ドラゴンの超重戦車 マウスの制作の続きをやっていきます。
前回、履帯の塗装が終わったので今度はいよいよ車体塗装と迷彩塗装の2つをやっていきます。
記事のタイトルにもあるように、今回の塗装ではガイアノーツの「 ドイツ戦車 3色迷彩セット」というラッカー塗料を試しに使ってみることにしました。
↑過去の超重戦車マウス製作日記はこちらから読めます
ガイアノーツの「ドイツ戦車 3色迷彩セット」で車体塗装と迷彩塗装をやってみた
今回はガイアノーツの「ドイツ戦車 3色迷彩セット」という、同社ブランド「ガイアカラー」のラッカー塗料がセットになったものを試しに使ってみることにしました。
3色迷彩セットとはありますが、実施は塗料は4種類入っており、
- No.201 ダークイエロー1(ドゥンケルゲルプ1) RAL:なし
- No.202 オリーブグリーン(オリーフグリュン) RAL:6003
- No.203 レッドブラウン(ロートブラウン) RAL:8017
- No.204 ダークイエロー2(ドゥンケルゲルプ2) RAL:7028
といった内容になっております。
ガイアノーツの塗料は実際のドイツで採用されてたRAL(ドイツ品質保障・表示協会)という工業規格のカラーチップから色を再現したものとのことで、非常に再現度の高い塗料です。
ただ、気になるのは、「ドゥンケルゲルブ(ダークイエロー)」が2種類あり、このうち片方のドゥンケルゲルブ1はRALコードが記載されていません。
このことについては、模型用塗料におけるダークイエローでどれが実物に近いかを検証されたサイトで詳しく解説されていますので、そちらを引用します。
43年2月に登場したダークイエローはRAL番号が無く、数か月後(1943年中頃?)にはRAL7028という新たな色味のダークイエローが採用され45年まで使われることになる。
via : ダークイエローの色を検証
上記の引用したページでは非常に詳しく検証・解説されており、ミリタリーマニア、モデラー問わず参考になります。
また、検証の結果、以下のような結論を出していました。
レストアなどでダークイエローを塗る際には、1943年2月から数か月の間に生産されたものという明確な線引きがない限り、ガイア・ダークイエロー2を参考に色を設定するのがよさそうである。
via : ダークイエローの色を検証
これらは私にガイアカラーのドイツ3色迷彩セットを買わせるには十分すぎるくらい、非常に説得力のある検証でした。
また、この検証とは別に、ベテランモデラーの土居雅博さんが4号戦車H型(ドラゴン)を塗装する際にもこのガイアカラーの塗料を使っていて、そちらを真似してみようと思ったわけです。
車体塗装はドゥンケルゲルブ2を使用
ということで、実際にマウスの車体塗装を行っていきます。
まずは車体のベースとなる塗装(車体塗装)では、ドゥンケルゲルブ2(ダークイエロー2)を使います。
いきなり目立つところを塗るのはちょっと心配なので、まずは車体底面と転輪を塗装するところからはじめました。
車体底面や転輪は塗料をそのまま使ってみた
まずは特に何も考えずにドゥンケルゲルブ2(ダークイエロー2)を吹き付けました。
この日は天気が良く、お日さまの下での塗装だったので、写真では正確な色が伝わりづらいのですが、超大雑把な感想をいうと、Mr.カラーのダークイエローより明るいダークイエローでした。
車体の底面や転輪といった比較的「暗くなる」場所なら調色せずにこのまま使っても大丈夫なのではと思います。
そして履帯を塗装した時と同じように、苦戦しながら隙間から転輪を塗装。案の定履帯にダークイエローが付着したので後ほど筆塗りで修正します。
日の当たる部分は「インテリアカラー」を混ぜて明るくしたものを使用
続いて車体の側面・正面・上面の塗装に入ります。
底面および転輪ではドゥンケルゲルブ2を調色せずに使いましたが、それ以外の場所では実物色をスケールモデルに使うと実際より暗く見えるという点を考慮して、少し明るく調整しました。
調色に使ったのは、ガイアカラーの「インテリアカラー」という塗料。本来は戦車の内側の塗装などで使います。
インテリアカラーを少し混ぜてやや明るめのドゥンケルゲルブ2(ダークイエロー)で車体の残りを余すことなく塗装します。なんだかチーズのような色になりました
上の写真は作業途中ですが、こうやって一部だけオキサイドレッドにするとなんだか末期戦車っぽい雰囲気出ますよね。
まぁ全部塗装しちゃうんですけどね。これで車体塗装の1段階目は完了です。
光が当たる場所には更に明るくする
写真ではわかりづらいですが、ハイライト部分(主に面の内側)にはさらにインテリアカラーを追加した、より明るいドゥンケルゲルブ2(ダークイエロー2)を吹き付けて明暗差を出します。
迷彩塗装はオリーフグリュン・ロートブラウンを使用
車体塗装が終わったので、次は迷彩塗装を行います。同じくガイアカラーのドイツ3色迷彩セットのオリーフグリュン(オリーブグリーン)とロートブラウン(レッドブラウン)を使用して行います。
ただ、これらの塗料はそのままでは色がキツいので、先程使用したドゥンケルゲルブ2を少量混ぜて色調を落ち着かせて使用します。
迷彩色その1 オリーブグリーン塗装
オリーフグリュン(オリーブグリーン)で1つ目の迷彩模様を描いていきます。
先述の通り、車体塗装で使ったドゥンケルゲルブ2を少し混ぜて色調を落ち着かせます。
あとはこんな感じにフリーハンドで適当に曲線を描いていくだけ。
模様はたくさん描きすぎると次の2色目を塗る場所がなくなるので注意。
迷彩色その2 ロートブラウン塗装
続いてはロートブラウン(レッドブラウン)。
やはり同じようにダークイエローを少し混ぜて使います。
で、同じように車体にフリーハンドで適当にラインを描いていきます。
なんだかクビンカ戦車博物館に展示されているマウスみたいな迷彩模様になりました。
まとめ マウスの迷彩塗装が完了
塗装のクオリティにはツッコミが入りそうですが、あえて無視してこれで車体の塗装が完了しました。
今回初めて使ってみたガイアカラーの3色迷彩セットですが、実際の完成品を見てみると、やっぱり今までの戦車よりも明るかったです。
これなら後のウェザリング(特にウォッシング)で全体のトーンを落としても暗くなりすぎる事はないでしょう。
とりあえずこれで車体塗装という峠を超えたので、あとはデカール貼ったり細部の塗り分けをしたりして完成まで持っていこうと思います。
なにしろまだ積みプラが6つもあるんですからね。