引き続き、アミュージングホビーのE-100対空戦車の組み立て日記を書き綴ります。
これまで車体下部および車体上部の組み立てが終わったので、今回は戦車の魅力でもある「砲塔」を組み立てます。
ごく普通の戦車の砲塔の組み立てもワクテカ感あふれるものですが、何と言っても今回は「対空戦車」です。対空戦車の砲塔は左右だけでなく、上下にも動くんです。
その仕組みがプラモデルではどう再現されるのか、楽しみです。
というわけで、砲塔の組み立ては具体的には以下のような流れになりました。
- 砲塔後部パネルとハッチの組み立て
- キューポラの組み立て・ペリスコープの塗装
- 残ったパーツ(砲手・装填手用ハッチ、ステレオ式レンジファインダーなど)の取り付け
- 主砲「8.8cm Flakzwilling」の組み立て
- 砲塔の完成、そしてE-100対空戦車の組み立ての完了
- ディテールアップ
- 恒例の過去作との大きさ比べ
といった具合に「砲塔」が完成し、E-100対空戦車の組み立てが終了するまでの過程や、完成後のちょっとしたオマケまで紹介。
なんだかものすごいボリューミーな内容となりました。
ただ、一部のパーツは塗装を考慮して「仮組み」となっています(マスキングテープで引っ付いてるヤツがソレ)。それらは塗装が終わってから取り付けます。
砲塔後部の組み立て
それでは早速、E-100対空戦車の砲塔の組み立てを開始します。
キットによって多少の差異はありますが、砲塔の組み立てはベースとなるパーツにハッチだのキューポラだの、主砲や防盾、その他もろもろを取り付けていく作業となります。
こちらがE-100対空戦車の砲塔パーツ。一番でっかいヤツ。
バカでかい8.8cm Flakを2つも搭載して、そやつを上下に動かすものですから、戦車というより駆逐艦とかの連装砲です。
そんな艦砲つながりで、E-100対空戦車に搭載している8.8cm Flak連装砲は戦艦や駆逐艦の砲塔から流用したのでは? …と最初思ったのですが、どうやらそんなことはないみたいです。
「ンなもん当然だろ」と思うかもですが、ドイツは軍艦の兵器を戦車に転用できまいかと検討をしていて、「クーゲルブリッツ」の砲塔はUボートに搭載予定だった高射機関砲塔から来ています。
また、トンデモ妄想兵器で有名な陸上戦艦こと「ラーテ」にいたっては、戦艦の砲塔を乗っけようとしていたわけですからね。もちろん棄却されましたがつくづくドイツには夢があります。
戦車作るって記事なのに艦載砲だの駆逐艦だのと話が脱線しそうなので、本題にはいります。
まずはこの砲塔パーツに後部装甲板を取り付けます…が、なんでわざわざ後部だけ別パーツにしたんでしょ?
