【グリレ17】フリウルの金属履帯を組み立てから黒染めまでやってみた

フリウルモデル 金属履帯 グリレ17用グリレ17

どうもこんにちは。ましゅーです。

トランペッターのグリレ17の続きを更新します。今回は「履帯」をつくります。

グリレ17のキットにはベルト式履帯が付属しますが、そちらは使わずにフリウルモデルの金属履帯をフンパツして買ったので、そちらを組み立てます。

ということで、この記事では

  1. 金属履帯の組み立て
  2. 履帯の塗装(黒染め)

までを一気にご紹介します。

「金属履帯使ってみたいけどどう作ればいいか分からない…」という方への参考になりましたら幸いです。

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フリウルモデルの金属履帯を買ってみた

先述の通り、トランペッターのグリレ17にはベルト式の履帯が付属します。

しかし、「グリレ17のベルト式履帯は固くて取り付けに苦労する」という情報があり、アマゾンのレビューでは力を入れすぎて遊動輪の軸をへし折ったという方もいるそうです…。

また、そうでなくてもベルト式履帯は「重量」の再現に乏しいため、ちょっとした加工を施したり、連結式や可動式の履帯に変えたりします。

「付属の履帯はイヤ!」って人にオススメ

グリレ17の履帯はキングタイガーの後期履帯(Kgs73/800/152)を使っています。

なので付属のベルト式履帯がイヤという人は、キングタイガーの後期タイプの可動式 or 連結式履帯を選ぶ流れになると思います。

…ところが、キングタイガーよりも転輪が増え、履帯(履板)の枚数が多くなるグリレ17だとキングタイガー用は1セットだと足りず2セット必要です。

フリウルモデル 金属履帯 グリレ17用

それよりもフリウルモデルからグリレ17(およびグリレ21)専用の金属履帯が出ています。

高い連結(可動)式履帯を2セットも買うより、この金属履帯を買った方がずっとお得だし、何より「金属」なのでプラよりもずっとリアル。

そう思って買ってみた次第です。

付属アイテム

フリウルモデル 金属履帯 内容

箱を開封すると以下のものが入っていました。

  • 履板×2袋
  • 真ちゅうワイヤー
  • 組み立て説明書(英語)

履板のディテール

フリウルモデル 金属履帯 履板(外側)

履板は上の写真のようにきれいなモールドが入っています。

1コマだけでは実感わかないですが、袋に入っているとずっしりと重量があります。

フリウルモデル 金属履帯 履板(内側)

履板の内側。

金属履帯ですから押し出しピンの跡はありません。金属特有のザラザラした質感がリアルです。

グリレの履帯はキングタイガー後期用履帯を使っている

繰り返しになりますが、グリレ17の履帯はキングタイガーの後期履帯「Kgs73/800/152」が使われています。

この「Kgs73/800/152」はキングタイガー用履板としては最後のバリエーションで、1945年3月から本格的に使用されました。

それまでのキングタイガーの履帯は主履板+副履板のダブルリンク方式なのに対し、「Kgs73/800/152」は主履板だけのシングルリンク式です。

履帯の変更に伴い、「起動輪」も18枚歯タイプになり、初期の18枚タイプよりも歯が大きくなったとのこと(初期の起動輪も使用できたそうです)。

履帯を組み立てよう

それでは金属履帯の組み立てに入ります。

組み立て方法は付属の説明書(ただし英語)に記載されている通りにやっていけばOKですが、内容を要約すると

  1. 履板のバリやゲートを切除する
  2. 0.5mmのドリル(ピンバイス)で接合部分に穴をあける
  3. 付属のワイヤーをカットして、連結部分に通す
  4. ワイヤーを通した穴に瞬間接着剤を垂らし、履板とワイヤー(ピン)を接着する
  5. 余ったワイヤーをカットする

