遅くなってごめんなさい!トランペッターのグリレ17完成しました!!!

トランペッター グリレ17 完成 グリレ17

トランペッターの「グリレ17」の組み立てが完成したのが2019年の12月15日。そして今(この記事を書き始めた日)が2024年1月30日

実に4年ぶりのグリレ17製作日記更新です。

当に遅くなってごめんなさい!!

今まで製作スピード遅すぎ!ってのはよくあって、「キングタイガー」で5ヶ月くらい製作サボってた期間がありましたが、今回に限っては年単位(それも4年…)での放置でした。

今までプラモ製作が滞ってたら「連合軍がアルケット社を爆撃したせい」とか言い訳こいてましたが、さすがに4年もサボったらアルケット社どころか第二次大戦が終わるレベル。

…そんなわけで、ホコリ被ってたグリレ17を引っ張り出して完成まで持っていきました。

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組み立てが終わったグリレ17はこんな状態

いかんせん組み立て終わったのが4年前なので、過去の記事を見て「あーこんなことやってたなーそういえば」と、色々振り返ります。

グリレ17 組み立て完了2

こちらが組み立てが完了したグリレ17。

グリレ17の詳細は一番最初の記事にまとめたので割愛しますが、特徴はなんといってもその”巨体”である。キングタイガーより長い車体はもちろん、そこに搭載する「17cmカノン砲」がとにかくデカい(長い)。

なお、オリジナル加工として予備履帯ラックと履帯交換用ワイヤーを追加しています。

黒染め後の金属履帯をグリレ17に装着してみた2

また「履帯」はキット付属のベルト式履帯ではなく、フリウルモデルの金属履帯を使用しています。

重量による「垂れ下がり」が再現できるのはモチロン、金属なので手に取った時にプラモデルとは思えないくらいズッシリ重たい。履帯はちゃんと「黒染め液」を使って色をつけているなど、なかなか凝った履帯となっています。

そんなものを4年も放置していたという。

組み立てが終わったグリレ17を塗装する

グリレ17製作日記のあらすじはここまでです。組み立ては終わっているのでここから先は「塗装」をやっていきます。

思えばこの「塗装」が億劫なせいで更新が滞ることが多かった。なにしろ組み立てと違って塗装では機材の準備やお片付けが面倒だし夏は暑いし冬は寒い。そりゃサボりたくなるわけだ。

大戦末期のレッドプライマーだけの車体を再現したい

さて塗装ですが、とりあえず下処理としてサーフェイサーを吹くのは良いとして、その後はどんな感じに塗っていこうか色々考えてました。

ドイツ戦車おなじみのダークイエロー、オリーブグリーン、レッドブラウンの3色塗装も良いですが、「グリレ17」は試作が未完成のまま放置された車輌です。

そういった背景を踏まえ、大戦末期な感じを出すため3色塗装ではなく「錆止めプライマー」の色だけにするってのも面白いかなと思いました。

砲架と車体はオキサイドレッドで塗装

トランペッター グリレ17 車体のプライマー塗装

そうと決まればモノは試しだ。クレオスのサーフェイサーを吹いて下地つくって、その上にガイアカラーのオキサイドレッドをエアブラシで吹き付けてやります。

トランペッター グリレ17 プライマー塗装

同じように17cmカノン砲の砲架もオキサイドレッドで塗装します。

こういう時、基本色(ここではオキサイドレッド)に暗色や明色を混ぜて、影になる部分と光が当たる部分で明暗差が出るようにするのが一般的です。

…が、4年ぶりのエアブラシ塗装ということもあり、また年明けのクッソ寒い時期の塗装作業でプルプル震えながらやってたこともあり、そういった技法のことなどスッカリ忘れ”脳死の”オキサイドレッド単色塗りでした。

そのせいで足先が1日中冷え切ってました…。

トランペッター グリレ17 パネルのシャドー拭き

で、さすがに単色だとノッペリしすぎていたので、エッジやパネルライン、影になる部分にクレオスのマホガニー(サフじゃない方)を吹き付けてやりました。

これで多少はマシになったと思いたい。

砲身は「耐熱塗料」を再現

トランペッター グリレ17 砲身の塗装

続いて砲身は「耐熱塗料」だけの状態を再現するために、クレオスの「ダークアイアン」を吹き付けました。

トランペッター グリレ17 砲身の塗装2

仮置きするとこんな感じ。赤色の車体にグレーの砲身がいい感じに映えますね。

17cmカノン砲の砲架は迷彩塗装してみた

トランペッター グリレ17 砲架の迷彩塗装

当初、車体と一緒にカノン砲の砲架もオキサイドレッドで統一…を考えていましたが、車体にカノン砲一式を仮組みしてみると単調すぎたのと、大戦末期の”使えるものから使え感”を出すために、砲架だけは3色迷彩にしてみました。

塗料はガイアカラーのダークイエロー2、オリーブグリーン、レッドブラウンの3色を使ってます。

トランペッター グリレ17 車体に砲架を仮組み

車体に乗せてみるとこんな感じ。

車体、砲身、砲架をそれぞれ異なる色にしたことで大戦末期のドイツ車輌にあるあるな”寄せ集めたパーツで完成させた感”が出ていて良き。

なお、同じ理由で「転輪」およびハブキャップの一部をダークイエローやオリーブグリーンで塗装しています。グリレ17の転輪はキングタイガーと同じものなので、『キンタから流用した』ということです。

