうちにフィギュア製作に慣れておきたいところ。
なお、戦場において「戦車の上に乗る」というのは、戦車にとって周囲への警戒の目を増やすことができるので、戦車の生存率の向上に期待ができます。
…が、当然乗ってる兵士は「狙ってくれ」と言わんばかりにむき出し状態なので、簡単に狙撃されてしまいます。
なので兵士が戦車に乗る時というのは、兵員輸送車両が何かしらの事情によって用意出来なかった場合の「足代わり」として使う時です。
おまけ
スマホゲームに夢中になるサボリーマンに興味津々のドイツ兵たち。
このサボリーマンにとって、ネット回線が使える場所が戦場なのです。
「おい、お前の持ってるソレ何だ?」
「コイツか? スマートフォンだよ」
「スメイトフォンヌ?? フランスかどこかの食いモンか?」
「ちげーよ。お前らスマホ知らんの?」
「知らんなぁ…」
「コイツがあれば遠く離れた相手と連絡とったり写真撮れたり暇つぶしにもなる」
「じゃぁ通信手に無線の代わりにその”スメイトフォンヌ”ってヤツを持たせたら情報共有がラクになるんじゃないか?!」
「ハッ。部隊間で情報共有すんのにメール使う通信手なんてどこにいるんだよ。入力に時間かかって情報送る前にあの世に送られちまう!」
「それもそうだな」
「「「「「ワハハハハハ!!」」」」」
…………いるんだなぁそれが。
まとめ
ということでケーリアンのキット付属のフィギュアも無事に完成したので、次回からは再びケーリアン本体の製作に戻ります。
…といっても、あとはウェザリングだけなので、次回で完成する予定です。