といった流れです。

履帯のバリやゲートを切除する

フリウルモデル 金属履帯 履板のバリ取り

先ほど”押し出しピン跡はない”と書きましたが、履板にバリやゲートが残っている場合はあるので、そちらはカッターナイフやヤスリで切除します。

上の写真のように、連結部分にバリがあるもの、穴の部分に膜が引っ付いたものまであります。

いずれも柔らかいのでカッターナイフやヤスリで簡単に処理出来るので安心。

ドリルで履板の連結部を開口する

フリウルモデル 金属履帯の組み立て ドリルで接続部分を開口する

履板前後にある接続部分は穴が埋まっているのでドリル(ピンバイス)を使って開口します。

履板のオス側は左右からドリルを突っ込んでしっかり開口させますが、メス側は貫通させる必要はなく、履帯ピンのモールドが無い方の穴にドリルを突っ込みます。

勢いよく貫通してピンバイスが指に突き刺さる危険があるため、絶対に力を入れないで下さい。

軽く押し付けて回転させれば穴は開くので、力を入れる必要はありません。

フリウル 金属履帯の組み立て 履板の開口 イメージ図

図にするとこんな感じ。ピンのモールドがある側は貫通しないってところがミソ。

貫通するとピンのモールドが無くなっちゃうからね。

付属のワイヤーで履板同士を結合する

フリウル 金属履帯の組み立て 履板をワイヤーで固定する

開口した履板同士を噛み合せた状態で、付属のワイヤーを履板の接合部に挿入します。

説明書には「履帯よりも数ミリ長めにカットします」という旨の記載がありましたが、上の写真を見てわかるように長さは目分量です。

…ただ、目分量だと無駄が多いので、履板に差し込んで長さを確認してカットしたものを基準として、その基準に合わせて以降のワイヤーを切り揃えればロスは減ると思います。

なお、軽く押してもワイヤーが奥まで通らない場合は無理に押し込まず、履板をあわせた状態でピンバイスで穴をホジホジするとワイヤーが通りやすくなります。

フリウル 金属履帯の組み立て 履板をワイヤーで固定する2

ワイヤーが奥まで通ったことを確認したら、手前側の穴に瞬間接着剤を少量垂らし、履板とワイヤーを接着します。

この状態で乾燥させればピンが抜けなくなり、履帯も可動するようになります。

このような方式ができるのも耐久力のある金属履帯ならではですね。プラだと砕け散ります。

フリウル 金属履帯の組み立て 履板をワイヤーで固定する3

接着剤が硬化したらニッパーでワイヤーの根本をパチンとカットします。

これで最初の1組目の組み立てが完了です。

ワイヤーをカットしたあとにもう一度、瞬間接着剤を(履板の穴を埋めるように)垂らして補強しました。

まぁペンチとかで意図的に引き抜こうとしない限り、余程のことでは抜けないと思いますが、念の為。

フリウル 金属履帯の組み立て

あとはこの作業を延々と繰り返すのみ。1日のノルマは20枚。

繋げば繋ぐほど金属履帯のズッシリとした重量感とダランとした可動ギミックを堪能することが出来ます。

ピンバイスやワイヤーといった細いアイテムを多用するので、指にぶっ刺さらないようにだけ注意しましょう。

履帯を仮組みするとこんな感じ

フリウル 金属履帯 仮組み

転輪を仮組み(遊動輪と起動輪はこの段階で接着)して履帯を巻きつけてみました。

ええやん!めっちゃええやん!

履帯のダランとしたたるみ!手にズッシリとくる重量感!さすがは金属履帯! 感動した!!

