どうもこんにちは。ましゅーです。
先日、サバゲーでお世話になっている友人からダットサイトと固定倍率ブースター(4倍)を格安で譲ってもらったので、今回はそれをレビューしようと思います。
ダットサイトとは? ブースターとは?
エアガンやミリタリーに興味がある人なら知っていると思いますが、一応念のためダットサイトやブースターが何なのかをおさらいします。
- ダットサイト(ドットサイト):近・中距離用の光学照準器で、覗くと赤い点(緑色)が浮かび上がり、それを標的に合わせてることで素早いサイティングが可能。基本的に無倍率。
- ブースター : 低倍率(3、4倍)の拡大鏡で、無倍率のダットサイトと併用することで、より遠方の標的へ照準を合わせることが可能。
ブースターは単体ではマグニファイアとかコンバーターなどとも呼ばれており、ダットサイトとブースターを搭載したものをゲームでは「ハイブリッドサイト」と呼ばれていたりもします。
特に前者のダットサイトは実銃だけでなく、サバイバルゲームにおいても使用されるものなので、銃のドレスアップだけでなく実用性にも貢献してくれます。
それでは順番に今回入手したアイテムたちをご紹介します。
ダットサイトは東京マルイ NEWプロサイト
それではまずはダットサイトから紹介します。
ダットサイトは東京マルイのNEWプロサイト。エアガン・サバゲー界隈では知らない人がいないほどの超有名メーカー「東京マルイ」の光学機器です。
東京マルイは各種エアガンだけでなく、そのエアガンに搭載するアクセサリーパーツも販売しており、特に初心者はお世話になることが多いと思います。
NEWプロサイトの左側面。
外見は実物光学機器メーカーであるAimpoint社のCOMP M2のような形状をしており、M4系ライフルを始めとする各種電動ガンにマッチしたデザインとなっています。
また、写真ではオフセットハイマウントが装着されていますが、本来はローマウントが付属し、ハイマウントはオプションとして別途購入する必要があるという点だけ注意。
外観のディテール
こちらは右側面。
ドットの光量や位置を調整するダイヤルなどは右側に集中しています。
光量の調整をはじめ、ドットの位置の調整、電池交換は工具を使用せずに行うことが可能。
対物レンズを覗いてみるとこのような感じになっております。
実物ではこういった光学機器のレンズが乱反射して敵に位置を特定される場合があるので、対物レンズには「キルフラッシュ」と呼ばれる網状(ハニカム構造)のフィルターを取り付けて対処しています。
サバゲーにおいてもレンズの乱反射を防ぐためキルフラッシュを装着する方がいらっしゃいますが、その場合、乱反射の軽減だけでなくBB弾の直撃によるレンズの破損を防ぐ目的もあります。
なお、NEWプロサイト用のキルフラッシュは現時点では販売されていませんでした。
レティクルの光量および調整方法
こちらは接眼レンズ側。
光量は3段階に調整できて上の写真では光量を最小にした状態。レンズの中央に赤い点が見えています。
晴天時のゲームでは明るいためにドットが見えなくなってしまいますが、インドアゲームやナイトゲームなら最小光量でも使えるかと思います。
一方こちらは光量を最大にした状態。けっこう明るいので晴天時の日中でもこれならドットを確認できます。
なお、ダットの位置はサイト本体の上部および右側面にあるダイヤルを回して調整。
従来のダットサイトと違ってダイヤルはクリック感の無い無段階調整なので、試射しつつベストポジションを見つけます。
ドットの光量は右上についているダイヤルで調整します。
ダイヤルには0~3の数字が刻まれており、12時方向に来た数字が適用されます。なので使用しないときは0を一番上に持っていきます。
ドットの光量調整ダイヤルの反対側は電池のフタとなっており、回して外します。電池はLR44ボタン電池を2つ使用し、向きはフタ側に+が来るようにします。
ダットサイトの電源はボタン電池がほとんどですが、特にLR44ボタン電池はミニサイズのゲーム(テトリスやたまごっち他)で使用されるため、コンビニやスーパー、百均などで手軽に入手できる。
重量
ダットサイト(およびオフセットハイマウント)の重量を測定したところ、228gとなりました。
参考までに先日入手したトリジコン ACOG TA31のレプリカは412g。
軽量ながら、内部には金属製のスリーブがインサートされているため、耐久性が向上しており、サバイバルゲームでの使用にも耐えられるようになっています。
EO-TECHタイプ4倍ブースター
続いて、4倍ブースターを見ていきます。
こちらは確認を忘れてしまったためどこのメーカーかは不明ですが、形状からしてホロサイトで有名なEO-TECH社のレプリカと思われます。
同様のブースターはUFCやHoneyBeeといったメーカーが販売しているのを確認。
まずこちらは左側面。
太いチューブやマウントの形状からして結構インパクトがあり、ダットサイトと一緒に搭載するだけで迫力のあるライフルへと変貌します。
…が、同時に光学機器を2つ乗せることになるので重量も増します。そこはドレスアップの宿命として気合いでカバーしましょう。
反対側。ブースター本体はもちろんのこと、その下に取り付けるA.R.M.Sタイプのマウントの存在感がなかなか。
FTSマウントのディテール
ブースターはもちろんですが、銃本体へ固定するためのマウント(FTSマウント)もまた特徴的なもので、単にブースターの迫力アップだけでなく、利便性を追求した構造になっております。
銃本体への固定は従来のマウントリングのようにマイナスネジを締めることによって行います。
ただ、M4やM16A4のメタルフレーム(いずれもG&P製)には問題なく取り付けられたものの、LayLaxのレイルスリーブMPを装着したMP5には正しく装着できませんでした。
