「ゲーミングチェア」を持ってる人なら分かると思いますが、ゲーミングチェアは普通のイスよりも背もたれ部分をよりを水平に近い角度、160度くらいまで倒すことが出来ます。
なので、ゲームとかPC作業とかやってて「あー疲れた」ってなったら、レバーを引いて背もたれを倒して「座る」から「寝る」に近い体勢にして休憩を取ったりします。
しかし「ゲーミングチェア」だけを持ってる人なら分かると思いますが、背もたれを倒して上半身はリラックス出来ますが、今度は足が宙ぶらりん状態になります。
そこで、我らお行儀悪いマンは、デスクのフレーム(補強パイプ)や足元のラックとかを足置き代わりにして、この宙ぶらりん状態の足を何とかするわけです。
しかし、フレームもラックも硬いのでカカトが痛くなるし、この時期は金属とか冷たいので、これはこれで快適とは言えない。
………前置きが長くなりましたが、要は上記のようなことがあって、ゲーミングチェアをもっと快適に使いたかったので、「オットマン」という柔らか~い足置きを買ったよというお話です。
そもそも「オットマン」って?
オットマン (ottoman) は、椅子やソファーの前に置いて使う足乗せ用ソファーのことである。フットストール、フットスツール(footstool)とも呼ばれる。
近年では日産・ティアナなど自動車のシートにおいても採用例が見られる。
名称はオスマン帝国に由来し、当初は部屋いっぱいの腰掛でクッションが併用された。18世紀にヨーロッパで小型化しオットマンと呼ばれるようになった。
オットマン (家具) – Wikipedia
ゲーミングチェアを使ってる人ならどこかで聞いたことがあるかもしれないけど、そうでない人は「何それ?」ってなるかもしれないオットマンですが、引用したWikipediaにもあるように、オットマン=足を乗せるソファーって覚えておけば多分大丈夫。
で、このオットマンを使うことで、宙ぶらりんだった足の着地場所ができ、なおかつ柔らかい素材なので足が痛くならないし、冬でも足が寒くならないってわけです。
バウヒュッテの「ゲーミングオットマン ワイド」を買ってみた
一言にオットマンと言ってもサイズとか素材とか様々なので、好きなものをお財布と相談して決めて下さい。
私の場合は「デスク秘密基地化計画」なんてカテゴリ作るくらいBauhutte(バウヒュッテ)シンパなので、バウヒュッテの「ゲーミングオットマン ワイド」を選んでみました(製品番号:BOT-700)。
さてさて、私の悲しい話は置いといて、バウヒュッテのゲーミングオットマンを見てみるよ。
イスのような4本足に「Bauhutte」のロゴ(このタイプは旧ロゴですね)が入った横長の座面。これだけ横に広ければ足を広げてもハミ出さないから良いよね。
オットマンは使い方の説明なんていらないくらいシンプルなヤツで、上の写真のようにゲーミングチェア(あるいは普通のイスとか)のちょっと前方に設置する。
この「前方」ってのは机の下の事情とか足の長さとかで変わるからそこはお好みで。私は短足だからこれぐらいのリーチにした。
なお、ゲーミングチェアの上には中央に穴の空いたクッションがありますが、「痔」というわけではなく、尾てい骨が痛くて接骨院のお兄さんに相談して買ったもの。だけどいつか痔になる時が来るかもしれないから、その日が来てもコイツがあれば安心。
…で、ゲーミングチェアに座った状態で足をよっこらせとオットマンの上に置く。
そうすることでゲーミングチェア単体では着地点がなく宙ぶらりんだった足がようやく居場所を見つける。会社に居場所のない私にとっては羨ましい話だ。
足を乗っけてみた感じ、フカフカのクッション性に優れた素材(同ブランドのゲーミングチェアと同じ素材と思われる)のおかげで足のかかとが痛くなることはないので長時間使用も大丈夫。
以前のゲーミングオットマン(BOT-01)との違い
なお、このバウヒュッテのゲーミングオットマン “ワイド”(BOT-700)が発売される以前は、ゲーミングオットマン(BOT-01)というものが販売されていました。
要するにゲーミングオットマン ワイドは、旧ゲーミングオットマンのパワーアップ版で、様々な部分が改良されているわけです。
とはいえ、完全な上位機種ではなくそれぞれ特徴が異なるので、部屋のレイアウト(主にデスク下の環境)とかでどちらを選ぶか決めましょう。
以下、ゲーミングオットマン ワイドをベースに両者の違いを書いてみました。
座面の寸法が変わっている
ゲーミングオットマン(BOT-01)は足を乗せる部分が幅490×奥行470mmという正方形に近い形状だったのに対し、ゲーミングオットマン ワイド(BOT-700)では幅710×奥行300mmの長方形になっています。
そのため、先述の通り横幅の広いゲーミングオットマン ワイドでは足を広げた状態で乗せることが出来るというのが魅力。
実際に使って感じたのが(落ち着きのない性分故に)足を組んだり広げたりと結構な頻度で足のポジションが変わるので、横長なオットマンだとそういったのに柔軟に対応できる。