フリウル 金属履帯 仮組み2

反対側も同じように仮組みします。

こっちは115枚でいけそうかなーと思ったら妖怪一枚足りない。結局のところ左右ともに116枚にしました。

ちなみに履帯はこのあと塗装(黒染め)するので仮組み状態です。両端の結合部にピンは通してますが、後から外せるように接着はしていません。

なお、1本の帯にするより数十枚単位に分けた方が後述する「黒染め」がしやすくなります。

履帯を「黒染め」して色をつける

今までは組み立てが終わった本体と一緒に履帯も塗装…といった流れですが、今回は「金属履帯」ということで、このまま先に塗装をします。

塗装についてですが、従来の履帯塗装のようにメタルプライマー塗って塗装って方法もありますが、せっかくの金属履帯なので「黒染め液」を使って履帯の黒染めをします。

黒染めとは

「黒染め」というのは、金属の表面に意図的に黒サビ(四三酸化鉄皮膜)をつくってサビにくくする化成処理。ブルーイングとも呼ばれます。

プラモデルの金属履帯における黒染めは主に以下の方法があります。

  1. 黒染め液に浸して染める方法
  2. 筆で黒染め液を履帯に塗って染める方法

今回は前者の履帯を浸して染める方法でやります。

まずは下処理で履帯の汚れや酸化被膜を落とす

しっかり履帯を黒染めするためには、入念な下処理が必要です。プラモ本体の塗装と同じです。金属履帯の下処理の目的は、汚れや酸化被膜を落とすことにあります。

汚れというのは主に、組み立て時にベタベタ触ったせいで付着した皮脂とか、履帯表面についてた金属粉とかです。

酸化被膜は金属の表面処理の一種で、金属表面を酸化させることでこれ以上酸化(サビ)しなくなるというもの。サビを防ぐにはサビです。

金属履帯の箱を開けた時に「サビてんじゃねーかこの野郎!!」とならないようにするため、酸化被膜で金属履帯をサビから守ってるわけです。

しかし、履帯の表面に酸化膜という名のサビ止めがあると、同じサビである黒サビが侵食しなくなるため、結果として染まりが悪くなるというもの。なので落としましょう。

…長々と書きましたが要するに、黒染め阻害する奴はみんな落としちまえ!!ってことです。

洗剤を数滴入れた「お酢」に履帯を浸す

フリウルモデル 金属履帯 黒染め前の下処理

金属の下処理というと特殊な薬剤(洗浄液)とか使うイメージがありますが、やることは簡単で食器用洗剤を数滴垂らしたお酢に履帯をドボンと浸けるだけ。

お酢と言っても色々ありますが、とりあえず家にあったミツカンの料理酢をタッパーにドボドボと流し込んで、洗剤をピュッピュッと入れ、そこに履帯をドボッと沈めてやりました。

