どうもこんにちは。まっしゅです。
いつものように「5号対空戦車 ケーリアン 」の制作日記を書き綴ります。
今回はOVM(On Vehicle Materials)、つまり「車載工具」を車体に取り付けていきます。
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前回のあらすじ
– 関連記事 –
- 5号対空戦車 ケーリアン
「ケーリアン」制作日記の記事一覧ページです。- 「5号対空戦車 ケーリアン」のエンジンデッキを組み立てます
ひとつ前の組み立て日記です。
- 「5号対空戦車 ケーリアン」のエンジンデッキを組み立てます
車体上部の前方に続き、(前回は)車体上部の後方、すなわちエンジンデッキを組み立てていました。
「4号対空戦車」シリーズと違って「ケーリアン」は更に大きい「5号戦車 パンター」の車体を使っているのでエンジン周辺も色々ゴテゴテしておる。
大半が小さなパーツ(一回飛んでくと高確率で行方不明のまま死亡するタイプのパーツ)の取り付けなので、折らない・無くさない・取り付けられないの三重苦。
それでもなんとか無事にエンジンデッキの組み立ても完了したので次の作業に進むことができます。……いい加減ピンセット買おうかしら?
車体側面にOVM(車載工具)を取り付けます
車体上部の上面が終わったので次は両側面の組み立て(パーツの取り付け)に入ります。
主に作業はOVM(車載工具)などをペタペタと取り付けていくのですが、OVMは塗装してから取り付けるって人もいます。
そちらの方が楽に塗装できますが、私は面倒なので先に取り付けてあとから塗装します。
車体左側面にパーツを取り付けます
シュルツェン架の取り付け
まずは説明書の11番から。
細長くて平ぺったいパーツを2枚車体側面に取り付けます。
この平ぺったいパーツは「シュルツェン」という、対戦車ライフルからのダメージを防ぐ金属の板を取り付けるためのもの(シュルツェン架)。
……なのですが、シュルツェン架はあるものの、このキットではシュルツェンの取り付けはしないみたいです。
それでは早速シュルツェン架の取り付けに入ります…が、そのまえに左側のシュルツェン架は一部パーツをカットする必要があります。
カットする場所はシュルツェン架をひっくり返せば窪みがあるのですぐわかります。
なお、ニッパーでやるとパーツが歪むので、カッターナイフで少しずつつ切れ込みを入れてカットすることをオススメします。
カットしたら切断面を紙やすりで整えます。
この作業は左側のみで右側はやりません。
あとは車体側面のリブとシュルツェン架のリブを合わせるようにして接着するのみ。
シュルツェン架を2枚取り付けるとこんな感じになりました。
やっぱりシュルツェンがあるほうがカッコいいのですが、無い袖は振れぬと今回は血涙流して妥協します。
説明書は次の12番に突入します。
クリーニングロッドケースの組み立て・取り付け
続いてクリーニングロッドのケースを組み立てます。
基本的には説明書に従って組むだけです。
なお上記写真ではケースの取り付け基部をカットしろと指示がありますが、私はカットせず車体に取り付けました。
取っ手部分を除いて一通り組み立てたら、パーツ同士を張り合わせた時にできるラインを消します。
ラッカーパテをラインの上に(ラインが消える程度に)薄く盛って乾燥させます。
パテがしっかり固まったら紙やすりでキレイに整えます。
これで貼り合わせラインが隠れました。
あとは取っ手パーツをケースに取り付けて、車体にケースを取り付けます。
余談ですがこのケース、最初は予備砲身を入れるためのケースだと思っていました。
今まで作った対空戦車も車体側面に予備砲身ケースを乗せていたのでケーリアンもそうだろうと思っていたら、パンターとかもこのケースを乗せていておかしいなぁと思って調べたらクリーニングロッド入れだったという。
予備履帯ラックの取り付け
ケーリアン(もといパンター)は4号戦車と違って、車体後部の側面に予備履帯を搭載します。
なので、車体に入ったモールドに合わせて予備履帯ラックを取り付けます。
工具類の取り付け
続いて側面の前方にパーツを取り付けていきます。
写真がちょっとわかりづらいですが、チョロンと出っ張ったパーツがついています。
これは牽引ワイヤーを引っ掛けるためのフックのような役割を果たすパーツです。
さらに牽引シャックル、ワイヤーカッター、スコップなどを取り付けます。
左側面のシュルツェン架の一部をカットしたのはスコップを干渉せずに取り付けるためでした。
これで左側のパーツ取り付け作業はおしまい。
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車体右側面にもパーツを取り付けていきます
左側面が終わったので今度は右側面にパーツを取り付けます。
説明書は13番に入ります。
シュルツェン架、予備履帯ラック、牽引ワイヤー留め具などは左側と同じ
左側同様に右側面にもシュルツェン架や履帯ラック、牽引ワイヤーのフックを取り付けます。
なお、右側のシュルツェン架は特にカットせずそのままの状態で車体へペタッとします。
工具類の取り付け
もちろん左側面にも車載工具を取り付けます。
