人を大切にしない「ブラックバイト」は容赦なく辞めればいい

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先日22日のサンデー・ジャポンにて、「ステーキ けん」の井戸実社長が「(ブラックバイトが酷いなら)辞めちゃえばいいじゃん」という旨の発言をされたそうです。

会社の経営者が言っていい発言なのか疑問なのですが、私としては井戸さんの言う通りだと思います。ブラックバイトは辞めてしまえばいい。

ということで、今回はそんなブラックバイトについて私の考えを述べてみようと思います。

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ステーキけん社長「ブラックバイトは辞めればいい」

これを受けてスタジオでは、飲食チェーンの「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」を展開する井戸氏が意見を求められた。

まず井戸氏は、仙台のケースについて「そもそも、そんなん(酷い状態)なら辞めちゃえばいいじゃんっていう話」だとし、辞めなかった学生に対して疑問を唱えた。

さらに井戸氏は、厚労省の調査結果にある「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」とのトラブルを挙げ、「こんなのどの現場にもある」と断言。

「僕のところはブラック企業じゃないですからね」と断りつつも、「何でもかんでも『ブラックだブラックだ』って言われちゃうと、正直現場はそんなこと言ってられない」と経営者の立場から意見を述べた。

するとここで杉村太蔵が声をあげ、「『辞めたければ辞めれば良い』とおしゃってますが、これは強者の理論なんですよ」と反論し、社会人経験のない学生は労働トラブルに遭っても適切に対処することは難しいのではないかと指摘した。

ステーキけんの井戸実社長 学生のバイトトラブル問題に「辞めればいい」 – ライブドアニュース

一見、「そんなミもフタもないことを…」と思うかもしれませんが、アルバイトに限りこれでOKだと私は思います。

もしも労働環境や雇用条件があまりにも劣悪で「こんなのやってられっかよ!!」ってなるのなら、素直に辞めてしまえば良いと思います。

それでバイト先が人手不足になろうが倒産しようが知ったこっちゃない。

全ては「人」を大事にしない会社が悪い!!!

あくまでアルバイトの話です。正社員だと職歴・経歴に悪影響を及ぼすので慎重に判断しましょう。

ブラックバイトはさっさと辞めるべき

コンビニとか飲食店といったフランチャイズ系列は、その仕組み上ブラックになりがちで、その火の粉は学生たちアルバイトにも降りかかります。

でもアルバイトという立場は正社員と比較して、「自由に働けて自由に辞めれる」といった小回りがききます。

そういったアルバイトの特権を含めて、なぜブラックバイトはすぐ辞めるべきかをまとめました。

ただし、「すぐ辞めろ」とはいえ、ネットでよく見かける「バックレ」的な辞め方は非推奨。辞める場合でも最低2週間前に申告(民法第627条1項より)をした方が良いと思います。

ブラックバイト(ブラック企業)は社会のガンである

ブラック企業の被害は、社会全体に及びます。鬱病が蔓延し、若者の将来が奪われることで日本全体の技能育成が困難となり、労使の信頼関係が奪われることで生産性も引き下がります。長時間過酷労働や、鬱病の罹患により、少子化も進展してしまうでしょう。

ブラック企業の蔓延は、日本社会全体の縮小へとつながっていくのです。

また、ブラック企業は、優良な雇用を作ろうと法律に則って努力する同業他社の利益を不正な競争で圧迫し、産業の在り方をゆがめます。日本の健全な産業社会を守り、良質な雇用を増やすためにも、ブラック企業の違法行為が是正されなければなりません。

さらに、ブラック企業の蔓延によって若者が鬱病に罹患し働くことができなくなるケースが増えています。その結果、アルバイトなど不安定就業に従事せざるを得なくなり、症状が悪化することで、若くして生活保護の受給に至るケースも見られます。

via : 「社会問題」としてのブラック企業 – ブラック企業被害対策弁護団 

上記はバイトではなく正社員の話ですが、会社が「ブラック」という点で共通項目は多く、

  • 鬱病が蔓延し、若者の将来が奪われる
  • 生活困窮者(生活保護受給者)を増やす
  • 日本の技能育成が困難となる
  • 健全な企業を圧迫する
  • 少子化に拍車をかける

など、日本が抱える社会問題の原因の多くがブラック企業・ブラックバイトにあり、まさに日本を蝕むガンと言って良いほどです。

ブラックバイトで働くことであなたの心身だけでなく、社会(=あなたの将来)に大きな悪影響を与えてしまうわけです。

あなたの健康や学業を蔑ろにしないで

「ブラックバイト」と一口に言ってもその惨状は様々です。

  • パワハラ
  • 長時間労働
  • 給料が支払れない

…といった内容が挙げられますが、内容が様々でも、「ブラックバイトはあなたの人生においてマイナスである」ということに変わりありません。

なぜなら、暴言やパワハラ、長時間労働によって「うつ病」にでもなったら復帰に時間がかって人生狂います。

また、長時間労働のせいで学校の単位が取得できず、「留年」にでもなったら給料を上回る学費をまたもう1期分払わないといけない。となればバイトの給料を上回る大きな損失となります。

