どうもこんにちは。
いつものようにドラゴンのプラモデル「ケーリアン」の制作日記を書き綴ります。
今回はOVM(On Vehicle Materials)、つまり「車載工具」を車体に取り付けていきます。
↑こちらから今までのケーリアン製作日記を読むことができます
車体側面にシュルツェン架を取り付ける
車体上部の上面へのパーツの取付が終わったので、次は車体の両側面にパーツを取り付けます。
主にOVM(車載工具)をペタペタと取り付けていくのですが、このOVMは塗装してから取り付けるって人もいます。その方が楽に塗装できるけど私は面倒なので先に取り付けて後から塗装します。
ということで説明書は11番からスタートします。
細長くて平ぺったいパーツを2枚、車体側面にそれぞれ取り付けます。これはシュルツェンを取り付けるためのシュルツェン架のようです。
…が、残念ながらこのケーリアンにはシュルツェンは付属しませんでした。
左側面のシュルツェンに切り欠きを入れる
それでは早速シュルツェン架の取り付けに入ります…が、そのまえに車体左側面のシュルツェン架(前方)はパーツの一部をカットする必要があります。
カットする場所はシュルツェン架をひっくり返せば窪みがあるのですぐわかります。
なお、ニッパーでやるとパーツが歪むので、カッターナイフで少しずつつ切れ込みを入れてカットすることをオススメします。
カットしたら断面を紙やすりで整えます。この作業は左側のみで右側はやりません。
シュルツェンの取り付け
あとは車体側面のリブとシュルツェン架のリブを合わせるようにして接着するのみ。
シュルツェン架を2枚取り付けるとこんな感じになりました。
シュルツェン架があるのだからシュルツェンもある方がカッコいいですが、無い袖は振れぬと今回は血涙を流して妥協します。
OVMの取り付け(車体左側)
説明書は次の12番に突入します。
ここでは車体左側面に取り付けるOVMや、そのOVMの1つであるクリーニングロッドのケースを組み立てます。
クリーニングロッドケースの組み立て・取り付け
まずはクリーニングロッドのケースを組み立てます。基本的には説明書に従って組むだけです。
上記写真ではケースの取り付け基部をカットしろと指示がありますが、私はカットせず車体に取り付けました。
さらに余談ですが、クリーニングロッドケースとありますが、この筒の中にはクリーニングロッドだけでなく予備のアンテナも3本収納していました。
取っ手部分を除いて一通り組み立てたら、パーツ同士を張り合わせた時にできる合わせ目を消します。
ラッカーパテをラインの上に(ラインが消える程度に)薄く盛って乾燥させます。
パテがしっかり固まったら紙やすりでキレイに整えます。これで合わせ目が隠れました。
あとは取っ手パーツをケースに取り付けて、車体側面にケースを取り付けます。
余談ですがこのケース、最初は予備砲身を入れるためのケースだと思っていました。
今まで作った対空戦車も車体側面に予備砲身ケースを乗せていたので、ケーリアンもそうだろうと思っていたら、戦車型のパンターもこのケースを乗せいるのでおかしいなぁと思って調べたらクリーニングロッド入れだったという。
…色々知識が増えた頃になると「砲身の長さに対しケースの長さが短すぎる」とか、「2連装なのにケース1つはおかしい」といった点で気付きますけどね(笑)
予備履帯ラックの取り付け
ケーリアン(もといパンター)は車体側面後方に予備履帯を取り付けるためのラックがあります。
今回のケーリアンでは履帯ラックがデフォルメされていますが、本来はこのラックのツメの上部に穴が空いていて、細長いピンを通すことが出来るようになっていて、それで履板を保持するようになってます。
なお履板は塗装してから取り付けます。
工具類の取り付け
続いて側面の前方にパーツを取り付けていきます。
写真ではちょっとわかりづらいですが、チョロンと出っ張ったパーツがついています。これは牽引ワイヤーを引っ掛けるフックのような役割を果たすパーツです。
…が、ここも若干デフォルメされており、実車パンターの写真を見るとこのフックは空洞の筒で、ピンを通す穴が開けられているみたいです。
ワイヤー先端の輪っかを引っ掛けたらピンを通して落下防止といった感じになるようです。
さらに牽引用クレビス、ワイヤーカッター、スコップなどを取り付けます。
左側面のシュルツェン架の一部をカットしたのはスコップを干渉せずに取り付けるためでした。
これで左側のパーツ取り付け作業はおしまい。
OVMの取り付け(車体左側)
左側面が終わったので今度は右側面にパーツを取り付けます。説明書は13番。
シュルツェン架、予備履帯ラック、牽引ワイヤー留め具などは左側と同じなので割愛します。
なお、右側のシュルツェン架は特にカットせず、そのままの状態で車体にペタッ。
工具類の取り付け
もちろん左側面にも車載工具を取り付けます。
