どうもこんにちは。
製作してるドラゴンの戦車プラモデル「軽駆逐戦車 ヘッツァー」ですが、あっという間に組み立てが終わりました。
ヘッツァーは戦車ではなく「駆逐戦車」という車輌で、戦車はと違って旋回式の砲塔が無く、密閉型の戦闘室になっている関係でパーツ数が少なく、簡単に組み立てられました。
それでは今回は完成までの組み立て内容についてご紹介します。
↑今までのヘッツァー製作日記はこちら
戦闘室に細かいパーツを取り付ける
車体の大まかな組み立ては前回でほぼ終わり、あとは戦闘室に細かいパーツを取り付けていく作業となります。
説明書は8番目からスタート。
まずここではハッチを取り付けたり車載機銃を組み立てて取り付けます。ではでは順番に作っていきます。
ハッチの取り付け
ヘッツァーのハッチは2枚の両開きになっているようで、車長のハッチは左右に開き、砲手のハッチは前後に開きます。
ハッチは閉じた状態か開いた状態かを選択して取り付けるので、フィギュアを搭乗させたい場合は説明書のように取り付けます。
私は今回はフィギュアを搭載しない(搭載するフィギュアがない)ので閉じた状態で取り付けました。
蝶番のモールドにあわせてハッチを取り付けてみました。これで雨が降っても榴弾が降っても大丈夫です。
ハッチにはハンドルを取り付けるのですが、このハンドルがまた細いパーツで、ニッパーでカットする場合、注意しないと変な力が加わって簡単にへし折れます。
かといってゲートを残し気味にカットしてもその後のゲート処理もパーツが小さいために大変。
…ということで、ニッパーではなく、カッターナイフを使って包丁で野菜を切るようにストンと切断してやりました。
これなら力のかかり具合さえ気をつければゲートをほとんど残さずにカットできるので楽チンです。
あとは流し込み接着剤を使ってハッチにくっつける。
説明書の8番目の段階ではハンドルの取り付けは1箇所だけですが、このあと7回(合計8か所)ハンドルを取り付けます。
ハンドルを取り付ける時はもちろん、取り付けたあとも腕や工具をぶつけてハンドル部分をへし折らないよう注意。
車載機銃の組み立て・取り付け
次は戦車長用の車載機銃の組み立て&取り付けを行います。
上の写真を見てわかるように、車載機銃は機銃本体と、左右に1枚ずつ取り付ける防盾に分かれています。
最初は機銃と機銃マウント部分はそれぞれ別パーツかなと思っていたのですが、どうやら一体型のようです。…塗装しんどそうだなぁ…。
まずこちらが車載機銃。
機関銃本体と車体に取り付けるマウント部分が一体となっています。銃口部分は真っ平らになっていたので、0.4mmのピンバイスを使って軽く穴を開けてやりました。
余談ですが、ドイツの戦車に付いている車載機銃は、ほぼ「MG34」であるといっても過言ではありません。
後にドイツはコストダウンと生産性向上のために(プライベート・ライアンの上陸シーンでおなじみの)「MG42」を開発しますが、こちらはほぼ後期~末期の車両でしか見かけません。
というのも既存のMG34用の車載マウント(銃架)では角ばった放熱カバーのMG42は取り付けられないのです。
また、通信手席のボールマウント式銃架にとりつける場合も、クルッと回転させて銃身交換ができるMG34と違い、MG42は放熱カバー右側面をパカッと開けるタイプなので、構造上取り付けられなかったとのこと。
こちらは車載機銃使用時に流れ弾を防ぐための防盾となるエッチングパーツ(2枚)です。
説明書によると、接着する部分の面にあわせて先端を軽く曲げろとのことなので、ラジオペンチで挟んで少しずつ曲げてやりました。
機銃マウント部分に防盾を取り付けると上の写真のように「ハ」の字になります。
ただ、マウント部分が左右非対称なため、防盾も右側がやや閉じたような取り付け方になります。説明書の取り付け例を見るとこの方法で合ってるみたいです。