アルバイトはあくまで学業とかの合間に「これくらいがいい」と思う時間で働くから良いのです。

あなたの意思を尊重せずに、会社の勝手都合で労働を強いるのはバイトではなく「奴隷」です。早くその足かせを取ってください。

バイトなんてもいくらでもある

アルバイトの求人など腐るほどあります。何もブラックバイトで奴隷になる理由なんてどこにもありません。

チラシで探すもよし、ネットの求人サイトで探すもよし、あなたが「おっ、ココ良さそう」って思ったところで仕事をすれば良いのです。

特に最近はスマホ向け求人サイトも増えており、勤務地や時給、業種・職種、私服・ピアス・茶髪可…など、柔軟に条件を選択できるようなっています。

ただ、求人によっては、勤務先の会社と求職者(あなた)とのやり取り(=直接雇用)ではなく、勤務先と求職者との間に派遣会社を挟む「派遣社員」となる場合もあります。

そうなると派遣会社の説明会(面接)の参加や各種手続きが必要でアルバイトとは異なってきます。そのあたりは担当者からかかってくる電話でしっかり確認しておきましょう。

履歴書に書かなくてもいいから職歴に影響しない

アルバイトは正社員と違い、履歴書の職歴欄に書かなくてもいいです。

「良さそうと思ったけど実際クソだった」っていうような地雷バイトもあるわけで、「3日しか働いてないや……」というものは、履歴書の職歴欄に書く必要ナシ。

なので、手当り次第探して、向いてなさそうだったら「スミマセン、ココは自分に合わなかったので他を探します」と言って次を探せば良いだけのことです。

そして働いて良かったと思えるバイト先のことを、履歴書に書けばOK。

人手不足で閉店? 知りません。

引用したニュースにもあるように、ブラックバイトが酷いなら容赦なく辞めてしまえば良いのです。店のことなんて考えなくていい。

これには私個人の思想も混じっているところがありますが、労働者を奴隷のようにコキ使うブラック企業(ブラックバイト)はさっさと消えれば良いと思っています。

そうすることで「劣悪な待遇のブラック企業(バイト)はこの先生きのこれない」という風潮を作ることができ、アルバイト・社員の待遇改善に繋がり、生活の質の向上へとつながります。

社畜ゾンビ

会社にとって財産である「人」を大切にせず、奴隷みたいに扱う企業を肥やす理由がどこにあるのでしょうか?

そんなブラックバイト(企業)よりも人を大事にできる会社を大事にすべきです。

話を戻しますが、あなたが辞めることでそのバイトは人手不足になりますし、仕事が回らなくなるかもしれません。最悪閉店になってしまうかもしれません。でもあなたは悪くない。

悪いのは人を大切にしない会社にあります。

「アルバイト」といういつでも仕事を辞めれる立場の人に、「辞めます」と意思決定をさせるような原因を作るのが悪い。自業自得です。

ほとぼりが覚めた頃にかつて勤務していた「ブラックバイト跡地」を見に行って「ハハハ潰れてやんのざまぁwwww」とほくそ笑んでやるといいでしょう。

ブラックバイトとのやり取りは必ず「証拠」を残そう

ただ、「ブラックバイトを辞める」と意思決定した次に予想される面倒事がバイト先からの脅迫・嫌がらせです。

  • そんなんじゃ社会でやっていけないと言われる
  • 辞めるなら訴えると脅される
  • 給料を支払わない
  • 引っ叩かれる

など、色々ありますが、逆にそれらの脅迫やハラスメントは違法行為です。ブラックバイト側が不利になるだけです。「訴えるなら訴えてみろ!」というぐらいの気持ちで辞めましょう。

…ただし、そのブラックバイトを辞めると決意したら、次にブラックバイトとのやり取りなどの証拠を残すことを忘れないでください。

当然アルバイト側にも法的責任が求められる場合があります。繰り返しですが、退職する場合は2週間前までに辞めることを伝えましょう(民法第627条より)。

証拠の残し方

スマホ

というより、辞める旨をバイト先に伝える時はボイスレコーダー(スマホのアプリでOK)起動させてポケットに忍ばせといてください。

基本的にこの手の揉め事で勝敗を決めるのが「証拠」なのですから。

  • バイト先とのやり取り(会話内容)をスマホのボイスレコーダーアプリ使って録音
  • タイムカードの写真をとっておく(勤務日数、勤務時間などわかるように)
  • 給与明細を控えておく

これが後々の命綱になります。泣き寝入りせずしっかりやっておきましょう。

証拠を確保しておけば、脅迫されても「こっちが訴えますよ?」という準備は出来ているので、相手が訴訟をチラつかせてもこちらが有利となります。

なにより、証拠を確保することで精神面でも余裕が出来るので、ブラックバイトからの脅迫に屈することもなくなるでしょう。

それでもブラックバイト側が強気に出た場合は…

とはいえ、企業vs個人の話となるので、まれに一筋縄ではいかない場合もあります(そんなに無いとは思いますが)。

自分では対処出来ないと思ったら、次に相談するのは労働基準監督署です。この労働基準監督署に相談するためにも上述の「証拠」を確保しておきましょう。

参照 全国労働基準監督署の所在案内 – 厚生労働省

それでもダメなら「弁護士」です。正直、ここまで大事になればさすがに相手も引き下がるとは思います。

…が、賃金の未払いや、ストーカー、暴行などをする”ブラック”を通り越して違法・反社会的企業ならば、我が身を守らなければなりません。

参考 ブラック企業被害対策弁護団

上記ではブラックバイト(企業)から労働者を守るための弁護団のページです。

まとめ ブラックバイトは早く辞めよう。

ブラック企業およびブラックバイトが蔓延する原因は、結局のところ雇われる側が何もアクションを起こさず、ただただ「受け身」であるから。

よくヨーロッパの国々の労働事情に関するニュースを見て「ホワイトでいいなぁ…」って思うかもしれません。でも、そのホワイトな環境は彼らが行動して勝ち取った特権です。

休みが欲しくて行動した結果、お休みが増えたわけです。

何かを得たいと思うなら「受け身」じゃなく、自ら取りに行かなければならないのです。

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