どうもこんにちは。
製作途中だったE-100 対空戦車(アミュージングホビー)の製作を再開します。
前回は転輪や履帯といった足回りの組み立を一気に行ったので、今回は車体部分の完成まで一気にやっていきます。
具体的な製作内容として
- リアパネルの組み立て
- 車体上部にエンジンデッキやハッチといったパーツの取り付け
- 上下車体の結合
- サイドスカートの仮組み
といった作業を行っていきます。
では、以下より詳しい組み立て内容を紹介します。
リアパネルの組み立て・取り付け
前回は足回り(サスペンション、転輪、履帯など)を組み立てたので、今回はそこからの続きとなります。
まずは車体の後部にあたる「リアパネル」を組み立て、車体に取り付けるところまで進めます。
説明書は6番から。
まずはリアパネルに排気管などのパーツを取り付けていきます。
こちらがE-100対空戦車のリアパネル。
ドイツの戦車はこのリアパネルにエンジン始動クランクや遊動輪の調整をするための工具類が取り付けられることがありますが、今回のE-100 対空戦車にはそういったものは無さそうです。
ちょっと寂しいですが、その分組み立てが早く進みます。必要とあらば余剰パーツを流用すべし。
工具の取り付けはないけど、いかにも工具とかを固定しそうな金具が…?
大きさや形からしてジャッキあるいは牽引シャックルを取り付けるスペースかなぁと思いますが、真相は不明。とりあえず説明書に従っておきます。
なお、取り付け具の下には車間表示灯を取り付けます。
続いて排気管を取り付けていきます。
排気管そのものは2つのパーツで構成されており、合体させたらリアパネルへ取り付けます。
なお、E-100シリーズやキングタイガー(ティーガーII)の排気管は、キットによってはパイプが肉厚になってる場合があり、これを実物っぽく薄くするディテールアップをする人もいます。
具体的には、
- 排気管のパイプ部分に1.8ミリのピンバイスを突っ込んで穴を広げる
- パイプ中央にある異物混入防止のピンを通すため、パイプの頭に0.3ミリのピンバイスで穴を開ける
- 伸ばしランナーを0.3ミリの穴に通して復元する
といった手順。
ただ今回のE-100対空戦車の排気管パイプは最初から薄く出来ていたので、そういったディテールアップはしませんでした。
取り付けた排気管の上にカバーをかぶせます。
カバー自体はリアパネルの穴に合わせて取り付けるだけですが、このカバーには片側に2点の合計4点のボルトを接着します。現時点でもっとも小さいパーツなので紛失に注意。
排気管のカバーを装着したらリアパネルの組み立ては完了です。
繰り返しになりますが、OVM(車載工具)が無いのでスッキリしたリアパネルとなっています。自前でOVMを追加しようかしら?
続いて説明書は7番目。先ほど完成したリアパネルを車体に取り付けます。
リアパネルを取り付ける前に車体の両サイドには牽引装置を取り付ける穴のあいた装甲板を先に取り付けておきます。
リアパネルを取り付けたE-100 対空戦車の車体後部はこんな感じ。
先述の通り、リアパネルを取り付ける前に車体の両サイドに装甲板の張り出しを取り付けますが、パーツ同士を貼り合わせたものなので「合せ目」ができます。ここは後ほど溶きパテ使って消しときます。
また、張り出しの内側には溶接跡があるので、こちらも伸ばしランナーで作っておきます。ああ、やる事がイッパイだなミホーシャ。
車体上部のパーツの取り付け
続いてはエンジンデッキや操縦手・通信手用のハッチ、ボッシュライト(前照灯)などを車体上部に取り付けていきます。
本来なら上記に加え、各種OVM(車載工具)などもこの段階で取り付けますが、しつこいようですがE-100 対空戦車にはそういったOVMの類いが一切無いのであっさりしています。
なおWoTなどに登場するE-100系列では車載工具が確認できたので、「アタイはOVM無いと生きてけへん!」って人は画像を参考に追加してみると良いかもしれません。
そんなわけで説明書は8番目に入ります。
ここでは車体上部の前部にハッチやライトなどのパーツ、後部にはラジエーターや異物混入防止のメッシュといったパーツを取り付けまます。
こちらが車体上部。でかいですね。
カッティングマットの目盛りを見てもわかるように、車体上部だけで25センチもあるデカブツです。完成時の大きさがとても気になりますね。
現時点ですでに置き場所が無いので、完成品を飾るための棚を買わないといけないかな?(笑)
機関室上面(エンジンデッキ)の組み立て
そんなバカでかい車体上部の後部、エンジンデッキから組み立てに入ります。
まずはラジエーターにファンを取り付けます。
…何気なく取り付けたのですが、よくよく考えるとラジエーター内部のファンまで再現されたエンジンデッキは今回が初です。
今まで作ったタミヤやドラゴンではカバーや異物混入防止のメッシュなどは再現されていても、ファンはありませんでした。ちょっと感動。
…ただ、この上にカバーやメッシュパーツを重ねるので最終的に見えなくなってしまうのが惜しい。