別の角度から見てみるとこんな感じ。
これならソ連のIS-2の砲弾も防げるに違いない!…と、ヘッツアーを製造するBMM社のエンジニアは豪語します。
戦闘室後部へのパーツ取り付け
このまま先に進み、説明書は9番・10番へ入ります。
まずは9番からやっていきますが、ここでは戦闘室後部へのパーツの取り付けを行います。
まずはラジエーターにメッシュパーツを取り付けますが、ここで本キット最後のエッチングパーツを使用します。
上の写真を参考に、上下それぞれ3ヶ所あるツメを軽く曲げて、ラジエーターの上に来るようにします。
まずは接着剤は使用せずにポンと仮置きしてみます。
どうやら接着剤を付ける場所はエンジングリルの四隅の枠と折り曲げたツメの内側のようです。
ツメは正面から見るとこのようになっています。
メッシュパーツをラジエーターのフレームにボルトで固定したような外観になっているのがわかります。
続いては車体の右側面にパーツを2つとりつけます。
一つは通信用アンテナの基部となるパーツ。肝心のアンテナは車体左側のスターアンテナしか無いので、こちらにアンテナを取り付けたい場合は伸ばしランナーなどで自作します。
そしてもう一つはその下に取り付けられたバールのようなもの。多分バールだと思います。多分。
そして各種ハッチのくぼみにはハンドルを7ヶ所取り付けます。
ヘッツアーを製造するBMM社の新人社員が休憩中に「ハッチだけに8ヶ所取り付けるんやな!」とドヤ顔で語っていましたが、彼が休憩から戻ってくることはありませんでした。
リアパネルへのパーツの取り付け
そのまま説明書の10番へ流れ込み、リアパネルにパーツを取り付けていきます。
説明書の流れ的には、先にリアパネルを車体に取り付けて、後の方でリアパネルに細かいパーツを取り付けるというパターンが多かったです。
いっぺんにやれば良いのにねと思いましたが、上下車体を組み立てる関係で後になってしまうのでしょうね。
まずは遊動輪と車体下部の隙間にポッカリあいてた穴を塞ぐようにパーツ(b5,b6)を取り付けます。
…しかし、車体側のボルトのモールドが引っかかって浮いてしまうので、パーツの左上部分に少し切り欠きを入れてやりました。
もちろんこのままだと見栄えが悪いので、上から溶きパテを塗って補修をします。下の方にある隙間も同じように溶きパテで埋めておきました。
その横には装甲板の張り出しを取り付けます。
予備履帯は…
なお、ヘッツァーもほかの戦車と同じように車体に予備履帯を取り付けています。
戦闘室後部に7枚、リアパネルに3枚×2ヶ所。
予備履帯は上の写真のように、履帯中央に固定具を通すようにして車体に固定します。
そのため先に車体に固定してしまうと履帯の塗装が非常に厄介なことになるので、予備履帯は塗装後に装着することにします。
ひとまず予備履帯と固定具はマスキングテープに貼り付けて保管しておきます。
マフラーの組み立て
さて、続いては車体のケツに取り付ける「マフラー」の組み立て&取り付けをやっていきます。
このマフラーも砲身と同じように2つのパーツを貼り合わせて作るものなので、「合わせ目」の処理が必要となってきます。
まずマフラーの整形を行い、それからマフラー周辺パーツの取り付けを行います。
説明書は12番。一つ前の11番はフライングして行った作業(砲身の防盾やハッチのハンドルの取り付け)なのでスキップ。
上の写真を見てわかるように、マフラーも砲身のように2パーツで構成されているために、接着すると合わせ目が出来てしまいます。
片側は車体に隠れて目立たなくなりますが、もう片側は見える位置に合わせ目が来ます。言わずもがなラインが残っているとカッコ悪いので、砲身と同様にキレイに除去してやります。
マフラーパーツの整形
やることは基本的に砲身と同じなので、まずはパーツの接着面に接着剤を満遍なく塗って貼り合わせます。