また、座面の奥行きは170mmほど違いますが、デスクを壁にピッタリ密着させたレイアウトだとこの170mmの差が結構大きかったりします。
キャスターが廃止されている
ゲーミングオットマン(BOT-01)の方はイスの脚のようなキャスターがあるので移動とかが楽でしたが、ゲーミングオットマン ワイド(BOT-700)は上の写真のようにキャスターが廃止された設置型となっています。
キャスターの有無は好みが分かれますが、キャスターがあると移動が楽だけど蹴ると転がってくという「一長一短」にどう向き合うかが選択のポイントです。
一応、ゲーミングオットマン(BOT-01)のキャスターにはロックがあるので、蹴ったら転がっていくという惨劇は回避できそうですが 、キャスターのローラー部分の接地面積が狭いので、完全な設置型であるゲーミングオットマン ワイド(BOT-700)の方が安定性は高いと思います。
座面は半固定式
「半固定式って何ぞや」ってなるかもですが、簡単に言うと座面を押すと動く(回る)けど、手(足)を離すとグルンと元の位置に戻るという構造。要は常に同じ向きでいてくれる。
なので、足を乗せる際に動かして片側に角度をつけることで乗せやすくしたり、間違えて蹴っても座面の角度が変わらないので、蹴って向きが変わった座面をいちいち戻する必要はナシ。
脚は4つ
ゲーミングオットマン ワイド(BOT-007)脚部は見ての通り、十字の4脚となっています。ちなみにゲーミングオットマン(BOT-01)の方は安定面の関係で5つ脚。
脚が1本減って何が良いのかと言うと、デスク脚の下方にあるフレームとかを跨ぎやすいとか、スッキリ収まるとか、イスの脚と干渉しにくいといったメリットがあります。
4脚だと四角形だけど、5脚だと五角形になるので、どうしても”ツノ”が出てしまうんですよね。
ゲーミングデスク+エクステンションデスクという構成でオットマンを使用する場合
「ゲーミングデスク(HD)」も「エクステンションデスク」もバウヒュッテの製品なので、使ってない人は「どうでもええわ」と飛ばして構いません。
んが、私の場合はこれら両方を設置しているので、そういう人はちょっとだけ、本当にちょっとだけ、工夫が必要です。
どういう構成かというと、上の写真のようにメインのデスクに加えて、その奥にPCを乗せるための細長いハイマウントなデスクを設置しています。
デスク部分を見ると総面積が増えてゆったりしておりますが…
足元を見るとゲーミングデスクとエクステンションデスクの2つ分のパンチングボードが横に走っており、このままだとかなり手前にオットマンを設置することとなります。
そうなると位置的にカカトがはみ出る置き方となります。オットマンの醍醐味はカカトを乗せること(私の中では)なので、これでは本末転倒である。
そのため、奥にあるエクステンションデスクのパンチングボードを外します。
パンチングボードはフレームパイプにパチンとはめ込まれた状態なので、完全に取り外すのではなく、片側(手前側)だけ外して上に押し上げるだけでOK。
そうすることで、メインデスク(ゲーミングデスクHD)のパンチングボードを跨ぐようにオットマンを設置することができ、足を伸ばした時のカカトの位置に座面が来るようになりました。
届いたオットマンを組み立てよう
そんな感じのバウヒュッテなオットマンですが、家に届く時は上の写真のような箱に入って飛んできます。なので組み立てが必要です。
…が、今回のゲーミングオットマン ワイドは工具が不要で組み立ても非常に簡単でしたので恐れるに足りない。
付属品はこんな具合に、座面、脚部、脚部に取り付ける接地パーツ、油圧シリンダー、あとはいつも入ってる説明書と購入者アンケートを促す用紙。
この程度なら説明書なくても組み立てられそうですが、ちゃんと説明書は一通り目を通しておきましょう。
まずは脚の四隅に接地パーツを取り付けます。パチンとしっかりはめ込む必要があり、ほんのちょっとだけ力が必要でした。
続いて油圧シリンダーを脚に差し込みます。こちらも上から差し込むだけで特別な作業もナシ。
そして最後に座面をシリンダーと合体させたら完成! ね、簡単でしょう?
オットマンでゲーミングチェアのリクライニングがより快適に
今まではゲーミングチェアのリクライニングシートを倒した時、足の裏が地面につくように膝を曲げた状態でした。
この状態では足がリラックスできず、かといって足を宙ぶらりんにするともっと疲れるわけで、ゲーミングチェアのメリットであるリクライニング機能が活かしきれない状態でした。
足元にオットマンが追加されたことで柔らかい座面が足を保持し、無理のない体勢を維持することが出来るようになりました。
もちろんリクライニングシートを倒していない通常時の角度でもオットマンは役に立ちます。座って作業してる時に「うーん!!」と足を伸ばしたくなる時がありますもんね。
ゲーミングチェアを持ってる人はオットマンの追加も検討したほうが良いかもしれません。