パンターD型 V2は車体やリアパネルの加工が必要だから勇気がいる

パンターD型 V2

どうもこんにちは。ましゅーです。

今日も元気にドラゴンのパンターD型 V2の製作日記を書いていきます。

前回の転輪や足回りに続き、今回は車体下部の後ろの方、特にリアパネル周辺を組み立てます。

…が、このリアパネル周辺がまたクセモノで、パンターD型の「V2」という個体を再現するために、モールドを切除したり、パーツの一部をカットする作業が発生しました。

ぶっちゃけると、今までやってきた戦車プラモ製作でこれほどまでにダイナミックな加工はありませんでした。そのあたりも嘆きながら書き綴っていきます。

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パンターD型 V2を再現するためパーツに加工する

おそらく、「パンターD型 V2」の製作のなかで一番厄介な作業になるんじゃないかというパーツ加工。上の写真の説明書を見るとパーツのあちこちが青色になってます。

この青色の部分、全部カットしろってことです。

何故こんな事をせにゃならんのかと申しますと、パンターのD型とD型V2とでは若干仕様が異なるため、その異なる部分を再現するための加工ということです。

マイナーな車輌を再現するための宿命ですね。

パンターV2の仕様

ではそもそもパンターのD型とD型V2とで何が違うのかと言うと、車体下部の後方からリアパネルにかけての形状の違いが挙げられます。

パンターD型は車体下部の底面とリアパネルがくっついていますが、D型V2の場合、車体下部とリアパネルの間に角度のついた装甲板が取り付けられていました。

これはIV号戦車(1943年12月以前の生産車)の車体後部でも見られる仕様で、IV号戦車の場合、傾斜地で地面に接触しないために設けられたものなので、恐らくパンターでも同じ理由で追加されたのだと思います。