「浸けるだけ」と書きましたが、履帯の隅々までモレなく浸透するように時々シャバシャバしたり、使い古した歯ブラシで履帯を軽くこすっておきます。

なお、お酢をカラにした、タッパーを犠牲にしたという2つの理由で相方にこっぴどく叱られました。

お酢やらタッパーやらを使う前にちゃんと同意を得ておきましょう。金属履帯の下処理で何よりも先にやっておくべきことです。

フリウルモデル 金属履帯 黒染め前の下処理2

1時間くらいドブ漬けしたあと、いったん履帯表面の汚れとか金属粉とかを落とすために水洗いしました。

ここでもボロ歯ブラシをつかって履帯を隅々までゴシゴシして、確実に汚れを落とします。

組み立てる時は金属粉で手が汚れましたが、この段階になるともう金属粉はつかなくなりました。

フリウルモデル 金属履帯 黒染め前の下処理3

そして再びドブ漬け。なんだかマムシ酒でも作ってるみたいです。

酸化膜を落とすためのお酢ですが、部屋中にニオイが充満してカッパ巻のキュウリになった気分です。

身近なモノで洗浄出来るのは良いですが、すっぱいニオイがオストケッテンならぬ、お酢の欠点ですね(上手いこと言ったつもりでいる)。

とりあえずこのまま1日ほどドブ漬けしておきます。

フリウル 金属履帯を乾燥させる

そして翌日。

一夜漬けした金属履帯をしっかり水で洗い、日の当たる場所に置いて乾燥させます。

乾いたら黒染めの準備が完了です。

黒染め液はAKインタラクティブのメタルバーニッシュフルードを使用

AKインタラクティブ メタルバーニッシュフルード

今回、黒染め液はAKインタラクティブのメタルバーニッシュフルード(AK159)を使いました。

話によると、従来品よりも性能がアップして短時間で染まるとのことです。こりゃ頼もしい。

しかし、どのショップでも売り切れ状態で、苦労の末、なんとかM.S Modelsで入手することができました。

出回ってる商品の数も内容量も少ないので大切に使っていきたい。

AKインタラクティブのメタルバーニッシュフルードは内容量がたった100mlしかないので、まずは水100mlで使う量をシミュレーションした方が無難。

まずは余った履板でテスト染め

いきなり履帯を黒染めする勇気は無いので、まずは失敗しても潰しがきく余った履板でテストします。

余った履板も染めておけば、余剰パーツとしてストックできて丁度いいですからね。

フリウル 金属履帯の黒染め 手袋を着用

なお、黒染め作業は手袋を装着して行います。

理由は2つあって、黒染め液による手の炎症を防止するのと、履帯を素手で触ったら洗浄した意味がなくなってしまうからです。

手袋は100均のものを使用。

フリウル 金属履帯の黒染め 水と黒染め液の入った容器

ということで、新聞紙を厚めに敷き詰めて、その上に黒染め液と水の入った容器をそれぞれ用意します。

グリレ17の履帯は幅も長さもトップクラスですが、1コマずつなら塗料用の容器でも大丈夫。

フリウル 金属履帯の黒染め 黒染め液に履板を浸す

履板を黒染め液に沈めます。

するとものの数秒で色が変わり、少しずつ黒っぽい色に変化します。履板全体にまんべんなく黒染め液が行き渡るように筆などを使って塗るように液を浸透させます。

フリウル 金属履帯の黒染め 水に浸して黒サビの侵食を止める

30秒ほど黒染め液に浸したら、キッチンペーパーなどの上に置いて、表面についたサビを歯ブラシで磨いて落とし、今度はお隣の水の容器に沈めます。

こういった作業を履板の枚数分繰り返しました。

フリウル 金属履帯の黒染め 黒染めした履板

カメラの明るさ調整をしくじったせいであまり染まっていないように見えますが、実際はグレーっぽい色にまで変化しています。

ただ、我々が日ごろイメージしている”ドス黒い”履帯の色ではないので、もういちど黒染め液に浸して染めてみます。

黒染め液は絶対に流さないこと

フリウル 金属履帯の黒染め 黒染め液は流さずにペーパーで吸収する

なお、使い終わった黒染め液ですが、普段の塗装で使う「溶剤」と同じように、紙(新聞紙やキッチンペーパー等)などに染み込ませ、ゴミ袋(2重)に捨てます。

配管を変色させたり生態系に悪影響を及ぼすため、絶対に流さないで下さい。

いよいよ本番 履帯を染める

余った履板でテストして大まかな流れを把握したところで本番です。あのやたら長い履帯を黒染めします。

しつこいようですが、グリレ17はキングタイガーの履帯を流用しており、幅の広さはE-100やマウスを除いて最大クラス。しかもキンタより履板枚数も多いので幅だけでなく全長も長い

