3枚の装甲板と巨大な高射砲「8.8cm Flak41」を搭載したユニークなフォルムの自走式対空砲「Pz.Sfl. IVc」。戦車ゲーのWoTでは「対空トースター」や「箱」などの愛称で親しまれています。
そんなPz.Sfl IVcのプラモデル「フラックワーゲン」を作ってみました。メーカーはブロンコモデル。
キットの特徴
このフラックワーゲンは搭載する武装の違いで2種類あり、今回は「74口径 8.8cm Flak41」を搭載したタイプを選択。
キットの特徴としては
- サスペンションが可動する
- 履帯を1コマ1コマピンで接続する可動式履帯
- エッチングパーツ・極小パーツが多い
といった具合に、かなり豪華でボリューミーなキットです。
サスペンションが可動する
フラックワーゲンの転輪やサスペンションは動くようになっています。
可動するパーツがある場合、組み立てには多少頭をひねりますが、その対価としてリアリティあふれる足回りを再現することができます。
履帯を1コマ1コマピンで接続する可動式履帯
転輪やサスペンションだけでなく、履帯も1枚1枚ピンで接続する「可動式」となっています。
ベルト式や連結式と比べると組み立てに時間を要しますが、従来の履帯にはない「動的」なフォルムを再現することができ、苦労に見合ったクオリティを与えてくれます。
履帯やサスペンションなど足回りが稼働することで、地形の凹凸に合わせて履帯や転輪の形が変わるようになるので、ジオラマやビネットなどの情景作品における表現の幅が広がります。
そのため、パーツを加工したりオプションパーツを使って可動式にする人もいます。そんな中でブロンコのフラックワーゲンは履帯もサスペンションも可動式だからすごい。
エッチングパーツ・極小パーツが多い
フラックワーゲンはとにかくパーツ数が多いです。
その中でも極薄の「エッチングパーツ」や極小パーツが非常に多く、パーツ1つを取り付けるのに神経を使いました。
特に主砲の「8.8cm Flak41」は極小パーツだらけで、細かい作業の繰り返しとなり難易度は高め。ヒーヒー言いながら組み立てました。
そういったことから中・上級者向けのキットとなり「ドラゴン」あたりの戦車模型を何作か手がけたら挑戦してみると良いでしょう。
3つのフォルムから1つを選んで組み立てる
フラックワーゲンは実物車輌のPz.Sfl. IVcの特徴を再現でき、
- 水平射撃
- 対空射撃
- 移動時
といった3つのフォルムから好きなのを選択して作ることが出来ます。フォルムについては最後の最後までどれにするか迷いました。
組み立ての難易度は高めですが、その分ディテールも凝っていてマニアもニッコリしちゃうほどのクオリティです。