先日購入しましたトランペッターの「グリレ17」の製作を開始します。第1回目はセオリー通り足回りからやっていきます。
転輪は数が多く同じ作業の繰り返しとなるので、転輪の数が多い4号や猛獣戦車をつくるたび「一輪車で戦争しろ」みたいなことを思いながら作ってます。
こと今回のグリレ17は”キングタイガー”よりも更に2つ転輪が多いバケモノ自走砲なので、作業量はエラいことになります。転輪手当出ないかな…。
ブツクサ文句を言っても始まらないので転輪製作日記を開始します。
まずは転輪の組み立てで地獄を見る
というわけで説明書の1番目。今となってはすっかり慣れてしまった転輪の組み立て図です。…”慣れてしまった”とはいえ、しんどい作業には変わりませんけどね。
何がしんどいかというと、転輪そのものの数はもちろん、その転輪1つ作るのに円盤パーツを2つ組み合わせないといけないからパーツの整形が大変。
また、転輪ばかりに目が行きがちですが、サスペンションや転輪の上にはめ込むカップケーキみたいな形のパーツも同じ数用意する必要があります。…カーモデルに鞍替えしようかな。
取り急ぎ、まずは手前側の転輪10個をつくりました。
転輪の数(パーツの数)が多くてしんどいのは確かですが、今回のグリレ17の転輪にはパーティングラインがほとんど無かったので、ゲートの処理だけで済んだのが不幸中の幸い。
整形の手間が省けるのは嬉しいですが、無いなら無いと後からなんだか怖くなる。後から不具合が出ないことを祈ります。
このあと、奥側(車体側)の転輪もヒーコラ言いながら作りました。
「Geshützwagen Tiger」の呼び名があるように、グリレ17は履帯や転輪はキングタイガーから流用しているとのことですが、どうやら遊動輪は違うみたいです。
3つのパーツを組み合わせてできる遊動輪は、楕円形の穴が空いた独特な形状をしています。作るのに手間がかかりそうな形ですね。
なお写真はありませんが、起動輪はキングタイガーの18枚歯が使われています。履帯がキンタなら起動輪もキンタってわけですね。
「なら遊動輪もキンタから流用すれば良いやん」ってなりますが、それは恐らくグリレ17の構造上不可能だったのだと思います。
転輪地獄が一段落ついたのでそのままトーションバーサスペンションやダンパー、車体側面装甲の張り出しなどのパーツも整形しておきます。
そして車体に取り付けます。
まだまだグリレ17製作はスタートしたばかりですが、転輪とサスペンションが終われば序盤の関門は突破です。
転輪を仮組みしてみるとこんな感じ。
「キングタイガーより2個増量」というメントスみたいな状況だけに、足回りだけでも禍々しいグリレ17。
なお、あくまで「仮組み」なので接着はしません。ベルト式履帯だし鋼製転輪なので接着しても問題はないですが、せっかくだから転輪外周の摩耗も再現しようと思ってるので未接着。
シャーシ内部の組み立て
転輪地獄が終わったので説明書をペランと1枚めくります。
どうやら次は車体下部シャーシの内部(というより内壁?)に板状のパーツを取り付けていくようです。大きいパーツなのでズレないように注意したいところ。
まずこちらは車体底部に貼り付けるプレート。
サスペンションアームのモールドが入ったプレートと、その後ろに来る17cmカノン砲の砲架を載せる部分のプレート。
これらをベタンと貼り付けるとこんな感じ。
接着する面積が大きいパーツなのでお好み焼きに塗るソースのごとくリモネンセメントを接着面に塗りたくってやりました(ちょっとはみ出たけど)。こりゃ爽快。
もちろん接点は流し込み接着剤で補強。
お次は細長いパーツ。
手前側のパーツは側面に貼り付け、奥にあるのは戦車でいうスポンソンに該当する部分のパーツ。
これらを貼り付けると上の写真のように、ドイツ戦車ではおなじみ(?)のバスタブ形状の車体シャーシとなりました。
1つ1つのパーツが大きいのであっという間に形が出来上がるのが嬉しいね。
まとめ
ということで、グリレ17製作日記が始まり、序盤の転輪でヒーコラ言いながらルーチンワークをこなしてきました。たぶん時給1,000円くらいの労力。
転輪とかサスペンションが終わればこのあとは楽だろう…と思っていましたが、よくよく考えたらまだ「履帯」が残ってます。
付属のベルト履帯じゃなく、フリウルモデルの金属履帯(使ったことがない)買っちゃったものですから、こりゃまた大変そうです。
1/35のプラスチックで嘆く私がいるのだから、原寸大の鉄の塊を組み立てていたクルップの作業員たちはさぞ大変だったでしょうね(笑)