説明書は13番からやっていきます。
こちらが後部装甲板。台形のパーツの中央にはポッカリ四角い穴があいており、ここには人が出入りしたり砲弾を搬入するための観音開きのハッチが取り付けられます。
戦車プラモにおけるハッチといえば、開 or 閉のどちらかを選択して取り付ける場合が多いのですが、こやつは開閉出来るようになっています。
こういうギミックは作って面白いですし、ジオラマ製作する人には嬉しい仕様ですよね。
ただ、私にとって開閉できるハッチとは鍵のない便所のようなもので、開くということは中が見えるということになります。
つまり開いたら開いたで砲塔内部(=インテリア)はどーすりゃええんや…と、頭を悩ませてしまうのです。
今回内部は再現しませんが、かといって何も無いのは寂しいので、申し訳程度に以前買ったガイアカラーの「インテリアカラー」で塗装して、ウェザリングはしておこうと思います。
ハッチは内側には上の写真のようにパーツを取り付けます。ハッチの内側ですから恐らくハッチをロックするためのものだと思います。
横に90度回転させれば内壁やもう片側のハッチに引っかかって固定されそうな形をしているので、多分アタリだと思います。多分。
そんなハッチを2つ作りますが、左右ではパーツ構成が違ったり、向きがややこしかったりするので、ちょっとだけ注意しながら組み立てます。
ハッチの組み立てが終わったら、それを砲塔後部に取り付けます。
先述の通りハッチは可動式なので、説明書を穴が空くほど眺めて接着する場所を間違えないようにパーツを取り付けていきます。
まずは上の写真のようにハッチを取り付けるパーツを上下のうち片側だけ取り付けます。
そしたら上の写真のようにハッチを置きます。このとき接着剤は使いません。
そしてもう片側を装甲板に接着します。
これで上下の支点だけが接着されるので、ハッチは開いたり閉じたりするようになるのです。
パカッとハッチを開いた状態。反対側も同じように取り付けます。
一通りパカパカっとハッチを開閉させて満足したら、後部装甲板を砲塔に取り付けます。
砲塔本体ほどではないにせよ後部装甲板もまた大きいパーツなので、上下車体と同じようにマスキングテープでキツ目に固定して、隙間から流し込み接着剤を流してやります。
…それでも隙間ができてしまったので後ほど溶きパテでも押し込んで補修しておきます。
また、砲塔後部のハッチですが、最終的に閉じた状態で接着すると思います。なぜなら砲塔内部は砲身の上下に関するメカニズム以外何もなく、開けとく必要が感じられないからです。
これが「フルインテリア」のように内部までしっかり作り込まれているタイプなら話は別ですが、何もないのなら閉じといた方がそれっぽくなります。
細かい所までこだわるのがプラモデルですが、適度に手を抜くのもまたプラモデルです。
キューポラの組み立て・取り付け
続いては戦車の車長がつかう司令塔ことキューポラを作っていきます。説明書は14番。
具体的な作業内容としては、
- ペリスコープの塗装・取り付け
- キューポラハッチの取り付け
- 砲塔へキューポラ取り付け
といった流れとなります。
ペリスコープの塗装・取り付け
戦闘中にハッチから顔を出さなくても周囲の状況を確認できるように、キューポラには「ペリスコープ」という光学装置がついています。
E-100対空戦車でもこのペリスコープはしっかりパーツ化されており、360度見渡せるように7つのペリスコープを取り付けます。
…で、このペリスコープはそのまま取り付けるのではなく、モノホンっぽくするために、ググッた情報をもとに見よう見まねで塗装してみました。
まずレンズ部分は前回の車体を組み立てたときに作った操縦手用のペリスコープと同じように、フラットホワイトを下地に塗って、その上からクリアグリーン(いずれもタミヤアクリル塗料)を塗ってみました。
…ただ、レンズ部分に塗るクリアグリーンはエナメル塗料の方が良いかもしれません。
また、レンズ以外のフレーム部分には下にシルバー系の色(メタリックグレーだったはず…)を塗り、その上からつや消しブラックを塗ってやりました。
ペリスコープの上面をキューポラに接着するので、上面だけは塗装していません。
あとは上の写真のようにキューポラの内側からペリスコープを7つ装着します。
…が、キューポラハッチの根本(支点)の部分だけパーツが干渉するので、ハッチ側を削って調整しました。
キューポラハッチの取り付け
お次はキューポラにフタ(…ハッチのことです)を取り付けます。
このハッチもまた可動式なので、炊飯器のフタのように気分に応じて開け閉めすることができます。
ハッチのパーツ構成はハッチ本体と、そのハッチを支える基部パーツの3点となっており、まずは2つある基部パーツのうち片側をキューポラに取り付けます。
で、基部パーツの穴にハッチの根本の突起を通した状態でもう片側の基部パーツをキューポラに取り付ければOK。
こんな感じにパカパカ開けたり閉めたり出来るようになるわけです。
E-100対空戦車といえど人が動かすものなので戦車兵のフィギュアを用意して乗せてやるとそれっぽくなりますよね。
でも乗っけるフィギュアが無いのでとりあえず閉めときます。
キューポラの取り付け
出来上がったキューポラを砲塔上面に取り付けます。
なお、キューポラは砲塔上面に溶接で取り付けるみたいなので、組み立てが完了したら溶接跡を付けてみようと思います。
ついでにキューポラについているペリスコープのガードにも溶接跡を忘れずに…。
残ったパーツの取り付け
続いては説明書でいう15~16番目をやっていきます。
上の写真は説明書の16番で、ハッチを2ヶ所取り付けるというものですが、一つ前の15番でも砲塔上面に色々取り付けるので、合わせてやっていきます。
まずこちらが説明書の15番の内容。
写真の右からキューポラ、近接防御兵器(Sマイン)の蓋、その横に…これは観測手のハッチかな? そのハッチの下には旋回式の照準器? といったものを取り付けます。
お次は円柱状のパーツを左右に2つ取り付けます。
アミュージングホビーの製品説明にあった「ステレオ式レンジファインダー」とはこれのことかな?