デカールも貼ってやった

トランペッター グリレ17 デカールの貼り付け

そしてデカールを貼り付けます。デカールはキット付属の黒十字マークを車体の両側面に貼り付けました。

フラットな側面装甲板にデカールが追加されて単調な感じが多少緩和されました。

ウェザリングでメリハリをつけよう

塗装が終わったので次は戦車模型の醍醐味でもある「ウェザリング」をやっていきます。

ウェザリングは経年劣化やサビや砂埃などの汚れなどを再現する技法ですが、今回は車体が単色塗装なので、少しでも「単一感」を出さないようなウェザリングを意識します。

ウェザリングカラーでウォッシング

トランペッター グリレ17 カノン砲のウォッシング

まずは全体の彩度を落とす「ウォッシング」から。

クレオスのMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを同じくクレオスのウェザリングカラー専用うすめ液で希釈して泥水みたいな液体を作り、そいつをまんべんなく塗りたくります。

以前はエナメル塗料でウォッシングをやってましたが、エナメル溶剤が接着されたパーツを剥がしてしまうので、最近はウェザリングカラーを使っています。

トランペッター グリレ17 車体のウォッシング

同じように車体にもウォッシング。

縦線を描くように汚していけば単調だった側面装甲板がいい感じに汚くなりました。いいぞいいぞ。

なお、この段階で転輪と履帯を取り付けましたが、先述の通り転輪も「解体したキングタイガーから流用した」という感じを出すために、一部をダークイエローとオリーブグリーンで塗装しています。

「ウェザリングマスター」で砂汚れと装甲の色褪せを再現

トランペッター グリレ17 ウェザリングマスターで砂汚れを再現

続いて、タミヤの「ウェザリングマスター Aセット」を使って砂汚れを再現します。

すると写真のように車体で白っぽくなり、砂埃で汚れた感じに加え、錆止めプライマーが塗られた車体が色褪せたような感じになって実に良い。

カノン砲が収まる戦闘室も軽く砂をまぶしておきました。

トランペッター グリレ17 完成!!!

ということで塗装からウェザリングまで急ピッチで進めて、なんとかグリレ17が完成しました。最初からこれくらいのペースでやれよまったく…。

先述の通り、組み立てはノンビリ出来るので停滞することは無いですが、「塗装」となるとどうしてもまとまった時間が必要なのと機材の準備がめんどくさい…ってことでサボりがち。その結果、4年も放置してしまったという…。

何はともあれ、完成したグリレ17の画像は以下にあります。

トランペッター グリレ17 完成

キングタイガーよりもさらに長い車体に、マウスの12.8cm砲よりも巨大な17cmカノン砲を搭載したヴァッフェントレーガー グリレ17。車体から顔を出す長い砲身が圧巻。

トランペッター グリレ17 完成2

車体後部から撮影。

「ヴァッフェントレーガー」のコンセプト通り、このグリレ17も搭載したカノン砲を車体からおろして地面に設置することができます。その時は円盤状の旋回式台座に砲架の先端を乗せるようにします。

ところで、この旋回式台座はどこに収納するのだろうか? 他の制作者さんの作品を見ると、車体後部のパイプフレームに引っ掛けるパターンを散見しますが、細いパイプフレームと(16mmしかない)側面装甲板が耐えられるのか心配。

とはいえ、グリレ17は試作すら完成することなく終戦を迎えた自走砲なので、量産車輌にはちゃんとした固定装置がつけられていたかもしれません。

トランペッター グリレ17 完成3

右側面にはオリジナル加工として、予備履帯ラックと履帯交換用ワイヤーを追加してみました。

ほかにも自走砲や駆逐戦車でよく見かける「偽装ネット」を追加してみると現地改造な感じがして良いかもしれません。つぎ自走砲作る時があったらトライしてみます。

トランペッター グリレ17 完成4

グリレ17の最大の特徴でもある「17cmカノン砲」を真正面から見た図。とにかく長く大迫力。

また先端に取り付けられたマズルブレーキも精巧に出来ています。オプションで金属砲身もありますが、キット付属のものでも十分ハイクオリティ。

トランペッター グリレ17 超重戦車と大きさ比べ

過去作の「E-100 対空戦車」と「超重戦車 マウス」と並べてみるとこんな感じ。

いずれも「超重戦車」という世界最大の戦車であり、サイズも重量も搭載している武装も何もかもがケタ違い。そんな超重戦車に負けず劣らずな自走砲がこのグリレ17。

一方で、戦車ではなく後方支援の自走砲ってこともあり、サイズの割に装甲は薄めで、それに伴い重量もサイズの割に58トンと軽い。

…しかしプラモになると話は別で、金属履帯を使ってる関係で過去イチ重たいです。

トランペッター グリレ17 超重戦車と大きさ比べ2

別の角度から。

実物写真ではグリレ17と一緒にキングタイガー(ポルシェ砲塔)やパンターが一緒に写ってますが、こちらでは超重戦車です。

トランペッター グリレ17 超重戦車と大きさ比べ3

ついでに「ティーガーI」と「キングタイガー」も置いてみました。わーい重戦車だらけだー。

今回のグリレ17は初の試みとしてオキサイドレッドをメインとした大戦末期車輌を再現してみました。

迷彩塗装と違って単色なので、単にオキサイドレッド1色で塗装すれば良いというわけではなく、明暗差を意識した調色、凹凸の立体感を出したり、色褪せた感じを出したり…。

…と、文面だけ見れば迷彩塗装の時とやってる事は同じですが、迷彩塗装の時以上にそれらを意識しないと絵に描いたような平たんな車輌になってしまいます。色々創意工夫が必要ですね。

というわけで、4年近く放置してたトランペッターのグリレ17も無事に完成しました!!

…これで模型制作はオシマイかというと、実を言うとまた懲りずにキットを買って制作しています。近いうちに公開しますのでお楽しみに!

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