つまり、この傾斜した装甲を車体底面後部とリアパネルの間に追加するため、不要な部分を切除しろというわけです。大変だなぁ…。

加工する場所

説明書をまずはじっくり眺めて、どこを切除するのかを確認します。

まず車体下部シャーシ側は以下の箇所を加工します。

  1. 車体下部・底部装甲板の後端を切除する
  2. 車体下部・側面装甲板の後端を切除する

つぎに、リアパネル側は以下の加工をパーツに施します。

  1. リアパネル下部を5mm短縮する
  2. エンジン始動口カバー、履帯張度調整口カバー、冷却水排水口カバーのモールドを切除する

書くぶんには簡単ですが、実際やるとなると手が焼けるのですよ…。

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車体下部シャーシの加工

ではまず車体シャーシ側からカットしていきます。

車体下部・底部装甲板の後端を切除する

まずは車体下部シャーシの底面装甲板の後部をカットします。

…が、ドラゴンの説明書はイジワルです。何mmカットするのかという記載がなく、「ここカットするんやでー」という図だけ。

仕方ないので説明図とパーツのモールドを見比べて、カットする部分に定規を当てて鉛筆でラインを引きます。

ラインを引いたら今度は同じように定規を当て、デザインナイフでケガキ線を入れるように何回もパーツに溝を入れていきます。

力を入れるとラインがずれるおそれがあるので、最初の数回はナイフに力は入れずに、何回も往復させて少しずつラインの溝を深くしていきます。

何度も溝を掘っていくとやがてナイフの刃がパーツを貫通します。でもそれだけじゃ切断は出来ないので、両端をニッパーでパチンと切断します。

この時もツライチでカットしようとするとパーツが歪むので1ミリくらい残した状態でカットし、余った部分はナイフやペーパーなどを使って切除しました。

もちろん各断面はペーパーをかけてキレイにしておきます。

ひとまずこれで一番厄介な車体下部シャーシの装甲板のカットが完了。

車体下部・側面装甲板の後端を切除する

今度は車体下部・側面装甲板の後端を切除します。

説明書を見ると、パーツをカットするだけでなく、「接着しない」というアイコンもあり、パッと見よくわからないことになってます。

要するに、上の説明図のように「H3」パーツを当てて、そのラインにそってパーツをカットしろということのようです。

ということで牽引用アイプレートの穴やリブで位置調整をしつつ、側面装甲板の後部にH3パーツをあてるとこんな感じになります。

あとはこのパーツの角度にあわせて出っ張った部分をカットしていくわけですよ。

この「H3」パーツはあくまでカットするための治具なので接着しないでください。

同じようにH3パーツを当てた状態でカットするための線を引きます。

あとは線に合わせて定規を当て、デザインナイフで少しずつ溝を刻んでいきます。

カット完了。

もう一度H3パーツを置いて正しくカットされているかチェック。…うん、大丈夫そうだ。

これで車体側のカット作業は終了。

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リアパネルの加工

続いて、リアパネル側の加工をやっていきます。

こちらはリアパネル下部を5ミリカットするのと、モールド4ヶ所を切除するだけなので車体シャーシ側と比べると楽でした。

リアパネル下部を5mm短縮する

まずはリアパネル下部を5mm短縮します。

やることは今までと同じで、カットする部分に定規を当てて鉛筆でラインを引き、同じく定規を当てながらデザインナイフで溝を掘っていく流れ。

車体下部シャーシと違ってリアパネルはカットする周辺に余計なモールドが少ないのでわりと楽にカットできました。

あとはヤスリで断面をキレイにすればOK

モールドを切除する

お次はリアパネルにあるエンジン始動口カバー、履帯張度調整口カバー、冷却水排水口カバーのモールドを切除します。

モールドの切除はニッパーを使い、端っこから少しずつパチパチとカットして、あとはナイフとペーパーで整えるだけ。

…なのですが、エンジン始動口カバーと冷却水排水口カバーのモールドを切除したら「穴」が出てきました。

この穴は本来これらの「カバー」パーツを取り付けるための穴だと思いますが、穴だけ残ってるのもよろしくないので、伸ばしランナーと接着剤で埋めました。

ラッカーパテを使うのもアリですがアイツ臭いから嫌い。

ひとまずこれでパーツの加工が完了しました。

ついでにリアパネルも組み立てる

パンターD型V2 リアパネルを組み立てる

リアパネルの加工が終わったので、この段階で排気管やゲペックカステン(用具箱)も組み立てて取り付けておきました。

にしても、車載工具やツィメリットコーティングの無いパンターD型 V2のリアパネルはスッキリしていますね。

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車体下部とリアパネルを合体させる

車体とリアパネルの加工が終わりましたので、これらパーツを合体させます。

まず仮組み

車体下部とリアパネルの間に角度のついた装甲板パーツを挟むように取り付けます。

でもいきなり接着するのは怖いので、いつものようにマスキングテープで仮止めしてパーツの噛み合いをチェックします。

…なんかスキ間多くねぇか? 早くも雲行きが怪しい

シャーシ内側から接着

位置関係を把握したら接着します。

車体シャーシの内側から流し込み接着剤を塗って車体下部・リアパネル・間に挟んだ装甲板がなるべくすき間が出来ないよう接着。

…が、カットしたリアパネルが曲がってたのか、若干すき間が発生したので、通常の接着剤ですき間を埋めてやりました。

最終的に上の写真のように組み上がりました。これで大丈夫ですよね?

…ただね、車体下部の底面にキズが出来ちゃったのよ………。

底面をカットする際にデザインナイフで直線状に溝を掘ってましたが、途中で力を入れたせいで溝から脱線。新車にキズがついてしまったという悲劇。

後ほど溶きパテ使って傷隠ししておきます。

キューポラも作ろう

今回は車体下部シャーシやリアパネルの加工や組み立てがメインですが、説明書を見るとキューポラの組み立てについても書いてありました。

なのでここで一緒にキューポラも作っちゃいます。

パンターD型 V2のキューポラは6点のパーツで構成されています。

どれがどのパーツなのか混同しないようにマスキングにナンバリングしてあります。

で、これらを組み合わせると土鍋をひっくり返したようなキューポラハッチの出来上がり。

キューポラの側面には視察窓が6ヶ所ありますが、ここには従来のペリスコープではなく90mmの防護ガラスが取り付けられていたとのことです。

また、キューポラは外周60mm、内周40mmの二重構造になっており、車内のハンドルを使って外周の装甲を回転させて視察窓を塞ぐことが出来ました。

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まとめ

ということで今回は車体下部シャーシとリアパネルの加工、そしてそれらの組み立て、合わせてキューポラの組み立てまで進めました。

説明書を見るとまだこの先もパーツの穴を埋めたりカットするといった作業がちらほらあるようですが、大掛かりな加工作業は今回まで。

転輪やサスペンションの組み立て、車体下部の加工といった関門を突破して車体下部が出来上がりましたので、次回からは車体上部の組み立てに入ります。

よし、パンターD型 V2の製作を再開しよう!
戦車模型を2つ同時並行で製作していた関係でどこまで進んだか忘れましたが、片方の戦車が完成したので、もう片方のドラゴンのパンターD型 V2の製作を再開します。車体上部の組み立て、上下車体の合体、装甲板の荒れの再現と、今回で車体の組み立てが終わります。
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