上の写真は歩兵が使うレンジファインダー(測距儀)ですが、これをでっかくした版が先程の砲塔の両サイドに取り付けられたものなのではと推測しています。
これがレンジファインダーだとすれば、左右のレンズ部分の向き(角度)が同じになるように取り付けないといけません。
一応、無難なところで両方のレンズ部分が真正面を向くように取り付けておきました。
先程のステレオ式レンジファインダーを取り付けた場所の前方に穴が空いていましたが、そこに上の写真のハッチを取り付けます。
このハッチも砲塔後部のハッチと同様に観音開きタイプですが、こちらは開閉はしないので、開けるか閉めるかどちらか選んで固定します。
貼り付ける順番に気をつけてハッチをペタンと貼り付けます。
このハッチの形状を見て色々考えていたのですが、E-100対空戦車には砲手(射手)と装填手がそれぞれ2人ずついて、車長、観測手、通信手、操縦手と合わせて合計8名で運用していたのかもしれません。
2つの砲身に一人で8.8cm砲弾を装填しろというのはあまりに重労働ですし、砲手が兼任というのも厳しそうですからね。
主砲「8.8cm Flakzwilling」の組み立て
さて、おまたせいたしました。戦車の特徴でもある「主砲」を組み立てていきます。
主砲「8.8cm Flakzwilling」の組み立ては大きく分けて以下の2つとなります。
- 砲身を上下に動かす回転軸の組み立て
- 防盾・砲身の組み立て
対空戦車は左右だけでなく上下にも主砲が動くので、通常の戦車よりも若干複雑な構造になっています。
説明書は17番。まずは砲塔の内部に取り付ける砲身を上下に動かすための回転軸を組み立てて取り付けていきます。
この回転軸は向きがややこしいので、いきなり接着するのではなく、砲身含めて全部仮組みして位置関係を把握してから接着しました。
回転軸の組み立て
というわけでまずは砲身を上下に動かすための内部機構を作っていきます。
基部となるパーツは2ピースで構成されており、これらを組み合わせると上の写真のように円柱状のパーツが出来上がります。
回転軸の両端は歯車のようにギザギザになっています。これが受けのパーツと噛み合うことで段階的な角度調整が可能となるわけですね。
この回転軸を砲塔内側に固定するために、台形状のパーツを左右からはめ込みます。
この台形状のパーツの内側にもギザギザが入っており、先程の回転軸のギザギザと噛み合うようになっています。
なので互いのギザギザが噛み合うようにパコッとはめ込みます。
もちろんこの部分は砲身の上下の動きに影響する部分なので接着はしません。
正面から見るとこんな感じ。
そして砲塔内側に取り付けます。
ここで注意したいのが、回転軸の向きで、上の写真のように台形をひっくり返したようなクボミが見えるように取り付けます。
この向きが地味にややこしいので、回転軸から砲身まで一通り仮組みして向きを確認してから本組みしました。
防盾・砲身の組み立て
次の19番に進みます。
今度は砲身および防盾を組み立て、それを先程の回転軸と合体させます。
箱状の防盾は3つのパーツ、砲身は2ピースになっています。
こちらは防盾のパーツ。
車体や砲塔と同じように、組み合わせてからマスキングテープを貼り、すき間から流し込み接着剤をつけて固定してやりました。
防盾はそのまま回転軸パーツにくっつけますが、先述の通り向きを間違えやすいので、まずは一通り仮組みして最後に接着しました。
また、写真を撮り忘れましたが、この防盾の正面に穴が2つあいたパーツを取り付けます。言わずもがな8.8cm砲身を差し込むヤツです。
そして砲身。
砲身は最初から円形になっているので合せ目を消す手間が省けますが、パーティングラインはしっかり入ってるので形状を崩さない程度に紙ヤスリで整形しました。