ファンの上にカバーをかぶせます。嗚呼、さようならファン。あなたのことは一生忘れないよ…。
その上にエッチングパーツのメッシュを接着します。
まずは瞬間接着剤をチョンチョンと「枠」に点付けして、そこにエッチングパーツがズレないように被せます。
その後、細い針金などに瞬間接着剤をとり、エッチングパーツと車体の隙間に流し込み接着剤を流すような感じで、瞬間接着剤をつけます。
今回のキットにおけるエッチングパーツは、このエンジンデッキのメッシュのみ。前回つくったフラックワーゲンが鬼エッチングパーツだっただけにあっけなく終わりました(笑)。
また後ほどパーツを取り付けますが、この段階ではエンジンデッキの組み立ては終了し、次の車体前部のパーツの取り付けに入ります。
ハッチやペリスコープの取り付け
車体前面には操縦手および通信手のハッチや操縦手用のペリスコープ、ボッシュライトなどがあります。
こちらも数点のパーツを接着したものを本体に取り付けるだけの簡単な作業ですが、一つ一つ見ていきます。
まずこちらはハッチのハンドル。
戦車模型における各種ハッチのハンドルは最もデリケートなパーツの一つなので、切り離し、接着、その後の接触による破損には注意。
「途中でもげそうで怖い…」って人はハッチのハンドル類は後回しにして、組み立てが完了する直前に取り付けても良いと思います。
また、ハッチの根本は面積が小さいので、普通に接着剤をつけようとするとてんこ盛りになります。なので愛用してる牛乳パックのパレットに接着剤を薄く塗って、その上にハッチの根本をチョンチョンとやって接着剤をつけています。
ハッチは車体側にポンと乗せて流し込み接着剤を裏側から塗って接着します。そのハッチの上に先ほどのハンドルを取り付ければハッチが完成。
なお、上の写真をよく見るとハンドル部分のゲート処理が甘いですが、これはわざと残しています。
というのも、ハンドルそのものが小さくてデリケートなパーツなので、その状態でゲート処理をすると折れたりぶっ飛んで行方不明になったりします。なので先にハッチに接着してから処理をするわけです。
この手のパーツのゲートは棒ヤスリあるいは目の粗い紙ヤスリでガリガリ削って整えるイメージがありましたが、実際やってみると、1000番ほどの細かい紙ヤスリで表面を優しく撫でるだけでも十分処理がでることがわかりました。
さて、説明書は9番目に移行し、引き続き車体の前後にパーツを取り付けます。
ドラゴンとかの説明書なら1つの図にこれでもか!ってくらい情報を詰め込みますが、アミュージングホビーの場合だと図ひとつあたりの情報量が少ないのでわかりやすい。
タミヤの戦車プラモデルをある程度作り慣れたらドラゴンより先にアミュージングホビーに手を出したほうがいいかもしれません。ドラゴンの説明書は鬼畜なので(笑)。
というわけでまずは車体前方の続きで操縦手用のペリスコープを取り付けます。ペリスコープはスコープ本体とガードの2つだけなのですぐ終わります。
このペリスコープはフレーム部分はシルバーとフラットブラックの重ね塗り、レンズ部分はフラットホワイトを下地に塗り、その上からクリアーグリーンを塗っておこうと思います。
ただ、パーツを取り付けたあとでは塗装がやりづらいので先に塗れば良かったと後悔。同じ轍を踏まぬよう車長用キューポラのペリスコープは先に塗っておきます。
こちらはドイツ戦車おなじみのボッシュライト。
ライト本体とその前面にかぶせるカバー、そして台座の3つのパーツで構成されております。
また、ボッシュライトのド定番ディテールアップとして”配線の追加”がありますが、今回のE-100対空戦車にはあらかじめ車体側に配線のモールドが入ってました。
というより最近のキットではモールドが入ってたり別パーツで配線を再現する場合があって、ディテールアップを自前でする手間が省けます。
エンジン点検ハッチの組み立て・取り付け
再びエンジンデッキに戻り、今度は「エンジン点検ハッチ」を作ります。
エンジン点検ハッチは上の写真にある4つのパーツを組み合わせることで出来上がりますが、注意点といえばやはり開閉用のハンドルが細いので扱いは丁寧に。
いっそのこと真鍮線を曲げてハンドルを自作しようかとも思いましたが、ちょうどいい太さの真鍮線が無かったのでキットのパーツをそのまま使いました。
エンジン点検ハッチを車体に取り付けたの図。
そのすぐ後ろにも丸いパーツを2つ忘れずに取り付けておきます。これは燃料給油口カバーと冷却水給水口カバーですね。
上下車体の結合
さて、続いて10番目に入ります。説明図をみてわかるように上下の車体を結合させます。いよいよだね。
ただ、車体を結合する前に、車体上部後端に装甲板の張り出しを取り付けるのと、エンジンデッキにクレーン吊り下げ用のフックを始めとする小さなパーツを取り付けます。
まずは車体上部の後端に装甲板の張り出しをくっつけます。
「リアパネル」の時にくっつけたものとほぼ同じで、貼り合わせたら合わせ目を消しておきます。
また、写真を撮影し忘れたので省略しますが、エンジンデッキにも小さいフックのパーツを取り付けます。…こちらは車体結合後のほうが良いかな?