なので(このブースタに限らず各種マウント全般にいえますが)機種によっては正しく装着できない場合があるので、その点には要注意。
このマウントの最大の特徴はレバー(写真参照)を押すことで、ブースターをパタンと横に倒すことができるという点。
ブースターを搭載したからといって常に使用するわけではないので、ブースター使用時と非使用時を瞬時に切り替えることが出来るのは便利。再び使用する時はそのまま起こしてカチッと固定するだけ。
ただ、先述のようにマウントが銃を選ぶ場合があり、正しく装着されていない状態でブースターを倒すと勢いで銃本体から脱落することもあるので、必ず柔らかいクッション等の上で試してください。
また、金属なので大丈夫かと思いますが、勢い良く倒れるので支点部分に負荷がかかるという点も忘れないでおいてください。
また、ブースターをマウントから外す場合はスルーレバーをクイッと動かすことで素早く着脱が出来ます。
ブースターを外すと上の写真のようにプラスネジが見えますが、これは裏側にあるマイナスネジを押さえながら回すことで、マウントの高さを微調整することができます。
おそらく本物・レプリカ問わずホロサイトとの併用を想定しているかと思いますが、マウントの微調整によってそれ以外のダットサイトにも使用できるようになります。
ブースターを覗くとこのように見える
4倍率の拡大鏡のようなものをダットサイトの後ろに搭載し、ダットサイトに倍率を追加するのがブースターの役割です。
…が、文章だけではピンと来ない人のために実際に覗いてみることにしました。
どんな感じかわかりやすくするために、1.3mほど先に我が家の看板娘”スラリン”を設置してみました。
あやつ(スラリン)をブースターを介して覗いてみると、上の写真のように拡大されて見えるようになります。もちろん最初に撮影した場所からは移動していません。
ダットサイトを併用すると上の写真のように拡大された視界に赤い点が見えるようになるわけで、より遠方にいるターゲットを狙うことが出来るわけです。
ブースターの重量
最後にブースターの重量もチェックしたところ、414gでした。
これを先程のダットサイト(228g)と合わせることで合計642gとなり、ライフルスコープに匹敵するの重量となります。
だからといって「TA31(4倍固定スコープ)でいいじゃないか」とは言わないのはお約束。エアソフトガン界隈においては多少重量が増してもカッコ良ければそれが正義なのである。
…………多分。
M4やM16へ装着してみた
さて、ダットサイトと4倍ブースターを詳しく紹介したので、今度は実際にライフル本体に搭載してみようと思います。
今回搭載するのは「M4カスタム日記」で製作中のM4と、M16A4の2種類。
ダットサイトとブースターを搭載することによってどんな外観になるか、参考になりましたら幸いです。
ダットサイトとブースターは上の写真のように並べて搭載します。
M4への搭載例
まず最初にM4にダットサイトのみ搭載してみました。
写真では手前よりにマウントしてますが、ブースターを付ける場合はレイル中央に載せてスペースを確保します。
覗くとこんな感じにレンズはクリアブルーで、ここに赤い点が浮かび上がります。
撮影の仕方が悪かったので偏ってるように見えますが、実際覗いてみるとフロントサイトがちょうど中央に来るようになってます。
ブースターも乗っけてみました。
やはり光学機器を2つも搭載してるのでそこそこ重量がありますが、元のM4が軽いのでそれほど苦になりません。…今のところは。
ブースターはレバーを押せばパタンと右側に倒すことが可能で、近距離はダットサイトのみ、遠距離はブースター併用というように戦況に合わせて使い分けられる。
倍率のある光学機器を搭載することで、遠方のサイティングが可能になるのは勿論ですが、遠方が見えるということは索敵の範囲も広がるということなので何かと便利。
ブースターを覗く際にかなり目を近づける必要があり、アイレリーフはだいたい指1本分。ちなみにACOGは指2本分くらい(いい加減)。視野は狭いがクッキリ見えます。
M16A4への搭載例
続いて、M16A4にも乗せてみます。まずはダットサイトから。
ロングサイズのライフルなので、ダットサイト単体ではどことなく寂しく感じる。
そこにブースターも追加することで急に華やかになりました。
先述の通りブースターを使用する場合、かなり目を近づけなければならないので、ストックの長さが調整できないM16A4だと少々使いづらい。
M16系(特にM16A4)はACOGの方がいいかもです。
まとめ
4倍率のダットサイトといえばTA31のレプリカ(ダットが無いものもあるので要確認)などがあるので、ゲームでの使用を鑑みると光学機器を2つ取り付けるよりもそちらのが実用的です。
でも、ダットサイトとブースターという二段構えはカッコ良い! とにかく威圧的な印象をライフルに与えてくれるのです。カッコ良ければ重量増加なんてヘッチャラという人におすすめ。
私としては、M4用にAimpoint COMP M2タイプのダットサイトが欲しかったので、ダットサイトはもちろんブースターまでセットで安価で譲ってもらえて非常に満足しております。
格安で譲ってくれた友人にはこの場で御礼申し上げますm(_ _)m
なお、私が入手したものはサイトおよびブースターの種類がバラバラでしたが、サバゲーで固定倍率ブースターを使用したい方は、ドットサイトとブースターがセットになったものを購入することを推奨します。
なぜならメーカーやサイトの種類が違うと、マウントの高さが違ったりしてレティクル調整が大変だったり、ブースター併用時にドットの位置がおかしくて狙った所に弾が飛ばない…ってことも。
多少値は張りますが、そういったリスクを回避するためにダットサイトとブースターがセットになったものを選ぶと事故が起きにくいです。レビューを参考に選んでみてください。
また、このドットサイトは製作中の「M4」や「M4A1」に搭載する予定です。