先日完成させた「フラックワーゲン」の8.8cm Flak41と大きさを比べてみる。
砲身の長さや防盾や砲塔内部で隠れる部分を鑑みると、E-100対空戦車の8.8cm高射砲も74口径の「Flak41」なんじゃないかと予想(個人的にFlak41であって欲しい)。
しかしE-100 対空戦車についてググっても大体が「8.8cm Flakzwilling」という記載のみで、どのタイプの8.8cm Flakなのかは不明。
そんな8.8cmの砲身を防盾にズブリと挿入。
これで8.8cm Flakzwillingの諸々のパーツが全部出来上がったので砲身を除いて一連のパーツを接着します。
なんで砲身だけ接着しないかというと、長く突き出ているので何かにぶつけてへし折ってしまいそうで怖いのと、塗装がしやすくなるという理由です。
残ったパーツの取り付け
最後に砲塔の底部にフタをするようにパーツを取り付けます。
上の写真ではマスキングテープによる仮組み状態ですが、砲塔リングと一体となった底面パーツを砲塔に取り付けるとこんな感じになります。
砲塔内部の塗装を考えるとまだ接着しないほうがいいかな??
砲塔の完成
一部は仮組み状態ですが、これで砲塔の組み立てがすべて終わりました。
足回り、車体、そして砲塔と完成し、E-100 対空戦車の組み立てもこれで終了。…なのですが、組み立てている間に気になる箇所があったので、そちらに手を加えてみます。
ディテールアップ
砲塔の組み立てが終了したので、これで実質E-100 対空戦車の組み立てが完了したことになります。
しかし、組み立てている最中にいくつか気になる箇所があったので、そういったところにチョチョイと手を加えます。
具体的には
- 装甲板の切断跡の追加
- 溶接跡の追加
といったディテールアップを行いました。
装甲板の切断跡の追加
戦車の装甲板はガスによって切断され、その断面はザラザラしています。
しかし、上の写真を見てわかるように、E-100 対空戦車の装甲板の張り出しはツルツルになっています。しかも合わせ目も消えていない…。
なので、装甲板の切断跡の追加とライン消しを一緒にやっていきます。
まずは切断面にカッターナイフでスジを何本も入れていきます。
そのあとに流し込み接着剤をうすく塗って表面を滑らかにします。たったこれだけで切断跡のモールドが追加出来ちゃうのです。
同じように車体前面の装甲板の張り出しや、予め入ってたモールドにも同様のディテールアップを施してみます。
一応、デフォルトで装甲板にはモールドは入っておりますが、バーコードのように真っ直ぐで不自然だったため、あえて荒らしてみました。
溶接跡の追加
続いて、溶接跡の追加を行います。
この溶接跡も車体や砲塔の主要部分には最初からモールドが入っているのですが、ペリスコープガードや装甲板の張り出しなどには入っていない(あるいは入ってるけどモールドが弱い)ため、追加します。
私がやっている溶接跡の再現方法は以下の手順で行っています。
- ランナーをライターで炙って溶かし、両端を引っ張って「伸ばしランナー」を作る
- 再現する溶接跡の長さに伸ばしランナーをカットし、流し込み接着剤で貼り付ける
- その上から流し込み接着剤をやや多めに塗り、伸ばしランナーを軟化させる
- 上からカッターナイフの背や鉄筆などででグニグニ押して溶接のモールドをつくる
まずはキューポラから。出来た伸ばしランナー(0.2ミリくらい)をキューポラに巻きつけて、流し込み接着剤で接着して固定します。
そのまま更に流し込み接着剤を上から塗り、ランナーをフニャフニャにして、上からカッターナイフの背や鉄筆、クリップの先端などでツンツンとつついてモールドを形成します。