準備が整ったら、上下の車体を仮組みして隙間が無いかチェックし、結合部にはマスキングテープをキツめに貼っておきます。
全周囲見回して隙間がなければ、結合部に流し込み接着剤を塗って上下車体を結合。
幸い今回のE-100対空戦車は隙間がほとんど無く、キレイに結合することができました。
上下車体を合体させたE-100対空戦車はこのようになりました。ここまで来るとようやく戦車っぽい面影が見えてきますよねー。
車体の結合が終わってひと仕事終えた感に満ちあふれておりますが、その次の11番では牽引装置を車体前部に2つ、後部に4つ取り付けておきます。
このシャックルは穴にパチンとはめ込むだけで取り付けられるので接着剤は不要です。
「サイドスカート」はどうするか
その次の12番ではE-100の特徴でもある「サイドスカート」を車体に取り付けろと指示されています。まずはマスキングテープで仮止めしてみました。
E-100系統の車輌あるいはティーガーや4号戦車でも言えますが、サイドスカートやシュルツェンは全部取り付けるのではなく、部分的に取り外してある作品を散見します。
実際問題、ドイツ戦車におけるサイドスカートやシュルツェンはボルトで固定されていたり、あるいはフックに引っ掛けてあるだけなので、被弾や振動で外れやすいのです。
また、サイドスカートもシュルツェンも走行時にはバタバタ動くので、「じゃかましいわっ!!」と、あえて取り付けない事もあったそうです。
このE-100対空戦車(あるいはE-100シリーズ)も例に漏れず部分的に取り外す、あるいは全廃する作品をよく見かけるのでどうしようか迷います。
試しに真ん中のサイドスカートだけ取っ払ってみるとこんな感じに。
サイドスカートを取り外すのは上述の理由に加え、プラモデルの場合は足回り(特に履帯)を魅せるという目的もあるようです。
ますます迷う…(笑)
ただ、サイドスカートをどう組み合わせるにせよ、サイドスカートの接着は履帯や転輪を車体に取り付けてからとなります。
上の写真を見てわかるように、サイドスカートは履帯に被さるように取り付けられるため、先にサイドスカートを取り付けると、ロコ組みで取り外せるようにした履帯や転輪の組み込みが困難になると判断したため。
ひとまず今はサイドスカートの組み合わせを楽しんでおきます。
まとめ 車体が完成しました
E-100 対空戦車に限らず、戦車模型は車体下部(足回り)と比べ車体上部はパーツ数・工数が少ない場合が多いので、すぐに出来上がります。
ましてやE-100 対空戦車はOVMの類いが一切ないので、本当にあっという間に完成します。楽すぎて怖い。
車体が完成したE-100対空戦車に砲塔をポンと置いてみるとこんな感じ。
ここに74口径の88ミリ高射砲(8.8cm Flak41 L/74)が2つも搭載されるなんて誰が信じるものでしょう。
同じく超重戦車である某国のネズミと並べてみるとこんな感じ。
実際に「超重戦車 マウス」は戦車の出るアニメこと「ガールズ&パンツァー」に登場し、作中ではヤークトティーガーと並ぶ最強クラスの12.8cm砲をぶっ放します。
個人的にはマウス VS E-100(対空戦車)の超重戦車対決を作中で繰り広げてほしいなと思いますが、作中のレギュレーション的に恐らく不可能です。残念。
ということで、車体が完成したので次回からは砲塔を組み立てます。乞うご期待。