この時やや強めに(もちろんパーツが破損しない程度)ギュッと押してしっかり密着させ、接着剤が乾くのを待ちます。
乾燥したら紙やすりを巻きつけて指で挟み込み、クルクルと回転。まずは表面に浮き上がったスジを削り落とします。
注意点としては、マフラー先端を持ちながら回すとパーツが折れるので、必ずマフラーの真ん中部分を持って回転させます。
紙ヤスリである程度削ると上の写真のような感じになります。若干スジが残っているのがわかります。
なのでラッカーパテ(ラッカー溶剤を2滴ほど垂らしたもの)を合わせ目の上に盛っていきます。
あまりグチャグチャにならないように気をつけながら、ラインを覆い隠すように盛り、また乾燥を待ちます。パテが乾いたら同じように紙やすりを巻いて回転させてツルッツルにします。
最後にサーフェイサーを吹いてスジが出てこなければマフラーの整形は完了。
マフラー周辺パーツの取り付け
整形が完了したマフラーをヘッツァーのリアパネルに取り付けます。
マフラーの両端には切り欠きが入っているので、そこをリアパネルの突起と合わせて固定します。
その次にマフラーとエンジンをつなぐパイプを上の写真のように取り付けます。このパイプは車体側の突起を削り落とせと説明書に記載されていましたので従います。
上から見るとこんな感じになります。
よく見ると車体の穴とパイプの位置がズレていますが、どう頑張っても長さが合わないのでこのまま取り付けてあります。
なお、その上にはカバーを取り付けるのでパイプの接合部のズレはきれいに隠れてくれます。ご安心ください。
このヘッツァーのマフラーは横置きタイプで、マフラーに繋がれたパイプも細いものが使用されています。おそらく初期型でしょう。
その他のパーツの取り付け
さて、写真は撮影したけれど、紹介し損ねたパーツのについても解説します。
ヘッツァーの正面装甲板左側にはライトが取り付けられます。
今まで作ってきたドイツ戦車は全て丸っこい「ボッシュライト」でしたが、このヘッツァーでは「ノテックライト」を取り付けるようです。初ノテックです。
この手のライトにはディテールアップとして真鍮線などで配線を作りますが、たまたま手元に良さげなサイズ(太さ)の真鍮線が無かったので、上の写真の時点ではナシ。
今度ホームセンターで買って取り付けます。
次にリアパネルには牽引用のロープを巻きつけるためのフックを3つ取り付けます。
…が、本来は上の写真のように取り付けるのではなく、放射線状にフックの先端が外側に向くように取り付けます。
なので後にひっぺがして取り付け直しました。
ここも水糸を用意してワイヤーパーツを作ってみようかなと検討中。
そして車体の側面には指揮車両用のアンテナ「スターアンテナ」をつける基部をペタッと貼り付けます。
肝心のアンテナはめちゃくちゃ折れやすいので現時点では装着せず、塗装後に装着します。今つけたら絶対折れる。
その他、車体の両側面には「シュルツェン」が装着されるのですが、こちらも先に取り付けちゃうと転輪や履帯の塗装が困難になる(ロコ組みの意味がなくなる)ので塗装後に装着します。
まとめ ヘッツァーの組み立てが完了しました!
塗装後に取り付けるパーツを除いてヘッツァーの組み立てが終わりました。
冒頭でも書きましたが、砲塔がなく固定式の戦闘室である駆逐戦車なので、工程数が少なくあっという間に終わってしまいました。ちと物足りない。
組み立てが完了したヘッツァーの横にティーガーIを置いてみます。軽駆逐戦車に対しての重戦車なので、その大きさの違いは一目瞭然。
このちっちゃくて可愛いヘッツァーの中にオッサンが4人もすし詰め状態になるというのだからBMM社はエグいことをするなと思う(なにもBMM社だけが悪いというわけではない)。
ひとまず組み立てが終わったので次からは塗装をやっていきます。ヘッツァーの迷彩塗装うまくいくかなぁ…。