実際の溶接跡は波打ったようなモールドになるみたいなので、これが再現できれば御の字です。
キューポラの次はその上に乗っかってるペリスコープのガードも溶接跡をつけます。
モノが小さいので溶接跡も注視しないと見えない程度の大きさにしています。
こちらは車体後部の装甲板の張り出し部分。溶接跡の再現はココのためにあると言って良いくらいド定番な場所です(私が勝手にそう思っているだけです)。
E-100対空戦車の場合だと、車体後部の張り出しは4つあるので、それぞれの内側に溶接跡を追加してやるのですが、OVM(車載工具)の固定具があったり別のモールドがあったりでやり辛い…。
そして何より伸ばしランナーをやたら太く作ったせいで接着剤で溶かすのにも時間がかかりました…。
溶接跡を再現する際の伸ばしランナーは、太く作るよりも細いものを何本か束ねて微調整した方が楽だしちょうどいい太さにしやすいです。
同じく車体前部の装甲板の張り出しにも溶接跡を追加。こちらは髪の毛くらいの太さの伸ばしランナーを3本束ねて作りました。
組み立てが終わったから色々撮影してみた
砲塔が完成し、ディテールアップも終わり、晴れてE-100 対空戦車の組み立てが終わりました。
E-100 対空戦車の砲塔は、大きい割に内部は最低限のパーツしかなかったし、外観も特に頭を悩ますような作業もなかったので割りとすんなり組み上がりました。
車体に関しても足回りを除き、パーツ数はさほど多くなかったため非常に組み立てやすかったです。
…というわけで、E-100 対空戦車の組み立てが完了したのでじっくり眺めたり、他の戦車と並べたりして遊んで見ようと思います。
砲塔と車体を合体させたE-100 対空戦車はこんな感じ。
E-100対空戦車のキットを紹介したのが10月14日なので、大体2ヶ月ちょいで組み立てが完了。
戦車プラモの組み立てで2ヶ月というのは一般的な感覚だと「長ぇよハゲ」となるレベルですが、ブログ書きながら作る私にとっては早い方。…誰が何と言おうと早い方なのです。
なにしろ前作のフラックワーゲン(ブロンコ)に至っては組み立てだけで5ヶ月もかかったわけですからね…あのパーツ量はエグかった…(トラウマ)。
砲塔後部のハッチ。車体に砲塔を乗っけた状態でハッチを開くとこんな感じに真っ暗で何も見えません。
砲塔内部の塗装どうしようかなーと迷ってましたが、よくよく考えると内部は殺風景なのでそこまで拘る必要は無さそうです。
故に今までの戦車のようにハッチを閉じて「無かったこと」にしようと思います。
それよりもサイドスカートや履帯・転輪の塗装で頭を悩ませたい…。
こちらは最大仰角の状態。90度近くまで上がるかなと思ったけどそんなことなかった。
…まあ、8.8cm Flakという巨大な高射砲を2つも搭載してるわけですから、従来の対空戦車のようにはいかないのでしょう。装填もしんどいですしね。
なお、砲の重みで垂れ下がってしまうのではないかと懸念していましたが、可動軸はギザギザのパーツが噛み合っているので、砲身はしっかりと保持され、段階的な角度調整がができました。
対空戦車・対空自走砲と比べてみる
参考までに、似たような対空戦車である「5号対空戦車 ケーリアン」は上の写真のように90度まで砲身を上げることができます。
…まあ、3.7cm Flak43(2連装なので正確には3.7cm Flakzwilling341)と比較するのもどうかとおもいますが(笑)。
同じ8.8cm Flakを搭載する対空自走砲の「フラックワーゲン」とツーショット。
フラックワーゲンの方は74口径 8.8cm Flak41で、砲口から砲尾までの長さを比べてみてもE-100 対空戦車とほぼ同じだったので、E-100対空戦車もおそらくは74口径のFlak41なんじゃないかな…?