となると問題は「このデカブツ、どーやって液に浸せばいいんだ?」となります。

お惣菜とか詰め込むタッパーだとハミ出すし、それ以前に黒染め液は100mlしかない。「どう考えても内容量少なすぎだろ」とグチりたいけど無い袖は振れぬ。

「紙コップでええやん」と思うかもしれませんが、紙コップで試したら幅が狭すぎた…。

100均のペンスタンドを使うことにした

フリウル 金属履帯の黒染め 100均で買ったペン立てを容器にする

「良さげなアイテムねぇべか」と100均に足を運んでみたら、良さげなアイテムがあったので買ってきた。

「積み重ねペンスタンド」という、適度に横幅の広い筒状のペン立て。黒染め液用と水用と2つ買いました。

これならグリレ17のバカでかい履帯を丸めて収められるし、幅も広すぎないのでしっかり黒染め液に浸からせることが出来る。

フリウル 金属履帯の黒染め 100均で買ったペン立てを容器にする2

上から見るとこんな感じ。丸めた履帯がすっぽりおさまるジャストサイズ。

写真のように履帯を丸めて放り込み、その上から黒染め液をドボドボ注ぎ込む。容器の幅が狭いおかげで履帯幅より黒染め液の水位を高くすることが出来ました。

ただ、この方法をやってわかったのが、容器の底側にくる履帯連結部がうまく染まらず、銀色の部分が残ってしまいました(後述)。

フリウル 金属履帯の黒染め 履帯と予備の履板を染めた

そのまま予備履板と同じように黒染め液から引きあげて、水の入った容器に入れて洗浄、そして乾燥させます。

金属履帯を黒染めして気になった点について

フリウルモデル 金属履帯 黒染めした後

フリウルモデルの金属履帯を使うのも、その金属履帯を黒染め液で染めるのも初体験ですが、ググって情報を集めてトライしてみた結果、上の写真のように履帯は染まりました。

こうやって見ると片側だけ赤錆が浮いてるのが気になりますが。アップで見た限り、左右履帯の色はほぼほぼ同じように見えます。

履帯の左右で色が違う

フリウルモデル 金属履帯 黒染め後 左右の色が違う…。

しかし、全体を見ると明らかに左右の色が違う…。

なんというか、ガルパンで例えるなら、左側が五十鈴華だとすると右側は逸見エリカです。

金属履帯の黒染めで難しいのは左右の染色度合いを均一にすることなんじゃないでしょうか。こうならないように、黒染め液に浸す時間はしっかり測定しておきましょう。

履帯片側が染まりきってない

金属履帯 黒染め後 片側が染まりきってない

先述の通り、履帯を縦置きにして黒染めしたことで、(容器底側に位置してた)履帯の連結ピン周辺が完全に染まりきっておらず、上の写真のように地肌が見えています。

幸い、履帯内側なので隠れて見えなくなる部分ですが、こうならないように、浸した後は適度に浮かせたり上下反転させたりして、黒染め液が行き渡るようにしましょう。

とりあえず車体に装着してみた

フリウル 金属履帯 車体に取り付け

履帯の左右の色が違うのは大戦末期であり合わせのパーツで作ったから。…ということにして

履帯(履板)の片側がちゃんと染まってないのは、製造後に作業員が急いで運んだせいで傷がついた…ということにして

グリレ17の車体に装着してみました。…プラモって難しいね。

フリウル 金属履帯 車体に取り付け3

履帯そのものの色は塗装で再現していた色とほぼ同じなので、「こんなん履帯の色ちゃうやん!!」ってことにはならなさそうです。そこだけは安心した。

フリウル 金属履帯 車体に取り付け2

ただ、やたら赤サビが目立つ。

これがティーガーIとかIV号といった主力戦車なら良いですが、試作の自走砲であるグリレ17だとここまでサビているとおかしい。

しかも履帯は両側じゃなく片側だけサビまくっているので尚更おかしい。

やっぱりに気になったので手直しすることにした

  • 左右の色が違う
  • 履板内側が染まりきってない
  • やたら赤サビが目立つ

…といった具合にやたらトラブルが頻発しており、気にしないでおこうと思ったのに気になって仕方ないので手直しをしようと思います。

とはいえ、黒染め液は使い切っちゃったし、どうしようか。

とりあえず磨いてみた

フリウル 金属履帯 赤サビ部分を磨いてみる

せめて鮭の切り身みたいな赤サビ部分だけでも何とかならないかな…と、ダメ元で歯ブラシで磨いてみます。

フリウル 金属履帯 赤サビ部分を磨いてみる2

すると、磨いた場所とそうでない場所(歯ブラシの柄が境界)を見比べると、サビが落ちているように見えます。

しかも磨く前よりも履帯の色が暗くなっているような気もする。

…あれ?なんかいけそうじゃね?

やたら黒い粉が出るからもう一回洗浄した

フリウル 金属履帯 赤サビ部分を磨いてみる3

なんだか行けそうな気がしてきたので、ひたすら歯ブラシでゴシゴシ作戦をしていたら、やたら黒い粉が出て新聞紙のあちこちが黒くなりました。

そりゃ磨けば粉ぐらい出るでしょうけど、このまま何もせずに車体に取り付けると車体がドス黒くなってしまうので、もう一度ちゃんと洗浄することにしました。

洗面台の流しに水を張り、食器用洗剤を少量入れ、そこに履帯を沈めて歯ブラシでゴシゴシ。すると水がどんどん黒くなる黒くなる………。

結果、赤サビが薄れて左右履帯の色のギャップも少なくなった

フリウル 金属履帯 赤サビが消えて履帯の色も左右でほぼ同じになった

念入りにゴシゴシ洗浄して、しっかり乾燥させたところ、100%ではありませんが、赤サビが薄れてくれました。

さらに嬉しいことに、染色度合いに差が出たせいで均一でなかった履帯の色も左右でほぼ同じくらいになりました。

さすがに履板内側の染めモレだけは改善しませんでしたが、赤サビが薄れて左右履帯の色調も揃ったので大成功です。

改めて履帯を車体に装着してみた

黒染め後の金属履帯をグリレ17に装着してみた

手直しで問題が解消されて満足したので、もういちど履帯をグリレ17の車体に取り付けます。

※仮組み状態です。

黒染め後の金属履帯をグリレ17に装着してみた2

反対側。

一つ前の写真と見比べても右左で色の差がなくなったのがわかります。

黒染め後の金属履帯をグリレ17に装着してみた3

派手に浮いていた赤サビも磨いて洗浄することでかなり落ちてくれました。

完全除去とまではいきませんでしたが、赤々としていた色が薄れて上の写真のように土っぽい色へと変わって、ウェザリングしなくてもいい感じの色になりました。

まとめ

組み立てから黒染めに至るまで、ベルト式や連結式と比べても手間がかかる金属履帯でしたが、その苦労に見合っただけの成果は出ています。

金属ならではのズッシリとした重量感、自然な履帯のたるみの再現、黒染めによるリアルな色…。どれをとっても他のタイプの履帯じゃ再現できないハイクオリティな質感です。

先にも書きましたが、金属履帯を扱うのは今回が初めてです。そんな金属履帯初心者がここまで成果を出せたのは、入念な下調べをしたからです。情報を掲載している先人モデラーさん達に感謝です。

履帯が終わったので次回からは再び本体の組み立てに入ります。何やらエンジンとか変速機とかこれはこれで大変そう。

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