どうもこんにちは。ましゅーです。
今回は組み立てが終わったパンターD型 V2の塗装を行います。
前回のキングタイガーの塗装でムチャクチャ時間かかったことを反省すべく、今回はなるべく早めに塗装を終わらせようと、いつもならエアブラシでやってる塗装の一部を缶スプレーで行いました。
過去のパンターD型 V2の製作日記は以下から読むことが出来ます。
今回は迷彩塗装はしません
過去のパンターD型V2製作日記でもちらほら書いてますが、このパンター V2は試作2号車ということで、迷彩塗装がされなかった車輌となります(何故か箱絵は迷彩塗装されていますが…)。
なので実物を再現するべく、普段やってるオリーブグリーンやロートブラウンといった迷彩色は一切使用せず、車体基本色のドゥンケルゲルプ(ダークイエロー)のみで塗装を行います。
…しかし、ただイエロー1色だけだと単調になってしまうため、下地塗装の段階で影をつけたりして色にメリハリをつけてやる必要があります。
実を言うとこの明暗差を出す塗装方法は苦手でして、迷彩塗装やってたころはあまり意識してませんでした。果たして上手く行くのかしら…?
下地塗装を缶スプレー中心でやってみた
また、冒頭に書いた通り、私の模型製作は組み立て~塗装完了までのスパンがムチャクチャ長いのがネックなわけです。
塗装の準備、塗装、そして片付け。といった作業をする関係で、まとまった時間が必要なのです。転輪1つ塗装するのにエアブラシ準備ってのもアレですからね。
そうなると、塗装ができるのは休日に限られるわけで、この休日に何かイベントがあったり、天気が悪かったり、気が乗らなかったりすると1週間ストップとなるわけです。
このワークスタイルこそが製作日記遅滞の最大の原因なので、まずはそこから見直そうと思いました。
タミヤのファインサーフェイサーを使う
今まで、サフ吹きは「エアブラシ」でやっていましたが、今回は久々に缶スプレーのサーフェイサーを使いました。
これならエアブラシの準備や片付けといった手間もないし、新聞敷いてシュッと塗って乾燥させてハイオシマイ。帰宅後の30分を利用して平日のうちに全体のサフ吹きが終わりました。
わーお、1ヶ月はかかる(キンタ比)サフ吹きがこんなに早く終わったぞー
この時期(8月)は6~7時でもまだお外が明るいのが救いですね。冬はどうなるかわかりませんけど。
使用したサフはタミヤのファインサーフェイサー(オキサイドレッド)。
今まで使ってたガイアカラーのサーフェイサーEVOのオキサイドレッドよりちょっと明るい色。プライマーも入ってるので金属パーツの上から吹き付けられるのが嬉しい。
影になる部分を暗くしておく
続いて、車体の影になる部分をあらかじめ暗くしておく、いわゆるシャドー吹きです。
下地(サフ)、シャドー吹きと、2ステップをエアブラシでやるので時間がかかるし、迷彩塗装すると効果が実感しづらいという理由で、ここ最近はやってませんでした。
しかし先述の通り、今回のパンターD型 V2は今までの戦車と違い、迷彩塗装が施されていないので、シャドー吹きで境界線を明確しておかないと単調な仕上がりになります。
車体下部は缶スプレー
シャドー吹きもサフ吹きと同じように、時短のため缶スプレーを使いました。
主に、
- 車体底部
- 下部側面
- 履帯
など、完全に暗くなる部分で使いました。これでサフ吹きと同じように、仕事帰りの時間を利用して影をつけることに成功。1ヶ月はかかる(キンタ比)シャドー吹きがすぐ終わりそうだ。
それ以外はエアブラシ
さすがに車体や砲塔など明暗の差が出る部分はマホガニー独壇場というわけにはいかず、エアブラシを使います。
見よう見まねで、影になりそうな部分やエッジ部分、装甲板の境を中心にマホガニーを吹き付けます。
同じように砲塔もエアブラシで影吹きします。
車体基本色はエアブラシでやる
下地塗装を缶スプレーで行ったことで、かなり時間短縮につながったような気がします。少なくともキンタ塗装と比べて3分1ぐらいになった。
なにしろ休日にやってた作業が平日でも出来るようになったわけですからね。この差は大きい。大きいと思いたい。
で、下地塗装が終わったので、お次は基本塗装です。これも缶スプレーとはいかないのでエアブラシを使います。
まずは普通に全体を塗装する
まずはやたら数の多い転輪。
最初にクレオスのつや消しブラックでゴム部分を塗装。多少はみ出しても上から車体色を塗れば問題なし。
続いての車体色はいつものドゥンケルゲルプ(ガイアカラー)。ゴム部分にはみ出てしまったやつは筆でタッチアップしておきます。