で、そんな対空戦車および対空自走砲を並べてみる。
「ケーリアンもフラックワーゲンも90度まで砲身を上げれるのに、E-100対空戦車は…」という傷を抉るようなことは言ってはいけない。
超重戦車マウスやティーガーIと大きさ比べ
前にもやっただろ!と怒られそうですが、組み立てが完成したのでもう一回マウスやティーガーと並べます。
まずはドイツのロマン戦車こと「超重戦車マウス」と並べる。
マウスは史上最大の戦車ですが、E-100 対空戦車も母体である「E-100」もまた重量140トンという超重戦車カテゴリーの子です。
今度はそこに「ティーガーI」を追加してみます。
ティーガーも55トンという重戦車で、他国からしたら「でけェ…」と呆然する規模なのですが、いかんせんその横に超重戦車が2つもいるせいで小さく見えてしまう。
いつかここに「ティーガーII」や「ヤークトティーガー」あたりを作って並べてみたいですね。
あっ、それと”陸上戦艦”も。
「8号対空戦車」と「超重戦車 E-100」
E-100 対空戦車の記事を書く際に色々情報を集めていましたが、そのときに気になるツイートを発見したので、そいつを再現してみようと思います
>ちなみにこの砲塔はマウスにも搭載可能
>ちなみにこの砲塔はマウスにも搭載可能
>ちなみにこの砲塔はマウスにも搭載可能
乗っけてやったぞ!!
…ということでE-100対空戦車の砲塔を「マウス」の車体に乗っけて8号対空戦車ことマウス対空戦車を再現してみました。
実物は互換性があるとのことですが、マウスとE-100 対空戦車はメーカーが違うので互換性は無くただ単に乗ってるだけ。
アミュージングホビーもいつかマウスのキット出してくれたら良いのにね(互換性あるとは限らないけど)。
ちょっと角度を変えてソレっぽくしてみる。
2連装の砲塔だけでも艦載砲っぽく見えるのに、そこへ箱状の車体が加わることでますます軍艦っぽく見えてしまう。
一方こちらはマウスに砲塔を奪われて頭が寂しくなったE-100対空戦車。
マウスの砲塔を乗っけて「超重戦車 E-100」にしてみます。こちらもただ単に乗っけてるだけ。
史実でもE-100にはマウスの砲塔を流用する予定だったとのことで、E-100が完成してたらおそらくこのようなフォルムになっていたかと思います。
ちなみにマウス砲塔を搭載したE-100はドラゴンや、最近ではアミュージングホビーも出しています。
別アングルから。丸っこい車体に丸っこい砲塔がマッチしていますね。
E-100の砲塔はマウス砲塔だけでなく、ヘンシェル社や、アドラー製作所、そしてクルップ社のデザイン案もあったそうです。
ただ、車体が未完成だったのでいずれの砲塔も夢物語になってしまいましたが…。
次回は塗装だっ!
E-100 対空戦車の組み立てが終わって「余は満足じゃ」状態なのですが、組み立てが終わったら次は塗装をします。
迷彩の塗装例は付属の冊子に4パターンありましたので、このうちのどれかを参考にやっていこうと思う次第です。
………が、
このパターンの塗装にチャレンジしてみようと思うんだ。
…出来るかなぁ。
↑次の記事。ひとまず「車体塗装」まで進めます。