どうもこんにちは。
先日奇跡的に購入できたサイバーホビー(ドラゴン)のケーリアンですが、チビチビと組み立てを進めています。
が、組み立てるだけで肝心のブログへの掲載をスッカリ忘れていたので慌てて編集しています。ケーリアン製作Part1は足回りの組み立てから行います。
具体的内容は以下の通り。
- 転輪の整形
- マジックトラック(連結式履帯)の組み立て
なお、今までのケーリアン製作日記は以下から読むことが出来ます。
転輪の整形・組み立て
![ケーリアン 説明書](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-1-800x600.jpg)
さてさて、ケーリアン製作開始ですが、いかんせん初の「5号(対空)戦車」なので、今まで作ってきた「4号対空戦車」シリーズとは色々違ってきます。
一体どのような組み立てとなるのかワクテカな心を抑えつつ、まずは説明書をザーッとみて大まかな組み立て手順を確認します。
![ケーリアン 説明書 1番](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-2-800x600.jpg)
戦車の種類が違っても車体の足回りから作っていくという点は大体同じみたいなので、まずは説明書の1番、「転輪」を攻めていきます。
![ケーリアン 転輪 バリ取り](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-3-800x600.jpg)
パーツから切り離したばかりの転輪。切り離したところの出っ張り(ゲート)やパーティングラインがあるので、これらをカッターと紙ヤスリを使って処理します。
![ケーリアン 転輪 バリ取り2](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-4-800x600.jpg)
はい消えました。
![ケーリアン 転輪一列目 仮組み](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-5-800x600.jpg)
整形した転輪を車体にはめ込んでみました。まだ接着はしてません。
ケーリアンの車体である5号戦車こと”パンター”の足回りは、「千鳥式転輪」とか「オーバーラップ式転輪」などと呼ばれる、転輪と転輪を挟み込むように配置する構造になっています。
そのため、この段階で接着すると転輪のゴムや車体の奥まった部分への塗装が困難になります。
なので今回も転輪は車体に接着せず、履帯と接着して取り外せるようにする「ロコ組み」で作ろうと思います。
![ケーリアン 誘導輪 仮組み](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-6-800x600.jpg)
誘導輪も取り付けてみました。もちろんまだ接着はしていません。
![ケーリアン 転輪 仮止め](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-7-800x600.jpg)
接着していないので車体を傾けると転輪はポロポロ落ちます。
鬱陶しかったのでマスキングテープで仮止めしてやりました(外しとけばいいのに…)。
![ケーリアン 起動輪基部](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-8-800x600.jpg)
次に起動輪の基部パーツ(減速機カバー)を取り付けます。説明書通りに左右間違えずに取り付けるだけなのでカンタン。
なおこの基部パーツは車体に接着します。
![ケーリアン 起動輪基部2](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-9-800x600.jpg)
横につける小さなパーツも忘れず接着。
![ケーリアン 起動輪](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-10-800x600.jpg)
こちらは起動輪です。接着面にある凹凸を合わせて貼り付けます。
パーツを2つ合わせるだけなので簡単ですが、ごく稀に起動輪の歯のピッチが合わないことがあるので、念のため履板を使ってちゃんと噛み合っているか確認しました。
![ケーリアン 転輪 仮止め2](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-11-800x600.jpg)
転輪(一列目)に加えて誘導輪と起動輪も車体に仮組みしてみました。何度も言いますがまだ接着はしていません。
![ケーリアン 説明書 2番](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-12-800x600.jpg)
さて、次は説明書の2番目に入ります。さらに走行転輪を重ねていきます。
![ケーリアン 説明書 転輪組み立て](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-13-800x600.jpg)
2列目の走行転輪は2つのパーツを貼り合わせて作ります。
![ケーリアン 転輪](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-14-800x600.jpg)
こちらがその転輪。
転輪はいくつか種類があるのでゴッチャにならないように分別して保管しておいてください。
もっとも、どの転輪がどこに付くのかは決まっているので、混ざってもそこまで焦ることはありません。多分。
![ケーリアン 転輪 裏側](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-15-800x600.jpg)
走行転輪(2列目)の裏側はこのようになっているので、互いの凹凸を合わせて接着します。
![ケーリアン 転輪二列目 仮組み2](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-16-800x600.jpg)
そして車体に接着剤をつけずに仮組みします。
この後さらにもう一つ上に走行転輪を重ねていくわけですが、先述の通り説明書通りに接着すると奥の転輪・履帯・車体の奥まった部分への塗装が極めて困難になります。
塗装しながら組み立てるという手もありますが、エアブラシで塗装するとなると機材の準備などが面倒なので、塗装してから接着するのが楽だと思います。
![パンターの転輪](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/panther-wheels-800x546.jpg)
なお実車では地面との接地圧を分散・低減させてぬかるんだ地面で走行不能を防止するためのオーバーラップ式転輪は、整備士泣かせなシロモノだったそうです。
