こんにちは。
相変わらず暑い日が続きますが、今日もクーラーが効いた部屋でタミヤのヴィルベルヴィントの製作日記の続きを更新していきます。
件のヴィルベルヴィントは前回迷彩塗装を急ピッチで終わらせたので、今回はデカールを貼ったり細部を塗り分けたりしていこうと思います。
↑今までのヴィルベルヴィント製作日記はこちらから読むことができます。
ヴィルベルヴィントにデカールを貼り付けてやる
では、ヴィルベルヴィントにデカールを貼り付けていきます。
用意したツールは以下の通り
- 水の入った塗料皿
- カッターナイフ
- マークセッター
- マークソフター
- 綿棒
手順としては、
- 使用するデカールを台紙から切り離す
- 水の入った塗料皿に浮かべる
- デカールを貼り付ける部分に「マークセッター」を塗る
- デカールをゆっくりスライドさせて台紙からずらす
- デカールを貼り付ける
- 位置調整をしたり余分な水分を取り除く
- 必要に応じて上からマークソフターを塗ってモールドになじませる
…といった流れになります。では早速やっていきましょう。
まず車体側面の国籍マークのデカールを貼り付けます。
車体は「ツィンメリットコーティング」でデコボコになっているので、ただ貼り付けただけではデカールが浮いてしまいます。
なので貼り付けたデカールの上から「マークソフター」を塗ってデカールを軟化させ、車体のモールドに馴染ませます。
同じように車体左側面にも国籍マークを貼りますが、左側はジャッキ台がある関係でデカールが隠れます。なので半分ほどデカールをカットしたものを貼り付けました。
車体後部左側にも国籍マークを貼ります。
マークソフターによってデカールがツィンメリットコーティングのデコボコに馴染んでいるのがわかります。
砲塔側面には「032」の番号のデカールを貼り付けました。
ただ上の写真を見るとシワになった部分やりテカって白くなった部分があります。後者はいわゆる「シルバリング」という現象で、デカールと模型の間に空気が入り込んでしまったのが原因です。
このシルバリングを防ぐためには、デカールを貼り付ける部分にツヤ有りのクリアーを吹いておくと良いとのことですが、今回は(というか今まで)その作業をしていませんでした。
なので、シルバリングは後のウェザリングでフィルターをかけて消そうと思います。
履帯やOVMなど細部の塗り分け
続いて、履帯や車体に乗っている工具(OVM)といった細かい部分の塗り分けをやっていきます。
アクリル塗料を調色して「履帯」を塗装してみた
まずは履帯から。
履帯の塗装方法も人によって様々ですが、今回はプロモデラーの仲田裕之さんの著書『エアブラシの使い方』に記載されている方法をやっていきます。
具体的にはタミヤアクリル塗料のフラットブラック」、フラットアース、レッドブラウンの3色を混ぜた塗料に溶剤を多めに入れてシャバシャバにしたものを筆塗りするというもの。
この塗料の良いところは履帯だけでなくOVMなどの鉄の部分にも使えるので、あらかじめ調色したものをストックしてけば、あれこれ塗料を揃えなくても履帯とOVM両方が塗れるので楽です。
この履帯用に調色した塗料で塗ると写真のように”黒染めされた重量感ある鉄の色”になりました。
履帯にはこのあと「ウェザリング」でサビや土や砂の色を塗って汚したり、磨かれた質感を再現する流れとなりますが、それら汚しの土台として十分な履帯の色です。
履帯で使った塗料はそのままOVMにも使える
お次は車載に乗ってる工具(OVM)の塗装に移行します。
先述の通り、履帯の塗装で使った塗料はそのままOVMにも使えます。
クランクやジャッキ、斧、履帯調整ツールなどは履帯と同じ「鉄」なので、ここに履帯用の塗料を流用すれば別の塗料を用意する手間が省けます。
なお持ち手などの「木」の部分には下地塗装としてタミヤアクリルの「バフ」を塗りました。
下地にバフを塗った木部の上にタミヤエナメルのレッドブラウンとクリアーオレンジを混ぜたものをうっすらと重ね塗りします。
いわゆる「ニス」のような色で、これを溶剤で水っぽくしたものを木部の表面に薄く塗っていきました。
ついでに通信手席の車載機銃も装着します。
“先に取り付けると折る”という理由から長らく接着せず、予備履帯や予備転輪と一緒に車体の中に入れたままでしたが、車体をひっくり返した時にポロッと落ちて紛失しそうになったのでようやく接着。
マフラーの塗装
その次は車体後部の「マフラー」を塗装します。
マフラーもまたサビや排ガス汚れなどウェザリングが映える部分で、戦車模型の塗装の面白いポイントであります。
…が、久々の塗装ということもあり、今までどうやって(何の塗料で)塗装していたかスッカリ忘れてしまいました。
過去の記事とかを参考にしてみましたが、肝心な所で使った塗料を書いておらず「畜生!」となりつつ、とりあえずブラウン系で塗ればいいかということでファレホのアクリル塗料を3色ほど使ってやりました。
こんないい加減な考え方でも何とかマフラーっぽい色になってくれたので一安心。
こういったことを鑑みると、塗装というのは塗料の種類や色、メーカー等を気にするよりも、それっぽい色と近い色を数色ほど組み合わせればいい感じになるような気がしてきました。
まとめ
今回は迷彩塗装後のデカールの貼りや細部の塗り分けをやりました。
緑や黄色の迷彩色の上に赤色や黒色が追加されてアクセントが付いてメリハリのある感じになりました。徐々に完成に近づいてきていますね。
また今回、履帯の塗装で使用した塗料は、アクリル塗料を3色混ぜるだけで簡単に作れるし、履帯だけでなくOVMの鉄部でも使えるというスグレモノ。
↑こんな感じにクレオスのボトルに3瓶ドボボボと入れて混ぜてストックしています。なんだか秘伝のタレみたい。
これで細部の塗り分けも終わったので、残すは「ウェザリング」だけになりました。迷彩塗装は時間かかりましたが、そのあとの作業も一度(重たい腰を上げて)始めたらあっという間です。