まずはOVMラックを車体に接着し、その上にバールやハンマー、履帯張度調整レンチといった工具を接着。
その横にもパーツを接着します。
最初このパーツは兵士が車体に登るときに使うハシゴ的なものかなと思っていましたが、どうやら履帯交換用ケーブルを固定する「ワイヤーリール」というもの。
ここにグルグル巻きにした水糸を取り付けるとソレっぽくなります。
その横にはジャッキ台を取り付けます。
今までのジャッキ台と違い今回のキットでは「木目」までしっかり再現されています。これは見事ですね。
そしてその横に斧、消火器、エンジン始動クランク、牽引シャックルといったOVMを所狭しと取り付けます。
……これは塗装するのちょっとしんどいかもしれませんね。
車体側面の組み立て完了
といった具合にOVMを始めとするパーツを側面に取り付けていきました。
これで車体の側面もおしまい。
だんだんパンターらしくなってきました。
牽引ワイヤーを作って取り付けてみた
車体に関する組み立てはこれでほぼ完了ですが、今回はもう少しだけ凝ってみようと思って、牽引用のワイヤーロープを作ってみることにしました。
戦車には故障した時に引っ張る or 引っ張ってもらうために牽引用のロープが車載してありますが、どういうわけか今まで作ったキットではそういったものがありませんでした。
せっかく車体が大きくてより細かい再現がなされているケーリアンなので、ここはもうちょっとこだわってみようと思ったのです。
1mmステンレスワイヤーを使用
ということでホームセンターに立ち寄って直径1mmのステンレスワイヤー(300円)を購入。
ワイヤーの直径ですが、調べてみると牽引ワイヤーが0.9~1mmで、履帯交換用ケーブルが0.5mmとのことでした(1/35スケールモデルの場合)。
ちなみにこの1mmワイヤーは20kgまで吊るせるそうです。
なお、ステンレスワイヤーは硬い(テンションが強い)ので組み込むときに結構苦労しました。
リアリティなら文句なしでステンレスワイヤーですが、取り付けに苦労したくないって人はナイロン糸(建築用の水糸)の方が良いかもしれません。
アイはキットの余剰パーツを流用
次にワイヤーの両端に取り付ける「アイ」と呼ばれる部分はケーリアンのキットにあったパーツから流用。
なおこのキットだけだとワイヤー1本分(つまり2個)のアイしかないので、もう2つはオストヴィントの余剰パーツから引っ張り出しました。
若干形状は異なりますが、スケールはどちらも1/35なのでそこまで問題はないハズ。
ワイヤーにアイを接着する
それでは牽引ワイヤーを作っていきます。
まずワイヤーをカットして先端をライターで炙ってほつれないようにします。
次にワイヤーの両端に「アイ」パーツを瞬間接着剤で取り付けます。…が、上手くワイヤーがアイに刺さらなかったのでアイの穴をドリルで広げてやりました。
牽引ワイヤーを車体に取り付ける
パンターの場合、車体前方にあるワイヤーを引っ掛けるチョロンと出っ張ったところがあるので、そこに引っ掛けるようにまず接着します。
このパーツも力が加わると簡単にもげるので、引っ張り過ぎないように注意。
なお、先述の通り、ワイヤーを固定する出っ張りは中が空洞の筒になっていて、側面にワイヤーを固定するピンを通す穴があります。…が、今回はワイヤーだけで手一杯だったのでデフォルメしました。
今回は他のモデラーさんがやっている方法を見習って、もう片側は車体後部でクロスするように取り付けました。
おおまかな位置決めが決まったら、ワイヤーに瞬間接着剤を少しずつ付けて接着していきます。
当然ワイヤーは曲げると元に戻ろうとするので、マスキングテープを貼るなどして動かないようにします。一度に全部は接着できないので、一箇所固まったら次の箇所、という具合に少しずつ接着しました。
車体後部の牽引ワイヤー固定ラックを作る
(注)完全オリジナルです。
ワイヤーがしっかり取り付けられたら、今度は車体後端のワイヤー固定具を作ります。
実物とは異なる完全オリジナルな方法なので、よりこだわりたい方にはこの方法はお勧めできません。
ワイヤーと一緒にホームセンターで買った0.9mmの真鍮線。この真鍮線は何かと役に立つので直径別にいくつかあると便利です。
真鍮線をU字型に曲げます。
そして「アイ」を跨ぐように接着剤で固定するだけ。
先述の通り、完全オリジナルな固定方法ですが、作ってる当初はこの方法だとワイヤーを外せないという致命的な欠陥に気づかなかったようです…。
何度も書きますが、私がつくった固定具は実物とは異なる完全オリジナルで、実物の場合だと上記写真のような「コ」の字型の固定具にピンを通してワイヤーの先端を固定します。
プラスチック板を曲げて、両端に穴を開けて伸ばしランナーを通して作れそうな感じです。
まとめ 車体も完成!
車体の上面につづいて側面も組み立てていき、これで上下車体の組立作業はほぼ完了。
次回からは砲塔をつくっていきます。