なんでも転輪やサスペンションがトラブった時は、周辺の転輪もいくつか外さないといけないとのことで、修理やメンテナンスが面倒だったとか。気持ちわかるよ……。
![ケーリアン 転輪3](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-17-800x600.jpg)
つぎに3列目の転輪です。
※上の写真は裏表から見た転輪(3列目)の形状で、同一のパーツです。
![ケーリアン 転輪三列目 仮組み](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-18-800x600.jpg)
これも接着せずに上からスポッと乗せるだけ。
言わずもがな転輪はそのままだとボロボロ落ちてしまうのでマスキングテープで取れないようにします。
これで転輪についてはオシマイ。
連結式履帯「マジックトラック」を「ロコ組み」する
説明書だとまだまだ先の話ですが、早いとこ足回りを何とかしたいので先に履帯を作ります。
履帯はマジックトラックという一枚一枚連結するタイプで、ベルト式の履帯では表現が難しい履帯の「たるみ」などを再現出来ます。
しかし、組み立てそのものにコツが要るし、先述の通り素組みだと車体の奥まった部分や転輪の塗り分けが難しくなります。
そういったことから先人モデラーさん達は「ロコ組み」という、履帯や転輪を取り外すことが出来る製作方法を編み出したのでした。
では、私も例にならってロコ組み方式でケーリアンの履帯を作っていきます。
長めの板に両面テープを貼る
![ケーリアン 履帯組み立て](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-19-800x600.jpg)
まずはある程度長い板(角材)を用意します。
私は倉庫にあった木材を使ってますが、そこそこ長いもので平らなものであれば発泡スチロールなどでも大丈夫だと思います。
![ケーリアン 履帯組み立て2](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-20-800x600.jpg)
板に両面テープを貼り付けます。
この上に履板を並べますが、粘着力が強いと履板が切れてしまうので、布などを何度か当てて粘着力を落とします。
両面テープの上に履板を並べていく
![ケーリアン 履帯組み立て3](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-21-800x600.jpg)
両面テープのフィルムをはがし、その上にマジックトラック履帯を1枚1枚重ねながら乗せていきます。
なお、何枚置いたかがひと目で分かるように10枚ごとに目盛りを書いてます。
![ケーリアン 履帯組み立て4](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-22-800x600.jpg)
あとはひたすら乗せていくのみですが、時々履帯が曲がっていないかチェックも忘れずに行います。もし曲がってたら定規などを当ててまっすぐに修正します。
ランナーから切り離して成形する手間がない分マジックトラックは楽ですね。
![ケーリアン 履帯組み立て5](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-23-800x600.jpg)
ということで説明書通り86枚並べました。
履板に接着剤を塗る
![ケーリアン 履帯組み立て6](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-24-800x600.jpg)
並べた履帯の結合部分に流し込み接着剤を塗っていきます。
1枚1枚塗っていくのが面倒だったので、接着剤を筆にとって左右と真ん中それぞれ一直線にスイーっと塗ってやります。
![ケーリアン 履帯組み立て7](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-25-800x600.jpg)
5分ほど放置したら両面テープからゆっくり剥がします。途中で履帯が外れても慌てず騒がず再度接着。
剥がした履帯を転輪に巻きつける
![ケーリアン 履帯組み立て8](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-26-800x600.jpg)
履帯のセンターガイドを転輪に合わせながら巻きつけます。
履板86枚はギリギリの長さなので、接着した履帯が切れない程度に各部分を引っ張って長さ確保して、起動輪の歯に転輪の穴を噛み合わせ、履帯の両端を接着します。
履帯に「たるみ」をつける
![ケーリアン 履帯組み立て9](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-27-800x600.jpg)
そして履帯と転輪を接着します。
最初は手前や奥の転輪も履帯に接着しようかと思いました、それだと1列目の転輪の塗装が出来なくなりロコ組みの意味が無いので、中央の転輪だけ接着することにしました。
なお、履帯の「たるみ」を出すためにある程度履帯を曲げて、転輪の上にティッシュを噛ませて形を作ります。
![ケーリアン 履帯組み立て11](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-29-800x600.jpg)
反対側も同じように。
![ケーリアン 履帯組み立て10](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-28-800x600.jpg)
ひっくり返すとこんな感じ。早くも戦車らしくなってきました。
このまま接着剤が固まるまで放置します。
足回りの組み立て完了!
![ケーリアン ロコ組み](https://my-turbulence.com/wp-content/uploads/2016/06/coelian1-30-e1533558910828-800x600.jpg)
ということでケーリアン製作日記・第一回目で足回りの転輪と履帯を組み立てるところまで進めました。
上の写真のようにロコ組みによって履帯や転輪が取り外せるようになったので、これなら転輪のゴムや車体の奥まった部分、そのほか際どい部分も楽に塗装できるかと思います。
転輪の整形や履帯の組み立てはパーツの数が多いので序盤の関門で、毎回ヒーコラ言いながら転輪を整形しています。机の周りは削りカスだらけ(笑)
ですが、今回のケーリアンはトーションバー・サスペンションなどが車体側にモールドされているので、それらを作る手間が省けました。
本当はもうちょこっと進めて車体下部完成まで持って行きたかったですが、そうすると記事が長くなってしまうので、ここで一旦区切ります。