車体や砲塔も勢いで塗装してみました。なるべくマホガニーが残るように色を載せていった結果、上の写真のように装甲板の境界線が出ました。
ただ、これだと明暗差が出すぎているのと、急ぎ足だったので塗りムラが出てます。
何よりドゥンケルゲルプをそのまま吹いただけなので、ダークイエローだけどダークすぎる色合いになっています。
なので境界をもう少しだけボカしたり、ドゥンケルゲルプに白系(私は同じガイアのインテリアカラー使ってます)を混ぜてハイライト塗装をします。
先に転輪だけ取り付けておいた
ひとまず転輪はゴム部分の塗装を終えたので先に車体にひっつけちゃいます。
ハイライトもつけてやった
日を改めまして、ハイライト塗装。
日光があたって明るくなる部分を明るくするために、ドゥンケルゲルプにインテリアカラー(いずれもガイアカラー)を混ぜて明るくしたものを段階的に吹き付けます。
背景を黒にするとこんな感じです。ビミョーに明るい部分と暗い部分が出てるのがわかると思います。
ただ、上手い人は本当にキレイに、それでいてわざとらしくない(←重要)明暗差を表現されて、Twitterなどで見かける塗装の進捗を見て「うぉー」となります。
私も早くその段階に達したいものです。給料日前後の明暗差は激しいのに。
履帯も塗装して取り付けよう
車体の塗装が終わったので、履帯も取り付けちゃおうと思います。なので履帯も塗装します。
フラットブラック+フラットアース+レッドブラウンを混ぜた”黒茶色”なアクリル塗料をエアブラシで吹き付けます。今までは筆で塗ってましたが今回はエアブラシでやってみた。
エアブラシ=ラッカー塗装という先入観が強い私でして、アクリル塗料をエアブラシで吹くのは今回が初めて。吹いてみた感想は、ラッカーと比べると剥がれやすい気がします。
あとでトップコートしておきます。
塗料が乾燥したら転輪に巻きつけます。
連結式と違ってベルト式は素組みでは履帯の「たるみ」が再現できないので、転輪に接着したりピアノ線を使ったりして履帯の重量感を再現します。
今回は前者の接着方式で、転輪側の接着面にリモネンセメントを塗り、履帯内側を合わせたら、上の写真のようにティッシュを噛ませて接着します。
リモネンセメントは流し込み接着剤のように流動性があるので、履帯のセンターガイドの穴とかに流し込んで多方向から履帯と転輪を接着。
ただしリモネンはドバッと出ること非常に多いので、面相筆(流し込み接着剤のやつを流用するのがオススメ)を使って、目一杯絞ってからパーツにチョンと筆先をあてがいます。
そしてグランドパゥワァァァァァァ!!!!(今月2回目)
接地側の履帯も転輪と密着させるべく、上に重し代わりの教科書(グランドパワー)を乗せます。
戦車プラモを作るたびに参考資料としてグランドパワーを買っていました。ただ単にプラモ作るだけという場合でも参考になるのはモチロン、私のように製作日記を書き綴る人にとって欠かせない教科書です。
そんな具合に無茶振りしたらこんな風に履帯の「たるみ」ができました。
欲を言うと起動輪から第3転輪にかけてやや直線的なので、もう少しアールをかけたかった。まぁでも今回はコレぐらいにしておいてやろう。
なお反対側。
この撮影中にボッシュライトをコキッとやってしまったので慌てて接着し直しました。どうしたものか、毎回必ずボッシュライトをへし折るのでそろそろ皆勤賞として5000兆円ぐらい貰ってもいいレベル。
まとめ なんかあっという間に塗装終わった
前回のキングタイガーでアホみたいに塗装で時間食ったことを反省して、今回は可及的速やかに塗装をしようと思ったのですが、缶スプレーで平日塗装ができたおかげで当ブログ史上類を見ない速さで塗装が終わりました。
しかし、パンターV2の組み立てが終わったときの記事を投稿したのが8月2日。そして塗装を終えた記事を投稿する今日が19日。5ヶ月かけてやってた車体塗装が2週間ちょいで終わったわけです。オレもヤればデキる。
今までの時間軸において”2週間ちょい”といえば、組み立てが終わってから「んじゃ、塗装するかね」という意思を固める(実行に移すとは限らない)までのスパンです。遅すぎて読者が枯れてしまうレベル。
…ただ、早けりゃ良いというモノではありません。なにせプラモデルは趣味なのです。仕事ではないので納期もありません。じっくり焦らず、愛情を込めて作るのがプラモなのです(そういって5ヶ月放置する奴)。
ということで、塗装がスンナリ終わったので、この先もすんなり進むと思います(進むと思いたい)。
↑なんとかすんなり進んで一気に完成させることが出来ました。