まずはOVMラックを車体に接着し、その上にバールやハンマーなどの工具を窪みと突起を合わせるように接着。
その横にもパーツを接着します。
最初このパーツは兵士が車体に登るときに使うハシゴ的なものかなと思っていましたが、どうやら無線か何かのケーブルを固定する器具のようです。
ここにグルグル巻きにしたエナメル線を取り付けるとソレっぽくなります。
更にその横にはジャッキ台を取り付けます。
今までのジャッキ台と違い今回のキットでは「木目」までしっかり再現されています。これは見事ですね。
そしてその横に斧だの消火器だの牽引シャックルといったOVMを所狭しと取り付けます。
……これは塗装するのちょっとしんどいかもしれませんね。
車体側面の組み立て完了
といった具合にOVMを始めとするパーツを側面に取り付けていきました。
これで車体の側面もおしまい。
牽引ワイヤーを作って取り付けてみた
車体に関する組み立てはこれでほぼ完了したのですが、今回はもう少しだけ凝ってみようと思って、牽引用のワイヤーロープを作ってみることにしました。
本来戦車には故障した時に引っ張る or 引っ張ってもらうために牽引用のロープが車載してありますが、どういうわけか今まで作ったキットではそういったものがありませんでした。
せっかく車体が大きくてより細かい再現がなされているケーリアンなので、ここはもうちょっとこだわってみようと思ったのです。
牽引ワイヤーを作ります。
1mmステンレスワイヤー
ということでホームセンターに立ち寄って直径1mmのステンレスワイヤー(300円)を購入。
ワイヤーの直径ですが、調べてみると牽引ワイヤーが0.9~1mmで、履帯交換用ケーブルが0.5mmとのこと(1/35スケールモデルの場合)。
ちなみにこの1mmワイヤーは20kgまで吊るせるそうです。
なお、ステンレスワイヤーは硬い(テンションが強い)ので組み込むときに結構苦労しました。
リアリティなら文句なしでステンレスワイヤーですが、取り付けに苦労したくないって人はナイロン糸(建築用の水糸)の方が良いかもしれません。
キットの余剰パーツを流用
次にワイヤーの両端に取り付ける「アイ」と呼ばれる部分はケーリアンのキットにあった使用しないパーツから流用。
なおこのキットだけだとワイヤー1本分(つまり2個)のアイしかないので、もう2個はオストヴィント の余剰パーツから引っ張り出しました。
若干形状は異なりますが、スケールはどちらも1/35なのでそこまで問題はないハズ。
牽引ワイヤーを作ります
それでは牽引ワイヤーを作っていきます。
まずワイヤーをカットして先端をライターで炙ってほつれないようにします。
次にワイヤーの両端に「アイ」パーツを瞬間接着剤で取り付けます。
できればアイのアンカー部分に挿入する形で固定したいですが、径が合わない場合は無理せず根本でくっつけます。
牽引ワイヤーを車体に取り付けます。
パンターの場合、車体前方にあるワイヤーを引っ掛けるチョロンと出っ張ったところがあるので、そこに引っ掛けるようにまず接着します。
このパーツも力が加わると簡単にもげるので、引っ張り過ぎないように注意。
今回は他のモデラーさんがやっている方法を見習って、もう一方の先端は車体後部でクロスするように取り付けました。
おおまかな位置決めが決まったら、ワイヤーに瞬間接着剤を少しずつ付けて接着していきます。
当然ワイヤーは曲げると元に戻ろうとするので、マスキングテープを貼るなどして動かないようにします。
一度に全部は接着できないので、一箇所固まったら次の箇所、という具合に少しずつ接着していってください。
ワイヤーがしっかり取り付けられたら今度は車体後端のワイヤー固定具を作ります。
実物とは異なる完全オリジナルな方法なので、よりこだわりたい方にはこの方法はお勧めできません。
使うのはワイヤーと一緒にホームセンターで買った0.9mmの真鍮線。この真鍮線は何かと役に立つので直径別にいくつかあると便利です。
真鍮線をU字型に曲げます。
そして「アイ」を跨ぐように接着剤で固定するだけ。

パンターの牽引ワイヤー固定具の形状 via : Wikipedia
なお、先述の通り、私がつくった固定具は実物とは異なる完全オリジナルで、実物の場合だと上記写真のような「コ」の字型の固定具にピンを通してワイヤーの先端を固定します。
見た感じ、太さ2mmほどのプラスチック板を曲げて、両端に穴を開けて伸ばしランナーを通して作れそうな感じです。
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まとめ
車体の上面につづいて側面も組み立てていき、これで上下車体の組立作業はほぼ完了。
次回からは砲塔をつくっていきます。
↑現在進行形で組み立てているサイバーホビー製 1/35スケール「5号対空戦車 ケーリアン」のキットはこちらです。
↑大人のプラモ道(アクトオンTV)やプラモつくろうCUSTOMなどに出演した”オリオンモデルズの師匠”こと仲田裕之さんが「車載装備品」を4号戦車J型を組みながら解説していく本です。
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